白髭岳周回(神之谷林道からショウジ山P977m経由)::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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先々週は敬老の日&台風。(私の店は敬老の紅白饅頭や赤飯、パウンドケーキなどを地域の敬老会の催しに納品させていただいている)
そして先週は秋の彼岸(お供えの菓子箱やお茶菓子の製造販売)で山に行けなかったので2週間ぶりの山行となった。
高い山は草紅葉やナナカマドの紅葉が始まったらしいが、そこまで行く時間が無いので近場の山に行くことにした。

今回の山は、台高の大迫ダムに近い白髭岳。
白髭岳は、この周辺の山を登った時に目立っていたトンガリ形状の山。
そして私たち夫婦は初めての山。なので普通に一般登山道を登ってもいいのだが、せっかくだから!と、尾根周回のバリルートを設定してみた。
川上村杉の湯PよりさらにR169を30分南下。
上多古の入口を右手に見て、吉野川にかかる橋を渡る。
そして吉野郡川上村神之谷の奥へ進み、バス回転場や東谷登山口を通り過ぎる。
そして橋を渡ると左手に神之谷川。
林道をさらに進むと、その路肩に2台の車駐車スペースを発見。
ここに路上駐車した。
神之谷川は水がクリアでゴルジュの様相。
帰って調べるとマイナーながら沢登りのルートとしては評価が高い場所だと知った。

山行準備を済ませ、橋まで戻って神之谷川左岸上部のP777mを目指して斜面に取り付く。

↑橋の袂にはピンクのりボンがある。ここからスタートらしい。
この石灰岩の溝の谷に沿って上を目指せばいい・・・そのハズだったのだが・・・

西へ続く踏み跡に先頭のIS君がスタスタ歩いていく。(-_-;)ちょっと待ってよ・・・
確か西に行くと大迫ダムへ行くよなぁ・・・破線が地形図上にあったハズ。ひょっとして尾根に(上へ)登りやすい場所をIS君が知っているのか?とIS君の後を追いかけて行く。でもやはり西へ水平移動しているだけ。ピンクのリボンの正体は大迫ダムへの道案内だったのか!
こりゃダメだ。
後続の「ベテラン」オネーサマ方に転進&直登をお願いする。

「はーい」と元気に杉木立の斜面を直登。
やっぱり、谷から尾根への取付きは、こうでなくてはイケない。

この日は台風22号の影響で蒸し蒸し暑い日。
この直登で汗だくになった。

荒れた植林を乗り越え、やっと尾根の肩に乗ると風が気持ち良い。

尾根の杉の森に石灰岩の白い岩がゴロゴロ。
しかもアセビが尾根に蔓延っていて尾根筋は歩きにくい。
だが幸いに噂に聞くヤマビルの姿は見ずじまい。

さらに登ってP777にやっと到着。

取り付き点(標高483m)からP777までの標高差294mを
1時間10分も費やしてしまった(-_-;)
↑この山の下草はママコナだらけ。いっぱい咲いてました。

ここからの尾根道は少し倒木や杉の枝が落ちているものの歩きやすくなっていく。
↓4弁のアケボノソウが1,2,3,4輪。その後ろには普通の5弁が咲いている。

ちなみにこの写真。
撮影した本人は4弁であったことに気づいていなかった(^_^;)

ショウジ山を目指して登っていると左手に白髭岳と小白髭が顔を出した。

概ね杉林を歩いている間は展望が無い。

黙々と上りが続いていく。

モノレールが敷設されているピークに到着。

ここがP984mショウジ山。
イヌショウマが咲いていた。

ショウジ山から先の尾根は間伐した木や枝が山積。
杣道が尾根の北面の山腹を巻いている

入之波温泉の北東に位置するP977周辺は広い場所で二重稜線になっていた。

三角点の切原(P1131.9m)へ登っていく尾根の基部に咲いていたテイショウソウ。

伯母谷覗を登った時に見た葉っぱはこのテイショウソウのものだったのだろうか?

切原を目前として右手の森が二次林になってきた。

やがてブナ混じりの二次林に覆われて三角点1131.9m:切原に到着。

取り付き点から3時間経過。
お腹が減ったけど、もうひと登りしておきたいところ。

ここで二次林の尾根を北に進む。

ブナやヒメシャラ、コシアブラがたくさんある。

P1168を目前として隊列が停止。
お昼ごはんの時間です(^_^;)

この日は時間短縮のために各自で昼食。
我が家はカップ麺と握り飯、そしてムカゴの塩茹で。
30分あまりでレッツゴー。

昼食後も岩で構成された痩せ尾根を注意しながら北上する。
サワラやツガなどの針葉樹も多い。

岩も多くて飽きさせない。ただ、ずーっと登りっぱなし(^_^;)

P1222mにあった、ねじれた杉の巨木!

1194mまでいったん下って、ここから1378.1mの白髭岳山頂まで標高差184mをひたすら登る。
もう心臓バクバク。
脚も疲れてきて、さぁ大変!
立ち休憩を何度もとって登っていく。
白髭岳に近づくとシャクナゲが多い。

シャクナゲは来年の春に咲く花芽がたくさん付いていた。

中奥林道詰登山道への分岐看板発見。

山頂はあと僅か!

すぐに山頂に到着!

くちひげ(髭)、あごひげ(鬚)、ほおひげ(髯)なのでこの山は口ヒゲなんだろう。
でも、京大の今西錦司氏の1500山登頂記念石碑は鬚だなぁ(^_^;)


山頂は北西方向が木で見えないが他の方向は展望が良い。

ホンマに展望がええわ~

↑ん?ちょっと待って?遠くに見える山は?
ズームアーップ!
あれは!葛城山と金剛山の間にある水越峠!

実に37.5km先の山が見えている。水越峠の向こうは大阪湾なんだなぁ。
大普賢岳のシルエットも見える。

こちらは大台ケ原方面。

左手前から右に伸びている尾根がこの日に登ってきたショウジ山のある尾根。

さぁ下山!
小白髭に向かって下っていくのだが、

降り始めると急降下につぐ急降下で激下りだ。

スタンスがちゃんとあるので下りやすいが、木の根に引っかかったりすると危険

そして下りっぱなしで済まないのよね。
登り返しもやってくる。

P1242へ登ってヤレヤレと思っても、すぐに激下り。

鞍部からぐぐっと小白髭?と登ってみたら偽ピーク連発(-_-;)
急な坂道の登りがより厳しくなって、崩壊しそうなヤセ尾根を渡り、

さらに、ぐぐぐっと!登って、息も切れ切れになってきた所で小白髭1282m到着。

白髭岳山頂から50分もかかってしまった!

ここから一般道を下っても仕方がないので当初予定のとおり小白髭の南西尾根を下る。

降り始めると何故か杉林にカラカサタケがポツリ、ポツリと傘を広げていた。

それにしても尾根が明瞭でない。
特に降り始めと途中の広い場所が厄介。
コンパスで方向を定め、時折スマホのGPS&地図アプリで答え合わせをする。

でもGPSは針葉樹の下に居ると測位がうまくできないことがある。
この日がそうで測位がほとんどできなかった。
なので自分の感覚を信じて方向を定めていった。
道中右にルートを外しかけたが、ヤマカンで修正。
修正後は順調に予定ルートに乗ったが地形図よりも尾根が不明瞭だった。

最終的に降りていく尾根の確認をみんなで行う。

地形図と睨めっこ。
方向を決めて、いざ行かん!

ゴロゴロした岩の合間をぬって降りて行くと未舗装林道に飛び出した。
でも、この林道、崩壊が進んでしまったのか?歩き始めてすぐに不明瞭になってしまい、道無き道の杉林を下っていくことになった。
東谷に下ったほうが安全だろうと谷に向かって降りて行くと杣道発見。
安全に東谷に降りることが出来た。

東谷は枯れ沢となっていて水が流れていなかった。
未舗装林道を3分あるくと東谷登山口に到着。

車をとめている場所まで舗装林道を歩いて山行終了。

登りっぱなしの前半戦。後半戦は登って降りての繰り返し。
距離も「しっかり」あって、尾根は岩尾根やヤセ尾根も入り混じって登りごたえ十二分な白髭岳でした。

2013年9月30日実施
グループ山行(男3人女3人=6人)
距離:11:394km
沿面:12.021km
所要時間:8時間11分(昼食33分含)
累積標高差:プラス・マイナス1545m
最低標高点:483m(取付き点)
最高標高点:1378.1m(白髭岳山頂)

(赤実線が歩いたルート。ピンク破線が予定ルート)

6:30伊賀自宅出発
7:50川上村杉の湯前P8:00
8:36 神之谷駐車地
8:39 橋(標高483m)
9:46 P777
10:40 ショウジ山P984 10:46
11:02 P977
11:29 切原1131.9m 11:35
12:07 ランチ(P1168) 12:40
13:11 P1222
13:50 白髭岳P1378.1 14:09
14:58 小白髭P1282 15:09
16:08 P802
16:37 東谷川(標高516m)
16:40 東谷登山口
16:46 駐車地


そうそう、今回のスタート地点がちょっと「?」となってしまった。
予定していたスタート場所となる橋が地形図よりももっと下流にあったのだが・・・

完全に川の位置も違うので地形図が間違っているんだろうか?それともGPSがやっぱりオカシイ?
(赤実線が歩いたルート。ピンク破線が予定ルート)


山行の帰路、大滝地区を通る際に柿の葉寿司を購入。
いつもの店と、その近くの店のものを購入。
食べ比べてみた。

柿の葉の巻き具合:いつも>比較店
ご飯の美味さ:いつも>比較店
ご飯の大きさ:いつも=比較店
サバの塩加減:いつも>比較店
(塩気が多いということ)
サバの大きさ:いつも<比較店※
※少しだけ分厚いが大きさは同じ

うーむ・・・甲乙つけがたいが塩味効いているほうが好きなので、いつもの大滝茶屋さんがやっぱり好みかなぁ。。。
| 山登り::台高山脈 |
| 08:01 PM | comments (0) | trackback (0) |

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