ノタノ坂から藤原岳へ::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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記念すべきIS君の初リーダー山行
彼の計画では御池林道小俣谷P→茨川→三筋滝→土倉山→小俣谷Pだったのだが、わが@月曜山歩の御意見番のawabi父ちゃん曰く、三筋滝を巻くのが厄介だから、土倉山に行くのを止めて滝見物してから藤原岳に登って、治田峠から茨川へ戻れば?とご助言を頂いた。

ISリーダーはそれをそのまんま頂いたようだ。
と、なると、かなりのロングコースになる・・・
ま、行って見れば分かるか・・・

道中、旧永源寺町役場のトイレをお借りして永源寺ダム湖畔を進む。
橋の架替工事が進んでいるが全線改修が終わるのは何年先?

政所を北上し蛭谷で右折。
君ヶ畑を通り越してやっとこさで小俣谷Pに到着。
駐車地には三重県ナンバーの車が一台。山屋さん?
登山準備をしてノタノ坂方面に林道を行く。

エゴノキが花をイッパイつけている。

植林の土手にはコアジサイがちょうど見頃。

水没道を越えて茨川・ノタノ坂分岐の近くにマルミノヤマゴボウ。

今は花がピンクで可愛いです。

沢に下って網が朽ちそうな片側手摺の橋を渡って登山道へ。

おや?コナスビ?

でもよく見れば花弁が6枚?となりは5枚?
調べてみるとコナスビの花弁は4~6枚だそうです。

このルートは中部電力の鉄塔保守道。

黄色のプレートが道標。

沢沿いの急斜面を登り詰め、40分あまりで岳756mや旭山756mから北上する尾根の延長部=鉄塔銀座(私が命名)に到着。
それまで風の無い谷道で疲労困憊していたので休憩!

この先にこのルート最高標高部標高745mがあるが、小俣谷Pが標高520m、茨川が約560mの標高なのをお忘れなく・・・ここを帰って来なければならないのよ・・・・

ここから茨川への道は前半戦は山腹道。
これが崩土が積もって足場がほぼ消滅の兆し。
辛くも無事に通りすぎて、尾根道を下る。

掘割り道からジグザグに快調に下れば沢が左手に現れた。

その沢を渡渉して右岸尾根を下って行くと見晴らしの良い場所?

おお!やっと茨川(廃村)だ。
茨川の集落に降りるのに尾根を最後まで歩く?とキョロキョロしていたら崩落地のすぐ傍から河原におりる踏跡があった。
少しショートカットできて河原に下りた。

この茨川は電気が来る前の昭和40年に廃村となった場所。
今でも現存する家は、八幡工業高校山岳部(黒っぽい建物)と名古屋大学ワンゲル部(青くて高いい屋根)の小屋として利用されているとのこと。

河原沿いの歩き出せば、ここ数年前に起こった土石流で埋もれた鳥居。

石段の先にある社は天照神社という。
でも、この神社見ての通り新しい。
廃村になった後に改築されたらしいが、茨川の旧住人が浄財を捻出のだろうか?

廃村:茨川とその周辺の歴史に関しては右サイトが詳しい。→http://www.blue-rivers.com/yamazuri_2002/ibaragawa.html

先に進む。

川の流れを飛び越えながら上流の三筋滝を目指す。

沢両岸の斜面が大崩壊して砂が河床に積もっている。

右岸の大崩壊地
立ち枯れた杉の木がある場所まで山があったのだろう。

沢の流れにしたがって左岸、右岸を歩いて行く。

梅雨の中休みで雨が数日降っていないから快調に歩けているが、コレ以上、沢の水量があったら登山靴ではツライだろう。

沢沿いにはたくさんの野鳥が遊びに来ている。

↑オオルリかな?

もう、ぼちぼちと平坦な沢歩きは飽きたなぁ・・・とオオルリに気を取られながら先行するIS君とOTさんの後を付いていく。

MHさんが「あれ?さっきの分岐って蛇谷じゃ?」
え?と我に返って現在地を確認すれば「MHさん正解!」
戻れ!と分岐まで戻る。

お腹が「グ~っ!」この時すでに11:30。
ここで皆でミーティング。
予定ルートを素直に歩けば、下山完了が日没以降になりかねない。
短縮ルートをとるべきでは?
MHさん曰く、現在地に藤原岳西尾根が・・・あった!

話をしている我々のすぐ後ろに看板があった。
よっしゃ!三筋滝をやめてここから藤原岳に登ろう。
そして治田峠まで行かずに迷い尾根から茨川へ下って時短しよう!

よっしゃ!
その前に腹ごしらえしよう!

本日のランチは各自。
我が家はシマダヤの流水麺
これをジップロックに入れてきた保冷剤代わりの氷水で麺をほぐして、嫁さんが朝から刻んできたキュウリを乗せ、かけうま麺用ソース<ジャージャー麺の素> を載せて混ぜて食べるダケ!
おお!そうめんでも美味い!
前日にも他のメーカー製の類似品を食べてみたが、現在ではこの丸美屋のモノが一番。また他のもテストしてみよう。

藤原岳西尾根?
リーダーのIS君もノーチェックだったもよう。
私はエスケープルートの候補に入れてきていたルートだったがまさか名前が付いているルートとは思っても見なかった。
私は現地での楽しみを残したいのでリーダーをしてくれる人がいる時は特に事前情報を収集しないようにしているのだ。

昼食後に西尾根に取り付くと、ちゃんと道がある。
でもこれが急斜面の連続で標高差130mほどを一気に登ってしまう。
ゼーゼー、ハーハーで心臓もドキドキ。
傾斜角度が少し緩んでからも、平行移動は少なく、立ち休憩を何度もしながら標高差150mほどを登るとP893!

標高の数字の並びはイカツイが、怖い人もいないし標識も何も無い。
ヒーヒー、フーフー息を整えながらあたりを見渡せば、「あ!サラサドウダン!」と今年はじめてのサラサドウダンを発見。

でも、この木だけで他はもう花が終わってしまっていたもよう。

北にボッコリした岩の塊?
あれは藤原岳の北東にある天狗岩?

あそこが藤原岳で一番高い場所?

P893からしばらくは平和な尾根だったが徐々に傾斜角は増して

やがて息も絶え絶えに立ち休憩が増えていく(-_-;)

少し見晴らしの良い尾根上の片隅にギンリョウソウ

ここは藤原岳山頂が見えるこの場所は誰もがカメラを向けたくなるポイント。

秋は紅葉が綺麗な場所。
クサギと花期ほ終わったシロヤシオの向こうに竜ヶ岳と静ヶ岳、銚子ヶ岳が見える。

サワフタギのふわふわ花とタニウツギを眺めながら急登をラストスパート・・・

昼食後13時30に目的地に向かっての急登はシンドイ!(^_^;)

石灰岩の岩を登り詰める。
ここのヤブコギは冬と違ってこの季節はトゲトゲのブッシュが点在していて厄介だ。
そしていきなりカレンフェルト台地に飛び出した!

西を眺めれば土倉山とその後ろに御池岳

こちらは、静ヶ岳、竜ヶ岳、御在所方面

展望台で小休止。
リーダーとOTさんだけ元気いっぱい(^_^)

さぁ!14時だから下山しよう!と歩き出す。
あら?こんなところにまだあった!

覗きこむとニリンソウ。
6月半ばなのに藤原にまだ残っているんですね。

さあさあ降りよう!

孫太尾根方面に歩き出せばバイケイソウが花盛り。

蕾だけの株も数株あったのでまだまだこれから咲きます
でも、鹿?が食べまくっているようでバイケイソウの葉っぱが齧られた跡だらけ。昔、バイケイソウは毒があると聞いていましたが、御所平でも食べられたバイケイソウを見てきました。
鹿はバイケイソウの毒に耐性を持ってしまったのだろうか?

本日の初リーダーIS君

孫太尾根から治田峠分岐へ下るのか?と思っていたら一月ほど前に自分が単独で歩いたという破線ルート(山腹道)を行くという。

まずは山腹をどんどん下る・・・・
茶色く葉っぱの傷んだバイケイソウがある急斜面をこれでもか!と下る。

この山行日は数日の晴れ続きだったので土は湿気が少なかったが、それでも滑る。
雨が降れば地獄絵図となりそうだ(^_^;)

IS君の山行目印は登山案内板?

ほっほ~細かく看板があるんだなぁ
その看板が老朽化したり取り付けている木が折れたりするとヤバイよねぇ

急斜面をクリアして平行移動の山腹道に変わった。

緑色の小型ブーメランが散在している。

梅雨入り宣言時の嵐で叩き落とされた種かな?

ずんずん快調に山腹道を歩いて行くとIS君のひと月前のリサーチ通り、崩落地に出た。

少しだけ山の斜面を上に登ってこれを巻く。

巻いた後は登った分だけ下らなければならないのだが、そのまま山腹を直進?
するとIS君のアテにしていた赤テープや看板が無くなった。
ここで進行が止まった。
場所は多志田山の真西の小さな尾根がある山腹。
山腹道が無くなって南下できなくなった?
ということは?ここが治田峠への尾根?
疑問をもつメンバー。
私はもう少し先に樹間に見えている尾根が治田峠へ伸びる尾根だと主張。
業を煮やしてMHさんが偵察に行く。
今居る位置より少し下に降りると「道があるよー」
そりゃそうだ。
さっき崩落地を越えるために巻き上がったのだから降らねば既存ルートの道に戻れないわなぁ(^_^;)
道に戻って1分もあるかずに孫太尾根・治田峠分岐

治田峠へ向かう県境稜線尾根は快適そのもの。
でも花はサワフタギくらいで他は無い(^_^;)
一つ目のピークを過ぎて南側に大きなヌタ場。

少し先に進むと蛇谷へ下る看板がバラバラに(^_^;)

ふ~ん。いろんなルートがあるんだなぁ・・・
蛇谷から登ってくるとここに出るんだなぁ、最初に迷い込んだ蛇谷からここに登って治田峠を下れば最短だったのか?(-_-;)

そしてP845付近が「迷い尾根」?

広い尾根道となり方向が取りにくいから迷い尾根?
慎重にコンパスを合わせて踏み出す方位を確認。

治田峠から茨川への谷道の右岸尾根を歩くこのルート。

南側が植林で踏み跡明瞭。
テープも頻繁にある。
でもフィックスされたトラロープやテープ、リボンは自分のためにあると思ってはイケない。

下山は快調だったがやはりリボンや印が途切れる。
時折現在地と方位を確認して無事に茨川の名古屋大学ワンゲル部小屋の近くに降り立った。

茶屋川に下りて顔と頭を沢水で洗って一段落。

でも、すでに16時20分。
我々は茨川に車を駐車して居ない!
往路で1時間20分ちかくかかった小俣谷Pまで戻らねばならないのだ!

茶屋川を渡渉して対岸の尾根に取り付く。
沢沿いに登って・・・
IS君とOTさんは相変わらず達者にガンガン登っていく。
私を初めとする以下三名はトボトボと付いていく。
あれ?こんな所歩いていないぞ?
あれ?あれ?
えっと・・・往路はもっと南=沢の対岸の山腹を歩いたはず?
往路で渡渉した所に気づかずに直進した?
動かない先頭集団。
MHさんがまたまた偵察。
「あったよ~こっちに道があるわ」
「へーい行きます~」と急な斜面を乗り越えて登山道に復帰。
IS君とOTさんは以下三名を残してスタスタ登っていく。
あの体力・・・羨ましい限りだ(-_-;)

ジグザグに杉林を登っていく。
シンドイぞ・・・
えっと・・・?何??何?ヒル?
え?居るの?

ああ・・・デッカイのが居るね。
晴天続きで動きが鈍いけれどヤマビルだねぇ。
でも、ヤツを塩水でやっつけるだけの元気が今は無いのだ。放置して先を急ぐ。

疲労困憊。
もうクタクタ。

尾根道の水平道。
そこから山腹道に突入。山腹の下は灌木も無いようなツルリとした急斜面。
そういえば往路で通った時に崩土がヤバイ場所・・・
ああ、ここやわ。
5人のうち4人が辛くも通過。でも4人目の踏み出した時、足場がヌルリと崩れた(・_・;)
5人目は私、そこに足をそっと載せただけで、足場は簡単に崩落。
残ったのはツルリとした傾斜角度が急な岩。
もう、ここは通れない(*_*;
皆んなの見立てで少し上の草付きを巻き上がって事なきを得た。
まもなく土倉山分岐だった。

ここで時刻は17時を回った。
ここから下るのは急な坂道。

晴天続きでコンディションがいい。
雨で濡れていなくて良かった。

そう思いながらクタクタの身体で一歩一歩慎重に下りた。

実は私、この山行の2日前に、5時間ほど草刈機を振り回して親から相続した耕作放棄地の草刈りをしていたのだ。
広くはないが植生が・・・豆藤、ヨシ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ・・・
それでこの日も筋肉疲労の残りと筋肉痛がひどかったのだ。
小俣谷本流に出て林道歩き。

すでに17:20を回った。
ここまで暑い日に歩きまわるのは筋肉痛が無くてもツライなぁ。

17:34駐車地に戻り、山行終了。


2014年6月17日実施
グループ山行:@月曜山歩(5人)
周回+ピストン
距離:12.439km
沿面:12.975km
時間:8時間21分
(うち昼食36分)
累積標高プラスマイナス1445m
最低標高:519m(駐車場)
最高標高:1140m(藤原岳展望台)

7:45JR某駅
9:13小俣谷P9:25
9:40林道分岐橋9:43
10:07土倉・茨川分岐10:14
10:43茨川
10:50天照神社前
11:25蛇谷出合
道迷い
11:30蛇谷出合12:06
(昼食36分間)
12:42 P893 12:46
13:40藤原岳展望台14:00
14:49孫太尾根・治田峠分岐14:54
15:27 P845
16:12 茨川16:20
16:23道迷い16:35
17:04土倉・茨川分岐
17:20林道分岐橋
17:34小俣谷P
19:05JR某駅



IS君の初リード。
今までみたいに一人で独走態勢にならずに、後続を振り返り、振り返り、見える範囲で立ち止まって待ち続けてくれたり、進路上の障害物を除去してくれたり、いろいろと彼らしからぬ気遣いを見せてもらった。

でも、復路の茨川からノタノ坂越えは余分だった。
やっぱり午後は出来る限り、平行移動&下山モードで楽にフィニッシュできるようなプランニングがいいよなぁ?


| 山登り::鈴鹿山脈 |
| 11:51 PM | comments (0) | trackback (0) |

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