三谷川から笠取山北西尾根へ::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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今回は、近所の山の破線(地図上の徒歩道)の検証。結果として途中ヤブコギ。

今までも春から何度となく西教山の北尾根を西側から数回単独でこのような登り方をしてきたが、今日は嫁さんとGPSレシーバーと一緒に新ルート開拓山行。

ターゲットに選んだのは笠取山(842m)
山頂付近は時間の都合で登るとして、目標は、先日、馬野渓ルートから単独で登り、尾根の稜線で二次林が綺麗だった所


なので、笠取山の西にあるP771を北西方面から登ってみることにした。
ルートは、国土地理院の「佐田」エリアを見ているといろんな破線があるが、今回は伊賀市広瀬と下阿波の境目の三谷川から登るルート。

(↑周辺を含むルート予定経路)
(↓ルート予定経路拡大)


P771までのルートはP771尾根筋に乗るまでは破線(徒歩道)があるので、何とかなる?と思いながら・・・念の為にGPSレシーバーに破線が分岐するポイントをウェイポイントとして登録して置いた。これが最終的に役に立つことになった。

さて、登山開始場所へのアプローチは、国道163号線を津市方面に走り伊賀市広瀬の三谷という在所を越えた場所から右折(近くに298.4mの三角点有り)、服部川を渡り三谷林道を直進。三谷林道は幅員3.6mの簡易舗装路だが、ガレた岩が道に転がっていた。二箇所ほど車を下りてガレた岩を取り除く。

国道から700mほど進んだ場所に駐車出来る場所があったので、そこに置き車(9:30)。

登山準備をして、林道を三谷川沿いに少し登って行く。

送電線を目印に北東へ川を渡渉するハズだったが、植林された木が高くて送電線が見えない。
林道の右手の川に中部電力の保守路の橋があったのでこれを使う。

地図上に鉄塔がある。当初予定ルートの破線は、その南の谷筋に付いていたが、鉄塔の保守路に乗ってみた。

ここの送電線は中勢荒木線というらしい。
NO59を目指す。
保守路の看板を辿って植林帯を進む。

その途中で中電の看板が尾根を指していたので直登。

思った通りの場所に送電線の鉄塔があった。

ここから保守路の続きを踏んでいくと分岐があるはず。
でも、分岐を勘違いした模様。
次の鉄塔の保守路に行く指標が!

紅葉したモミジが綺麗だが、

三谷の採石場と送電線が目の前にある。

ここで様子がおかしいことに気づいた。
地図とコンパスで確認すると正反対に降り始めていた。
慌てて進路を反対に取る。

16分後に破線になっている仕事道を見つける。


植林地帯で薄暗い林業用の仕事道は広く、単車でも通れそうなくらいだ。

でも、道が崩落した場所を補修していた木製の橋も「全て」朽ち落ちていて山裾を注意して通らねばならなかった。

それに植林されたヒノキが倒れていたりして道は所々荒々しい様子。

また道に山の水が染み出ていてヌタ場になっている。

作業道と地図上の破線が離れる地点にやってきた。
ここでザックを下ろして休憩&地図とニラメッコ。

地図ではP657に登り、尾根を北に下りて登り返す。
作業道はその尾根下の中腹を巻いているようだ。
復路で破線を通り、往路の登りは作業道を行くことにした。

作業道は、どんどん痩せて行き、倒木で道が寸断されていた。
やむを得ず、ヤブコギで尾根に取り付いた。

結構な傾斜角があり、木を掴みながら尾根に登る。

登り詰めた尾根は二次林だったが次第に木々の様相は太くなり、まるで原生林の様。

落ち葉が敷き詰められた原生林の森を登ってP771からの尾根筋を目指す。


11:40、P771の北西尾根の基部に到着。

昼時が近づいていたので風が吹き抜けない場所を探した。
少し登った場所で良いところがあった。
ここからは西教山(682.2m)から霊山(765.8m)の稜線が見えた。

恒例の「味噌汁うどん」と、ビール&オニギリで昼食。

乾いた喉にビールがウマイ!
でも、雲が太陽の日差しを遮ると滅法寒い。
今日の服装は速乾素材のTシャツに、同じくロングTシャツ、その上にユニクロで買ったマイクロフリースのジップアップを着ていた。
太陽が雲で隠れる度に寒いので、ライトダウンを羽織ろうか?と思いながらも、太陽の日差しが戻ってくるので、うどんの熱い汁で何とか凌ぐ。

ふと足元を見ると、マイクロサイズの山ダニ(マダニ)がモソモソ・・・

道中のアセビの低木などを通り過ぎるときにイッパイくっついていたが、払い落とせなかった奴がまだいた。

こいつらは獣が通りそうな場所には必ず待ち伏せしている。


ミズナラやクヌギなどの落葉樹は、すべて葉を落としていたが、モミジは紅葉したまま残っていた。

食後に熱いコーヒーを飲んで、いざP771へ(12:33)。

ここからは作業道では無い。地図上に何も記載されていない。
尾根道を登っていくが、倒木が道を塞いでいたりするのでジグザグに登ったり、降りたりしながら、登っていく。

12:56、P771に到着。ここから笠取山へのルートは私は踏破済み
でも、P771mのポイントのハズがGPSレシーバーでは749mとなっている。
22mの誤差がある?

ここからは何も展望が無い。でも、樹間から笠取山のレーダードームが見える。
私は先日、レーダードームまで行っているのだが、嫁さんは近くで見るのは初めて。
「そこの木に登れば、ちゃんと見えるんとちゃうか?」と、言ってやると、嫁さん、木登り開始!

「見えた!」だって!(笑)


せっかくだから、時間の許す限りもう少し先に進んで、レーダードームに近づいて見る?と、東海自然歩道の出合を目指す。
すると木に登らなくてもレーダードームが見えた!(汗)

以前に私が通ったルートにあった鉄塔を越える。(13:03)

尾根を下りしばらく行くと東海自然歩道の出合に到着。(13:12)

ここでタイムアップ!諸事情があって15時には帰宅せねば!下山!


下山ルートは置き車場所に戻るので来た道を帰る!
でも、P771までは北斜面の広く緩やかな斜面を通ってショートカット。
こういう時にGPSレシーバーのガイド機能は役に立ちます。
道中に窪地に水たまりがあったりしました。


途中から尾根筋に戻って西にある尾根基部まで行ってそこから北に降らねば・・・と思っていたら少し通り越した。

見たことのない景色だったので、GPSレシーバーの軌跡を表示させて、すぐに確認&引き返す。

そこからは原生林の森を北に下って行く。

北に進んで行くと、往路では作業道を通ってしまったために歩かなかったP657の破線ルートの課題があった。
なので、GPSレシーバーのガイド機能を使って、そのルートに足を踏み入れた。

少し歩くとP657への尾根筋は途中で倒木がかなり多く、巻く必要があった。
P657から尾根筋を下ろうとしたら、またまた倒木&ブッシュ!
「なんじゃこら!」ここは、地図では破線になっているハズ!
仕方無く、一旦右に巻いてみるが、今度は大きな岩の上に出てしまい、とてもじゃないが北に降りる事はできない。
右(南)へ戻るように植林帯をトラバースするが急斜面で倒木が酷い。
しかも、大岩の下から崩落した岩がゴロゴロ。
崩落したために植林した木が倒れ、見捨てられた廃道になっているように思えた。
こんな時は!師匠の教えの通りに「ケモノに道を聞け!」
これが!目を凝らすと見えてくるのです!
なんとか、ケモノ道を見つけ、トラバースに成功するが、それでも、倒木や放置された間伐が邪魔でGPSレシーバーの軌跡に残っている往路で通ったルートへは真っ直ぐ下りて行ける状態ではない。
これまた北にケモノ道にて一旦下りる。

ここでようやく往路に通ったルートの作業道を見つけた。

ここからは作業道を辿って下れば、最初に中電の鉄塔へ向かった保守路に出る。
でも、かなりロスタイムをしていたので急いで下山。
15:00やっと、最初に川を渡った橋を渡り、三谷林道に到着。

3分後に車に戻った。

(オレンジ色の線が予定ルート、赤色が実際に歩いた経路)
山行時間は5時間38分(歩行2時間51分、停止2時間47分)
移動距離11.8km 累計標高差1523m(プラス:マイナスも同じ距離)

今日の教訓。
私の未熟な読図もヤバイ!という状態。
GPSレシーバーのガイドも誤差10mが低山では一つ尾根が向こうにある!という現実。
地図上の破線も廃道となっている場合もある!
でも、一般登山道には無い面白さだ。
GPSレシーバーを鵜呑みにする訳には行かないが、地図の読解力が無い、今の自分には頼もしい。
でも機械。いつ壊れるか?狂うか?それは誰も保証してくれない。
さらに読図能力を身につけねば!
| 山登り::布引山地 |
| 09:23 PM | comments (2) | trackback (0) |

コメント

五代目、まいどです

ほほー

何となく、すでに作風を感じます

私も、もっと近場での遊び方極めなくては、と感じました
| 伊賀天幕番 | EMAIL | URL | 2010/12/01 07:51 PM | cG.71PXw | 保留中コメント:0件

いやぁ、師匠の山に対する姿を参考にさせていただいているだけですよ(*^_^*)7

遊歩道の整備された近所の低山であれども、ルートの取り方によっては、「大冒険」に出来る!(GPSレシーバーというズルもしてますが(汗)
表ズラは、植林帯だらけで「つまらなさそう」な、山でも、事前の読図で探した広葉樹林帯が素晴らしい!

と、言いながら、来週は、当初予定の鈴鹿山脈北上計画を検討中です。
| 五代目 | EMAIL | URL | 2010/12/01 08:53 PM | RkWOqosk | 保留中コメント:0件



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