ベトコンな大又から桧塚奥峰::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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好天で穏やかな桧塚奥峰山行

前半は霧氷の白い森と純白の雪原を堪能
そして後半は、まるで春の山を思わせるお天気
でも、プチ遭難した人が居たりして(-_-)b

山行の前日は、この冬一番の寒波&降雪。
そして2014年1月20日の朝は冷え込んで凍てていた。
やはた温泉」でメンバーと待合せて二台の車で大又林道駐車場を目指す。

七滝八壷を通り越して、ごく少しの上り勾配の道が凍結。ここで我がセレナ(2WD)は敢え無くタイヤが空転。
下がって少し勢いを付けても登れない(T_T)
タイヤの空気圧を下げて登り直せば登れると思ったが、この先は道に積雪&轍&路面凍結という視察情報をメンバーから伝えられ、七滝八壷手前にセレナを駐車。UHさんの4WD車にメンバー4人を乗せてもらった。

先に乗りこんでいた親分とパピー君と駐車場で合流。
天候は晴れ。

でも午後から曇りで風も強くなるという天気予報。
東吉野村の天気予報
山の天気は早く変わるだろうから、前半戦に景色を堪能して後半戦は黙々と目的地達成を狙うという算段。

8:40山行準備を整えていざ出発。

駐車場には他に車が二台。

後で分かったのだが二台とも朝一出発の単独男性で、お二人とも桧塚奥峰のピストンだった。おかげでトレースを利用させていただくことができた。
ちなみに、私と嫁サンはこのルートは初体験。

四郷川に沿って圧雪された林道を歩いていく。
沢沿いの水辺はすべて氷柱があって寒い

でも林業用の車道は傾斜があるので歩いているとすぐに汗ばんでくる。

山から滲みでた雨水が氷結していてツルツルの路面もある。

歩き始めて約15分で車止めを通過。

この林道歩きが単調な登りばかりでシンドイ

歩き始めから約30分で林道終点、登山道となった。

コンディションの良い圧雪路面でノーアイゼン、ノーワカン(?)^^;
でも、渡渉する足元は雪と氷でチョッピリ緊張。

ロープが張ってあるのが嬉しい。
二回目の渡渉もロープを使わせてもらって全員無事でした

ゼーゼーハーハーと単調にまっすぐ登っていく
林道終点から45分(駐車場から1時間15分)で明神の滝

雪に覆われて正体は見えず
滝を巻くための上り坂を登っていく

ジグザグ道となって標高1200m近くなってくると霧氷が出現

太陽の光が森に差し込んでとてもキレイ

凄くキレイなんだけど天気が良すぎ!
10時を過ぎて気温が上がってきて日当たりの良い場所の霧氷が融けて水がポタポタ落ちている。

それにしても北西斜面の霧氷はキレイだなぁ

明神平のアズマヤが近づいてきているのだが、写真撮影に忙しく、なかなか進めない^^;

やっと水場までやってきた。

今日もパピー君はタッタカタッタカ走り回って元気いっぱい

蒼い空と白い霧氷のこの組み合わせは見ていて飽きない

稜線手前ではエビの尻尾がブラシになっていた

木の幹にもいっぱいでもう一息で樹氷のモンスター?

アズマヤのある平原にやっと到着^^;

駐車場から2時間足らず。
(画面右の山は前山1409m)
足元の雪はツボ足にとって適度な湿気がある。でも油断するとスネまで簡単に埋まる。

頭の良い天王寺高校所有の「あしび山荘」の玄関は風向きを計算しているのか?

不思議と玄関前は雪の吹き溜まりは無い。
でも東斜面は木が埋まるほどの積雪だった。
アズマヤ近くの枝の霧氷は、まるで生姜糖が木になっているようだ

アズマヤの中央には机があるはずなんだけど雪に埋没

前山方向へ登り始めるとリフト設備の残骸

明神平スキー場は昭和40年台前半くらいまで?
営業期間がどれくらいだったのか?ウィキペディアにも掲載されていないのが残念(-_-;)
前山方面にスキーゲレンデだったであろう斜面を登る。

吹きさらしの斜面は風に削られていて程よい締まり具合。
ここまではツボ足で平気だったのだが

吹き溜まりを歩くと股まで一気に沈む
親分は、あしび山荘でスノーシューを履いてやってきた。

パピー君に遊ぼう!とケシカケタがサラリとカワされた(T_T)
前山に向かって広がる雪原。

ちなみにこの画面に写っているスノーシューのトレースは私達のものではない。
ツボ足で雪原を動きまわって「あ~疲れた~!」

ズブズブ足が埋まりながら三ツ塚分岐と呼ばれている三叉路

ここから東に進路を変えるのだが、ここでワカンを装着。

メンバー全員が今年になって初ワカン!
先行者たちのトレースに乗るが谷側がヌルリと崩れて歩きづらかった

天候の良いうちに明神岳の山頂からの眺めを楽しもうと、登り始めるが

ワカンに慣れていない今日はこの40mの標高差がツライ(*_*;

眺望と霧氷を楽しんでいると一人の男性が東からやってきた。話を聞くと大又から登ってきた人で桧塚奥峰から戻ってきたとのこと。
さぁ!記念撮影をして・・・・?
・・・あれ?パピー君と親分は?
って、ああ!明神岳山頂を避けて下のほうをトラバースしてはるわ^^;

お?なんと!記念撮影の時!レンズが曇ってた!(*_*;
(というか私のカメラ、ずっと雪が付いていたようでソフトフォーカス写真だらけ(-_-;)
この稜線にいる間は冷たい風が吹いていたが日差しは春のよう。

ポタポタと霧氷が溶け続けている。

こりゃあ帰り道は丸坊主かも?
雪が深い時のパピー君は親分の踏み固めたトレースをテケテケ歩いていた。

青空をバックにキレイな霧氷だなぁ

これほどまでに綺麗な霧氷を撮影できるとは、日程を変えてやってきて本当に良かった!
あ!?Vサイン?

しかも穴あきのブナ!

明神岳から下った鞍部付近で本日のランチ会場
本日は時間短縮のため各自でランチ。
私がパンをかじっているとパピー君がジッと私の顔を見ていたのでパンの切れ端を差し出すとしばらく匂いを嗅いで「パクリ」。
今までは目があっても「フルフル」と震える一方で手を差し伸べても寄ってきてくれなかったパピー君が私から食べ物を受け取った!
それから私へのオネダリが続き、細いスティックパンを半分あげて、頂物のジャコ天も半分あげた。その後もうちの嫁サンやIS君たちにもオネダリをして分けてもらったゴハンを食べていた。数回の山行でパピー君が私たちのことを群れの仲間と認知してくれたからなのだろうか?とても嬉しい事だった。

さぁ!30分以上経過した!桧塚奥峰に向けて出発や!

ここで親分とパピー君はゆっくりランチを楽しんで引き返すことに。
また会おうね!

先行するパーティの先頭はIS君。
まるで雪が降った時に走り回って遊ぶワン公みたいなやっちゃ!
彼はこの山に来たことがあったのだろうか?ルートを熟知しているようで先頭をガンガン歩いて行き、やがて見えなくなってしまった。

前日に京都の愛宕山を登ってきたUHさんやアルコール燃料で歩いているISMさんも快調に歩く。

一方、私と嫁サン・・・・ワカン歩きでのアップダウン。

ここまでにツボ足で深雪遊びをしてきたので太ももが疲労気味。
嫁サンが遅れだす。置いていかないでー!(*_*;
アカン!コムラガエリしそう!と私(-_-;)
薬飲みますー!と叫ぶと「そいじゃ、待ってますー!」とUHさん。
ツムラの漢方68番芍薬甘草湯を飲んで事なきを得た。

その後、ISMさんとUHさんに追い付くとIS君が居ない。
あれ?うちのパピー君は?とIS君の消息を聞くと「知らない。見ていない。きっと桧塚と桧塚奥峰の両方を踏んでくるつもりなんだろう。」と我々も桧塚奥峰を目指した。
ヒキウス平分岐には登らずにショートカット。

樹間にヒキウス平と桧塚劇場。
UHさんに劇場の各名称を教えてもらった。

Tの字な尾根に到着。

右に進むと桧塚奥峰
振り返ると明神岳や水無山が遠く見える

あそこまで帰らなきゃイケないんだなぁ(-_-;)

よく締まった雪面を登っていくと案内標識。

左に行けば桧塚。
右に10m進めば桧塚奥峰(^_^;)10mって(^_^;)
桧塚には一つのトレース。奥峰には複数のトレースがあった。

そして桧塚奥峰に到着。大又駐車場から昼食時間込みで4時間20分だった。

うわー!来たよ!ついにやってきたー!

台高や大峰がパノラマに展望!スゴイ!
↓桧塚が眼下に見える

時間があれば行こうかな?って?IS君が居ると思って桧塚を眺めてみるがいっこうに気配が無い。桧塚を通り越して散歩しているのかな?(^_^;)
おお!大峰の大普賢岳や八経ヶ岳!
左の奥には左より孔雀岳、釈迦ヶ岳、仏生ヶ岳
スゴイなぁ劇場もピカピカ真っ白!

それにしてもIS君見えないなぁ・・・※1

IS君がそのうち桧塚方面から戻ってくるだろう?

と思いながら山座同定を楽しんでいたものの・・・

・・・左の奥で雪が光っている高い山は日出ヶ岳かな?

IS君戻って来ないなぁ・・・※1
オカシイ・・・ひょっとして?
彼の場合、読図が苦手というより地図を見ないから、ひょとすると?

おそらく、ヒキウス平分岐を直進したと考えるのが無難だろう・・・※3

桧塚の向こうに局ヶ岳から三峰山、その左奥に大洞山や尼ヶ岳が見える。


とりあえず、桧塚分岐まで戻り、トレースを確認に行く。
間違って谷に降りていないだろうなぁ・・・「おーい!ISーぅ!おーい!」と叫んでみるが応答なし。
が!嫁サンがヒキウス平方面で何か移動している黒い点を見たという。
ならば!とヒキウス平方向に「おーい!」と叫んでみると「ぉーぃ!」とIS君の声がする!
しばらく待っていたら

果たしてIS君がヒキウス平方面から現れた。
IS君曰く、やはりヒキウス平分岐を直進して第二劇場を越えていった時に桧塚奥峰の山頂に立つ自分の仲間たちを発見して、桧塚奥峰にやってきたらしい。

帰ってヒキウス平方面の写真を拡大してみると!
※1の写真にIS君が写ってた!


※2にもIS君が!


※3にもIS君!

ウォーリーを探せ!ならぬIS君を探せ!(^_^;)

IS君に事情聴取
どうやらP1394で左折して桧塚奥峰方面に進むべき所を彼は直進。
誰かさんの付けたトレースを追っかけて何の迷いもなくヒキウス平を南下していったらしい(-_-;)

さぁ!戻ろう!

13時57分桧塚奥峰の南面劇場を出発

その1時間後、判官平を越える
この周辺の霧氷は全て落ちて雪面には細かな穴が無数あいていた。

明神岳の北面を巻く。

このあたりだけ霧氷が残っていたが、私と嫁サンは疲労困憊、足が痛い(^_^;)

判官平から明神平へ楽に巻くことができるならどれほど楽だろう。
でも、奥山谷の左股と右股が邪魔しているのね(-_-;)

三ツ塚分岐まで戻って振り返ると明神岳

お世話になりましたm(__)m

そして前山のゲレンデも西日で陰影がついてまた違った面持ち


前山の北西面から明神の滝付近へショートカットできるらしいが、時間が押してきているので今後の課題にして一般登山道に向かう。


下り始める前、アズマヤの横でワカンを外す。

今回は行けなかった薊岳も、また登らねば!です。

タッタカタッタカと雪が少し緩んだ登山道を下る。
つづら折れの場所は北西斜面。雪がたんまり残っているのでシリセード=直滑降。
早い早い!
あ!っというまに沢渡渉。

沢の横を滑りながら皆んなノーアイゼンでタッタカター!汗だくだ!

結局、アズマヤ横から降り始めて63分で駐車場に戻ってきた。
実に登りの半分!

あ!親分とパピー君が待っててくれた?
親分が沸かしてくれたヤカンのお湯をいただいて皆で昆布茶でオツカレサマ~!

今回のルート設定ならびに七滝八壷から2.3kmも車に乗せていただいたUHさん、色々とお世話になりました。ありがとうございました!

グループ山行(6人+ワン)
ピストン
距離:12.118km
沿面:12.501km
所要時間:8時間
昼食時間:40分間
累積標高:プラス・マイナス1167m
最低標高:679m(大又林道駐車場)
最高標高:1432m(明神岳山頂)


6:20伊賀出発
7:40やはた温泉P7:50
(七滝八壷→2.3km)

8:30大又林道P8:40
9:08林道終点
9:54明神滝
10:37明神平あずまや10:43
11:06ワカン装着:三ツ塚分岐11:17
11:33明神岳山頂11:35
11:43昼食(判官平)12:23
13:00ヒキウス平分岐
13:15桧塚奥峰山頂13:31
~捜索~13:52
14:45判官平
15:32あずまや15:43
16:02明神の滝
16:21林道終点
16:30車止め
16:40駐車場




今日の教訓
人の付けたトレースやテープは
アナタの目的地じゃないんだよ。と。
      by ISMさん


同行していただいた、親分とパピー君のブログ
| 山登り::台高山脈 |
| 10:51 PM | comments (2) | trackback (0) |

コメント

パーティでは無くてグループなんだろうけど、何がしかの危うさを感じるのは私だけでしょうか?
その緩さが魅力なのかもしれませんが・・・
| 落第忍者 | EMAIL | URL | 2014/01/22 06:57 AM | hBDVxIdE | 保留中コメント:0件

うーん、、、、私の管理不行き届きということなんでしょうか?
やっぱり、そうなりますか?(^_^;)
| 五代目 | EMAIL | URL | 2014/01/22 09:55 AM | RkWOqosk | 保留中コメント:0件



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