起し又川左岸尾根でヤブヤマ修行::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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今年の6月末に沢登りで途中撤退した起し又上流部の笠岩探訪。
沢ルートがダメでも尾根ルートをヤブコギすれば、どうなのか?
と、妙な気分に襲われてヤブコギ山行を企画した。

(ヤブの殿堂?)

しかし、なんで無性にヤブ歩きをしたいと思うのだろう?
師匠に教えこまれたこのスタイル・・・・
しかし、楽観視して行くような山行ではないので、ビバークセットはもちろん、GPS携帯2台、GPSロガーのナビゲーション機能、そして15mロープやスリング、カラビナを持参。ヘッデンや行動食、非常食も各自で用意。
万全の態勢で挑みました。

今年の6月末に沢登りと同じ場所に車を停める。
6月と変りなく崩れたままの手すりの下には秋の花がたくさん咲いている。
タデ

キンミズヒキ

ツリフネソウ

ツリフネソウは群落している。

ヌスビトハギ?

これはヤブハギ?

なんだろう?

支流からの流れ込みを渡った場所にオオゴムタケ!

この異様なキノコは食菌で皮を剥くと寒天のようなゼリー質で、文字通りそういった食べ物として普通に食べられるらしい。
フシグロセンノウの咲き終わりやツリフネソウを見ながら

昔の水田跡っぽい場所で少し道迷い。
すぐに気づいて沢に降りて、渡渉を2回。

渡渉後に地図を確認。
ベニナギナタタケ?

予定通り、起し又川本流と支流に挟まれた尾根の先端に取り付く。
ナギナタタケ?

尾根を登って行くとすぐに植林帯になった。
こっちはキソウメンタケ?

アンズタケに見えるけれど硬そう?

傾斜が少し緩んだ場所の北側の山腹にはいつの時代に作られたのか?しっかりした杣道があった。
その道は五色の滝を左手に眺めながら東に伸びているようだが、私の計画ルートに進むかどうかワカラナイので今回は立ち入らなかった。

(眼下に五色の滝)
ムラサキアブラシメジモドキ?

適度な傾斜角で登っていく尾根を行くと右手が杉の植林。左手がコナラの多い雑木林。
ムラサキシメジなどが点在している。

でかいウラベニホテイシメジがたくさん生えている場所があった。

傘上の模様で判読できるが、毒のクサウラベニタケと似ていてややこしいのもある。
しかも、このキノコは食菌だけど苦いのが当たり前。
油で調理すると苦味が緩和されるらしいが汁に直接入れると全部が苦くなる。
なので、私はキノコ狩りの対象にしていない(T_T)
可愛い!

ウラベニホテイシメジの幼菌!
この葉っぱはイチヤクソウか?

標高850mで「やはり」というか「あらら」と言うか、植林が無くなった。
なので、その先は踏み跡が無いヤブになった(T_T)

おおお、ムラサキホウキタケ!

初めて見た!
写真がアトピンになって残念。

しかし、美味しい食菌がないなぁ・・・

キホウキタケ?

アキチョウジ?

ママコナの仲間の花もあったが写真撮り忘れた。
その理由は、廃道になった杣道・・・と、いうより獣道がヤブを避けた場所に現れてはすぐに消える・・というのが繰り返されるが、概ねは白文字の若木がヤブとして遮る(T_T)
その都度、ヤブコギ。

きっと県境稜線は踏み跡があってサクサク歩けるのだろう・・・という期待。
って・・・ヤブが深くなってきていないかい?(-_-;)

県境稜線の尾根!!

アカン(T_T)ヤブヤブ!

それにしても腹が減ったなぁ
仕方ない、ヤブの中で昼飯や(TへT)

ガスコンロで鍋を設置するような水平になる場所が無いのよね(TдT)
とりあえず、この日はミンナでカレーうどん。

美味しゅうございました。

食事中に協議したのは、食後のルート。
「すぐさま引き返して帰ろう」という意見もあったが、早く下山せねばならない理由もないし。ヤブコギ前提でヘッデンを全員持参しているので、笠岩をタッチしてみよう!
と前進することにした。
頭上には小さな秋!


今日は天気も良く、ヤブ日和\(^o^)/

それにしても笹の勢いは半端ない(-_-;)
すぐに前方を歩く人が見えなくなる。

やがて、ヤブを漕ぐ両腕があがらなくなって片腕ずつ漕いでは半身をねじ込んで前進・・・苦行になってきた。
あ!あああっ・・・
くっそ!!右手に束ねて持っていたLekiのダブルストックの片方が無い!
後続のミンナに聞いても気づかなかったという。
濃密な笹ジャングルだから回収は無理だろう・・・(結局探せなかった(TдT)

前方が明るい?と、笹のない空間に飛び出した!

そこはピークとピークの間の鞍部にあった「起し又川の源頭部」
でもヌタ場な雰囲気。

湿った場所から尾根に復帰するが、さらに濃密な笹ヤブ(T_T)

ここから200m先に笠岩があるはずなんだ!!と進んでみたら!!
ヤブの中に小鳥の巣?(^_^;)誰の?

おお!前方に赤い実がたくさんなってる!

ナナカマドだね!
でも、ここまででメガネを枝や笹に跳ね飛ばされてメガネが曇るわツルが歪むわ、顔にも擦り傷だらけ。
笹ヤブの小ピークに到達!
次の鞍部から西に下れば笠岩・・・って?

前方は日当たりの良い熊笹の草原・・・・?

その先に見える頂きもさらに笹原・・・(T_T)
笹ヤブばっかり・・・

時計を見るとすでに14時を回っている。
昼食場所から標高差がほとんどない尾根を490mという距離を歩くのに45分間。
何もなければ15分の距離を3倍かかった(T_T)
虫の良い計画では、この先を同じ距離歩いて起こ又川を中心に尾根を周回する計画だったが、この時期に実現するのはやはり無理だった(^_^;)やっぱり!
それにしても、駐車地から正味4時間かけて約4km進んだだけ。
そんなヤブのルートを戻るのかよ・・・しかも、尾根の分岐が多いのよね(T_T)
さぁ・・・GPSでのトラックログを頼りに帰りましょう・・・
が!しかし!
ヤブヤブの尾根は兎も角、広い尾根での分岐は視界が確保できないのと、ヤブでも立ち木を避けたりしていると意図していない方向にドンドン流されてしまい、ワンダリング(T_T)久々にしたよ(-_-;)
ほんとに、少しルートを外してしまったのをトラバースでリカバリしようとしても下りで熊笹のヤブのトラバースは、方位の修正が全然追いつかない(T_T)
こんなことの繰り返しが体力を奪われた挙句に方位を見失って、パニックに陥り、遭難に繋がるのだろう。
冷静に位置確認。
冷静に方位確認。
疲れたら時間を気にせずに十分な休憩と行動食(飴ちゃん)。
給水休憩を取ろうというメンバーの要望。
位置確認すると杣道が明瞭な植林帯直前まで戻ってきていた。
日没が近い17時だったが、このルートは西尾根の下りなので夕日に照らされ明るい。
しかも、植林の杣道は明瞭でヤブも無い。
植林を下り、登山道に降り立ち、ちょっとだけ山の陰でヘッデンを使ったけれど、駐車地はまだ明るかった。みんな無事に帰還。
(県境稜線から2時間54分で下山(^_^;)
ヤブ山の下山はホンマに厄介だった。

2015年9月28日
グループ山行
@月曜山歩4人(ISM、OT、TY、TK)
ピストン
ヤブコギ
キノコ

(↑赤色が今回のルート)
(ピンクは今年の6月末に沢登りで途中撤退した起し又沢歩き

所要時間:8時間56分
(うち昼食:60分)
距離:8.106km
沿面距離:8.504km
累積標高差プラスマイナス1050m
最低標高:472m(駐車地)
最高標高:1080m(県境稜線P1137の南)

6:00伊賀
7:55JR米原駅8:05
8:35道の駅伊吹の里

8:50五色の滝登山口P9:05
9:50取付き点
10:51植林終点(標高850m)10:58
12:24県境稜線出合(標高1128m)
12:25昼食(60分)13:25
14:10撤退(標高1180m)14:18
15:06県境稜線出合(標高1128m)
15:55植林終点17:00
17:35取付き点
18:00登山口P

帰宅後・・・顔、腕、胴体、脚のいたるところに切り傷に突き傷、青タン、黒タン。
アブや蚊に刺されていたり、いたるところが筋肉痛(^_^;)
これを毎週繰り返していれば確実に痩せれるのかなぁ(ーー;)
| 山登り::滋賀県の山 |
| 10:41 PM | comments (0) | trackback (0) |

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