京都で本物のSLに乗ったけれど::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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うちの息子は蒸気機関車が大好きだ。

新幹線や飛行機、スポーツカーといったものを差し置いてダントツに大好き。なので彼の夢は本物の蒸気機関車に乗ることでした。調べてみるとhttp://www.gojapan.jp/sub/sl.htmlに全国で乗ることの出来るSLの一覧があった。

しかし、北海道や東北、山口県は遠すぎる。大井川鐵道も少し遠いなぁ・・・全国各地のイベントSLのダイヤは、私の店の書入れ時にぶつかっているので連れて行ってあげられないし・・・と何度も息子に言い訳をしていた。すると嫁さんの実家の祖父が京都でSLに乗れるらしいから一緒に行こう!と誘ってくれた。
到着したのは梅小路蒸気機関車館
この博物館は大宮八条の北西に広がる梅小路公園の一角にある。


大きな地図で見る

和泉市の嫁さんの実家を8時に出発。
近畿自動車道から名神じゃなくていつのまにか出来ていた第二京阪道路経由で京都へ向かった。
この道路は非常に快適。
片側3車線で混雑が全く無い。
あっと言う間に久御山ジャンクションを越える。
ええい!行ってまえ!と、さらに初めての道の阪神高速8号京都線を北上。
上鳥羽出口から高速を出て、そのまま油小路を北上。
八条油小路の近鉄の高架をくぐり、JR東海道新幹線、東海道本線の高架もくぐり、七条堀川交差点を左折。
そのまま西に走っていくと左手に梅小路蒸気機関車館の駐車場看板があり左折。
無事到着したのだが着いたのが9時になってない!
開館は9時30分。

施設の門は閉まっています。

この日は無風で天気も良かったので9時30分の開館時間まで隣の梅小路公園でブラブラしようか?と思っていたら公園の公衆トイレ近くの植え込みで野良猫ちゃんたちが日向ぼっこしていたのを見つけた。しばらく子供たちは猫達と追いかけっこ。

ぼちぼち開館時間?と梅小路蒸気機関車館に向かうと

胸に一眼レフカメラをぶら下げた鉄ちゃんたちや子供たちが数人並んで開館を待っていた。

程なくして門が開いた。上の写真の建物は旧二条駅舎は事務所兼資料展示館。
入って左手の券売機で入場料を払う。入場料は4歳以上中学生までが100円。高校生以上の大人は400円(ICOCAでの決済可能。15人以上は団体割引あり)と、とても良心的な値段。

そして券売機の右にオネーさんが居て入場券を渡すように言われる。入場券を渡すと、本に挟む栞の4倍はあろうか?という大きさの立派な入館記念券が手渡される。


資料館の中は蒸気機関車にまつわるグッズや1/80模型や蒸気機関車を動かす方法のVTR上映など色んな物があり、ここだけでもかなりの時間を過ごすことができる。中でも子供たちに人気があったのが「C11機関車の実物展示カットモデル」。

実物のバルブが動かせたり天井のレバーを引くと汽笛がなったり!

機関士気分を少し体験できる。
もっとゆっくり見たかったが本物のSLに乗らないと!という気持ちの焦りがあったので、そそくさと扇形車庫の横を素通りしてSL乗車券売り場へ向かう。

10:30頃にSLスチーム号の乗車券を販売する券売所にはまだ誰も並んでいない。
券売所の奥に売店があって券売所の右横には、すでにスチームを上げているSLが停車している。

この機関車が今日のけん引蒸気機関車らしい。(この日はC61型2号機。他に3種類の機関車が交替で運転しているらしい)

時間があったので旧梅小路機関区の扇形車庫及び転車台を見物する。
ずらりと機関車たちが並んでいる。

壮観である。

車庫からほとんどすべての機関車が頭を出して日の丸の国旗を掲げている。
この姿での展示は2012年は正月から1月9日(祝)までの期間限定。
いつもは国旗なしで車庫に引っ込んでいるそうだ。

車庫の引込み線と電動天井クレーンは国の重要文化財指定。機関車ばかりを見惚れていないで天井や足元もよく見学すべしだ。
車庫の片隅に赤い客車が一両。京都・柘植(三重県伊賀市)間を走っていた車両らしい。

中学・高校時代に京都へ遊びに行く時に私も乗車していた車両かも?この車両の中は暖房がきいていて野外展示場のオアシスのような存在だ。夏は熱中症対策の冷房車か?

車庫の内部には車両以外に展示物が色々置いてある。

そのなかで人気があったのはNゲージのジオラマ。

番線表示のボタンを押せば一周回って駅で停車するようになっいた。
他に自分で組み立てて走らせることが出来るプラレールも置いてあったが寒くて!

お召し列車の装飾をしている機関車もあった。

黄金色の菊の御紋が立派

10:20を回ったのでSLスチーム号の券売所に並ぶ。今日の一番だ。

運転時刻は1回目/11:00 2回目/13:30 3回目/15:30で乗車料金が大人:200円 小人:100円と書いてある。子供たちと私の計三人で乗ることにした。
少し待っていると場内アナウンスと共に券売開始。

券を買ったら右手に進み、指定の場所で乗車待ち。さらに30分待つのか・・・長いなぁと思っていたら「それじゃ切符を」と、係のオバサンが切符にハサミを入れて乗車するように促してくれた。

先頭客車に乗り込んだ私たち。
車両は何だかなぁ・・な、板張り椅子が黄色い柵で囲まれたもの。

200円なんだからまぁ仕方ない。

すぐに多くの人達を残して乗車定員に達した。早く並んでよかったよかった。
そう思っていると後ろの席のオバサンが叫んだ。

「ちょっと!そこにいる子たちを乗せてあげてよ!あの子、今朝からお腹が痛いって産気づいているの!だから先に乗せてあげてよ!」
これを聞いていた周囲の者はすべて頭の中が「?」でイッパイになっただろう。
今の理由で先に列車に乗せろって?それって正当な理由かい?産気づいている人間をこんな所に連れてきて列車に乗せるなよ。走っている途中で子どもが生まれそうになったら周囲の人間が困るじゃないか!?このオバサン、宇宙人か?みんながそう思って凍りついた(と思う)。

次の瞬間。オバサンの意味不明な怒号に恐れを成したのか?その人達が優しい人だったからか?今まさに乗車しようとしていた一家族が顔を見合わせ無言でスゴスゴと退却。そしてオバサンが呼び寄せた身重な娘とその旦那らしき男性が「ごく当たり前」に交代で乗り込んできた。正直言って機関車が走ることよりも圧倒された出来事だった。

一方私たち親子は一番最初に並んで意気揚々と先頭車両に座ってみたものの目の前の景色は下のようなもの。

車両の庇が邪魔で空もろくに見えない。庇は雨よけなんだろうなぁ・・・
こんな事なら一番後ろの車両の一番後ろに座ればよかった。

10:34。定刻よりも30分近く早くSLスチーム号は、大きな音の汽笛を鳴らして出発!

でも・・・出発したものの、のろのろ・すごすごとバックしていくのです。


500mを5分あまり・・・山陰本線と梅小路公園のあいだに沿ってバックしていくと東海道本線や東海道新幹線の線路が左車窓に見え、色んな車両が走っていく。

そんな車両からこちらを見れば機関車が見えて面白い光景だろう。

機関車は線路の一番端っこまで到達。バック完了。
デカイ汽笛一発!ここから本番か!?
ワクワク走りだすのを待ったけど、往路のバックと向きが変わっただけでノロノロと来た500mの線路を戻って行く。
シュシュシュシュ!ポッポー!と軽快に機関車が走っていくイメージは決して満たされること無く、10分間の旅は終わった。

ありがとうC612。

SLを乗り終え、今乗っていた車両を眺めていると続々と乗客が乗り込んでいく。どうやら混雑時には臨時運転で時間外でドンドン走らせるようだ。産気づいている人もこの事を知っていれば宇宙人的発言をしなくて済んだのかも?

程なくして汽笛一発!SLスチーム号の2回目の旅が始まった。
うーん。ノロノロでバックだけど、やはり汽車は乗るより見ている方が良いなあ(^o^;
(動いているのが見たいだけなら梅小路公園からゆっくり観れます)

梅小路蒸気機関車館
京都府京都市下京区梅小路頭町10
開館時間9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 毎週月曜日
※春休み(3/25~4/7)・夏休み(7/21~8/31)は開館
※月曜日が祝日・休日の場合、翌日の火曜日(平日のみ)は休館
年末年始(12月29日~1月3日)
wiki→梅小路蒸気機関車館

それにしても我が伊賀市もSLを走らせて観光の目玉にすることは出来ないのだろうか?
伊賀市北部を走っているJR関西本線の加茂~亀山って電化も出来ずに1時間に上下線1本ずつ(通勤時間帯のみ30分に1本)で超赤字路線なハズ。
赤字解消とはならないだろうが観光政策として是非!
| 散歩::冬 |
| 01:00 PM | comments (2) | trackback (0) |

コメント

梅小路は閉館前に行くと、1日の運行を終えたSLが転車台でグルグル廻って車庫に入る様子が見られますよ。
SL北びわこ号(米原→木ノ本)は今週末からの運転。冬場は簡単に切符が取れます。
| tkaige | EMAIL | URL | 2012/01/26 11:20 AM | aTBq5Tg. | 保留中コメント:0件

コメントおおきに。
どちらもチェックしてはいるのですが、SLに対して親が余り燃え(萌え?)ていないので・・・
だから、鉄道好きなどこかのオヤジさんが連れて行ってくれるのを待っているんだけど・・・(^o^;だめ?
| 五代目 | EMAIL | URL | 2012/01/26 12:53 PM | RkWOqosk | 保留中コメント:0件



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