2010,09,30, Thursday/五代目
この夏、我が家の子ども達と一緒に沢登りをするためにいろんな準備段階がありました。
8月末に実施された我が家の「ファミリー沢登り」までの道のりを数回に分けてレポートします。
まずは《沢トレーニング第一弾》
2010年6月中旬・・・
登山の師匠:T氏から鈴鹿:石谷川に沢トレ(トレーニング)に行かないか?とメールがきた。
実はこの誘いが来るまでに我が夫婦は沢タビ(鮎タビ:フェルトソール:鋲なし)と沢タビ用速乾ソックスを釣具屋の安売りで購入済み。服装は濡れてもすぐに乾くナイロン・ポリ系の・・・ジャージ!
カラビナはノーマルゲート2個を準備。ザックの中身は濡れないようにビニール袋(ゴミ袋)を二重にしたものに入れる事に。ヘルメット、ザイル、各種スリング、安全環付カラビナなど足らない装備はT氏に借りることになった。
記録用のカメラは使っている携帯が防水仕様なのでその携帯を使うことにした。
石谷川は、亀山市の石水渓の東に位置し、鬼ヶ牙(488m)の横を仙ヶ岳(961m)南尾根登山ルートと並行して流れる渓流。
県道302号線を石水渓を目指して走り、第二名神の橋脚をくぐってすぐを右折。茶畑を突き抜け林道をしばらく走って堰堤上部の広場に到着。T氏が来るまでに準備運動をしていると雨が降ってきた。
すると引率のT氏がやってきた。雨だけどどうせ濡れるのだから!と、装備の確認をして、いざ入渓。
10:00入渓ポイントは浅く穏やかだが、
その先は春からの長雨の影響でスゴイ水量である。
防水携帯のカメラで撮影したものの、レンズに水滴がついてトイカメラのような写りになった。
私の子どもの頃の遊びといえば近所の川で泳いだり遡って冒険を楽しんだものである。
今回初体験である沢タビを履いての溯行は思いのほか快適であり、大人の沢登りが非常に楽しいものだと分かった。
一方、嫁さんは始めての川溯行遊びで石から石へ飛び移る「石飛び」の距離感や飛んだ後ですべって転ぶかも?という不安がつきまとって、一向に歩くペースが上がらない。
入渓して約15分、12mの頂礼井戸の滝が前を立ちはだかる。
ここは巻き。
この「巻き」という行為は一般登山道を歩いている人ならお分かりだと思うが悪場(悪所・難所)を安全に通過するために悪場でない所を回り道をする=「巻く」というもの。だが、沢登りの場合はちょっとニュアンスが違う。
沢登りの場合、自分の能力や持参装備では直登不可能な滝にぶつかった場合、一般登山と同じく「巻く」のであるが、沢登りで「巻く」ルートは、踏み跡がはっきりした歩きやすい所を歩ける可能性が少ない(ほぼ無い)。
と、いうのも滝がある場所は渓流両岸が岩で切り立っている場合が多く、かろうじて木が生えている場所も切り立った脆い場所が多い。なので沢登りで「巻く」場合は、笹や潅木、木の根を頼りに「よじ登り」、足場の悪い場所をトラバースして滝の上部に出る。滝の落差が大きければ大きいほど足を滑らせた時の墜落距離が長くなり、落ちた先は岩場である。沢登り中の事故は大怪我や死亡に繋がる可能性が高い。なので、落ちないための技術の習得や装備も必須条件になる。
そういった意味で沢登りは「よし!やってみよう!」で出来るのもではなく、現地で熟練した経験者の指導を仰がねばならない。T氏に感謝である。
今回のルートでの「巻き」は、さほど神経を使う場所は無かったように感じたが、靴は登山シューズではなく沢タビのフェルトソールなのでフリクションを効かせた歩行術を身に付けないと急斜面を登ったり歩いたりするには不適切な足回りだ。
頂礼井戸の滝の上部に出て一服。
花崗岩の岩を侵食した所が滝になっているのがよくわかる。(写真提供:T氏)
滝を越えて先を進む。
今回(6月)は夏休みに予定しているフォミリー沢登りに我々(親の能力)が行けるかどうか?をT氏が判断するための前哨戦でもある。
しかし、綺麗な渓流である。小さな滝と釜(滝つぼ)が何個も現れる。
この日は雨→曇り→晴れと天候が良くなっていったが水温が低く、ヘツる事ができない場所で股下まで水に浸かると「ヒャッホー!」と叫んでしまうほど。
チョックストーンを乗り越え
ここは巻いた。
ツッパリで濡れた花崗岩を登った。
(写真提供:T氏・・・防水デジカメ欲しい!)
昼食は沢の枝が入り込む場所で取ることに。
ザックを下ろして鍋の準備をしようとした瞬間。私のジャージの腹に茶色い棒っきれ?
ん?違う尺取り虫?・・・・そうじゃない!ヤマビルや!!
恐らく、巻いている時に湿った落ち葉から出てきて取り付かれたのであろう。
生まれて始めて遭遇したこの生き物。伸びると2cmほどの細さであった。
指で摘むと指にオシリ(?)と頭(?)の吸盤で吸いついてどんどん腕に登ろうとするではないか!
ひぇ~!と思っていると、嫁が「はやく!はやく、なんとかしぃな!」と叫ぶ(笑)
T氏も「コイツら鈴鹿でどんどん増えているから見つけたら退治せなあかん!」とのこと。
と、いうことで写真を取ることもせずに、摘まんで地面の石に乗せ、手にした石で潰そうとするが、これがなかなか!
歯ごたえのあるゴムのようでグリグリするだけでナカナカ潰れないのである。
石の鋭利な部分を使ってなんとか切断することに成功。
ヤマビルを退治して皆、自分に付いていないかチェックして味噌煮込みうどんを作って食べた。
冷えた身体には暖かい食べ物が良い。
昼食を終えてまた沢を登る。
((写真提供:T氏)
でも、今日の溯上はこの写真の少し上手で終了。
右手の土手を登り、仙ヶ岳南尾根コースの石谷川林道終点にある営林小屋跡手前に出た。
そこから約30分石谷川林道を歩いて駐車地へ戻った。
T氏曰く、我々夫婦の沢歩きは合格だそうで、夏休みに入ったら、うちの子ども達を連れて、鈴鹿:元越谷に連れていってもらえるそうだ。
「ファミリー沢登りへの道」第二弾に続く・・・
8月末に実施された我が家の「ファミリー沢登り」までの道のりを数回に分けてレポートします。
まずは《沢トレーニング第一弾》
2010年6月中旬・・・
登山の師匠:T氏から鈴鹿:石谷川に沢トレ(トレーニング)に行かないか?とメールがきた。
実はこの誘いが来るまでに我が夫婦は沢タビ(鮎タビ:フェルトソール:鋲なし)と沢タビ用速乾ソックスを釣具屋の安売りで購入済み。服装は濡れてもすぐに乾くナイロン・ポリ系の・・・ジャージ!
カラビナはノーマルゲート2個を準備。ザックの中身は濡れないようにビニール袋(ゴミ袋)を二重にしたものに入れる事に。ヘルメット、ザイル、各種スリング、安全環付カラビナなど足らない装備はT氏に借りることになった。
記録用のカメラは使っている携帯が防水仕様なのでその携帯を使うことにした。
石谷川は、亀山市の石水渓の東に位置し、鬼ヶ牙(488m)の横を仙ヶ岳(961m)南尾根登山ルートと並行して流れる渓流。
県道302号線を石水渓を目指して走り、第二名神の橋脚をくぐってすぐを右折。茶畑を突き抜け林道をしばらく走って堰堤上部の広場に到着。T氏が来るまでに準備運動をしていると雨が降ってきた。
すると引率のT氏がやってきた。雨だけどどうせ濡れるのだから!と、装備の確認をして、いざ入渓。
10:00入渓ポイントは浅く穏やかだが、
その先は春からの長雨の影響でスゴイ水量である。
防水携帯のカメラで撮影したものの、レンズに水滴がついてトイカメラのような写りになった。
私の子どもの頃の遊びといえば近所の川で泳いだり遡って冒険を楽しんだものである。
今回初体験である沢タビを履いての溯行は思いのほか快適であり、大人の沢登りが非常に楽しいものだと分かった。
一方、嫁さんは始めての川溯行遊びで石から石へ飛び移る「石飛び」の距離感や飛んだ後ですべって転ぶかも?という不安がつきまとって、一向に歩くペースが上がらない。
入渓して約15分、12mの頂礼井戸の滝が前を立ちはだかる。
ここは巻き。
この「巻き」という行為は一般登山道を歩いている人ならお分かりだと思うが悪場(悪所・難所)を安全に通過するために悪場でない所を回り道をする=「巻く」というもの。だが、沢登りの場合はちょっとニュアンスが違う。
沢登りの場合、自分の能力や持参装備では直登不可能な滝にぶつかった場合、一般登山と同じく「巻く」のであるが、沢登りで「巻く」ルートは、踏み跡がはっきりした歩きやすい所を歩ける可能性が少ない(ほぼ無い)。
と、いうのも滝がある場所は渓流両岸が岩で切り立っている場合が多く、かろうじて木が生えている場所も切り立った脆い場所が多い。なので沢登りで「巻く」場合は、笹や潅木、木の根を頼りに「よじ登り」、足場の悪い場所をトラバースして滝の上部に出る。滝の落差が大きければ大きいほど足を滑らせた時の墜落距離が長くなり、落ちた先は岩場である。沢登り中の事故は大怪我や死亡に繋がる可能性が高い。なので、落ちないための技術の習得や装備も必須条件になる。
そういった意味で沢登りは「よし!やってみよう!」で出来るのもではなく、現地で熟練した経験者の指導を仰がねばならない。T氏に感謝である。
今回のルートでの「巻き」は、さほど神経を使う場所は無かったように感じたが、靴は登山シューズではなく沢タビのフェルトソールなのでフリクションを効かせた歩行術を身に付けないと急斜面を登ったり歩いたりするには不適切な足回りだ。
頂礼井戸の滝の上部に出て一服。
花崗岩の岩を侵食した所が滝になっているのがよくわかる。(写真提供:T氏)
滝を越えて先を進む。
今回(6月)は夏休みに予定しているフォミリー沢登りに我々(親の能力)が行けるかどうか?をT氏が判断するための前哨戦でもある。
しかし、綺麗な渓流である。小さな滝と釜(滝つぼ)が何個も現れる。
この日は雨→曇り→晴れと天候が良くなっていったが水温が低く、ヘツる事ができない場所で股下まで水に浸かると「ヒャッホー!」と叫んでしまうほど。
チョックストーンを乗り越え
ここは巻いた。
ツッパリで濡れた花崗岩を登った。
(写真提供:T氏・・・防水デジカメ欲しい!)
昼食は沢の枝が入り込む場所で取ることに。
ザックを下ろして鍋の準備をしようとした瞬間。私のジャージの腹に茶色い棒っきれ?
ん?違う尺取り虫?・・・・そうじゃない!ヤマビルや!!
恐らく、巻いている時に湿った落ち葉から出てきて取り付かれたのであろう。
生まれて始めて遭遇したこの生き物。伸びると2cmほどの細さであった。
指で摘むと指にオシリ(?)と頭(?)の吸盤で吸いついてどんどん腕に登ろうとするではないか!
ひぇ~!と思っていると、嫁が「はやく!はやく、なんとかしぃな!」と叫ぶ(笑)
T氏も「コイツら鈴鹿でどんどん増えているから見つけたら退治せなあかん!」とのこと。
と、いうことで写真を取ることもせずに、摘まんで地面の石に乗せ、手にした石で潰そうとするが、これがなかなか!
歯ごたえのあるゴムのようでグリグリするだけでナカナカ潰れないのである。
石の鋭利な部分を使ってなんとか切断することに成功。
ヤマビルを退治して皆、自分に付いていないかチェックして味噌煮込みうどんを作って食べた。
冷えた身体には暖かい食べ物が良い。
昼食を終えてまた沢を登る。
((写真提供:T氏)
でも、今日の溯上はこの写真の少し上手で終了。
右手の土手を登り、仙ヶ岳南尾根コースの石谷川林道終点にある営林小屋跡手前に出た。
そこから約30分石谷川林道を歩いて駐車地へ戻った。
T氏曰く、我々夫婦の沢歩きは合格だそうで、夏休みに入ったら、うちの子ども達を連れて、鈴鹿:元越谷に連れていってもらえるそうだ。
「ファミリー沢登りへの道」第二弾に続く・・・
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