また登ってみたいぞ!見通山(みどおしやま)810m~鷲ノ巣802m::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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いつも三峰山や高見山から帰ってくる時に津市美杉町太郎生付近にやってくると車窓右前方に柱状節理が剥き出しに見える山塊が見えていた。

私の師匠が「あの山は岩が多いヤブ山で下山ルートに岩尾根を選んだ時はエライ目にあったもんだ」と聞いていた。そんな山を今回登ってみよう!とお声がかかった。

アクセスは名張市の比奈知ダムを越え、名張川沿いに国道368号線を南下。
先日の飯垣内(はがいと)集落の奥地で沢登りをしたときの待ち合わせ場所で師匠と合流。猿子バス停付近より尼ヶ岳登山道の一つである倉骨林道へ車を走らせる。そして倉骨林道起点となる場所に車を駐車したら見通山南面を偵察しに行く。

向かった先は、駐車地から川の対岸の舗装道を400mほど登った上水道浄化施設付近。
そこから見通山を見ると杉の植林帯の上に岩が見え隠れしている南陵が正面。

イメージとしては・・・・「登るしかない!(>_<;)」って感じ(^_^;)

駐車地に戻り山準備を整え、駐車地の横の植林帯にレッツゴー

普通の植林帯は間伐材が行く手を阻んでいたりすることで苦労させられるのだが、この杉植林帯はさらに手ごわい。
デブリ状の岩が点在している隙を縫って木を植えたようなもので、そのへんに苔むして湿った岩が点在している。

そして植林帯が終わった?と思ったら!行く手を阻む柱状節理の岩・岩・岩。この岩が苔むしたズルズル岩なのでまともに取付くと滑り落ちてしまいかねない。なので、一旦、右に回りこんで一段上に登ろうとするのだが、岩のまわりは崩落した岩が積み重なって浮石地獄&落とし穴いっぱい(-_-;)
そんな危険地帯を巻き上がって笹混じりのヤブ山に突入。

テープマークなどのルート指標は一切無い。

ひたすら獣道を探してヤブを突き抜ける

カメラを構えているとすぐに自分の前のメンバーが藪の中に消えていく。
しばらく登ると尾根ルートが岩尾根になった。

慎重に岩に取り付けば岩尾根を乗越えられそうだ。
この日にトップを任されていた私個人はそう判断したが、メンバー全体の安全を考えて登ることが出来るか?という判断はまだ出来ない。なので塾長=師匠が登ってくるのを待ち判断を仰いだ。

「うーん、岩尾根は無理に登るのはやめよう。よっしゃ、ちょっと右に巻いて登れるか偵察してくる。待ってて」
すぐに戻ってきた師匠は「右に巻いてルンゼ状の場所を登れば岩尾根部分を巻ける。こっちや!」と指示が出た。

ここから先は本日初参加の私の高校時代の同級生のIS君がトップで岩場のルートを切り開いてくれた。

さすが年間80峰を登っているだけあって身のこなしは軽い。
岩尾根を巻き上がってからも尾根を直登していたが、もう一度岩場が出てきたので右に巻いてから登ろうと右へトラバースしていたら、後方の師匠からここを上に突破して登るから!戻っておいで!と呼ぶ声。
ここでトップが逆転して私がシンガリにつくことになる。
このあと、だんだん笹ヤブが濃密になり。上が明るくなってきた。
笹薮の向こうで先頭が
「明瞭な踏み跡に乗った!少し戻った尾根の先から太郎生集落が眼下に小さく見える!」と声がする。

私も遅れてそれを見物に行こうとしたが、「はい、展望コーナーは終了。反転して頂上へ!」「はーい(~_~;)」
すっぽり隠れてしまう笹薮の中を漕いで尾根を行くと

結局、我々は南陵の尾根ルートを登り始めて1時間40分ほどで登頂を完了。
登ってみて「は?( ゚д゚ )?」と気づく事があった。
それは我々が登ってきた南半分は岩だらけの二次林なのだが、北半分が、なだら~か植林帯。
そんな木々に四方を囲まれ展望一切無しのた見通山810mの山頂(^_^;)
きっとマイナーな山なんだろう!と思って登ってきたが、この山の山頂には山銘板のプレートがいっぱい掲げられていた(~_~;)

中には・・・やっぱり!!

イセ愛山会のプレートや!ここにもあったよ!(~_~;)

時間もたっぷりあることだし、午後は鷲ノ巣に登るとして、昼食場所に移動しよう!
師匠は見通山と鷲ノ巣の間にある二次林の沢に降りて食事会場にしようと提案。
一同異論なし!ということで、見通山の北西面を植林帯に沿って移動、少し下った鞍部から、東にトラバースしながら高度を下げる。

日当たりの良い南面の斜面を適当に下っていく。このような登山道にとらわれずに適当な山歩きができる山行が私は好きだ。
各々散開して昼食用のキノコを捜すが食用菌は無い(~_~;)
ただ頭上は黄葉が始まっていて太陽の光で錦の天井となっている。
「お!?これってナメコか!?」

うーーーーーーーん、どうも違うような・・・ワカラン!放置!

炭焼き窯跡の近くにあった伏流沢の河原が本日のランチ会場となった。

今回のメインは、師匠が用意してくれたワインと!皆が炒め野菜を持ち寄って師匠が用意したブロック豚バラを短冊状に切って炒めたものと、伊賀の味噌で、現地で炊きあげた豚汁。
(写真がブレていて掲載できず!すんません!(-_-;)

そして、うちの嫁さんが皆の分を朝から作ってきた「コウタケ入りキノコの炊き込みご飯」

コウタケは前回の伊賀遊歩で歩いた台高:村立山で見つけたコウタケを1週間干して香りを増強したもの。
そして、その他にも私が先日伊賀の山で採ってきたアミタケとハタケシメジを加えたのだが、量が少なくてボリューム不足だった。なので、泣く泣く市販のマイタケ+シメジ+ウスアゲ+ニンジンを追加。
それらを嫁さんがとった昆布だしと一緒に私の後輩が作った伊賀大山田産のコシヒカリと一緒に炊き上げた一品!
どうだ!・・・・正直言ってコウタケのアク抜きを頻繁にしすぎて風味を消しすぎたように思ったが、次回はもっとコウタケがの現物が多いほうがいいだろうと思った(-_-;)

腹いっぱいになった後は初参加の私の同級生を歓迎してロープワーク教室(^_^;)

もやい結び、ダブルフィギュアエイトノット、シートベント、テープ結び、インクノットなど...けっこう忘れていました(-_-;)
ロープワーク入門これだけは覚えておきたい・・・
そいじゃー次の山に行ってみましょ!と食事会場から東の岩場を越えて植林帯に突入。

おりゃー!っと急斜面を少し登ると明瞭な踏み跡のある尾根道に飛び出した。

二次林に両側を囲まれた尾根道は、やがて幅は広いのだが両方が切り落とされたようになる。
その途中で下降路になるマーキングを発見していた。
そのマーキング付近にはこのような掲示が何箇所かあったが・・・

我々は何も出会わなかったがタイミングが良ければ良い物があるということなんだろうか?(-_-;)
さらに屏風尾根は南に向かって続いている。

尾根に乗って200mほど快適に歩いてきた。地図上の802mのピークには山銘板は無い。
さらに先に進むと少し下がって少しだけ登る。そこには山銘板が掲っており、800mと書かれていた。

山を見上げた麓から見えている場所を山頂とする事があって、そんな時は最高点が山頂ではなくなるケースがある(例:鈴鹿の霊仙山)

さぁ見晴らしも無いし降りよう!と来た道を少し戻って(北に)下山ルートのテープマークまで尾根を歩く。
標高790m付近にテープが巻かれている木があるのでそこを東に下っていく。

最初は二次林なのだが、すぐに植林帯となるのだが、この山の北面も「たら~~っ」と、なだらかな斜面で南面の切り立った姿とエライ違いだ。

この下山に使ったルートは踏み跡が明瞭な場所とそうでない場所が入り乱れているが、方角が掴めていればテープマークを見つけながら楽しく下ることが出来る。
はぁ!面白かった!下山は楽勝やん!と足元にあった「ベニナギナタタケ」を眺めていたら、

「はいそこを直滑降して笹ヤブを下って!」と師匠。

笹薮を突破すると足場が粘土質のドロドロヌタ場に出くわす。

ここが未舗装林道出合だった。
「ここからが正念場やで。沢道に入るとちょっと苦労するんやわ、」
え?なんて?どうして沢道??林道を下るんと違うん?
「はい植林帯の踏み跡を進んで~!」
「ふぇーい!」

「はい!沢沿いに下って行ってね~!」
「ふぁ~いっつ?!ジャングルやん!(~_~;)」

踏み跡は?え?そんなもの無い?適当に下るしか無い?方向はこの沢沿いなんだけど・・・
二次林と言うにはオコガマシイようなジャングルチックな沢ルート。蜘蛛の巣を顔にくっつけまくって、なんとか皆が歩きやすそうなルートを求めて右往左往。なんとか踏み跡ルートを手繰りながら植林帯まで到達

おお!前方が明るくなった!と思えば林道がそこにあった!

テクテクテクテク・・・・林道歩きは楽で良いなぁ!これで楽に下山できる!(^^)

ほほ~!尼ヶ岳の登山口や富士見峠にこの出合から行けるんだ!と物見遊山的に下山を決め込んでいた。
そうすると師匠がまた「はい!そこで右の踏み跡に入っていって!ショートカットね!」と植林帯の中を指さした。
これ以上ジャングルに突入するなら誰かとトップを代わってもらおう!と企んでいたが、集中豪雨で出来たであろう深い溝道が少し出てきただけですんなりショートカットが完了した。

あとは舗装林道を歩いて駐車地へ戻るだけ。
その道中でチラリと見えた鷲ノ巣↓

舗装林道を下っていくとススキ野原が広がった。

そしてまもなく駐車地へたどり着いた。


駐車地で登山靴を脱ぎながら最初に登った見通山を見上げる

岩場を巻いて登って右往左往したのが面白かったけど、岩場をもう少し積極的に登ってみたかったなぁ・・・なんて思っている私は地図のケムシ探しの初期症状なのだろうか?(-_-;)


山行日:2012年10月29日(月)
グループ山行:伊賀遊歩塾7人
距離:4.990km
沿面:5.237km
所要時間:5時間33分(下見&昼食あり)
累積標高+592m-595m

9:10駐車地(倉骨林道起点)9:15
9:22上水道浄化施設9:25
9:34駐車地9:45
11:24見通山11:29
11:52昼食(ca.700m)13:16
13:26郡界尾根
13:32鷲ノ巣802m13:42
13:45下山ルート
14:00林道出合
(地図上徒歩道)
14:19林道出合
14:24富士見峠分岐
14:25(地図上徒歩道)
14:32舗装林道
14:45駐車地

最低標高447m(駐車地)
最高標高810m(見通山山頂)
| 山登り::曽爾・室生 |
| 11:56 PM | comments (0) | trackback (0) |

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