紅葉の明星山(みょうじさん)1188.5m::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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さて、展望台で絶景を眺めた後、少し車で走って、明星山のサカサ沢コースの登山口に到着した。


ジオパークの一つ「小滝ヒスイ峡展望台」から駐車地に到着した我々は早速、登山準備にとりかかった。

(川の対岸の遊歩道の末端に登山口)
スパッツ(ゲーター)持ってる人は着けていったほうがええで!雨の後やから特に石灰岩の登山道はドロドロのはずや!
え?スパッツ?ああん!持ってくるの忘れた!(T_T)
サカサ沢コースの登山口は小滝川にかかる細い吊り橋を渡るところからスタートする。

あのぉ~橋の扉は縦にカンヌキが刺してあって、それを上に抜けば扉が開閉するんですが・・・皆、扉を乗り越えてしまった!

ちなみに岡集落からの尾根コースは、集落まで車の乗り入れが出来ないので小滝公民館駐車場で車を停めて、かなり長く林道を歩かねばならない。
林道歩きが長いのは嫌だからという理由で今回はサカサ沢コースを歩くことになった。
また師匠の山行としては非常に珍しく、本山行は完全な一般登山道を歩くということで、いつものような(ヒネクレた)バリルートは使わないそうだ。

杉まじりの森林帯を登っていくと右に明星山西面の壁づたいのガレ場をトラバースしていく。

徐々に高度を上げていくので高度計は、ゆっくり数字が増えていく。

振り返ると遠くの山は黒負山・黒岩山方面だろうか?

近くに長栂発電所のパイプが光っている。
広葉樹林帯に入ると岩のガレの登りが少し急になるのだが、途中から岩から染み出た雨水が足元に溜りはじめた。

それがグチュグチュ音をさせるようになり、やがて「うにょ~ん」「ぐちゅっ!っぱ!」と泥が足の裏で滑り始めた。
下山時には、とてつもなく厄介になりそうな予感がする。

この日の気温は、早朝は5℃に満たなかったが、日が当たるようになるに連れ、我々も高度を上げて、

気温と共に体温もガンガン上昇。師匠は例によって大汗をかいてきた。


私も汗かきなのでTシャツになって歩いていたが帽子のつばから汗がポタポタ落ちてメガネの内側に水滴が溜まる。




おお!水場だ!ここまで登ってくれば水は澄んでいる!?

いや・・少し白濁っぽい。石灰岩の山だから石灰が溶けこんで白っぽいのかな?ミネラルたっぷりなんじゃないか?と話しながら顔を洗ったりペットボトルに沢の水を入れたり、皆が思い思いに沢の水を楽しんでいた。ラストから二番目を歩いていた私は、沢が大混雑していたので手持ちのお茶を飲んで暑さをしのいだ。

帰宅後にGPSログを検証していて気付いたのだが・・・
この水場のあと、我々の辿ったルートは赤テープを追いかけて支尾根を西に回りこみ、水の流がある沢に降り、

沢沿いを少し歩いた後に

北面の斜面に取り付き、平坦道を少し進んだ挙句にセメント・コネコネ谷(風化した石灰砂のヌタ場)を乗り越え、グチュグチュ斜面をさらに登った。

でも、国土地理院の標高図では、皆が利用した水場のすぐ左(北)の斜面に徒歩道の破線があり、そこを登ってすぐに主尾根に乗っている。
なぜこのルートを外して巻くようになったのか?興味のあるところだ。


地図上の尾根道出合いから100m北東に尾根道出合い並びに明星山山頂の分岐があった。



小休止ののちに明星山北西尾根に乗った。

最初はヌカルミ・ドロドロのルートだったが、急な斜面なるや、岩場となり、

立ち木や岩を掴みながらグイグイ高度を上げていく。
15分ほど登って北方向を見るとなんと!

糸魚川の市街地の向こうに日本海が見えるじゃないか!
そして北ルートを振り返ると石灰岩を採掘して山肌が痛々しい黒姫山が見えた。

さらに10分ほど鎖場を登りつめていくと白く雪化粧した白馬岳周辺が見えるではないか!

この時の足場は痩せ尾根一歩手前なのだが、

登山道の両脇は低木があって高度感を感じる一歩手前。
さらに登っていくのだが、小さなマウンドを3回ほど越えていく。

その間のルートは石灰岩の岩が立っていたり折り重なっていたりするので歩き難い。

やっとヤブの中に平坦な場所があり、三角点があった。ここが明星山山頂だ。

ヤブっぽいので見晴らしは少し悪いが三角点の埋まっているマウンドの岩に登ると360度の展望があった。
北は日本海、

東は頚城の侵食された断崖絶壁な山容の山々(烏帽子岳、駒ケ岳、鬼が面山、鋸山、雨飾山)

南は白馬岳、乗鞍岳方面、西は白鳥山、犬ヶ岳方面が見える。

ここで各自が持参した食事を済ませ、師匠が沸かしてくれたお湯でコーヒーを飲む。
この時に師匠の足元に珍客が!
動きまくっていたのでピントが甘いがカラフルなヤスデがモソモソ出てきたのだ。

オビババヤスデだろうか?
ヤスデはその姿からムカデに間違えられて、不快害虫!と姿を見られた途端に人間居潰されたりするが、ムカデのように顎に毒を持っておらず、落ち葉や土を食べて、森の腐葉土を増すことを担っている。

(南尾根のテラスで写真撮影中の登山者)
その一方で、キシャヤスデは8年サイクルで大発生。鉄道の線路に集団で出現し、列車のスリップ事故を引き起こす事がある。またヤスデの臭液の毒性は強く、狩猟用の矢毒として用いられた記録がある。また、「味噌汁に1個体が紛れ込んだら、鍋全部が食べられなくなる」などと言われる。その臭液は主に危険を感じた際に敵への威嚇として体外へ放出されることが多い。(by Wiki)

ほな、ぼちぼち降りよか。降りてからのお楽しみの制限時間もあるし!と下山開始。

下山ルートは登りと同じ。ただ違うのは登りでヌルヌル・ドロドロだったヌタ場ルートを今度は下りで歩くということ。
特に濡れた靴底での石灰岩の岩や木の根、落ちて腐りかけた木の枝は滑りやすい。
ヤブや笹を掴んで三点確保は美越国境:権現山で散々トレーニングしたが今回は下りだ。尾根を下り終えるとそこはヌタ場チックなドロドロ道。うぉおおおぉー!きゃーぁああ!うわぁぁぁああ!と熟年熟女たちの雄叫びが岩山に響き渡る。

私もあわや転倒ドロドロ!?とコケそうになったが踏ん張って左手一つでコケるのを阻止した。




ヌタ場エリアを抜けると、沢の横で一休み。汗をぬぐい、給水し、靴についた泥を落とす。
お?デカイ、アザミが咲いている?

アザミの仲間ですが、これは、オヤマボクチ(雄山火口)です。
火口(ボクチ)は火打石で出した火花を移し取るもので、この植物の葉を乾燥させてその綿毛を集めて火口(ボクチ)として用いるのですが、飯山市富倉ではこの植物を蕎麦のツナギに使われるとか。

オヤマボクチの蜜を吸うトラマルハナバチたち
断崖絶壁の下を歩く。
紅葉真っ盛りのこの日、ここからの眺めは超絶景。

ピークハントしてこなくてもこの場所の紅葉を眺めるだけでも来た甲斐があるってものです。

さぁ!下山して例の物を食べに行こう!


(清水山670m)

(明星山)

歩行距離:7.15km沿面9.13km
所要時間7時間22分
累積標高+-1409m

6:23ヒスイ狭展望台6:29
6:40駐車地到着6:50
6:54小滝川橋
8:56水場
9:16林道コース出合9:23
10:22明星山山頂11:10
12:03林道コース出合12:12
14:05小滝川橋
14:06駐車地到着


下山後に向かったご飯は!?
| 山登り::頚城 |
| 02:52 PM | comments (0) | trackback (0) |

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