ガマの産卵とカタクリの花咲く狗留孫岳(772m)&烏帽子岳(865.1m-872m)::つばや菓子舗五代目ブログ

つばや菓子舗五代目ブログ

五代目の四方山不定期更新日記
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

いつもの如く嫁さんと鈴鹿の山登りをしてきた。

今日のターゲットは鈴鹿山脈の三重県最北端の烏帽子岳とカタクリの花だ!
結論から書くとカタクリの花はご覧のような状態。

(2011年4月18日)
今年は4月24日前後が見頃だと思われる。

で、タイトルのガマだが、衝撃的な映像が目白押しなので、以下は覚悟してご覧アレ!
今回は下の地図のように狗留孫岳のアプローチ部分を周回するという変な周回(ピストン?)をしてきた。
藤原町篠立にあるP320卍マーク:長楽寺の駐車場をスタートして、旧街道筋を北上、藤原町古田の立田小学校の裏にある清水明神社の鳥居マークから入山する。

登山口へのアプローチは2週間前に登った御池岳をベースに国道365号線を関ヶ原方面へ直進。
いなべ市藤原町篠立の篠立パーキングを過ぎたあたりを左折して旧道に入る。

長楽寺駐車場の看板を目安に左折。すぐに左折し、林道を走って長楽寺前に車を停める。
長楽寺前の駐車スペースにはミヤマカタバミがたくさん咲いていた。
参道にイカリソウが咲くとガイド本に書いてあったので参道を真っ直ぐ歩いてみたがミヤマカタバミが咲いているだけでイカリソウは無かった。

参道(地図上の卍マークから東の徒歩道:破線300m)を下まで降りたら左折し、国道365号線と平行に走る旧道を北上。
立田小学校の裏にある清水明神社の鳥居の北

舗装林道に三国岳・烏帽子岳の手製看板を見つけ「古田登山口」に入る。


最初は水平林道だったが、次第に傾斜角度がどんどん増していく。

情けないことに山道に入る前に立ち休憩&給水した。

林道終点?前方には沢のある谷。
国土地理院の地図ではこの谷が徒歩道で、山上は谷を詰めている。
今回のコースを参考にしているガイド本では、谷の左側(南)の尾根を登るようだが、実際のテープマークは右手(北)の尾根を指している。

今回はテープマークのある尾根に乗ってみた。

これが、数メートル歩いたら、いきなり急な上り。
今日の地面コンディションは、山の土は乾いていて、枯れた落ち葉の堆積もけっこうある。靴のエッジを使ったり、フリクションを効かせないと登れない。

P398の南西で少し水平移動したら今度は、広い尾根を真っ直ぐエゲツナイ急登となった。

地図では大した事が内容に見えるが実際登って行くと、木を掴まないと反り返って後ろに落ちていきそう。
直線距離にして500mほどなのだが、これが果てしないように感じられる。

登れども登れども空は見えずに落ち葉の溜まった急登斜面を直進。
地図では針葉樹林帯だが常用樹の森だ。シキミが緑白い花を咲かせ、ヤブツバキがアチコチに赤い花を落としている。

この斜面で立ち休憩を何度となくした。頭や背中は汗でグッショリ!もう敵わん!と叫びそうになった時!
急登の角度が緩んで穏やかな上りになった!

ついに県境稜線尾根に乗ったのだ!
ロングTシャツを脱いでTシャツ一枚になって小休止する。
こんなに辛い直登は未だかつて無かったかも?

お茶で喉を潤したのち、狗留孫岳を目指して県境稜線を穏やかに登っていく。
登山とはこうであるべきだ!
尾根を歩いて行くと左(南)へ篠立方面分岐があった。

帰りはこの分岐から降って長楽寺。

で、快適な尾根歩きをしていると進路左手(西)に御池岳が見えた。

まだ雪が残っている。

間もなくして狗留孫岳の山頂に到着。
アセビがイッパイ咲いている山頂の一角は電波反射板が建っていて整地されている。

(アセビの向こうの双耳峰は三国岳894m)

藤原岳方面も見えているが本日の天気予報通り雲が多くなってきている。

夕方から本格的な雨の予報だが今にも降り出しそうだ。

雨が降るまでに飯にしよう!早めしだ!と風除けになる場所を探していたら山頂の北東に広い空き地を発見。
その片隅にはヌタ場のような水たまりがあった。
動物の落とした毛やダニなどが落ちていたら!?と思い、ヌタ場から少し離れた場所にシートを敷いて昼食。

いつものように、味噌汁鍋焼きウドン+オニギリ+缶ビールを嫁さんと頬張っていると「ちょっと!!あれ何!?ほら!」
嫁さんの視線が森の片隅を見据えて止まっている!
心なしか嫁さんの眉間に深い縦ジワが・・・
「え?どこ?」「ほら!そのアセビの木の右!動いてるやん!!!」「え?あ!?ほんまや!何あれ!」
3mほど先の森の中からノッソリと動くカタマリ?いや!あれは!??
ヒキガエル?!

山の中にヒキガエルなのである。そういえば昨年の秋に大峰山系の弥山を登った時も森の中に居た
でも、今回のヒキガエルは!
背中にオスを背負っている?いや違う!確か、カエルには交尾器官がないから春の産卵期にメスを見つけるとオスが産卵を促すために背中から抱きついて羽交い絞めをするんだ!(これを抱接という)
それにしても、なんでこんな山奥で?二匹のヒキガエルを眺めながら昼食なんだ?(泣)

抱接したままブサイク歩きにくそうに歩いているヒキガエル達・・・

いったい何処へいくんだ?と、ついつい、見てしまう(泣)

あれ?斜面を登って行く?と思っていたが、しばらくしたら帰ってきた?
う?次は何処へ?あれ?その先は最初に見たヌタ場!?
まさかあんな60cmにも満たない水たまりに産卵するのか?うそやろ?
と、ヌタ場に入ろうとしているヒキガエル夫婦から一瞬目を離してウドンを啜った。
視線を向け直すと、あれ?もう、ヌタ場から出て歩いて???
・・・いや違う!あれはさっきのカエル達じゃない!

ヌタ場の向こうから歩いてきている別のカエル達や!
ちゅーことは!?
やはりあのヌタ場はヒキガエルの産卵場所!?いや正確に言うと「この山域に住むヒキガエル達」の産卵場所か!?

恐恐ヌタ場を覗いてみるとヌタ場の岸には最初に歩いていた抱接中のヒキガエル達。

そしてヌタ場の中にはおびただしい数のヒキガエルの卵達と放卵中らしいカエルたち。

水たまりの縁には干からびた卵の黒い筋が何本もある。きっと水が干上がったために卵が水面から露出したのだろう。

雨が降る前にカエルが鳴くのをご存知だろう。カエルは雨を予測するのだ。
果たして今自分の目の前に集まっているヒキガエル達は、このヌタ場に雨が降るのを知ってここの集っているのだろうか?
そして向こうからこちらに近づいてくる抱接中のヒキガエル。
放精の終わったヒキガエルが森の中に引き上げて行く姿・・・

すごい場所で昼飯を食べてしまったものだ・・・
しばらくすると、ヌタ場からこちらに向かって腹がペッタンコになったカエルが歩いてきた。
こちらに来るな~!と念力を送ったら、カエルは90度向きを変えて森の中に消えて行ってくれた。
私は先日、43歳になったばかりだがこんな光景は生まれて初めてだ!

妙な物を見ながらの昼食が終わって、本日の本命である美しいカタクリの花を求めて烏帽子岳へと進む。

と言っても、狗留孫岳から北西に稜線尾根を快適に歩くだけである。
アップダウンも軽いものである。

P794を越えると日陰に雪が残っていた。
ここには高圧鉄塔の巡視路名物であるプラ階段も埋設されている。

あれ?この葉っぱは!?

遂にカタクリエリアに突入である。
でも、まだカタクリは蕾だけで花は咲いていない。

黒いプラ階段道をずんすん登っていく。

単調な登りだがカタクリの葉があったりするので飽きずに花探しをしながら登る。

登り切ると烏帽子岳の最高点(872m)に到着。左(西)に稜線を下れば三国岳方面。
烏帽子岳山頂(三角点)は、ここから東に90m少し降った場所だ。

ここでもカタクリの花を探しながら歩く。すると烏帽子岳865.1mに到着。

この山頂付近にもカタクリはあるのだが、まだ咲いていない。カタクリの開花には気温が必要。
でも、花冷えというのだろうか?ここ数日めっぽう寒いのだ。
しばらく山頂でカタクリの花探しをしてみたが埒があかないので下山!
しかもいつ雨が振るか?やばい空模様だ!

来た道を引き返す。
引き返している途中!

ついに見つけた!

野生のカタクリの花があったのだ!
登山道の近くに合計6輪ほどしか無かったがあったのだ!

よかった!
下山ルートを注意深く見てきたが烏帽子岳~P794までがカタクリエリアでP794~狗留孫岳はカタクリ無し!

で、篠立分岐を右に折れて降っていくのだが、

この下りが急なのだ!それに急に下りっぱなしで平坦路になることが無い!

(急斜面に咲くスミレ)

おかげで爪先が痛くなって辛かった!

嫁さんは「膝が笑いそう!」と慎重に下山。

簡易舗装の林道まで降りてやっと水平道になって足にも優しくなった。

途中、以下の写真の竜王大杉登山口を通過した。

この簡易舗装林道歩きは長楽寺まで20分近く歩く。結構距離がある。

桜とミヤマカタバミが咲いている場所が見えてきたら長楽寺だった。

このお寺には樹齢300年と言われている巨大なモミと、平成25年にご開帳される秘仏の馬頭観世音菩薩が観音堂に安置されていることで有名。
帰宅準備は出来たけれど、長楽寺に詣で、駐車代替わりに賽銭を少し入れさせていただいた。

もうすぐ境内のシャクナゲが咲きそうな感じだった。

(写真は秘仏が安置されている観音堂)


狗留孫岳のアプローチ部分を周回するという変な周回(ピストン?)をした感想だが、どちらも、足場の悪い急勾配を直線的なルートで登るので周回する意味は感じられない。

ワタシなら次回同じ山を藤原町から登るのであれば、長楽寺のある篠立林道をさらに進み、狗留孫岳登山口付近に車を駐車してピストンする。・・・というか篠立林道を最後まで詰めてそこから三国岳を含めた周回コースが組めるか?いちど実証してみたいが、時間がどれほどかかるか分からないのでかなり先の宿題だ。

9:00長楽寺(登山準備)9:13
(20min)
9:33古田登山口
(18min)
9:51林道終点
(58min--8min休憩含む)
10:49篠立分岐
(8min)
10:57狗留孫岳-(43min)-昼食11:40
(36min)
12:16烏帽子岳-(9min)-小休止12:25
(31min)
12:56 P794
(11min)
13:07狗留孫岳
(6min)
13:13篠立分岐
(31min)
13:44林道出合
(16min)
14:00長楽寺14:17
16:10帰宅


駐車地 曹洞宗 長楽寺
三重県いなべ市藤原町篠立4071

最寄り警察;いなべ警察 0594-84-0110

最寄り救急外来:いなべ総合病院 0594-72-2000
| 山登り::鈴鹿山脈 |
| 10:31 PM | comments (2) | trackback (0) |

コメント

この界隈の三国岳や烏帽子岳を含む周回コースでしたら、貴殿の通られたコースのやや南に在る変電所?近くの登山口(判り辛いのですが)~焼尾山~三国岳~烏帽子岳~狗留孫岳~元の登山口があります。

但し、ルートは変化に富み面白いのですが、かなり距離的にボリュームもありますし、特に三国岳~烏帽子岳間はルート不鮮明で迷うと危険な箇所もあります。

必ずしもお勧めするわけではありませんが、仮に登られるとしますと、時間的な配慮やルート等を充分に調べて頂いてからの方が良いかと思います。
| 通りすがりの山人 | EMAIL | URL | 2011/04/20 09:43 PM | zdOHfP1k | 保留中コメント:0件

山人さん、ご指南ありがとうございます。
早速、調べてみました。三重開閉所から高圧鉄塔保守路を辿るルートですか?けっこう距離がありますね。
我が家は平日(月曜)登山が前提で子ども達の帰宅時間との兼ね合いもありますのでロングコースは夫婦揃って登れないのです。
もっとも私単独ならアリな話しですが朝早く出れない制約がワタシにあるので日没時間が長くなる時を狙わないと無理っぽいです(汗)

山人さん、また宜しければ山のお話をお聞かせください。ヨロシクです。
| 五代目 | EMAIL | URL | 2011/04/20 10:38 PM | RkWOqosk | 保留中コメント:0件



コメントする










右下の四角い枠に絵の中の文字を入力して下さい:


ボタンを押してから処理に時間がかかりますが、ボタンを押すのは1回だけでOKです。

https://blogn.tsubaya.com/tb.php/112

トラックバック