白滝山の白滝谷::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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鈴鹿某所の沢登りを計画していたが天気予報の降水確率が50-60%だったため、梅雨前線の影響が少なそうな比良の沢に予定を変更した。
今回は友人のIS君の沢デビュー。

だから、できるかぎり簡単な沢が良いのだが、比良では初級だという前評判の白滝谷に行ってきた。ちなみにその白滝谷手前の明王谷は去年の夏にファミリー+ISMさんで三の滝手前まで沢登りしている

伊賀から坊村町に行くには、琵琶湖大橋を渡って行くのが最短。でも道中、三雲の国道一号線出合いと野洲の三上山神社横の交差点の渋滞・・・なんとか回避する方法は無いものか・・・家をもっと早く出るのには、わが子たちがまだ小さすぎるような・・・

待ち合わせ場所には予定時刻より10分ほど遅れて到着。
メンバー達はすでにスタンバイ。
慌てて沢装備を身につけレッツゴー!

しばらく歩いていて「ハタ」と忘れ物に気づいた。蛭よけ&虫よけを車に忘れた!
急ぐとろくな事がない・・・・(-_-;)ナニも出ない事を祈ろう。

林道を歩いて牛コバを経て2つ目の橋が入渓ポイント。
歩いているだけだと暑く、汗がダラダラ出てきた。
結局、休憩場所の橋まで駐車地から35分かかった。
橋を渡って橋の左手から河原に降り、橋を潜って白滝谷を遡上開始。

しばらくは、ゴロ石だらけ

この日は曇り時々晴れだけど雲が優勢。
それも手伝ってか前評判通り水温は低い。

できるだけ水に浸からない場所を選んで登って行くが、白滝谷はそれが許される谷だ。
深い淵が行く手を遮ることもなく、進路を立たれる場合は簡単に小さく巻ける。

そして登山道が左に右にと沢沿いにあるので脱出しようと思えばすぐに脱出できるのだ。
ヒザ下を濡らす程度ですべてOK
それにしても滝らしい滝が出てこない

総じて沢の岩に緑色のコケが付いていてもヌルヌルズルズルという程ではなくフリクションがきく。
そして、どこを歩いていてもケタタマシク鳴きまくるミソサザイの声!
それがご機嫌に鳴いている声じゃないんですよ。
きっとヒナを育てている最中に我々人間が沢にやってきたので警戒の声を出しているんだと思います。

水も適度の水量とクリアで沢初体験のIS君や、我々の沢始めとしてはコンディションも良いほうだ。

それにしても滝が無いなぁ
おっと!?滝や!と目の前に2条の小滝が現れた

でも、これは登るべき滝じゃないなぁと左岸の岩を登る
その後もゴルジュっぽい場所もなく平和

沢が大きく右に曲がって行こうとしている場所にやってきた。
でも直進左手にデカイ一条の滝がサラサラと落ちている?
あれを見物に行こう!と向かってみる。
沢はデカイ岩に塞がれているのでそれを避けて滝に近づくことになる。
クライマーなMYさんはIS君とISMさんを率いて左岸のスラブを4m-5mほどよじ登って行った。

でも、そこは逆相で濡れているし、コケがある・・・グッドラック!
私はUHさんやうちの嫁サンが登っている右岸の木のある場所を登る!と、登攀チームに背を向けて大岩の影に入った所で「!!!!」と大きな音と声!?
「大丈夫か?!」と岩の向こうから声が聞こえる。慌てて見に行くとIS君が岩の下の水たまりで尻餅を付いている状態だった。
IS君、MYさんが、ひょいひょいと通過した微妙な場所をロープをフィックスしてもらうのを待たずに、滑り台を下るように滑り落ちた模様。幸いなことにIS君のデカイザックが守ってくれたようで一切怪我が無かった。良かった良かった。IS君、MYさんの経験と技術はまだ君には無いのだよ。もう少し慎重にネ(^_^;)
はーびっくりした!と皆が胸を撫で下ろした場所はデカイ滝の下。

この滝は白石谷の布ヶ滝25m。なかなか趣のある滝だ。
時計を見ると12時前。よし、ここで昼メシにしよう!と、本日のランチ会場となった。
沢の昼飯は基本的に「釜揚げうどん」。冷えた身体にあったかいし、人数が多くても簡単に熱々を皆んなでつつける。お酒もちょっといただき、さぁ続きを登ろう!

おっと!滝らしい滝が出てきたやん!

こんな滝を待っていたのだ!でも食事の後は寒いんだよね(^_^;)
砂岩のスラブはフェルトソールでペタペタ登れるんだけど、滑り台みたいだ。

次々と手頃な滝が出てきた!(*^^*)

↑暑い夏だったらウォータースライダー遊びできるよなー
おお!ここも少しヒネリが加わったスライダー!

↓振り返るとエエカンジに滑り台!盛夏に子ども達を連れてきたら喜びそう!

まだまだ滝が現れる。

やっと沢登りが始まった!って感じ!
でも、チョックストーンっぽい直瀑は巻きましょう

↑ペタペタと逆相スラブを登っていきます。
ナメが始まった!良い感じやん!と喜ぶ

でも、規模は短かった。
そうそう、ヤマアジサイが咲いていた。今年初見だ。

どっひゃー!二段の「これが滝!」という滝が現れた。

↓私も一段上に登って見ました。

末広がりで爽やかなエエ滝でんなー
これが白滝かなぁ?
直登も出来そうだけどもうちょっと水が少ないほうがいいなぁ!
MYさんは右岸の滝の横にあった倒木を越えて滝の上に出た。
どうやらロープを出してくれるらしい。

この滝の左岸に踏み跡らしきものを発見。
私はそこを登って巻いて見ることにした。巻き始めると木の根っ子や樹の枝が上手く揃っていてスイスイと小さく巻いて滝上に出ることが出来た。

滝上に出て後続のメンバーの写真を撮影。けっこうな高度感です。
さらに10mほどの斜滝が出てきた。

左岸の水際を皆んなは登ったが、私は右岸の水際を登った。

どちらも簡単に登れる。
ゴルジュをすこしヘツって奥に見える滝へ

滝?と思った場所は小滝の連瀑

うーん、ちょっと拍子抜け。
でも!なんじゃ!デカイ滝が!!

しかも二条の滝?

おお!迫力やん!真ん中の凸部分を登るんだろうけど、コケがイッパイだなぁ。
左側の滝をシャワーで登るのもアリだし。右側のデカイ滝にしがみつくのもありだけど。今回は濡れたくないから、谷の右端の濡れない場所を登った。
デカイ滝だったなぁ、次回はあれをシャワーで越えよう!と思いながら先に進もうとすると、谷は前方でやや左に曲がっている。そこに白い滝の脚が2本見えている。

おお!これは登れない!この二条の直瀑っぽいこの出で立ち!
上を見上げると25mくらいある?

もしや!ここは夫婦滝?
滝の周囲を見上げると滝見台の看板や滝への道がある。やっぱり夫婦滝だ。
これ以降の白滝谷は平流になるというので本日の遡行はここで終了だ。
グチュグチュの道を登って滝見台

あ・・・レンズに水滴が(-_-;)
そしてすぐ上にある御堂へ行き、沢装備を外して靴に履き替え。

御堂では単独男性が食事の準備中だった。
その横で靴を履いていると御堂の裏で沢装備を解いていたISMさんが「わわわ~!ヒルおるわ~!一匹だけ出てきよった!」と蛭が付いていただけで、被害は無かった模様。
それを聞いて皆が一斉に蛭チェックしたが、誰も蛭に付かれていなかった。
さぁ、どうする?登ってきた沢の横の道を引き返すよりも、伊藤新道を下って帰ろうか!と、ISMさん。そいじゃ、そのルートで帰ってみましょう!とISMさんの後をついていく。

まずは、白滝山の肩にある小さな池を目指す。
道は谷を詰めあがるようになっていたために途中、グチュグチュのヌカルミ道だった。

風は通らず頭から汗が沸きあがってくる。
あつい・・・あつい・・・と登るとコルっぽい場所に到着。
池はここじゃなくて?と直進すると、看板発見。

ここの池はオトワ池だそうだ。

おお!意外とデカイ池じゃん!

地図では小さ・・・ちょっと待って!あの木にぶら下がっている泡は?
って!?池の周りの木のほとんど全部に泡が!!

これってひょっとするとモリアオガエルのたまご?
池に近づくと池の中には、アカハライモリ?らしき姿がイッパイ!(-_-;)

オタマジャクシが落ちてくるのを待ち構えている?スゴイ(-_-)b
池を後にして白滝山の山頂に向かう。
途中の木立の向こうにスキー場が見える。

あれはびわ湖バレイスキー場のある打見山1108m
我々の目指す白滝山山頂は、もうすぐなんだけど下山する気持ちが優っている私は、もう登るのが苦痛(-_-;)
その道中で目を楽しませてくれたのがヤマボウシ

白滝山山頂付近で白い花のある木といえばヤマボウシだった。
でも、よく見るとこの山域のヤマボウシはピンクの総包片を持つ個体が多い。

見晴らしのない白滝山山頂で給水休憩を済ませ伊藤新道で下る。
最初はジグザグ道だったんだけど、けっこう急で石がゴロゴロ。
下っている途中で私は持病の膝痛が始まり、嫁サンは膝が大笑いしていると言っていた。谷に下りたかと思ったら登山道の踏み跡は西へ向き、隣の支流へと向かう。
そしてまた東に進路を戻して元の谷(ワサビ谷)へ。するとヒョロリとした滝。

これは、わさび天井滝らしい。
もう少し下ると わさび大滝があるらしいので、そこまで行って休憩することにした。
3分ほど下って わさび大滝。ここで小休止。

大滝から流れ出てきた水は大きなトチノキの上を乗り越えて流れていく。その水を手にすくい顔を洗って口をすすいだ。
となりの谷からも細い滝が流れ込んできている。
蛭が居そうな雰囲気だったがこの日は蛭には会わず。
さぁ、下ろう!と脚を飛ばすのだが一向に林道にたどり着かない。
道中、川を渡渉する手前で嫌な悪臭が・・・よく見ると沢の中に腹から下が無くなっている鹿の死がい。ハエが群がっているがまだ骨も見えず。足を滑らせて何処からか落ちてきたのだろうか・・・
しかし、この伊藤新道は急で長いなぁ・・・

わさび大滝から20分足らずで林道出合いに到着。15:52

もう少しで16時になってしまうよ(=o=;)
さぁ!急がないと栃生へ行って焼き鯖寿司を買って帰るんだから!
と、大急ぎで駐車地へ。

約7時間の白滝谷の沢登り&白滝山登頂でした!
・・・・・・・あ!!初めて沢登りでピークハントした!?
いや、木梶山でもピークハントしているわ(-_-;)
久々過ぎて忘れてたよ。>ピークハント

メンバーの皆さん、お疲れ様&ありがとうございました!


実施日:2013/07/01
天候:曇り時々晴れ
グループ沢登り(男4人女2人)
距離:9.944km
沿面:10.364km
所要時間:6時間51分
昼食時間:55分(布ヶ滝前)
累積標高:±1160m
最高標高点:1022m(白滝山山頂)
最低標高点:315m(明王谷駐車地)



6:50伊賀出発(野洲で渋滞(-_-;)
9:10明王谷駐車地9:25
10:00白滝谷出合10:02
11:30白石谷分岐
11:38布ヶ滝(昼食)12:32
13:44夫婦滝25m13:52
13:54御堂14:04
14:32オトワ池14:37
14:44白滝山山頂14:51
15:24わさび大滝15:35
15:52林道出合
16:16駐車地

そうそう、IS君の沢デビュー。
プチ滑落を経験していながら無傷だった彼は、沢登りがいたく気に入ったようで来週も沢に行くそうです。
でも、沢登りで距離を歩ける?と質問してきたので、まだまだ沢登りがどういうものかわかっていない模様(-_-;)
まぁ、技術を磨いてからだよー
| 沢登り::比良山系 |
| 09:14 PM | comments (3) | trackback (0) |

コメント

初めまして。
教えていただきたいのですが。

昨日友人と2人で牛コバ~夫婦岩~打見山の予定で行ってきました。 
沢伝いに歩いたので左に上がる登山道を見落としたようで、つきあたりの布ケ滝(その時は地図上の白髭淵だと思ってました)に着きました。
このあたりから左に上がるはずだと、かすかな踏み後を辿り淵の斜面を登りましたが、それらしい道には出会えず、結局沢を2時間登りました。
時刻は1時半になり、これ以上は危険と判断して来た道を下ることにしましたが、本当に怖い思いをしました。
斜面を滑り、危うく木の根っこに引っ掛かって止まったり、ウォータースライダーよろしくツルツルの岩を滑って首まで水に浸かったり・・
一歩間違えば・・・と思うと今でも本当に怖いです。
今回は本当に反省しています。

私達がつきあたりで出会った滝の画像を頼りに検索していてこちらに出会いました。
本来の登山コースはこのもっと手前にあったのでしょうか?

最初はとても綺麗な沢で快適でしたので、ぜひもう一度行ってみたいと思っていますので、教えていただけると嬉しいです。
| くう | EMAIL | URL | 2014/05/26 10:54 AM | jXDmurcY | 保留中コメント:0件

くうさん、はじめまして
布ヶ滝を乗り越してその上流に登ったんですか!?
スゴイですね~(^_^;)

布ヶ滝下のリンクに拡大画像がありました。
http://www5.city.otsu.shiga.jp/kankyou/content.asp?key=0302000000&skey=150

布ヶ滝は、私が↑で公開している地図画像の白石谷に入ったところです。
なので、白滝谷から左へ白石谷に入った所から見えている滝ですから、この滝は滝見物をしたら、引き返して白滝谷本流に戻ればいいのです(^^)b
| 五代目 | EMAIL | URL | 2014/05/26 08:37 PM | RkWOqosk | 保留中コメント:0件

早速返信いただいてありがとうございます。
白滝本流だと思っていたのが 白石谷だったんですね。
全く気付かず、ここを登れば登山道に出会い、夫婦滝に行きつくものだと思い込んでいました。
本当にお恥ずかしい限りです。

沢山の山に行ってらっしゃるのですね。
山はいいですね。山で出会う人達と一時言葉を交わして別れるのもいいです。
だから安全に行かなくてはなりませんね。

ありがとうございました。
| くう | EMAIL | URL | 2014/05/26 10:00 PM | jXDmurcY | 保留中コメント:0件



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