厳冬期の琵琶の滝と大所山::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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またしても西高東低:晴れながら暴風の天気予報。
厳冬期と言えば風の影響を受けにくい氷瀑見物も山行対象。
昔に行ったっきりになっていた大普賢岳東面のシェイクスピア劇場(ワサビ谷・地獄谷)に久々に行こう!と考えてたら、2/5に立入禁止札が設置されたらしい。
駐車マナーやゴミ問題・・・ここ数年、そういったマナーの悪い人たちのせいで行けなくなった場所が増えた。
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急遽、下多古の琵琶の滝にターゲットを切り替えて、大所山を周回することにした。

山行日:2022年2月7日
上多古林道の凍結具合は行ってみないと分からないけれど、スタッドレスタイヤの腰高4WD車が2台で行く。

所々で雪と凍結があったものの、落石も大したことがなく、無事に林道を登り切ってヘリポートに到着。
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ヘリポートの邪魔をしないように片隅に駐車。
(かつてのヘリポートは現在の水くみ場なの?)

まずはツボ足のまま琵琶の滝へ向かう。

沢沿いの植林道の雪も大したことが無く、ツボ足でスタスタ歩くことができた。
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吊り橋を渡ったらジグザグロープ場。
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ここは雪の下に岩場があって水が染み出ているので氷結している。なのでアイゼンを装着して登る。
駐車場から約50分で琵琶の滝展望所に到着。
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ここって立木やヤブが目の前にあって滝がキレイに見えないのよ。
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ほらね。

もうちょっと見える場所が良いので
あずまやの横をすり抜け、植林の右岸を進んで行く。

テープが巻かれた木の所で右に降りて行く。
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木をまたいだり、少し段差のある岩を下りたりして進むと琵琶の滝の滝つぼ手前に出た。
ここからは正面に琵琶の滝を見上げることができる。
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でも、足場は狭く、二人くらいしか近づけないので交代しながら撮影会。
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滝上部の真ん中は氷結しておらず、水しぶきが上がっていた。

釣り橋まで戻って来ると私のカシンのセミワンタッチ・アイゼンのアンチスノープレートが粉々になって脱落してしまった。
しかも両足とも(~_~;)
こりゃイカン!と黄色いプラ板の欠片を拾い集めビニール袋に入れた。
そのまま雪面を歩き出すと、面白いくらいに雪がアイゼンにくっ付く。すぐに高下駄状態になってしまうので、私だけアイゼンを脱いでツボ足で歩くことにした。

緩斜面の雪はそれでもよかったのだが、傾斜角度が出てくると流石に歩きにくい。
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なので先頭を変わってもらって、みんなのアイゼンで耕した雪の登山道を歩かせてもらう。

標高を上げると雪の量が深くなってきた。
ラッセルを交代しながら進む。

岩の痩せ尾根にロープが付いた場所にやってきた。
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ロープはあるけれどアイゼンとピッケルで登るなら簡単。
ストックで歩いていた、のりこにピッケルと持ち替えさせ、自分もスノープレート無しのアイゼンを装着。

急斜面をしばらく登って、傾斜角度が緩んだら女郎岩。
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前回来た時は雪の無い時。ロープと立てかけられている木の棒などを使ってスイスイ登った。
今回は岩の上部がテカテカに凍っていて登りにくそうだ。と、先頭のIS君。
UHさんと、ころ助さんは待ち時間が長そうになるのなら、岩の左側を巻き下って、岩の上部へ登るルートを開拓してくる!と巻道開拓に出かけた。
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本来なら団体行動だけどトレースがお互いの場所を教えてくれるから良しとしよう。
IS君、少し苦労したけれど登れた。
ならば私は空身で登ってザックをスリングで釣りあげよう!
空身だとサクッと登れたんだけど、ザックが隙間と木の枝に引っかかって、うまく上にあげられない(~_~;)
ザックの向きを変えたり、下から突いて貰ったり。
なんだかんだでザックを引き上げるのに時間がかかってしまった。
後続用にスリングを4本繋いで垂らして、既存ロープとそれを使って、ザックを担いだままで嫁さんとのり子に登ってもらった(~_~;)スマヌ~

やっとのことで岩チームが全員上へ登ったら、左の谷から巻きチームが現れた。いつも元気な、ころ助さんがヘロヘロ疲労困憊。なんでも雪の量が半端なくタップリ&岩壁に近い場所だったので登るのにアイゼンが使えず、木を掴んで腕力&木のある場所に足を乗せての体力勝負で切り抜けたとか・・・私たちがロープを垂らしに来てくれないか?と思っていたけど、一向に来ないから自力で登ったとか・・・(~_~;)そっちも苦労したのね。

岩場の上は傾斜角度が緩くなって、霧氷が凄いアセビ交じりの森を登るだけとなったが、朝まで雪が降っていたのかフカフカの新雪。
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倒木の場所も雪で地面が嵩上げされているのでハイハイしなければ通れない。
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標高1300m植林が終わって、やっと自然林。
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霧氷がとてつもなく綺麗。
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やや!?もう12:50!
本当ならP1284まで行きたいところなんだけど、分岐点でランチ。
風がやんでいるから、今いる霧氷の森で昼食にしよう!
と、上空の霧氷を見ながらランチ。
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でも、これが失敗。
時折、風が吹いてくるとバラバラバラバラバラ・・・
霧氷の欠片が食事中の私たちに降り掛かってくる!
カップ麺や背中に氷の欠片が飛び込んで大騒ぎ!(;'∀')
もう少し晴れてくれると暖かくなって良いんだけどなぁ!
さぁ、ご飯を食べたらアイゼンを脱いでワカンを装着して出発!
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北上して大所山山頂へ向かうと!
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森全体が全身霧氷の樹々!
なんて幻想的なんだ!木の全方向が凍ってる!
普通の霧氷は吹き付けてくる方向に氷が積層化するので海老の尻尾のようになるけれど、今回のモノは全方位型。
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しかも純白!美しい!
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東の尖がった山は白鬚岳1378m。
でも、風が無いにも関わらず、すごく寒い。
グローブから手を出して写真撮影すると手が痛い!
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↓大台ケ原方面の山座同定
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でも、晴れて青空が現れた銀世界は美しい。

新雪の雪のクリーミーさも抜群でワカンで歩くのがニュルニュル気持ち良い。

風と樹々の隙間にうねった雪庇が連なり、独特の世界が広がっている。

山頂直下の風が吹き抜ける場所は雪が薄い。
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振り返ると南の方向に台形の山が見える。
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あの独特の山容は山上ヶ岳やね。

あまりの美しさにメンバー一同が至る場所でブナ林の霧氷を撮影しまくる。
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あ、あったあった。
ここが山頂。
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三等三角点で点名は大處山。
だけど三角点は、はるか雪の下。

東側の斜面に大きく分厚い雪庇が連なっている。
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スッキリと白鬚山の三角形。
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新雪のワカン歩きを堪能しながら北東へ尾根を進むと植林。
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ここから斜め右に登山道があるのだが、かつて来た時に歩いた展望台から下山するので、もう少し尼ノエP1270方向へ尾根を進む。20220216181118
二次林を少し登っていくと案内板。
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9年前に来た時は登山口と読めたけど、そう思って見ると、そのように見える。
ここから植林の中に入ると
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展望の良い岩場が・・・あったあった!
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台形の山は山上ヶ岳そこから左に続く尾根に竜ヶ岳、阿弥陀が森だけど、その手前にある山は勝負塚山ではなく、下多古川と上多古川の間にある尾根で私も未踏エリア。
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以前、春にやってきた時はここから明瞭な登山道の踏み跡があったのだが、適当に降りて・・・
岩の横を下りていくのジグザク道あったんだろうけど、大量の雪に埋まって見えない。
しかし、急斜面やなぁ(~_~;)
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スノボで超急斜面を下りるようにワカンを横向きにして降りてズリズリ降りる。たまに木の幹で止まらないとずっと下まで滑って行きそう。
でも、標高差としては大したことが無い。
そんな私を上から見ていたメンバー全員が緊急会議。
アイゼンを履く?ワカンはダメやろ?じゃあ何とする?
「アイゼンを装着するから待ってて!」と嫁さんの声が上から降ってきた。
「分かった!」と私は大岩の下でワカンを脱いでアイゼン装着。

待つこと10分ほど。

ツボ足で皆さん降りてきた?
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なんだか、ころ助さんニコニコ笑ってる?

聞けば、協議は二転三転してツボ足が安全?となったそうだ。
私が「アイゼン履いて待ってたよ。」と言ったら「じゃあ、リーダーに合わせよう」と皆が大岩の下でアイゼン装着。
植林を少し下った所に登山道の踏み跡があった。
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ここからはジグザグを繰り返して植林の中を下って行く。ただひたすらに植林を下りる。
やたらに下草が蔓延った所も通って行く。
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そういえば、木橋もあったけど9年前は通れたなぁ。
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今は傾いていて通りたくない(~_~;)
側に道が出来ているし、そこにロープも張られている(~_~;)

ふ~!植林の展望のない登山道はホンマに疲れた~
あら?道路の雪が融けてドロドロになってる(~_~;)
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あちゃ~登山靴がドロドロになるやん((+_+))

山行日:2022年2月7日
グループ山行@月曜山歩
アイゼン
ワカン
ブルーアイス
氷瀑
霧氷
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参加者6人(ころ助、のりこ、UH、IS、TY、TK)
距離:6.6km
所要時間:8時間7分
(うち昼食42分)
累積標高プラスマイナス935m
最小標高:689m(駐車地)
最大標高:1346.00m(大所山山頂)

6:00伊賀つばや
7:00某駐車場(ころ助号にノリコ)
7:30道の駅杉の湯川上(デリカにIS、UH)
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7:58上多古ヘリポートP8:12
8:33蛇腹登山口
9:00琵琶の滝展望所9:05
9:20琵琶の滝滝つぼ
9:55蛇腹登山口
11:00ロープ場11:15
11:50女郎岩12:11
12:50標高1315m13:32
(昼食42分)
13:56大所山14:00
大處山:三等三角点1346.00m
14:30登山道看板14:36
14:40大岩15:00
16:20上多古ヘリポートP

20220216180956
霧氷の妖精たち?

帰路は馬酔木(あしび)で焼肉&ライス大!
今回は嫁さんが生ビール飲める番だったのだ(*_*)
ここのバラ肉盛り合わせ&ホルモン盛り合わせは最強やね。コスパ最高。
でも、みんなに教えたくないな・・・混雑して入れなくなるなんて嫌だから(~_~)b
| 山登り::大峰 |
| 11:14 PM | comments (0) | trackback (0) |

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