有料の日本三百名山?倶留尊山(くろそやま)!::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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師匠の山行に嫁さんと二人で参加してきた。
今回の山は師匠のホームである曽爾村の室生火山群:紅ヶ岳と倶留尊山を滝川林道で周回した。
師匠との待ち合わせは、青蓮寺ダムから曽爾村に入り(県道はまだ片側通行)、槻ノ木橋バス停から橋を渡った先にある公衆トイレ前。

(オレンジ色のカーブミラーの上部の山が紅ヶ岳山頂)
早く着きすぎたので暇つぶしに初めてのツイッターでつぶやいてみたのだが、いきなり誤字!
あ~恥ずかしい。(今更ながらツイッターはよく分からない(^_^;)

師匠と合流して車で滝川林道を進んでいく。橋を渡って落石で路肩(強制)規制している場所を越えた所で駐車。

登山靴を履いてスタンバイ。今日は男3名+女4名=7名です。


紅ヶ岳南面の取り付き点は駐車地から林道を少し降った場所。でも紅ヶ岳南面は帯状に標高600m~700m以上に断崖絶壁があり、容易に山頂を目指せない。だが、その昔!師匠は紅ヶ岳を観察して一箇所だけ、断崖に阻まれずに山頂へ届くルートを開拓していたのであった。
さて紅ヶ岳南面の取付き!そこは!
杉木立の植林!でも、ここ!という目印は何も設置されていない。興味のある方は師匠のブログから情報を仕入れてください。http://blogs.yahoo.co.jp/flying_climber/65784316.html

さて、山に入ると仕事道の踏み跡を探して右往左往(ジグザグに)。
植林帯は急ですぐに標高が上がってくる。

すると岩がやたらに出てくる。
二次林にとび出すとそこはケモノたちの世界。

フレッシュな鹿の糞を避けて、笹や細い木を掴んで岩の合間を右へ登っていく。
広葉樹林帯をヨイショヨイショ!とモンキークライムして尾根に乗ってさらに上へ!
ドンピシャリ!(←スゴイ表現方法ですよね)
あった!思い出深い紅ヶ岳山頂や!

もう遠い昔のように思うが思い返せば去年の3月・・・長女は小学校入学前・長男は保育園の年少から年中に上がる前・・・師匠にファミリーハイキングの手ほどきを受けるためにこの山に連れてこられて、子どもを猿回し状態にして、いきなり三点確保の実践をさせられた場所・・・ここから蛇谷での下山で親はヒヤヒヤさせられたもんだ・・・・ここが私と家内がバリルートに染まっていくキッカケ・・・・ちなみにこの日は子供たちは学校と保育園に行ってる。

あ、そうそう。紅ヶ岳山頂は何も展望がありません。広場になっているくらいです。

小休止が終わったら!ここから倶留尊山を目指す。

紅ヶ岳山頂からは尾根歩き。

尾根から一旦下って桜松峠へ。
ここから楽がしたけりゃ・・・北に迫ってきている未舗装林道があるのでそこに降りてP769をバイパス(巻いて)→P769北東鞍部から倶留尊山北西尾根に取り付けばよいのだろうが昼メシ前の運動を兼ねて汗をかきながらP769を踏みに行く。
尾根上は冷たい風がビュービュー吹いていて汗が冷やされてとても寒い!
逃げるように木を掴みながら鞍部へ急降下。そこは杉の植林帯。

風の無い鞍部で、ちょっと早いがお昼御飯にしよう!となったが、杉林の中より「開けていて平らな場所がいいなぁ!」と、未舗装林道に出てビニールシートを取り出して・・・鍋を・・・と、していたら雨がポツポツポツポツ・・・やや!?雲が低いし色も黒い!これは雨に降られるかも?
その時、私の手には四隅に穴がついている少し大きなレジャーシート。これをタープ状にして屋根の下で鍋を設置しよう!と相成った。急遽、細引き4本都合して杉木立でタープ設営。

さぁ昼御飯!
今日は琵琶湖からやってきた「鮒ずし」が振舞われた!皆がウマイウマイと食べていたので私もチャレンジしてみたけど・・・うううう・・・私は苦手だぁ!!(>_<)
気を取り直して鍋!本日は豚汁!それも自家製手前味噌の豚汁。

そしてそこに現地調達のクリタケとヤマブシタケまで投入されたのであった!

午前中の道中で・・・
お?クリタケの老菌があるなぁ・・・と私がリアルでツブヤイテいたら・・・
( 」゚Д゚)」おーい!これってクリタケかー!?と前で騒いでいる。
おお!これは!?

季節外れのクリタケや!(´∀`)」
今年は紅葉が遅かったし、キノコも遅いんやなぁ!
よし!昼御飯の鍋に持って行こう!と、クリタケを臨時採取!
メンバーが散開して周囲を探索してみたがクリタケは最初の株が一つだけであった!
見つけられてらっきー!

で、しばらく歩いていると「おお!こりは!なんじゃ?ハリタケか?」と師匠が叫ぶ。
ぎょぎょ!?木の股から白いモジャモジャ!?

こりはヤマブシタケ!
ヤマブシタケってもっと白くて毛がフサフサしたよう・・・なハズ。
どうもここにあるのは毛が一本一本が太くて少し黄色っぽいなぁ・・・
でも、こんなきのこはヤマブシタケしかない!
マリネやサラダに出来るハズだけど初めて食べるから鍋に入れて煮たほうが安心!
・・・ということでヤマブシタケもゲット!

で、豚汁のお味。師匠が用意した深夜食堂仕込みの具材にメンバーの手前味噌でウマ~イ!そしてそこに現地調達したクリタケ!フレッシュクリタケは香りも味も良かったのだが、ヤマブシタケが!このキノコ!

うぉおおおおお!!ウマイぜ!とは言えなくてですねぇ・・・
手で裂いてヤマブシタケも豚汁の鍋に投入!したのですがまずは「くにゅくにゅ」とした独特の歯ごたえ。そして味は・・・味もクセも特に何もなくて・・・・・・歯ごたえだけ!?(^_^;)

(写真は鍋にシメのウドンが入ったスペシャルステージ)
帰宅後に調べてみたら黄色っぽくて毛がフサフサというより太くなってきているのは菌が古くなりつつある時のようで、食べれる事が出来る限界の状態だったのかも?と、いうことだった。味も特に無いらしいが乾燥させると苦味がでて大変らしい。

それにしてもヤマブシタケって味は大したことがないけど期待される薬効がスゴイのね!wikiによると血液中の脂質量を調整し血糖値低減の可能性あり。女性の更年期障害の症状を改善、抗腫瘍効果、アルツハイマー型の抗認知症効果!毎日食べないとイケマセンね。


さぁ!ボチボチ行きますか!と目一杯一時間のランチタイムを終えて倶留尊山を目指す。
が!いきなり急な勾配を立ち木を掴んで登っていくのだ!

これがあ~た(あなた)!さっきまでの豚汁大会の終盤・・・「ほれ!五代目!若いんだから残ってる鍋を平らげて!ほれ!」「むぐぐぐぐ・・・」と、私がシッカリ鍋の掃除をさせていただきました。
私の腹はいつも×(かける)三倍くらい腹がプックリ!もはや破裂寸前!?
ヨイショ!コラショ!と足を上げて急斜面を登ろうとすると自分の腹を蹴って鼻からヤマブシタケが出て、口からウドンが出そう!
それに食べてすぐに運動すると腹が痛くなるでしょ?私、この坂道で腹が痛くなりました(^_^;)

進路左手に未舗装林道が見えて、左側から三ツ岩からの一般登山道と合流。やっと勾配が優しくなった。
ここからは快適な尾根歩きだが、なぜか尾根にはモノレールの軌道?

時折レールに倒れた木が乗っていたり普段使われていないような?師匠曰く20数年前にこんなモノは無かったとのこと。
そしてテントというかハウス栽培の残骸のような物もあり・・・
あら?山にコンクリで基礎をした立派な建造物が?その横にデカイ看板。

おお!噂に聞く通行料を取られる山の上の関所!(日本ボソ山頂にも同じモノがあるらしい)

この日は誰も居なくて無人だったので入山料を徴収されずにスルーできたのだが・・・大人500円に中学生以下200円の入山料って?妥当なんだろうか?
この料金を原資に、水道ガス電気トイレが使える避難小屋を提供してくれているのなら話は別だが、行楽シーズンは関所運営だけのためにシャッターを開けて入場券を売ろうとするなんて・・・清掃・維持管理と用途まで書かれているが看板の下にバケツが転がり、看板の背後に森に相応しくない黄色く巨大な貯水ポリタンクやコンクリートミキサーが放置されているんだけど・・・それにしても、山頂で入山料ってオカシイと思いませんか?入山する前に払うから入山料でしょ?山頂の最後の最後で入山料!ってオカシイじゃないですか?駐車場を整備してその駐車場あたりで徴収するのが普通だと思うし・・・・
それに山に財布を持ってきていなかったり、子どものようにジュース代の150円しか財布に入れていない者は?いったいどうやって徴収するのだろう?
ここで会ったが百年目!と山の上で子どもの財布から無け無しの小銭を取り上げるのだろうか?財布の置いてある車や駅のコインロッカーまで付いてくるのだろうか?それとも請求書が後日郵送されてくるのだろうか?
あ?そうか!これは勝手に山を汚しに入ってくるなよ!という嫌がらせなのかも?

でも、関所に人を座らせて入山料を徴収しているのだから山主は本気なんだろう・・・・
なんだか山の上で凄く嫌な気分になった。
日本三百名山というネームバリュを利用して一儲しようとする民間所有林は「名山」を返上すべきだと私は思うのだが・・・・
整備するための入山料を・・・展望台のような場所が小屋の傍にあったがそこに登るための階段が朽ち落ちて登れないし・・・


その展望台の傍らで三峰山修験業山~栗ノ木岳、学能堂山、局ヶ岳の山座同定。

なんで有料なんや!・・・とブツブツ言いながら稜線を歩いて倶留尊山の山頂に到着。


東を向いて撮影。

笹薮の向こうに大洞山がドッカリあって、その向こうに霞むは堀坂山?


南を向くと左手前から関所を頂いた日本ボソ~亀山~後古光山~古光山

高見山に龍門山、兜岳・鎧岳も見える。


ん?二本ボソの関所・・・シャッターが閉まっていて無人のようだ。

でも登山者がいるみたい!
(左端に見える薄茶色の場所がススキで有名な曽爾高原)

さぁ風が冷たいから降りよう!

このブッシュの向こう側は津市美杉町太郎生なんだけど、倶留尊山の東面は落差180mほどの断崖絶壁。
ブッシュのオカゲで高度感を体感せずに済んでいる。
ここからの降りは岩と土が混じって出てくる一般登山道なのだが急勾配に下っていく。そこには太いロープがフィックスされている。
でも500円の入山料を払っていない者としてはロープを使うべきじゃ無い!・・・そんな余計なことを考えて降りるだけでも危険極まるお話だ!

下の写真・・逆光に照らされて分かりにくいが

どうもこの枝と葉はモチツツジ?ヤマツツジ?の新芽のようにも思える。今年の秋は暖かくて桜(ソメイヨシノ?)が咲いたり色々おかしな事になっている。このまま春を待たずに花が咲けば春にもう花は無く、受粉もしてもらえなくなるのか?

二本ボソへ登り返す鞍部まで降りた。ここにはシャクナゲがいっぱいあって来春に向けて花芽準備中。

師匠曰く、昔はここにちゃんと滝川林道へ降りる徒歩道の記載があったらしいが、今では印も何も無く、言わばバリルートになっているようだ。
シャクナゲのヤブに入るが踏み跡らしきは・・・雨が降った際に流れであろう溝を頼りに苔がイッパイついたガレを下ってみる。これがビンゴ!
モノレールの軌道沿いに滝谷林道の終点に辿り着いた。

しか~し!ここにはレール終点とモノレールを走る機械の車庫、そして入山料を促す大きな看板が!
とことん入山料を徴収したいんだなぁ(-_-;)
・・・でも今日は管理人が居ないので無料で倶留尊山を降りることが出来た。

駐車地まで簡易舗装の急な林道を歩く。
すぐに舗装道となって山の神と鳥居があった。

そして林道分岐に尋ね人の写真看板・・・・丸二年山に行ったまま帰ってこないらしい。

入山届を出せない(出さない)人は、せめて入山ルートを家人や友人に伝えていくべきだと思う。

沢沿いに林道を降り、原生林の横を通る。
室生火山群の凝灰岩の岩盤の河床はナメの連なり。

植林が進んでいなければ良い景観なんだろうなぁ・・・
駐車地に帰ってきた。

すぐ傍に「右くろそ 日本ボーソー十の場へ」「左登尾得て西浦峠へ」《曽爾村生活安全推進協議会》と書かれた道標があった。
『日本ボーソー十の場』『登尾得て』って?意味が分からない。

それから、駐車していた横の滝川対岸に赤色と白色のフンドシのような幟が立ってて、

そこには何かをお祀りしているような・・・何の神様だろうか?

今日も15時までに山行終了。
早く家に帰れます。

歩行距離:6.557km 沿面:8.118km
所要時間5:25(昼食1時間込み)
累積標高:プラス1162m マイナス1149m




8:45槻ノ木橋バス停9:00
9:10駐車地(ca530m)9:16
9:30取り付き点(ca480m)
10:34紅ヶ岳(859.8m)10:47
11:14 P769
11:23昼食12:23
13:46倶留尊山(1037.6m)
13:58 ca918m
林道終点
14:40駐車地

この山行の帰り道。
県道81号線を青蓮寺川沿いに戻ってくると香落渓から青蓮寺ダムに入るトンネル手前で片側規制の信号が赤信号だった。
停車して前方を眺めていると、トンネル手前は落石防止のロックシェード(ロックシェッド)がある。

それなのになぜ工事?と目線を上にやると、左手の絶壁の上の方から崩落防止ネットが張られている!
そして写真右側で白く岩肌がむき出しになっている絶壁に懸垂した状態で作業をしている二人の人間が!

懸垂のエキスパートですね~
しかし、彼らはどうやって上まで登っているんだろう?作業道も作ったのかな?
| 山登り::曽爾・室生 |
| 06:01 PM | comments (1) | trackback (0) |

コメント

上の工事中の岩場は羅漢岩と言いますが、おっしゃるとおりトビ職さんすごい所で作業してましたね

上までは、道路から昇降ケーブルが設置されていたので、それを使って登るのでしょうかね?
| 伊賀天幕番 | EMAIL | URL | 2011/12/08 08:51 AM | dKqd.oIg | 保留中コメント:0件



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