宮指路岳稜線の大岩プチゴルジュ::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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先週の金曜日・・・二日後の11/26に予定されている師匠の山行が雨天中止になりそうな予感。
今回は宮指路岳の稜線にある大岩近くへ登る尾根(P919南東尾根)を歩くはずだった。

でも、冬型気圧配置で前線が南下してくる月曜は早朝から雨の予報。九分九厘駄目だろう・・・それにしても日曜日の天気予報は快晴・・・仕事の予約も特に無い・・・

(2012年11月25日)
まずは嫁さんと交渉。「お菓子をちゃんと作っておいて来店するお客さんに迷惑をかけない在庫ができているならいいけど?」おお!では!頑張って仕事を片付けておこう!
そうだ!どうせなら師匠も誘ってみよう!「日曜に大岩ダイレクトルート探しに行かない?」とメール送信
・・・しばらくして・・・「日曜の朝に月曜の天気予報の降水確率が60%以上ならいいけど・・・ダイレクトルートじゃなくて大岩の南に登ってくる谷ルートを登ってみよう」と相成った。

かくして土曜日の朝発表の月曜降水確率は朝から雨で90%
でも師匠も私も互いに所要をこなしてから家を出る。
なので鈴鹿の小岐須に入ったのは10時を回っていた。

晴天の大石橋の西にある大駐車場は満員御礼(橋の横も林道内も全滅)

なんとか空きスペースに駐車、登山靴にスパッツを装着。

携帯の山旅ロガーを起動して現在地を地図ロイドで表示させようとして唖然とした。
げ!家で地図を読み込ませるのを忘れてた!(-_-;)
辛うじて紺屋谷分岐のP465から大岩核心部までの拡大地図をプリントアウトして持参していたので、私が過去に大岩谷左岸尾根ルートを一度歩いた時の記憶を頼りに歩き出したのであった!

大石橋西詰から入る林道を歩いて渡渉箇所の堰堤を目指す。

時折、モミジの紅葉も残っているがこのあたりは常緑照葉樹の多い場所だ。
堰堤手前を渡渉後は山腹道を登って川沿いにゆっくり高度をあげていく。
左から入ってくる紺屋谷の出合を見送ってちょいと行けば松ノ木谷の分岐の渡渉箇所になる

渡渉箇所は左岸から右岸に渡って左から流れこんでくる大岩谷の沢を北に渡渉。着地した場所から北上すると松ノ木谷。我々は大岩谷へ行くので左折する。左折してからの山腹道は、しばらく高度をあげながら奥へ進むので足や尻の筋肉に乳酸が溜まってくる。

左手の沢が木立の向こうに見えてきて、あれが白滝か?と思ってると道がゆったりとした二次林に入っていく。
ここで左右の谷の形状を吟味して目指す大岩直下の谷に入る場所を探す。
一旦、テープ印の通り、大岩谷の左岸から右岸に渡渉。
ここであろう!という谷に入っていく。

沢はまだ水量も多く右岸が広いU字型の谷だ。
少し先に炭焼き窯が数個あった。

右から支流の谷が入ってくるが左へ左へ本流っぽい沢沿いに登る。すると左に数本の杉が絡みあったような太い木があった。

その奥へ進むと前方が少し日当たりが悪くなって沢が二股に

右に水量が多く3m足らずの小滝があり、そこを登る。

ざらついた花崗岩の階段状の場所を簡単に登れた。
岩があるもののだんだんゴルジュっぽい雰囲気になっていく

そしてその奥にまた3m足らずの小滝があってこれもヨイショと越える

乗り越えたら、またまた4m小滝。

滝身はヌルヌルっぽいので左や右の水際から越える。
下の写真は落口から撮影

滝つぼは無く水の流れもチョロチョロだ。
その先もまたまた3m足らずの小滝

↓このように滝の右側を階段状に登れる

少し行くと沢が二股に分かれる。この場所の木の枝に赤テープ発見。ヤブコギの誰がここを?(^_^;)

下の写真は分岐から右側の谷を撮影した物。

谷が明るいが急斜面ですぐに行き詰まる。
なのでこの分岐は左の沢に入っていくのが正解。
左の谷はチョックストーンのある薄暗いゴルジュの入口。写真はカメラが明るく撮影してしまっているが実際はもっと暗い(^_^;)

ガレた岩が谷の底にいっぱい詰まっている。その石の上に乗ってゴルジュを進む。
しばらく進むと谷の先が明るくなる。
下の写真では沢が分岐しているように思うが、

左手は崩壊してガレたルンゼで登れるようなものではない。

自然落下でパラパラと小石や握りこぶし大の石が落ちてくる。

上の写真の分岐の右にすすむがすぐに沢の水が枯れる。
右に入った所の左岸のテラスっぽい日当たりを選んで昼メシを食べた。
この日はお互いに用意したカップ麺をすすって昼食終了。先を急ぐ。

歩き始めると昼食場所の続きに炭焼き窯跡があった。どおりで平坦なわけだ。

この炭焼き窯、煙突まで残っていた。

ゴルジュを進むと枯れていた沢の水がチョロチョロだが復活。
そして二股に別れる場所で右へ。すぐ3mナメ滝を越える。

ちなみに二股を直進すればP919南尾根に出るようだ。

ナメ滝を乗り越える北上しすると沢は南に向いていて明るい。

少し先でさらに沢が二股に別れる。
デカイ岩が刺さっている右側が正解。左側に行くとP919の東側に出てしまう。

右の谷を進むとやっと水が枯れてブッシュのようなヤブになる。左岸のヤブの向こうに大岩らしき岩が見える。
右岸は低く、ヤブをかき分け登るとすぐにザレた尾根に出た。振り返ってみると!

やっぱり!大岩の下部に居る!目標達成だ!
対岸から大岩の様子を伺って大岩をダイレクトに登れそうか?と眺めてみるが、花崗岩の岩肌は、かなり風化が進んでいて脆いような気がする。安全な県境縦走路から大岩の上に登り、上からも岩の検分をしてみることにした。
でも、先ほど登っていた谷はヤブヤブっぽいので、そのまま右岸のザレた斜面を登って県境縦走路を目指す。

↑アセビやツツジ系のブッシュとイバラをかき分けて斜面を登っていると鹿の寝床のような場所に出た。

ヤブを突っ切って縦走路に出る。そして大岩に行こうとするが、大岩への踏み跡が分からずに一旦縦走路を行き過ぎた(^_^;)
戻りながら見当を付けて二次林をかき分けていくと岩尾根に出た。

おっと!行きたかった大岩の東手前の高い場所に出てしまった!(^_^;)間違えた!
でも、大岩のテラスでは、ご夫婦らしい方が談笑されている。う~む。ちょっと今いる岩の上で景色でも眺めて時間つぶししよう・・・
↓南東を見ると登ってきた谷=真下から右に向って下っている谷。

↓東を見るとイワクラ尾根がすぐ手前にあって、大岩谷のコルの向こうに雲母峰の尾根が見える。

雲母峰の稜線の上に白い山脈が?
ズームアーップ!

さらにズームアーップ!

方向的に御岳かな?

そしてイワクラ尾根の右端に入道ヶ岳が見える。

入道の鳥居が小さく見えている?

ほらね!
そうそう、今日はこの山の近くでパラグライダーが2機飛んでいた。

時間つぶしをしていたら、もうすぐ13時になる!でも大岩テラス上のご夫婦は動かず(-_-;)
ええい!時間が無くなる!ご夫婦の近くまで行こう!

と、さりげなく移動(^_^;)
大岩上部から先ほどいた隣の岩を見る

写真を撮っていたのは↑の写真の左の岩の上
今、私たちがいるテラス、二人のおっさんがいるには少々狭い。西の一段下に長いテラスがあるので降りてそこでコーヒーを沸かす。

西に見えているP919方向を見ると、自分たちが谷から登ってきた時に通ったザレ斜面が見えた。

崩壊斜面の右端(画面下側)を登った。ちなみにその向こうの谷は、ルンゼ最後の分岐を左に進んだ行き先らしい。

南の登ってきた谷に茶色くはげた崩壊斜面が?

昼ごはんを食べているときにパラパラと石が落ちていたルンゼなんだろう。

岩の状態を確かめたりコーヒーを飲んで過ごしていると特等席のテラスでしゃべっていたご夫婦が出発した。
お?13:30を回った我々も下山することにしよう。

下山ルートはイチバン簡単に駐車場へ降りれるであろう小岐須峠からカワラコバルートを歩くことにした。
日陰に霜柱が残る県境縦走路を快調にホイホイ歩いていたのだが、P903に向って登り返す。これが、下りなれた足には、けっこうしんどくヒーコラ汗が滴ってくる。
振り返ると右側のP930→水沢峠→宮越山→鎌ヶ岳

P903を越えると少し下って猪足谷林道へ下るルートを右手に。
さらに鞍部まで下ると小岐須峠。
小岐須峠から紺屋谷源頭部をユルユルと下ってカワラコバルートを歩く。
紺屋谷の流れが急になってくるあたりからカワラコバルートは沢から離れて山腹道を南下し始める。すると道が崩落していて鎖でトラバース用フィックスがされた場所→ロープだけでフィックスされた場所が連続で出てくる。

(↑二つ目のロープだけフィックス)
植林帯が現れて少し下るとヤケキ谷と合流。
さらに下って堰堤の横を通りすぎれば林道に出て駐車地に戻った。
僅か4時間30分あまりの山行だったが、距離が短いとはいえ、自分で計画を立てた谷のバリエーションルートを目的通りに成し遂げることができたこの山行。特に取り付きをスマホGPS地図に頼ること無く読図で乗り切ったのは自分なりに頑張れた!と思った。
ルート自体も直登出来るルンゼ&小滝連発で楽しかった!
ぜひとも人を連れてきたいと思えるルートを発見できた!
師匠、いい、山行ができました!本当にありがとう!


距離:7.586km
沿面:7.956km
所要時間:4時間38分(昼食20分コーヒー30分)
累積標高+967m-975m
最低標高:382m(駐車場)
最高標高:919m(P919)



10:10大石橋大駐車場10:23
10:33堰堤
10:43 P465(紺屋谷通過)
10:46松ノ木谷分岐10:50
11:04標高590m11:11
11:15大岩谷ルート口11:17
11:53標高780m(昼食)12:10
12:31標高850m12:35
12:43標高900m県境縦走路
12:47大岩の東上部岩13:00
13:03大岩
13:04大岩の下テラス13:35
13:43 P919
14:00 P903
14:08小岐須峠
14:51ヤケキ谷出合
14:55堰堤14:58
15:01駐車場
| 山登り::鈴鹿山脈 |
| 12:43 AM | comments (2) | trackback (0) |

コメント

初めまして登山初心者のオッサンです。

奇遇ですね。僕らオッサン二人も大岩に居ました。
風が当たらず平な所にレジャーシートを広げ、端に靴を置き、お昼をしてました。
しばらくすると、姿は見えず下の方から楽しそうな話し声が聞こえそのまま西から稜線の方へ。
そして後ろから話し声が。 振り返ると狭い岩の上で長い時間ニコニコしてました。そして僕らを通りすぎ下で楽しそうに話をしてました。
山旅ロガーゴールドを見たら1時半まで大岩で居ました。
その夫婦に変わって謝ります。
特等席占領してすいませんでした。
あっ! ケーブルテレビの8月の番組本にお店載ってましたね。
| シーガイ | EMAIL | URL | 2012/12/02 08:53 AM | wbu/khOI | 保留中コメント:0件

え?大岩に?
夫婦以外に気付きませんでした(^_^;)
シーガイさんは日曜登山ですか?私は基本的に月曜(店の定休日)登山なので日曜に山にいるのは本当に奇遇です。

ICT番組ガイド8月号・・・平田宿の特集に載せていただいたものですね。今もうちの店頭に置いてあります。

でも、、うちの営業時間、休日、電話といったお店情報がテレコになっていて、営(業時間)の欄に月曜という定休日が間違って掲載。長い間7チャンネルで訂正文が流れて逆にラッキーでした!

機会があれば店に遊びに来て下さい。
そしてオススメの山を教えてくださいね!
| 五代目 | EMAIL | URL | 2012/12/02 09:14 AM | RkWOqosk | 保留中コメント:0件



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