バリルートで秋の綿向山周回::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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今年の冬に企画しながら天候不良で延期にしていた山行を紅葉の時期にやっと実現させました。

(綿向山南陵から見た鎌尾根)

ルート:熊野神社434m→水無山南峰P985→水無山990m→文三ハゲ→綿向山山頂1110m→P992→P811→奥草山820m→政子803.4m→平子P
平子峠付近に置き車してメンバー8人は日野町熊野の熊野神社横Pに集合。
この熊野神社には国指定無形民俗文化財の「芋くらべ祭り」や「弓取の神事」。推定樹齢400年と言われるタコ杉。そして近くにはヒダリマキガヤ(国天然記念物)があったりします。

この日、集会所前は黄色い落ち葉がいっぱい。

でも冬型の気圧配置になりつつあって、北風が寒い。
集会所の横の林道を文三ハゲ方向へ進む。

簡易舗装路から無舗装路になって少し先のカーブに集合アンテナ施設がある。

ここが今日の取り付き点。

トップのIS君が植林帯をグイグイ直登しはじめた。
おーい・・・杣道が右手方向にあったんだけど・・・・ま、いっか(^_^;)
三々五々に広い急斜面を登っていく。

等高線の間隔は広いように思っていたが現場はかなりシンドい(-_-;)

二次林の綺麗な場所が現れて小休止。
モミジも少し混じって紅葉がキレイ。
ここからは標高差200mあまりを約500m延々と同じ傾斜角を登り詰めなければならない!

デッカイ縦走ザックにオモリを詰め込んでいるIS君はグイグイ登っていく。
ついていけませぬ(-_-;) 
こちらは数分登ったら立ち休憩を繰り返す。

ユリ?の種があるのを発見。

植物に詳しいUHさんに聞くと「ヒオウギ」の種じゃないかな?という。
だとするとアヤメ科の種なんですね(^_^;)
wikiで調べると「特に京都では祇園祭に欠かせない花として愛好されている。
黒い種子は俗に「ぬば玉」と呼ばれ、和歌では「黒」や「夜」にかかる枕詞としても知られる
。」
そういえばUHさんも「ぬば玉」のお話してくれていました。

一本調子に登る広い尾根はシロモジの森と言ってよいほど

黄色の紅葉がキレイ
そこにオレンジの落ち葉も混じって上も下も紅葉がキレイ

歩いているルートは完全な道(に見える)。
この一本道は防火対策用に切り開かれた場所かも?とUHさんの推測。
そうなのかもしれない。
暫く行くと標高880mの道に山側に向いて立っている標識?があった。
回りこんで見てみると

この先行き止まり 道は全くありません 引き返してください
   鈴鹿モルゲンロートクラブ

・・・あっちゃぁ~道の無い所を来てしまったよ~(^_^;)

その後も明瞭な一本調子な道を行く。
やがてアセビが茂りだし、岩が出てきた。

しかもちょっと急な坂。
道も不明瞭となってメンバーが散会して各自登りやすそうな場所を行く。

それも少しだけで緩やかな傾斜の道となってスタスタ行けば
綿向山を背負った立派な看板が立っていた。

水無山南峰に到着。
熊野神社から2時間10分あまりでした。
山頂付近は風で紅葉が吹き飛ばされているようでしたが真っ赤に染まったドウダンツツジ系がちょうど見頃。

(紅葉の後ろの尾根が下山ルート。その向こうにチラっと見えているのは雨乞岳)
そしてこれから登る綿向山。

文三ハゲがパックリ。

その前に水無山山頂を通過。

ここから鞍部まで激下り。

水無山山頂から鞍部までは約-80mの標高差
急斜面を降りて最後に岩が出てくる。
ここが少し濡れていてすっ転んだ(^_^;)

鞍部まで行くと「水無山北尾根コース分岐点」の案内板があった。

でも、ここに綿向山へ向かう案内板はなぜか無し。
我々は文三ハゲの横を通って綿向山へ登るというプランなので前進します。

鞍部から綿向山山頂までは約+190mの標高差
文三ハゲには砂防柵がありますがほとんど埋まって機能を果たしていない様子。

まるで砕石場?それとも須走?という感じ。
文三ハゲに沿って登っていましたが、ここにも看板があった。

ひとつは「注意 この先ガレ場」

って、すでにこの場所がガレ場だよ(^_^;)
そして、ここから水無山へ行く看板と綿向山八合目に向かう看板。
でも、我がメンバーはここには無い方向に進みます。

綿向山へ直登(^_^;)
振り返ると通ってきた水無山南峰、水無山、そして文三ハゲのガレ場と眺められる。

よく歩いたもんだ。
そして視線を少し動かすと文三ハゲ直下までの林道や、下山ルートの尾根や奥草山、政子が見える。

北を見れば琵琶湖方面も見えた。

が!ここは急傾斜なのだ。

休憩する時は木につかまってないと危ない(^_^;)
お?笹でわかりにくいがここにも幸せのブナがあった!

でも、ここのブナをくぐりに来るまでが大変だなぁ(^_^;)
傾斜が急なこのルート。

よく考えてみると踏み跡明瞭で完全に道ですよね?(^_^;)
下山時に使いたくないなぁ(^_^;)
綿向山の尾根に乗った瞬間目に飛び込むのは!

雨乞岳と鎌ヶ岳!
絶景ですな。
南の眼下に下山ルートの尾根が手前に。

光っている水面は野洲川ダム。
その向こうはサクラグチの稜線。
さらに向こうは仙ヶ岳からの稜線。
さらに・・・と霞んでいるのによく見える。
下山ルートを左に見て眺めると

油日岳の稜線や伊賀盆地が見える。
それにしても風がキツイ(^_^;)

さて、綿向山だ

でっかいケルンと祠が見える。

鳥居さん側も回り込んだ。
今日は良い展望だ。
2年前に夫婦だけで登った時はバレンタインデー寒波の影響で雪&ガス(^_^;)
おお!デーンと雨乞岳だ。

ええ景色やなぁ。ここで昼飯でええんとちがう?
ここは風も無いしポカポカ暖かいやん!
でも、まだ11時やで。もうちょっと腹を減らしてから昼ごはんにしようや!と、相談完了。
南尾根をP992方面へ降りていきます。

これが風が強くて寒い、寒い(-_-;)
最初は踏み跡があったんだけど

膝くらいまでの背の低い笹に覆われて踏跡は不鮮明。

すごく笹の原っぱが大きい。

まるでスキー場のようだ。
平らな場所に降りるとブナの木だらけ。
ブナの木平と呼ばれている場所かな?
でも北風が冷たくて立ち止まっていられない(-_-;)
その先はコナラも混じったいい感じの森。
でも風が吹き抜ける尾根らしく、ほぼ落葉状態

モミジが残っているくらいだ。
P992を越えて下っていく。

葉っぱがひとつ、花が一つのトリカブト?

こんなの初めてみた。
快調に良い二次林の尾根を下っていくと左手に山抜けした場所に出た。

このガレ場の縁にテープがあったが、崩れ落ちない?とイマイチ躊躇する。
しかも風が強風(-_-;)

右(西)から左(東)に吹いている?
ガレの上は遮るものが無いから景色は非常に良い。

でも、落ちてしまったら大変。
縁を避けて少し右下の灌木帯に入ってガレに沿って歩くと、右側に傾斜がキツい。ようするに痩せ尾根ってヤツです。
ダブルストックを持っている私にとって歩きにくかった!

傾斜が緩くなって鞍部に下りた場所が良い感じ。
東にゆったりとした谷がある。
よし!ここを少し下りた所に平坦な場所があるから、ここを昼食会場にしよう!

それにこの谷はモミジがいっぱい!紅葉でキレイ!

この日の昼ごはんは、カレーうどん。
皆んなに水とカレー鍋に入れる具材と玉ウドンをお願いしておいた。
私はカレーのスープ担当。
ハウスの「カレー鍋つゆ」に水とレトルトカレーと「うどん出汁」を追加。
そこへスリランカ土産のガラムマサラ系のカレー粉を入れた。

ナカナカ良いお味。

そしていつも赤ワインを飲ませてくれるISMさんが寒くなったら!と熱燗を用意してくれた。

紅葉を眺めながらの熱燗はまた格別。

熱燗の入っているコップに落ち葉がヒラリ

私は吟じることはできないけれど良い風情ですな。

歯ブラシ事件や靴の洗い場事件で大いに盛り上がり

山歩きの続きにレッツゴー!郡界尾根を南下です。

なぜか越冬直前のナナフシさん。

もう早々に隠れないとヤバイんじゃない?(-_-;)

スッタカターとほろ酔いで尾根を下れば『急激な下り』?

はて?そんなルートあったかいな?

ごっつう急すぎるなぁと降りて地図を照会すると、あろうことか一つ西の支尾根に突入していた(-_-;)
ならば!と東へトラバースして郡界尾根に復帰。

鞍部に降りると東は植林、西は自然林というよくあるパターンの尾根

でもヤブっていないし

良い尾根だよな~と歩いていると
根っこがむき出しでニョロニョロ丸見えのコナラとそれを支えているブナ

山抜けしている斜面の木なので今撮影している足元に在ったものがあそこまで流されて根っこが露出したんだろうなぁ

ちょうどこの場所から西側がよく見えた。

植林混じりの山が水無山南峰で右に隠れそうな山が綿向山だ。

ここから先は痩せ尾根になる。
地図上では大したことのない尾根だが、実際はけっこう痩せている。
痩せ尾根の東側が好展望。

鎌ヶ岳の左、武平峠のさらに左に御在所山が見えてきた。
我々の登っている尾根はこんな感じ。

登って、降り始めるとブナを載せた岩稜が現れる

このブナ岩稜、もともとは周囲全体が岩稜尾根だったのが、風化とガレで無くなって、ブナの根が抱え込んだ分だけが残ったように思う。
このブナ岩稜の先の尾根がさらに痩せている。

雪が付いた挙句にはナイフエッジのようになるのかも?(^_^;)
痩せ尾根を登ってしまうと811ピーク。
木に囲まれて展望なしだがここで小休止。
歩き出せば少し下って?何ここ?テラス?

いや、宴会場とちゃうか?(^_^;)っていうくらいに憩いの広場っぽい場所。
正面には奥草山が見えている。
奥草山への上り道。

朝に登り始めたばかりの淡々と一本調子で登っていた斜面と同じで、ボディブローのようにフクラハギに乳酸がたまってくる。
もうアカン!シンドい!!と音を上げそうになった時。
目の前に広場が現れた。

木もほとんど平地部分にないので、まるでヘリポート。
でも、ここに物資をあげる必要も伐採して下ろす高級木材もみあたらない。
この平地の小高い丘の上に奥草山のプレートがたくさんあった。
ここで皆んなで地図の方位の合わせ方教室。

方位を合して進路を確かめないと特に下山時には困ったことになる。

山頂から南東に踏跡あり。
政子への道だ。
まだ時間があったので政子へ立ち寄ることにした。
と言っても奥草山から政子までは400m余り。

↑しかも尾根の平行移動なので8分足らずで到着。
政子は三角点があるだけで立ち木に囲まれ、狭い。
なのでさっさと下山することにした。
国土地理院の標高図に書かれている破線の徒歩道を辿って下りようということで、奥草山からのルートの南を下っていくと植林帯との境目に破線の道を発見。

踏みしろは少ないが踏跡明瞭だ。

でも400m足らず進むと状況一転!道が消えた(-_-;)
郡界稜線を下ろうと思えば可能なのだが破線を降りて太い林道に出たい。
あった!あった!こっちに道がある!と先頭集団。
先頭集団がそのルートに入っていく。
確かに先ほどまで歩いていた道の続きのような道だ。
でも、なぜか南下せずに北西に?その道もすぐにガレた場所があって道が途絶えた。雰囲気的に下ろうとするが、急過ぎる場所ですぐに行き詰まった。
スマホの地図ロイドで確認すると雨裂が何個もある場所に突っ込んでいた。
これを無理に下っても下に崖っぽい場所もある。
こりゃ、戻って破線を辿ったほうがいいなぁ。
ということで破線部分へ戻ろうとトラバース開始。
標高図の図形上で微妙にふくらんだ尾根っぽい所を越えて、標高図の図形上で微妙に凹んだ谷っぽい所を越えて破線の上に立つ。とりあえず方向修正完了。

破線の通っている場所は地図では緩やかな尾根っぽい場所だけど、実際は植林のすごく急傾斜地。
足を踏み外せば滑り台。バランスを崩せば頭から転落間違いなし(^_^;)
でも、この程度なら慎重にゆっくり降りれば大丈夫なので皆に焦らずにゆっくり下りるように声をかけた。

方向修正した場所から標高差-95m 距離にして260mを下りたところで細い林道が尾根を横切る。

え?この道って標高図に無いぞ。林道を歩き出してすぐにショートカットしようと尾根に入ったつもりが尾根芯を外してしまった模様(^_^;)
でも、ここまで降りてきていたら無理にでも降りれ・・・ない(-_-;)
鹿よけネットが張り巡らされているし、左側にある谷はヤブって先は見えない。
皆に少し戻ってもらって左手に見えていた例の林道の続きの道に降り立つ。
パワーショベルで引っ掻いてつくったであろうこの林道。しばらく歩くと左下に太い林道が・・・すごく道が荒れているやん(・・;)

なんかズタズタやねぇ(-_-;)
私達が降りていく方向の簡易舗装林道は大丈夫だ。

10分の林道歩きで置き車場所に帰還。
車に熊野神社まで行った車の運転手を乗せてもらって熊野神社へ。

16:06熊野神社着。

夕日に照らされた銀杏の木が黄金に輝いていました。


今回のルート、一本調子でずっと我慢強く登らねばならない前半戦は、まさに体育会系の根性鍛錬ルート。独りで登っていたら途中で諦めてしまうかも?(^_^;)
でも、意外にも植林されていない二次林を歩くルートの雰囲気がよく、春でも冬でもいつでも良いなぁというのが今回登った皆の感想。

水無山南峰から綿向山までのルートは歩いている人が多いと思うが、山頂直下の登りは、これまたアキレス腱イジメにぴったり!

それにつけても、特筆なのは「なかなか良い尾根やん!」と皆が喜んだ綿向山から奥草山へ南へ伸びる後半戦の尾根歩き。
ここは本当にいい尾根だと思いました。

2013年11月18日実施
グループ山行:置き車(半周回)
距離:8.927km
沿面:9.432km
所要時間:7時間3分
(昼食時間87分含)
累積標高プラス:+1162m
累積標高マイナス:-1212m
最低標高点:平子P(384m)
最高標高点:綿向山(1110m)

6:15伊賀自宅
7:30伊賀某駅7:50
8:00余野公園P

8:30平子P8:35
車移動
8:45熊野神社P8:50
9:00共同アンテナ
10:03水無山南峰10:07
10:12水無山
10:52綿向山山頂11:01
11:21 P992 11:24
11:43昼食13:10

↓尾根間違い

14:12 P811 14:18
14:31奥草山820m 14:38
14:46政子803.4m 14:48

(14分間徘徊(^_^;))
15:45林道
15:53平子P(384m)16:00
車移動
16:06熊野神社P16:16

17:11自宅
| 山登り::鈴鹿山脈 |
| 10:01 PM | comments (0) | trackback (0) |

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