一泊二日の金剛山:初日::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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家業の書き入れ時のために延び延びになった嫁さんの実家帰省。
今回は義父の計らいで義父母(2)+国外からサマーバケーションで帰国している義兄家族(3)+我が家(4)=9人のパーティで大阪府下の金剛山1泊2日の山行となった。今年の春先に義父母に連れられて登った山も金剛山だ。金剛山は義父母の登山ホームグラウンドらしい。

今回は、自宅ではなくて宿泊施設で『親族親睦宴会』を行うという趣旨なので、金剛山での泊まりはテントではなく香楠荘という宿泊施設だ。
実は、このメンバーで香楠荘に泊まるのは二回目。一回目に泊まったとき、私の家族は山歩きをしていない時代。しかも普通では『ありえない』登り方=金剛山を車で登った。実はこの時、私の家族は私の仕事の都合で夕方に金剛山の麓に到着。暗くなり始めたのと、幼い子ども達がいた事に対して宿の送迎車に乗せてもらえたのだ。

さて、今回の金剛山の登山。
実は、私一人だけ金剛山で迷子になっていたのだった!((T_T))
日曜日:予想以上に家業が暇になったので、夕方に大阪の実家に押しかけ第一次親睦会となった。
この日の晩ご飯は帰国している義兄家族のリクエストで《タコヤキ&ヤキソバ》の粉物パーティー。大人たちはそれらを肴に酒盛り。子ども達は別室で和気あいあいと過ごしていた。私はこの日、昼食を遅めにガッツリ食べたので、ほとんど食べずに飲みまくってしまい、正直言って飲み過ぎ。なので早めに寝たのだが寝付いて2時間ほどで深夜に目が覚めてしまった。その後は頭痛が酷く、夜明けまで七転八倒していた。

月曜日:明け方に熟睡できて、なんとか二日酔いにならずに目覚めた。義父は9:30に出発宣言。私は金剛山の山行を少しでもボッカトレーニングにするべく、重量級の荷物担当となった。その中身は自分の行動水+着替えとレインウエア、そして子ども達二人の着替え、そして今夜の酒や行動食の柑橘類(愛媛土産の河内晩柑を5玉)や蒟蒻ゼリー、チョコレート大袋など。これらを保冷剤と共に大きめの保冷バックに。そして折りたたみ傘2本。これらを30Lザックに詰め込み、体重計に乗せると12kgほどあった。食料や共同装備が無いのに凄く重い!
それから山へ向かう道中のスーパーで虫除けスプレーと昼食用の握り飯やパンを購入。私のザックに、自分+嫁さんと子ども達の分の10個ほどの握り飯を追加。最終的にザックの重量は13kgほどになった。

11:40金剛山ロープウェイ千早駅下の駐車場に到着。

私はお腹も減ってきたし、朝に雨が降ったみたいだから路面状態の良い駐車地周辺で昼食を済ませてから入山することを提案したが、義兄の「お腹へってない。それにもう少し山らしい所でご飯にしたい。」と言う事で却下されてしまった(T_T)b
ちなみにこのロープウェイ駅周辺の駐車場は身体障害者や香楠荘宿泊者のためのモノで一般の者は駐車できない事になっているようだ。
それ以外の場所は有料駐車場となっていて休日600円、平日500円となっている。

12:00駐車場を出発。

車で登ってきた道を、テクテク歩いて百ヶ辻へ降りる。
そして沢沿いに伏見林道へ。

このルートは3月に登ったルートだ。

林道脇にはミズヒキソウや、優しいピンクのクサアジサイがたくさん咲いている。

初夏に咲く紫色のコアジサイも可愛いがクサアジサイのピンクの方が可愛いと思う。
林道は植林帯の中を沢沿いに登っいくためにとても涼しい。

黄色い花のキンミズヒキ

同じく黄色い花のオオダイコンソウ、それから赤いミズヒキソウがいっぱい咲いていた。
花ではないがマムシグサの若い実がアチラコチラにある。


下の写真・・・

橋で川を越えた所の左手に水場がある。
この水場の右から寺谷ルートに入る。寺谷ルートに入ったらヤマジノホトトギスが咲いていた!

お!この花に出合うのは初めてだ!写真を撮っておこう!
この時、私がパーティの最後尾になった。

ヤマジノホトトギスをカメラに収めたいのだが少し暗い場所だったのでオートだとフラッシュが光ってNG。フラッシュ無しだと手ぶれでNG。なんとか納得出来る写真が撮れた時、私は完全に置き去りにされていたのであった!
しかも、運悪く、この花の咲いていた直後に、案内板のない分岐があったのだ!

後で分かったのだが右に行くと寺谷コース。左に進むと文殊尾根コース。でも案内板無し。

義父は『前と同じルートで登る』と言っていたが、どちらが正解か分からない。右のルートを少し進んでみたが誰もいない。
皆の携帯に電話してみるが、すべての携帯電話は応答なし・・・どうやらむこうは圏外らしい。

じゃ、戻って左!と当てずっぽうで登り始めると山道は尾根をズンズン登っていく。
この尾根の上・・・少し見えない所まで皆は進んでしまったのかな?と、高度を上げていくが一向に姿は見えずに追いつかない。

下の写真は私がハグレて居るときに嫁さんが撮影。


仕方ないので谷コースが見える場所で下を通る登山者を待ってみたが我が本隊は通らず。

自分の携帯電話は、ずっと電波が拾えているので嫁さん、義母に電話してみるが先方は圏外の模様。
「はは~ん。嫁さん達の本隊は谷ルートを登っているんだ!でも、ここから急いで私が引き返して谷ルートに行こうとすると・・・」
焦って下山するとロクな事がない。なので嫁さんの携帯に「水場からすぐ尾根道に入った。上で会いましょう」とメールして上を目指した。

でも、尾根道はトーッテモ暑い!行けども行けども植林帯だから日差しは遮られていていいのだが風が無いのだ。
汗がポタポタ滴り落ちるので途中、立ち休憩と給水をしながら携帯のGP機能で位置確認。
実は数日前にスマートフォン(NTT docomo F-12C)を買っていたのだ。この防水スマートフォン、GPSロガーと地図表示アプリ(GPS現在位置連動)を入れてきたので、現在地を難なく知ることができた。またこのへんのレポートも詳しくしてみたいと思っている。

携帯曰く、私の取り付いた尾根ルートは、岩屋文殊の下に出ることができるルートらしい。岩屋文殊の少し先に寺谷コース(私の子ども達をふくんでいるパーティのルート)だがら、単独で早く登ってる私が先回りして寺谷を降りて皆を迎えに行けばいいんだ!と頑張って登ることにした。

ガンガン登って、途中でもう一度電話してみる。駐車場を出発して1時間が経過した13時。嫁さんの携帯は駄目だったが義母の携帯は繋がった。ハグレてから実に35分ぶりの交信だ。

聞けば、本隊は、かなり進んだところで私が付いて来ないことに気付いたらしい。でも携帯は使い物にならず通話もメールも送受信できなかったそうだ。今も義母の携帯だけが奇跡的に送受信可能な場所にあったらしい。

本隊では、私が居なくなった理由は、『遭難』というよりも『道間違え(迷子ではない)』の可能性が高いし、山頂付近は携帯電話が使えるから互いに登り続ければ上で連絡を取り合って会えるだろう!と早々に判断したらしい。
で、本隊は寺谷コースを登り続け、さきほど勾配がきつくなる手前で昼食を済ませた。
そちらも昼食を済ませて岩屋文殊まで登って本隊到着を待っていてほしい。と、のこと。

なーんだ!そうなんだ!皆、ありあわせの食料を分けあってご飯を済ませたんだ!
そっかー!よかったよかった!

私も平らな場所を見つけてご飯を・・・と思ってみたが、気がつけば岩屋文殊の下に来ていた。

周遊路との出合に寺谷コースを見つけ、ここに尻の下だけにビニールシートを敷いて握り飯を頬張る。3個腹にネジこんで地図を確認。もう一度電話して義母に現在地からの合流場所を確認し、寺谷コースを降りることにした。

この頃、本隊は食事を終えて歩き始めていた。


寺谷コースの上からのルートは、最初は檜林の急斜面を降りる。これが木の根っ子がたくさんあって危険極まりない。
おっとっと!と、何度かコケかけながら、ジグザクの木の根道を降りる。

本隊は急登を登り始めていた。


私は降り始めて10分足らずで水場に出た。

ここは三月に来た記憶がある。今は凄く蒸し暑いのでザックを下ろして冷たい山水で顔を洗って口をゆすぐ。

さて、子ども達を迎えに行こう!!とザックを背負い歩き出すこと2分足らず。下の方から我が本隊が登ってきた。
皆一様に暑さに参っている模様。再会を喜ぶ一方、水場で顔を洗ったり頭髪を山水で湿らせたり小休止。

一息ついたところで全員揃って岩屋文殊へ。

子ども達は一様に「今度こそは頭が良くなりますように・・・」と文殊さんにお願いをする。

まだ時間も早いので国見城跡へ行き、記念撮影することにした。

周囲はウドの花が沢山さいているのだが

辺りはガスの中で展望は一切無い。
集合写真を撮っていたら雨がパラパラ・・・・雨粒がドンドン大きくなってきた!

アカン!宿に向かおう!と周遊路を歩く。
ショートカットをするために転法輪寺に立ち寄り

雨具を出していると、雨は止んだが

しばらく降ったり止んだり。。。でも少しすると晴れてきてしまった。

周遊路をテクテクひたすら歩く。

そのへんにヤマジノホトトギスが咲いている。
置いてけぼりにならなくてもドコデでも撮影可能なくらいに咲いている

しばらく歩くと『とちはや星と自然のミュージアム』に到着。

施設前にネジバナがまだ咲いている。

この日に施設周辺で観察された花マップが掲示されていた。



施設の人が野外にフィールドスコープを持ち出していた。
ここで私が質問。「びぃ~というか、じぃ~?ぎぃ~ん?と鳴いているセミのような昆虫の正体は何ですか?」「ああ、この声ですか、エゾゼミかアカエゾゼミのどちらかです。私は捕まえて観察しないとどちらか断定できません。どちらもこの金剛山の山域にいるセミです。」
なるほど。伊賀に住む私には馴染みのないセミだ。家に帰って調べてみよう。そういえば嫁さんの実家周辺ではクマゼミが主流だが、うちの近所にクマゼミは居ない。
セミの分布には地域差がある!?
ちなみに翌日、金剛山プチ縦走をしたのだが、千早峠から降っていく途中でミンミンゼミが鳴き始め、しばらく降るとエゾゼミと入れ替わってしまった。

この日、施設の前では、曇っていて大峰方面が見えなかった。そのかわり施設の職員に施設の側に咲いている花の名前を教えてもらった。ベンチ足元の花はゲンノショウコ(白)で赤も側にあった。施設の屋根に咲いているのはメマツヨイグサとコオニユリ。メマツヨイグサはアメリカからやって来た帰化植物だそうだ。目前に咲くコオニユリには頻繁にアゲハチョウがやってきて蜜を吸っている。
その様子を野鳥観察用に出してあったフィールドスコープで見せてもらった。


この後は香楠荘にチェックインして、大浴場で汗を流した。
18時前に食堂に行くとテラスに少し陽の光が見えていた。

テラスに出て雲の多い下界を眺めていると香楠荘の方が関空や淡路島、明石海峡の同定をしてくれた。

夕食は鴨鍋。2年前も同じものを頂いた様に思う。
皆一様に腹ペコ。ものの30分足らずで、準備されていた具材はおろか蕎麦の追加までもを平らげ、

締めのオジヤまで食べてしまった。
(上の写真はオジヤ直前に食べた鴨汁そば)
大人はビールから日本酒に。子どもや女性陣(嫁さん除く)はアイスクリームに舌鼓。
その後は部屋を移動してカラオケ大会!疲れや寝不足もあって皆は21:30各自部屋に戻り22時頃に就寝!

後から聞いたのだが私がハグレてしまっている時・・・本隊の歩いた谷道は涼しくて歩きやすかったらしい。しかも、本隊の昼食時に大人はビール付だったらしい。私の分は下山時まで義父のザックにあったのだろうか・・・

コースタイム
天候:曇り時々晴れのち時々雨
距離:6.2km(沿面7.3km)
所要時間:3時間26分(昼食込)
累積標高+1543m -1216m

12:00出発
12:06百ケ辻より伏見林道
12:22水場(寺谷ルート出合)12:26
12:28文殊尾根コース突入
13:07《通過》P981南面
13:22岩屋文珠(昼食)13:31
13:46寺谷コース最後の水場
13:49パーティと合流
14:14岩屋文殊
14:25国見城跡(山頂記念撮影)
14:31転法輪寺
15:11ちはや星と自然のミュージアム15:25
15:26香楠荘

(赤い線が登り。紫は下山路)
金剛山:二日目に続く
| 山登り::大阪府 |
| 09:37 PM | comments (0) | trackback (0) |

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