台高:登尾周回(北股林道)::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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今回のターゲットは台高:白髭岳の北東の三角点1319.8mの登尾
登尾へは、中奥川沿いの中奥林道からP994→P1294の尾根を歩くと良いらしい。

(北面の日陰に少しだけ残雪2013年12月02日)

でも、今回は北股林道から→大鯛山1146m→高尾山1200m→登尾→戸倉山1261m→高塚山1255m(トベット?トペット?)→P1238南尾根→北股林道と周回する。

これが初冬でも手持ち時間「目一杯」という予定。

奈良県は昨夜、雨が降っていたもよう。道が濡れていた。
今朝、伊賀は濃霧だったものの奈良県を南下していくと天気は快晴。
道中で山行仲間をピックアップ&合流して7人のメンバー。
北股林道の奥地に置き車したいので二台で入之波橋を渡った。
栃谷で左折。
川原で採石しているダンプカーの影響で路面に穴が多い。
三之公分岐を直進。
道路に穴、穴、穴!(-_-;)
道の両脇に落石。
我がセレナでギリギリ通過。
フレッシュな落石もあり、二回車を降りて落石を除去。
道に崩土が積もってマウンドになっているのを越えるとセレナの腹を擦った(-_-;)
かろうじて舗装路の恩恵があったものの未舗装路になって路面が・・・やっぱりロードクリアランスある4WD車がいいなぁ。
これを帰るのか・・・と思うと憂鬱になってくる(-_-;)
同行車のUHさんも同感だったもよう。
予定ではトンネルを2つ越えた先に置き車するつもりだったが、P558の曲がり角の手前で崩土・落石が大量に落ちていいる場所が2つ登場。山側にデカイ落石&谷側は何もなく、谷側に少し寄ると「かなり落ちて」しまう。それを越えても山側と谷側の両方にデカイ岩。どちらもギリギリ通れそうだけど。これまでの悪路走行で心が折れてしまっていた。みんなと協議した結果「置き車は諦めて現在地の道の広い場所に駐車」することにした。駐車した場所はP558の曲がり角の手前345m地点となった。しかも、杉の湯前からここまで1時間かかってしまった。
UHさんもきっと今日の核心部はこの林道だったと思っただろう。

山行準備をして9時に出発。目印があるであろう「白髭岳登山口」を探しにいく。

事前情報ではP558の曲がり角を越えて少し先にテープとリボンがある「急斜面」と、いうことだった。
無いなぁ・・・そんな登山口あらへん・・・あ?これ?

・・・って?この急なルンゼじゃないよなぁ(-_-;)
ま、他は崖なのでここから入って左右の植林を登ることにした。

昔は白髭登山口として使われていたそうだが、今は面影もない。
台高で人気(ひとけ)の無い山の取付きは、このパターンが定着化しているなぁ(^_^;)

メンバーは谷の右手と左手に別れて植林を登った。

踏跡は見えない。
テープも視界に無いと言って良いほど少ない。
そして地形図以上に傾斜角度は立っている(-_-;)
なのでかなりシンドい(=o=;)ゼーゼーハーハー

↑大鯛山への登りは前半から中盤にかけて二次林が少しあるものの杉の植林がほとんど。
地形図に無いような枝尾根が2つに分かれる所があったがしばらく進むと1つに集約され、同じ1つの尾根になる場面があった。
植林地帯を抜けて二次林の斜面を頑張って登る。
植林から出ると風が少しあって寒い。
東斜面の二次林を少し下ってキノコを探してみたが何も見つからなかった(T_T)

空が近づいてくると大鯛山(P1146)山頂に到着。

駐車地から登り始めて1時間47分。
疎林に囲まれた山頂だった。
大鯛山から西南に1.5km(標高差220m)で白髭岳だが、今回は登尾を目指すため北上する。

尾根を歩くと右側が杉の植林で左側がヒメシャラとブナ混じりの自然林。

12月ですからもう葉っぱは一枚も残っていません。
大鯛山から一つ目のピークはP1162。
その手前の左手(西)に宴会に良さそうな陽だまり(^_^;)

「ここ、宴会会場に良さそう!どう?」と言われるが、まだ11時だし登尾に近づきたいので却下!
↓木(?)が巻き付いたブナが苦しそう(^_^;)

高尾山P1200へ向かって行くと痩せ尾根がはじまる。

左右とも200mほど切り立っている(^_^;)
ナイフエッジ状に近い場所をバランスを取りながら進むとストンと岩が切れている。
↓左(東)側に少し降りて山腹を巻いた。

痩せ尾根から尾根が太くなりブナ林になると高尾山P1200山頂に近い。

大鯛山から約30分で高尾山山頂に到着。

ヒメシャラの疎林の向こうに登尾の山塊が見えている。
まだまだかなり距離(尾根通しで1.8km)がある。

右から鉄塔の乗っているジョウブツ山の稜線

そして目線を左へ移せば、トンガリが峰山(むねやま)。

そして峰山の右にチラリと白屋岳が見える
ここはナカナカてんぼうが良い。
でも、昼に登尾へ行きたいので先を急ぐ。

P1179へ向かってダーっと下っていくと植林帯に突入。
暗い杉林の中に入ると小ピークに立つ。
そこから眺めると進路右(東)側が少し低く、平な場所。その先(さらに右)にP1179のピークがあるようだ。でも杉林で見えない。
兎も角、北へ進むのだがこの杉林は二重稜線のような地形。
結局どこを歩いて行っても北へ進むと一つの尾根に集約される。
杉林を出て尾根を登り始めると東側が伐採された疎林。西側が杉林となる。

ここは好展望。
戸倉山(P1261)から南に下っていく尾根が見え、その奥には吊尾根、そして高塚山(P1255:別名トペット)が見える。

ん?待てよ?戸倉山の中腹に赤茶色の小屋?
ズームアーップ!

↑の画面左中央に小屋が見える。何の小屋だろうか?
この尾根、進路右手は伐採されて木が生育していない。
その昔、伐採した木を下ろしたであろう櫓とワイヤーがあちこちにとぐろを巻いている。

また杉の植林が始まった。シカ避けフェンスが右手に張り巡らされている。
そこにヒョロっとガマズミの実が真っ赤に残っていた。

同行のUHさん曰く、食用ということだ。調べてみるとガマズミ酒が有名らしい。霜の降りるこの時期、白く粉がふいたものが一番美味しいらしいので次に見たら試食してみよう!
枯れ木から細い木がヒョロリとコンニチハ

何の木なんだろう?
このフェンス沿いに尾根を登っていくのがシンドい。

・・・と、いうかここに至るまでの小ピークに登るのが全部シンドかったのだが・・・(^_^;)
フェンスが途切れて右手の伐採斜面。
遮るものが無くなり超展望が良い。ここが登尾と主稜線への分岐点。

手前の尾根の先のピークが戸倉山
左に少し振って高塚山。
そこから奥へ進めば台高主稜線で左が赤倉山。
右が千里峰。
赤倉山から左へ下って登り返すと仙石山(奥ノ迷峰)
千里峰から右へ尾根が伸びて霜降山。
その右に池木屋山。
さらに右に尾根を伝えばホウキガ峰。
見える範囲に当然ながら鉄塔などいっさい無い。

さて、腹が減った(^_^;)登尾分岐ですでに12時10分。
シャリバテする前に昼ご飯にせにゃ!登尾は食後に行こう!
昼飯会場は何処がいい?稜線は冷たいそよ風が吹いているので・・・
登尾へ向かう道中なら風の影響が無いのでは?と少し登尾に近づく。

北面の日陰に雪!先週末に雪や霧氷が付いていたと聞いていたがここにも雪があったんだ!
お!いい場所発見。ここで昼飯にしよう!
本日のメニューは豚汁うどん。

私が企画している山行の山ゴハンは共同ご飯が基本形。
私はファミリー山行をするので鍋は3Lのアルミ製。
メンバーがそれぞれに具材を持ち寄って同じ鍋を突付き合う。
そこに各々がオカズやアテを持参してくれる。
このたびは生ハム、クリームチーズ、北陸の冬の名物「かぶら寿し」!
当然ながらISMさんは熱燗を準備。
IS君が用意した玉うどん9つを7人で平らげ、昼食終了!
はぁ~お腹いっぱい!・・・って?もう13時35分やん!(・・;)

空身で登尾の山頂踏んで来よう!と、食後の運動。
北に進んで小ピークに登る。ここも標高1320m。登尾と同じ高さ。ここからの展望がナカナカ良い。

仙石山から左に台高主稜線。笹ヶ峰の向こうに明神岳。そしてその先に水無山や国見山がチラリ?
登尾山頂へは20m下って20m登り返す。
綺麗な三角点が疎林に囲まれた山頂に到着。

昼食会場から登尾までは7分でした。
この山頂から100mほど西に進むと岩のある突端?今回は時間が無いので荷物をデポしている昼食場所に引き返す。
荷物を担いだらすぐに戸倉山方面へ出発。

登尾分岐点を降りだした所でもう14時!(・・;)ヤバイ日没に間に合わない!?
頑張って歩くのだ!まずは戸倉山!

↑のように片側丸坊主の尾根を水平移動して徐々に三角形の戸倉山に登る。
振り返ると今日登ってきた尾根の先の右手に白髭岳

戸倉山に向かう道中の尾根は伐採されて丸坊主

細いヒメシャラが申し訳程度に立っている。
↓振り返ると登尾分岐点。

北を眺めれば右端が国見岳

ずっと西へ平坦で、のちの三角が木ノ実ヤ塚、寄り添うように左後ろが薊岳
手前に二階岳。そこから平坦な尾根があってジョウブツ山へと続く。
目前の戸倉山の西斜面が下の写真

ザレた急斜面で木が生育できないようだ
ヒーヒーゼーゼーと登っていけば戸倉山(P1261)山頂

最後のひと息が急登だったので心臓がバクバクです。
一休みしてすぐ出発です。
戸倉山稜線は暴風吹きすさぶ場所のようで残っている木樹の枝が印象的

これが霧氷なら絶景なんだろうなぁ
高塚山への道中は吊尾根を下って登って直線距離で800mほどなんですが、ここも最後のひと登りがシンドい。

細いヒメシャラのオレンジの森を越えれば今日の登り坂はほぼ終わる。
寒風のそよ風の中を登っているのに汗が滴り落ちてきて目に入って痛かった!(=oX;)

乳酸のたまった足で高塚山(トペット:P1255m)山頂に到着!
ここで14:46だから登尾分岐から46分で到着。
よし!イケる!
下山ルートを予定しているP1238へ!

下って行って・・また登り返す・・・

今日の尾根歩きは高低差は少ないもののこのパターンが500m~800m間隔で何度もあった。
P1238に到着。時計は15時を回った。

山と書かれた境界杭?
違う面には「図根点」?

ググってみましたが私にはよくわかりませんでした。今度国土地理院に勤めている幼なじみに聞いてみよう!(^_^;)
図根点とは?

さぁ!!ここから北股林道まで降りて、さらに林道歩きが1時間!
日没ギリギリや!急げ!
南へ降る尾根はヒメシャラにテープやリボンがいっぱい!(^_^;)

降り始めると、はじめは広い尾根道、そしてブッシュと岩が出てきて右に巻く

急な斜面を下っていくとシカ避けフェンスが現れて、

そののちにシカ避けフェンスが両側に現れ、その間の急斜面を下っていく。両側のフェンスが手摺のかわりだ。
そして整備道のような山道があって高速道路のように下っていける。
が、標高950mまで下ってくるとアセビのブッシュが現れた。
トップがそれを西に巻いた。
が、この尾根の下で分岐する一番東尾根に乗らないとイケない。
そうしないと最後の林道へ出る所で崖に出くわすはず。
一応、私が企画した山行なので私の予定したルートで降りていただく(^_^;)
東へ東へトラバースして平坦な場所に一旦出て南東の尾根を探す。
するとビンゴで赤テープが下に向かって続いていた!
これで正解なようだ(^^)v
植林の尾根を快調に下っていく。

もうこれで楽勝や!と思っていたら、木に矢印ペイントがある。
矢印の方向は西へ行け?そこには仕事道がある。
おお!こりゃまた楽勝パターン?

仕事道を下っていくとジグザグに踏み跡があって快調、かいちょ・・・
あれ?踏み跡が倒木だらけで途絶えてしまった!
もう直線距離で50m余りのところに林道があるはず!
倒木が乱雑にある植林帯を下っていくが仕事道の続きは発見できず。
そのまま下っていくと林道の見える崖の上に出た。予想通りだ。
西にある谷の方も目を凝らしたが降りれそうな場所がない。東に降りれそうな場所は無いかいな?と思っていたらIS君が東の方で「降りれる場所あった!」と声を上げている。どれどれ?と見に行くと急斜面ながら崩土が積もって降りれそうな場所があり、IS君がすでに降りてしまっていた。
え?IS君?君にロープ持って貰っていたよね?(・・;)
最初の人は降りれても崩土のつき具合によって最後の人が降りれないかも?
と心配しながら今回のメンバーで一番重量の思い私が降りてみた。これならロープは出さずに残り5人は降りれそう(^_^;)

皆、無事に北股林道に降りることができた。
良かった。

さぁ!暗くなる前に車に戻れるか!?

急げ!と北股林道をスタスタ歩く。
降りてきた斜面の西の谷を見るとハシゴがかかっている。

途中で見失った仕事道はここに降りてくるのかな?
今日は時間がなくて検証できない。誰か調べた人がいないかなぁ?

林道を歩いていくと素掘りに鉄板を内側から貼り付けた?北股トンネル。

やたらに背が高い。
↓トンネルから出て振り返った写真

ワイルドだなぁ
戸倉山の南尾根の東側の谷近くに謎の鉄階段。

この階段、何か良いことがあるんだろうか?
そして同じく戸倉山南尾根のP979から降ってきた場所あたり?に小屋とレール?

あ!モノレール!そっか!今日P1179を越えた場所から見た小屋はこのモノレールの小屋なんだ!

そして林道に一箇所だけ崩土が積もってマウンド状になった場所があり、低床車はそこでカメになりそうだった。
2つ目のトンネル。

こちらはワイルドに素掘りのまんま。中は非常に広く天井も凄く高い。よいテント場になりそう?(^_^;)
頑張って林道をあるいて17時過ぎに駐車地に到着!
3.5kmの林道歩きも含めて今日は13km余りを歩きました!
こんな日の昼食は簡単に済ませないとイケないなぁ(^_^;)
寒くなってノーマルガスだと途中で火力が弱くなったのよねー


2013年12月2日実施(快晴&そよ風)
周回
グループ山行7人(男3人女4人)
距離:13.108km
沿面:13.606km
所要時間:8時間6分
(うち昼食85分)
累積標高プラス・マイナス1356m
最低標高:552m駐車地
最高標高:1320m登尾山頂

↓下山ルート末端部分緑破線が予定ルート。赤実線が実際のルート。


6:15伊賀自宅
7:00某駅
7:45杉の湯前P
8:45崩落手前P9:01
9:10白髭登山口
10:16 P959 10:19
10:48大鯛山(P1146)10:53
11:06 P1162
11:21高尾山(P1200)11:25
11:33 P1179ノ西1136
12:12昼食85分(登尾ノ東295m)13:37
13:44登尾13:46
13:52昼食会場13:57
13:58尾根分岐
14:21戸倉山(P1261)14:26
14:45高塚山(P1255)14:51
15:02 P1238 15:09
16:15林道(標高664m)
16:23北股トンネル
16:46手掘りトンネル
17:02 P558
17:07駐車地


冬型の気圧配置になってくると天気予報の精度が低くなる。
この山行は本来の予定では鈴鹿北部を予定していた。だが、ずっと週間予報では鈴鹿以北が降水確率60%で推移してきたにも関わらず、直前になって晴れ時々曇りの降水確率30%。このタイミング、私は山行仲間に鈴鹿北部を次週に延期して、今回は台高だよと予定変更を伝えた直後だった。
で、来週の月曜日はどうも雨っぽい・・・でも精度が低いから晴れるかも
| 山登り::台高山脈 |
| 12:12 AM | comments (0) | trackback (0) |

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