2021,01,31, Sunday/五代目
のりこの雪上訓練の第二弾はワカンで登山すること。
最初から最後までワカン。
雪のたっぷりある山域と好展望の山。
湖北からR303を東へ。
岐阜県境の山:土蔵岳を目指すことにした。
山行日:2021年1月25日
北陸自動車道で木之本インターへ。
除雪時の雪が駐車場の片隅に少量あるくらいで大した雪じゃない。コンビニで待合せた仲間とR303を東に走ると路肩に雪の壁が現れたが路面に雪はない。期待していた雪は降らずに土日は雨だったようだ。
八草トンネル東口駐車場に、すでに出発している一台の車があった。
北斜面でクラストしていたら?とアイゼンを背にして、ワカンを手にぶら下げてR303を170mほど東へ歩いていく。
国道の橋を渡り切った場所から旧道に入った所が取付き点。
国道でワカンを装着して鉄筋造り施設横の雪を乗り越え、小屋裏の植林帯へ入る。
植林帯のソコソコの傾斜の尾根には前日の雨で腐った雪。そこには新しいトレースあり。おそらく駐車地に止まっていた車の人だろう。スノーシュー2人かな?
当方は全員ワカン。
先頭に配置したIS君が期待通りに「ガシガシ」登って行く。UHさんもトレース整備で後に続く。しかし、雪山経験のないノリコはかなり苦戦。
まず、歩幅が大きい。人の足跡をあてにしすぎ。歩幅が広いとキックステップの角度が上向きになるため、トレースに乗り切れないで下がってきたり、傾いたり。そこで軸を修正してやり直しになるため、かなり無駄な体力を使ってしまう。彼女には冬用ストックが無く、腐れ雪にピッケルを持っている。これも体の軸がブレてバランスが取りにくい一因。体幹を鍛えるためにストック無しも良いが、今後の課題。
植林から二次林になった。すると先頭集団から「この爪の足跡は?」
「大きいね」「大きさからしてアナグマとかじゃない」「熊?」「クマの足跡~!!!」
この足跡は、私たちの登っている尾根を下ってきて、また同じ尾根を登り返している。
しばらく登って行くと、この足跡の主は東の谷の方向に下って行ったようだ。
その後もクマの足跡がさらにもう一か所。
冬眠していない熊が数匹?それとも同じ?
東の方向に尖った山頂の蕎麦粒山。
その左にチョロット見えているのは能郷白山!
ちなみに手前の白地に茶色のチクチクの付いた丸い肩の尾根が下山ルート。
P855直下。
雪は相変わらずグズグズで登りにくい。
P855は白倉岳&金糞岳の展望台。
その左に連なる山はブンゲンや貝月山のある奥伊吹。
ここP855にブナが居るんだけど各務原?と昔に傷つけられている。
本当に痛々しいことです。
ここからのルートは北西に一旦下って行く。
この日陰斜面が曲者で、クラストしてゴリゴリに表面から数センチだけ凍っていて乗っかるとズルっ!と板上に凍ったものが剥がれた。
下ったら、登り返しが繰り返される。
溶けた雪庇は尖っていなくて丸まっている。
溶けたルートは下に空洞があって踏み抜きまくり。
晴れた日のブナ林のゆったりした尾根散歩は気持ち良い。
屈曲した場所の段差に丸まった雪庇越えの場所があった。
でもこれもグズグズなのよね。
山頂に近づいて西からの尾根との接続直前。
またここでも日陰斜面を少し下って登り返す。
東を見れば、直下のゆったりとした谷の風景と下山ルートが茶色い稜線。
その先に見える山々は湧谷山にアラクラ
スノーシューを履いた男女二人が下山してきた。
どうやら駐車地で隣に停めてあった車の主のようだ。
複数のクマの足跡に気づいたが熊とは出会っていなかったそうだ。
土蔵岳の山頂直下にやってきた。
ここでスノーシューを履いた単独男性が下りてきた。
国道の取付き点の少し東の駐車スペースに白い車が一台あった。その主だろう。
複雑な地形のブナ斜面
2012年の秋に土倉谷から登ってきた時はヤブヤブで大変だった(-_-;)
背を越えるほどのヤブがこの雪の下に埋まっているのだ。
この斜面を登り切れば山頂台地。
山頂で見上げた木の枝には赤いテープ。
3m?それ以上?かなり高い位置にある。今年など雪は極少量なのだろう。
山頂まで歩き始めから約4時間かかった。予想以上にグズグズの雪に手間どった。
白倉岳と金糞岳を眺めながら昼食をとる。
1月なのにポカポカ陽気でジャケットや手袋無しで御飯が食べられるという暖かさ。
大ダワへ足を延ばそうと計画してきたが、北東尾根もグズグズ雪で沈み込み&踏み抜き連発。
こりゃ時間がかかりすぎるわ・・・ここでミーティング。
私は最短の来た道をピストンで下山する案を提言したが、このまま進んで大ダワに行かず、その途中にある計画していた尾根を下山。このほうがトレース無しで雪面の凸凹や踏み抜き穴を最小で歩けるはず。というUHさんの意見。なるほど、そうやな!とUHさんの計画を採用。
歩いていくと前方にアラクラと五蛇池山の間にボンヤリとした白い山?
あれは御嶽山!!
雪庇の横を歩いて・・・・
何回も踏み抜くのです(泣)
大ダワへの稜線から下山する枝尾根の目印はミズナラの老木。
かなり立派な樹です。
下り始めて西側の谷の向こうに土蔵岳や登ってきた尾根。
その間の地形が独特な様相。ヒダヒダに見えるこの景色。普通じゃないです。小さな谷が幾重にも連なっているし、P855直下の枝尾根にはサメのエラのようなヒダヒダ!なんでこんなに細かく谷が?よほど柔らかい地質が現れた?
で、降りている枝尾根はブナの二次林で良い尾根なんだけど、いかんせん腐った雪で何人も何処ででも踏み抜きまくる(-_-;)
一か所だけ痩せ尾根で尾根芯に倒木があったりしたが、ブナ・コナラ主体の二次林は広くて傾斜角度も緩かったり、平たんだったり。
そうそう、このルート、週末にスキーで滑った(登った?)トレースが1つ。道標のように下山近くまであった。
概ね快適なルートだった。この尾根を登って大ダワへ行くのもアリかも。またこの尾根を使おう!
幹の半分が洞になったブナの向こうに国道が見えた。
地形図ではP727から下の等高線が詰まっているので急斜面か?と身構えて挑んだが、ジグザグのスキートレースを辿っていくと平和すぎる!なので「トップさーん!スキー無視して直滑降で下っても良いよ!」と呼びかけるとスピードアップ(^▽^)/
でも、ここでも至る所で全員が踏み抜きで埋まる&コケル(-_-;)
右に植林帯が出てきたら、そちらへルート修正。
植林の日陰斜面は尻セード。
倒壊した野小屋に近づくと田畑のような広場に出た。
沢を挟んで対岸に国道303が見えたが、ダイレクトに国道へ戻れない。こちら側には旧道があるので、まずは旧道に出なければならない。
棚田の一段一段が高くて、そこについた雪に穴が開いていて下るのに難儀した。
杉の木の向こうに何か動くもの??
あ、鹿や。
鹿は斜面を駆け上って逃げたいのだが、雪が腐っていて登れずにジタバタ空回り。やがて動くことを諦めて聞き耳を立てながらジッと様子を窺っていた(^_^;
周囲には鹿が齧った樹が!!
肌色に見えるのは皮が食べられて剥けてしまったもの。
テクテク10分ほど足首くらいまでワカンを沈めながら旧道を歩くと小屋があって国道に出合った。Hさん!先頭歩いてくれてありがとう!
ここでワカンを外して駐車地まで手で持って帰る。
今日は雪が腐って、難儀したけど、お天気に恵まれて展望も良かった。今回も良い山行になった。
感謝。
山行日:2021年1月25日
雪
ワカン
周回
腐れ雪
クマ足跡
参加者5人:(IS、UH、のりこ、TY、TK)
距離:7.15km
沿面:7.44km
所要時間:7時間55分
(うち昼食33分)
累積標高:プラスマイナス811m
最低標高:430m(旧道出合)
最大標高:1010m(下降点)
5:50伊賀自宅5:55
7:33木之本インターCB7:40
8:15八草TN東口P8:29
8:34取付き点8:44
(ワカン装着10分)
10:58 P885 11:02
12:24土蔵岳(P1008)12:57
(昼食33分)
13:41下降点
15:11 P727
16:07 旧道
16:16 R303
16:25八草TN東口P
↓これ、熊?怖そうなゴリラ?
そうそう、この看板、私たちは旧道から国道に出る直前に見つけたが、朝にワカンを装着した場所にも同じものがあるんです。この日は雪に埋まっていて見れなかっただけなのです。
最初から最後までワカン。
雪のたっぷりある山域と好展望の山。
湖北からR303を東へ。
岐阜県境の山:土蔵岳を目指すことにした。
山行日:2021年1月25日
北陸自動車道で木之本インターへ。
除雪時の雪が駐車場の片隅に少量あるくらいで大した雪じゃない。コンビニで待合せた仲間とR303を東に走ると路肩に雪の壁が現れたが路面に雪はない。期待していた雪は降らずに土日は雨だったようだ。
八草トンネル東口駐車場に、すでに出発している一台の車があった。
北斜面でクラストしていたら?とアイゼンを背にして、ワカンを手にぶら下げてR303を170mほど東へ歩いていく。
国道の橋を渡り切った場所から旧道に入った所が取付き点。
国道でワカンを装着して鉄筋造り施設横の雪を乗り越え、小屋裏の植林帯へ入る。
植林帯のソコソコの傾斜の尾根には前日の雨で腐った雪。そこには新しいトレースあり。おそらく駐車地に止まっていた車の人だろう。スノーシュー2人かな?
当方は全員ワカン。
先頭に配置したIS君が期待通りに「ガシガシ」登って行く。UHさんもトレース整備で後に続く。しかし、雪山経験のないノリコはかなり苦戦。
まず、歩幅が大きい。人の足跡をあてにしすぎ。歩幅が広いとキックステップの角度が上向きになるため、トレースに乗り切れないで下がってきたり、傾いたり。そこで軸を修正してやり直しになるため、かなり無駄な体力を使ってしまう。彼女には冬用ストックが無く、腐れ雪にピッケルを持っている。これも体の軸がブレてバランスが取りにくい一因。体幹を鍛えるためにストック無しも良いが、今後の課題。
植林から二次林になった。すると先頭集団から「この爪の足跡は?」
「大きいね」「大きさからしてアナグマとかじゃない」「熊?」「クマの足跡~!!!」
この足跡は、私たちの登っている尾根を下ってきて、また同じ尾根を登り返している。
しばらく登って行くと、この足跡の主は東の谷の方向に下って行ったようだ。
その後もクマの足跡がさらにもう一か所。
冬眠していない熊が数匹?それとも同じ?
東の方向に尖った山頂の蕎麦粒山。
その左にチョロット見えているのは能郷白山!
ちなみに手前の白地に茶色のチクチクの付いた丸い肩の尾根が下山ルート。
P855直下。
雪は相変わらずグズグズで登りにくい。
P855は白倉岳&金糞岳の展望台。
その左に連なる山はブンゲンや貝月山のある奥伊吹。
ここP855にブナが居るんだけど各務原?と昔に傷つけられている。
本当に痛々しいことです。
ここからのルートは北西に一旦下って行く。
この日陰斜面が曲者で、クラストしてゴリゴリに表面から数センチだけ凍っていて乗っかるとズルっ!と板上に凍ったものが剥がれた。
下ったら、登り返しが繰り返される。
溶けた雪庇は尖っていなくて丸まっている。
溶けたルートは下に空洞があって踏み抜きまくり。
晴れた日のブナ林のゆったりした尾根散歩は気持ち良い。
屈曲した場所の段差に丸まった雪庇越えの場所があった。
でもこれもグズグズなのよね。
山頂に近づいて西からの尾根との接続直前。
またここでも日陰斜面を少し下って登り返す。
東を見れば、直下のゆったりとした谷の風景と下山ルートが茶色い稜線。
その先に見える山々は湧谷山にアラクラ
スノーシューを履いた男女二人が下山してきた。
どうやら駐車地で隣に停めてあった車の主のようだ。
複数のクマの足跡に気づいたが熊とは出会っていなかったそうだ。
土蔵岳の山頂直下にやってきた。
ここでスノーシューを履いた単独男性が下りてきた。
国道の取付き点の少し東の駐車スペースに白い車が一台あった。その主だろう。
複雑な地形のブナ斜面
2012年の秋に土倉谷から登ってきた時はヤブヤブで大変だった(-_-;)
背を越えるほどのヤブがこの雪の下に埋まっているのだ。
この斜面を登り切れば山頂台地。
山頂で見上げた木の枝には赤いテープ。
3m?それ以上?かなり高い位置にある。今年など雪は極少量なのだろう。
山頂まで歩き始めから約4時間かかった。予想以上にグズグズの雪に手間どった。
白倉岳と金糞岳を眺めながら昼食をとる。
1月なのにポカポカ陽気でジャケットや手袋無しで御飯が食べられるという暖かさ。
大ダワへ足を延ばそうと計画してきたが、北東尾根もグズグズ雪で沈み込み&踏み抜き連発。
こりゃ時間がかかりすぎるわ・・・ここでミーティング。
私は最短の来た道をピストンで下山する案を提言したが、このまま進んで大ダワに行かず、その途中にある計画していた尾根を下山。このほうがトレース無しで雪面の凸凹や踏み抜き穴を最小で歩けるはず。というUHさんの意見。なるほど、そうやな!とUHさんの計画を採用。
歩いていくと前方にアラクラと五蛇池山の間にボンヤリとした白い山?
あれは御嶽山!!
雪庇の横を歩いて・・・・
何回も踏み抜くのです(泣)
大ダワへの稜線から下山する枝尾根の目印はミズナラの老木。
かなり立派な樹です。
下り始めて西側の谷の向こうに土蔵岳や登ってきた尾根。
その間の地形が独特な様相。ヒダヒダに見えるこの景色。普通じゃないです。小さな谷が幾重にも連なっているし、P855直下の枝尾根にはサメのエラのようなヒダヒダ!なんでこんなに細かく谷が?よほど柔らかい地質が現れた?
で、降りている枝尾根はブナの二次林で良い尾根なんだけど、いかんせん腐った雪で何人も何処ででも踏み抜きまくる(-_-;)
一か所だけ痩せ尾根で尾根芯に倒木があったりしたが、ブナ・コナラ主体の二次林は広くて傾斜角度も緩かったり、平たんだったり。
そうそう、このルート、週末にスキーで滑った(登った?)トレースが1つ。道標のように下山近くまであった。
概ね快適なルートだった。この尾根を登って大ダワへ行くのもアリかも。またこの尾根を使おう!
幹の半分が洞になったブナの向こうに国道が見えた。
地形図ではP727から下の等高線が詰まっているので急斜面か?と身構えて挑んだが、ジグザグのスキートレースを辿っていくと平和すぎる!なので「トップさーん!スキー無視して直滑降で下っても良いよ!」と呼びかけるとスピードアップ(^▽^)/
でも、ここでも至る所で全員が踏み抜きで埋まる&コケル(-_-;)
右に植林帯が出てきたら、そちらへルート修正。
植林の日陰斜面は尻セード。
倒壊した野小屋に近づくと田畑のような広場に出た。
沢を挟んで対岸に国道303が見えたが、ダイレクトに国道へ戻れない。こちら側には旧道があるので、まずは旧道に出なければならない。
棚田の一段一段が高くて、そこについた雪に穴が開いていて下るのに難儀した。
杉の木の向こうに何か動くもの??
あ、鹿や。
鹿は斜面を駆け上って逃げたいのだが、雪が腐っていて登れずにジタバタ空回り。やがて動くことを諦めて聞き耳を立てながらジッと様子を窺っていた(^_^;
周囲には鹿が齧った樹が!!
肌色に見えるのは皮が食べられて剥けてしまったもの。
テクテク10分ほど足首くらいまでワカンを沈めながら旧道を歩くと小屋があって国道に出合った。Hさん!先頭歩いてくれてありがとう!
ここでワカンを外して駐車地まで手で持って帰る。
今日は雪が腐って、難儀したけど、お天気に恵まれて展望も良かった。今回も良い山行になった。
感謝。
山行日:2021年1月25日
雪
ワカン
周回
腐れ雪
クマ足跡
参加者5人:(IS、UH、のりこ、TY、TK)
距離:7.15km
沿面:7.44km
所要時間:7時間55分
(うち昼食33分)
累積標高:プラスマイナス811m
最低標高:430m(旧道出合)
最大標高:1010m(下降点)
5:50伊賀自宅5:55
7:33木之本インターCB7:40
8:15八草TN東口P8:29
8:34取付き点8:44
(ワカン装着10分)
10:58 P885 11:02
12:24土蔵岳(P1008)12:57
(昼食33分)
13:41下降点
15:11 P727
16:07 旧道
16:16 R303
16:25八草TN東口P
↓これ、熊?怖そうなゴリラ?
そうそう、この看板、私たちは旧道から国道に出る直前に見つけたが、朝にワカンを装着した場所にも同じものがあるんです。この日は雪に埋まっていて見れなかっただけなのです。
コメント
▲
コメントする
この記事のトラックバックURL
https://blogn.tsubaya.com/tb.php/633
トラックバック
▲