ジャンダルムで北アルプスデビュー::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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8月末、師匠から北アルプスは奥穂・南陵のクラッシクルートで技術研修をするという予告があった。北アルプスの奥穂と言えば上高地やん!久々やなぁ!今回の山行に参加して登ることが出来れば今後の山行に絶対役立つ!と高所恐怖症の私が一念発起!嫁さんに店番を頼み込んでいざ!行かん!記念すべき北アルプスデビュー!

今回の山行計画・・・第一日目は上高地から岳沢のテント場まで進み幕営。2日目テント場をベースにして岳沢本流の雪渓のラントクルフトを攻略して奥穂南陵のトリコニーを目指し登攀。その後はハイマツのヤブを突破し南陵の頭まで登り詰めて吊尾根→重太郎新道を通って岳沢へ下山。下山時刻が遅くなる場合も想定して3日目を予備日としている。
パッキングは昨日、5回やり直して自分なりに完璧。総重量は15kg程度になっている。けっこう重い・・・でも、自分が思ったほど食料を入れることが出来なかった。残念!
パッキング方法の見直しが課題。

9月26日朝7:00。師匠が車で家に迎えに来てくれた。
大阪、奈良そして滋賀県のメンバーをピックアップして名神→東海北陸自動車道→中部縦貫自動車道を進み国道158号線→アカンダナ駐車場へ。
上高地への交通手段はバスもしくはタクシーのみ。しかも通行規制があり、●4~6、9~11月/午前5時~午後7時●7、8月/午前5時~午後8時


12:20アカンダナ駐車場で登山靴を履いて、共同装備の分担をして各自が最終パッキング・・・ここで予期せぬ出来事が発生。
「アカン!南陵に登れない!スマン!別ルートで奥穂に登る!」師匠が平身低頭謝る。長年リーダーをしていると色んな災難が訪れるのだなぁと、ただただ同情するしか無かった。でも山で遭難する事を防止することが第一なのだ。
ルートが変わった。岳沢→天狗沢→天狗ノコル→ジャンダルム→ロバの耳→馬の背渡→奧穂高岳→吊尾根→重太郎新道→岳沢。
私にとっては何処がどうなのか?よく分からないのだがジャンダルムは、けっこうヤバいという評判。でも、そのまえに私は高所恐怖症なのだ・・・師匠が私をここまで連れてきたのだからなんとかなるのだろう。

さぁ!バスに乗って上高地へ!と思っていたら駐車場の料金所ゲートに居たオジサンが「オタクら上高地へ行くんだろ?バス料金は一人往復で2000円。30分間隔で発車だよ。タクシーなら一台6000円以下だよ」と教えてくれた。「え?こんなにでっかい50Lクラスのザックが5個あっても乗れるの?」「だいじょうぶだよ」「じゃ、手配よろしく!」とお願いすると早速タクシーが来た。
ザック5個やピッケルなどはタクシーのトランクに溢れそうに載っている。でも、タクシーのオジサンは手慣れた様子でトランクの蓋と車体をゴムバンドで繋ぎあわせ荷物が飛び出ないようにした。レッツゴーだ。
運転手さん曰く、「お客さん、料金は有料道込みで5500円だ。もし今度同じことをするならアカンダナ駐車場じゃなくて、うちのタクシー会社の駐車場に直接おいで。車を無料で預かって同じ料金で上高地まで送ってあげるよ。そうすれば駐車場代を浮かせられる。」ほぉ、確か誰かもそんなことを言っていたなぁ。
タクシーは快調に安房トンネル→釜トンネルを抜け崩落仮復旧した場所を通り上高地入りした。

上高地インフォメーションセンターに行き、登山届を提出。

トイレを済ませ、行動食の補充をしてGO!

まずは河童橋を対岸へ渡る。

梓川沿いの遊歩道のベンチに老夫婦が佇んでいる。二人の間の感覚が恥らいがあるようでホノボノとした風景だ。

我々は先を急ぐ。遊歩道は散策している観光客や下山してきた登山客で賑わっている。なので我々は治山運搬路をスタコラサッサと歩いて行く。
河童橋から10分余りで岳沢登山路の入り口に到着。

看板の左に水場があるので顔を洗ったり岳沢小屋までの水を補充。
ここから岳沢小屋まで2kmで2時間とある。他に前穂高岳まえ8km6時間、天狗のコルまで7km5時間と書いてある。
針葉樹林帯を抜けて二次林帯へ進むと左手に水のないガレガレの岳沢本流が見えてくる。

ガスが出てコブ尾根や奥穂高山頂は見えない。
これからも岳沢沿いに登っていくのだがダラダラとほぼ真っ直ぐに登って行かねばならない。
岳沢本流の渡渉点に降りると岳沢小屋は目と鼻の先となる。

新しい岳沢小屋に到着。

今年の5月19日から宿泊営業を再開した模様。(by岳沢登山口の看板)

岳沢登山口から2時間37分かかってしまった。実はリーダーが暑さでバテてしまったのであった。前々から暑さには弱いと聞いていたが本当だった。(翌日、人の事を云えなくなった私がいるのだが・・・)

岳沢小屋でテント場の受付(一人500円)を済ませ、テント場へ向かうが、これがけっこうシンドイ。

重太郎新道への登山路を進むと途中にテン場があるのだが、そこへ行くには、先ほど渡渉したガレガレの岳沢本流をまた渡ってそこから岩がゴロゴロしている左岸を100mほど登る。この左岸ルートは今回下山に使う重太郎新道だ。石の多い坂道を登って行くと進路右手にテント場。
広い空き地の隅に単独(二人用?)のテントがすでに3張りあった。

ちょうどその真ん中が広く空いていたので地面に落ちていた大きめの石をどけて、我々のテントを設営。
今回のテントはフライ付の6人用。そこに5人が寝る。
写真の黄色いテントはお隣さん。
このテントのちょうど真上に登攀するはずだった奥穂・南陵名物のトリコニーが見えている。
テントが設営できた時点ですでに17時。
日没まであと僅か。急いで晩メシの仕度だ。天候も良く風も無かったのでテントの外で食べることにした。
まずは、男達は山小屋で買ってきたビール、女性陣達も持参の梅酒などで明日の山行の無事を祈念して乾杯。
今回は2バーナー。1つのコンロは鍋で湯を沸かして個々に持ってきたアルファ米などのインスタントフードに湯を注ぐ(すぐに食べられないから)。そしてもう一つのコンロは鉄板(ステン製落し蓋)を乗せて、その上でアジの味醂干などを炙ってアテにする。各自持ち寄ったツマミを食べながら和気アイアイと時間は過ぎていく。日没後、夕暮れの残照が前穂の先端をくっきり浮かびあがらせる。薄暗くなってきたのでヘッデンを点けて酒を酌み交わしていたのだが、快調に手酌していたM氏が薄着のまま寝入ってしまった。日がくれてけっこう冷え込んできた。
M氏をテント内に導いてあげる。自力でシュラフに潜り込んだと思ったら、シュラフの下に個人のマットが無い。「マットは?」と聞くと「持ってきたけど、荷物が多いから車に置いてきた」そう答えるとM氏は19時にもなっていないのにグーグーイビキをかいて寝てしまった。他のメンバーもゴソゴソとシュラフに入って寝始めてしまった。まだ19時過ぎだよぉ・・・
寝る前に聞いておいたこと。明日は5時に起床して天狗沢を詰め上げ「天狗ノコル」から奧穂高岳山頂を経て吊尾根通って紀美子平まで歩き、重太郎新道を下山するらしい。その間にはコブの頭、ジャンダルム、ロバの耳、馬の背・・・と楽しそうな名前の場所が待ち構えている。
そう聞いても私は初めての場所なので何もピンと来ない。山行仲間が経験豊かな人達なのでまぁなんとかなるのだろう。
ああ、もう20時だ私も寝よう・・・・眼を閉じてジッとしているといつしか眠りについた。・・・ああ、寝た!と目が覚めた。真っ暗なテントの中で腕時計を見ると、もう・・・え?20時10分?え?10分しか寝てない?(**;)・・・・寝返りを打とうとすると地面に傾斜があってスルスルと隣のM氏の方へ近寄ってしまう。反対に寝返りを・・・うーん、位置が悪い・・・やっぱり上向きで寝て・・・アカン、背中が痛い・・・一晩順こんなことを何度と繰り返して夜は更けていくのであった・・・・
初日(2011年9月26日)
7:00自宅
滋賀県野洲市経由
12:20アカンダナ駐車場
13:10上高地インフォメーションセンター
13:18河童橋
13:31岳沢登山口
16:08岳沢小屋
16:35岳沢テント場
16:56幕営完了
19:00宴会終了&就寝

歩行距離4.22km(沿面4.3km)
所要時間3時間
累積標高+680-16m



慣れないテント泊まり。一晩中あっちへゴロゴロこっちへゴロゴロ寝返りを打っていたが空が白み始めてテント内が明るくなってきた。4:50もう起きておこう。そう思ってテントの外に出て朝飯用に買ってきた握り飯やスープの段取りをする。ついでにテントに置いておくものとザックに入れて持っていくものを分別。ゴソゴソとテントの外にいると皆が起きはじめた。さっそくお湯を沸かして朝食の準備。スープや握り飯をスープにほぐし入れてオジヤにしたり個々に朝食を終える。今日は快晴。雨の心配は無いのでレインウエアも置いておこう。ザックの中は行動食や行動水、寒い時用のライトダウンジャケット、いざという時のハーネスやエイト環など。
ほな行こか!とテント場を出て岳沢小屋へ。小屋でトイレを済ませ、行動水を給水。水場の無い所では、本当にありがたいこと。
それにしても良い天気だ。

正面に乗鞍岳が見えている。
その手前は安房山(2219.4m)に十石山(2525m)だろうか?写真の左手には六百山(2470m)、霞沢岳(2646m)。

さぁ出発や!と岳沢小屋より一段低いトイレ小屋の下の道を西に歩いて行く。ここから天狗沢に入る。
数週間前まではお花畑だったであろう天狗沢。

このあたりまでならハイキング気分で遊びに来れるだろう。
正面に見えるは天狗ノ頭(2909m)

朝日が当たって光っている。
天狗沢を進むと右手に逆断層スラブの畳岩。

階段状で400-500mの壁なんだけど岩登り3級らしい。それにしてもフリクションの良い靴じゃないと大変そう。
ガレ場を注意深く登っていく。ひたすらガレ場。浮石だらけ。

落石させないように、前方のメンバーとの間隔を開けて視界を広げる。(私はよく注意された)
それにしても空が青い。
前方の逆M字の深く切れ込んだルンゼが今から上り詰める天狗のコルだ。
振り返ると六百山の高さを追い越し、霞沢岳の高さにあと僅かという標高だ。

天狗のコルが迫ってきた。

ガレ具合や浮石具合もMAXになってきた。

左手の衝立のような岩山は天狗の頭だ。
見上げると切り立った岩・岩・岩!
冬に凍って春に解けて夏に崩れて・・・を繰り返してより険しさが増しているのだろう。
天狗のコルに到着。

振り返ると足元には梓川の流れ、そして左手に明神岳が聳えている。
足元の四角い積み石は、かつての避難小屋らしい。
反対方向を眺めると笠ヶ岳(2897m)がドッシリと座っている。

ここから東へ奥穂を目指して歩き始める。
と、いうかガレた岩場を四つん這いになって登る。
しかし、私の体に異変が・・・
どういう訳だか、過呼吸になってすぐにバテてしまうのだ。
しかも腰から下の力が入りにくく、すごくダルイ。
少し登るとシンドくて動けなくなる。
高山病になっているのかもしれない。
最初は騙し騙し登っていたのだが、休憩しても治らないので山行メンバーに自分の症状を伝えた。
リーダー以下メンバーの見解は「高度障害(高山病)。皆はこれ以上症状が深刻化しないように私に色んな処置をしてくれた。過呼吸になったら休憩を取り、深呼吸によって酸素濃度低下を防止。水分補給やアミノ酸補給、ミネラル分補給の為に色々な試みをしてくれた。でも、私の体は気怠く歩行速度は全く遅かった。しかも注意力が低下していて岩片を蹴って脛に傷が出来たり、足の親指の爪が割れたりした。

畳岩尾根ノ頭に至る岩稜にナイフリッジがあった。

写真の黒シャツのM氏の後にあるのがナイフリッジ。

その向こうには天狗の頭(2909m)、間ノ岳(2907m)、西穂高(2909m)がある。西穂高の左後ろには2455mの焼岳が見えているが遙か下に見える。

高所恐怖症の私。登りは何とか大丈夫だった。足場や手のホールドを探し、脇目も振らず転落しないように三点確保を必死で行った。なので高度感なんて感じる暇も無いのだ。
でも、ナイフリッジ・・・・幅1m~2mの櫛の歯先のような場所・・・しかも平坦ではなく傾斜角が!
直立歩行を止めて四つん這いで通過した。
通過後の休憩中に私はこのナイフリッジを「ここが馬の背?」と質問してしまった。
「馬の背?ジャンのもっと先で奥穂の手前。まだまだこれからやで!」
「・・・・・まじっすか?」
これから先は、すべてに渡ってルート上では三点確保と落石をさせない歩行技術が必須。
裏返しになって足場やホールドを確認しないと進めない場所がイッパイあった。トラバースもホンマにこのルートで間違ってないの?という狭い場所を歩いたり、トラバースの途中でスリングにぶら下がりボルトの足場を2回踏まないと進めない場所があったり。この岩稜ルートが地図上の徒歩道でハイキングコースと同じ一般登山道だなんて信じられない。でも相変わらず私の高山病のバテは最悪の状態が続いていた。
コブ尾根ノ頭の方向を見れば、前穂高岳(3090m)が見えてきた。その右に明神岳が見えているがその右上に小さく140km先の富士山が見えていた。


奥穂はまだか!?と進路を見る

すると、目の前に標高差120mのコブ尾根ノ頭をやっつけないとイケナイ。
何度も休憩&給水&深呼吸を繰り返してやっとジャンダルムの手前までやってきた。
我々が道を譲った赤ヘル&赤ザックのお兄さんがジャンを登っている。

ジャンの左には槍ヶ岳(3180m)が見えた!
そしてジャンの右に奧穂高岳が見えた!

まだ、とっても遠いじゃあ~りませんか・・・
それにしても私の疲労困憊な状態は酷い。下降やトラバースならまだ大丈夫なのだが、登り始めると疲れが一気に押し寄せてくる。
だから、ジャンダルムは登らずに下を・・・・え?ジャンに登るの!?
ジャンに登っちゃいました。

ジャンに登るのには10分もかかりませんでした。登るのは怖くなかった。
奥穂山荘、涸沢岳、北穂高への縦走路が見えました。

登ってきた方を振り返ると

先ほどまで休憩していたコブの頭とその右後ろに西穂高。コブの頭の左の下には上高地の河童橋付近が見えます。
ジャンからの問題は下りなんだけど私はもう何も考える余地なし。生きて帰るだけ。
ガスがガンガン上がってくる。視界が良くない。
師匠は奥穂側に降りようとしていたのだが、メンバーが「数年前から途中で岩が落ちて身長の低い私たちは足が届かないかも?ザイルを出していたら遅くなるから登ったルートを降りよう!」と提案。私の調子も悪いので安全策で来た道を戻った。
さぁ、大変!高所恐怖症&体長の悪い私が降りれないのだ。師匠に足の置き場所を確認してもらって何とか降りることが出来た。
そのあとロバの耳を巻いて、ジャンの絶壁が見えるポジションでまた休憩。
馬の背に差し掛かる。もうどうにでもして!と、いうくらいのナイフリッジをよじ登る。
写真を撮るような余裕は無い。ひたすら登るだけだ。
ジャンから一時間経過・・・未だに奥穂に近づけず...ここは馬の背の途中。

もはや気力のみで登り続けている。

やっと奥穂山頂(3190m)に到着!岳沢小屋から7時間20分余りが経過していた。

北東方向を見ると蝶ヶ岳~燕岳への表銀座が見えている。
自分の足元の状態はコレ↓

天狗のコルからずーーーっと岩だらけなのよね~土の山が恋しいです。

奥穂山頂から吊尾根を歩くこと一時間。前方に前穂高岳とその北尾根が目前に見えてきた。

次回の北アルプス山行は北尾根に連れて行ってやろうとOさんが云う。
ワタシャ当分の間は3000m級の岩山は封印したいのだが・・・(T_T)

足下に涸沢カールが見える。

涸沢のテント村は連休明けでもけっこう賑わっているようだ。
本当は登るはずだった奥穂・南陵の尾根が右手に見える。

あんなルート、私にも本当に登れたのだろうか?
奥穂からの吊尾根を振り返る。

吊尾根は最初尾根道だったけど、山腹道のトラバース主体で緩やかに下っていく。最後の最後でちょっとやらしい下りがあったが天狗のコル~奥穂までのルートに比べれば全く怖さは無い。
でも、私の体長はスグレナイまま・・・・頻繁に山小屋へ荷揚げのために飛来しているヘリコプター!乗せてよ!と何度も念力を送った。
これから下山する紀美子平からの重太郎新道はまだ先にある。

岳沢小屋を出発して10時間が経過。やっと紀美子平に到着。時刻は16:00を回っている。
慎重に重太郎新道を降る。すぐに鉄梯子を登って尾根に乗るのだが、その尾根に乗って・・・あれ?あれれ?足が怠かったはずなんだけど、足が軽くなった!?れれ?今まで判断力が鈍くて足の置き場をビビってばかりだったのに?治った!!快適に歩ける!?
まさに夢のような足取りに戻った。全然シンドくないのだ。高山病が治った!?
ここからはドンドン・ガンガン飛ばしに飛ばして下山だ!
でも、時すでに遅し・・・・17:30を回って日没でございます。
下山完了!12時間の山行だ!!
上では酷かったが何とか無事に下山できた!山行メンバーに感謝!皆にありがとうございました!と御礼を言った。
さぁ!飯だ!・・・・ここでトンデモナイことが待ち構えていたのだ・・・

2日目(2011年9月27日)
5:00起床
6:00テント場発
6:11岳沢小屋6:20
9:25天狗ノ頭コル
12:00ジャンダルム12:11
12:35ロバの耳通過
13:17馬の背渡通過
13:43奧穂高岳山頂13:56
14:00南陵の頭
16:05紀美子平→重太郎新道
18:00岳沢テント場

距離:5.849km(沿面8.087km)
所要時間:11時間27分
累積標高+1776m-1733m
岳沢小屋からテント場まで距離150m標高差+40m


岳沢テント場に戻ったのは薄暮の18:00。
今夜も岳沢テント場でテント泊だ。
まずは飲み食いできそうなモノをテントに放りこみ。晩ご飯の仕度。
そして男3人で岳沢小屋へ水汲みに行くことになったのだが、私だけ水汲みの準備が出来ていなくて遅れて出発。
ヘッデンで足元を照らしながら岳沢の河原を歩いて渡渉して小屋へ向かう。
小屋についたときには先発隊がビールを片手に水を水筒に入れ終わっていた。
私は短パンの下に履いていたサポートタイツを脱いで大便をしてから水汲み&ビールにしたかったので先に戻って晩メシを始めてもらうことにした。
トイレから売店に戻って水を汲んで、缶ビール?いや、持ち帰っても皆ビールを飲み終わっているから、この場で生ビールをグビグビ飲んでテントに戻ろう!と財布に手をやるのだが、どこのポケットにも財布の膨らみはなし!やば!財布をオッコトシタ!
岳沢小屋周辺・・・・トイレの中も確認したけど、落ちていない!テントの仲間に財布を落としたようなので探しながらテントへ帰るので先にご飯を進めておいて欲しいと電話しておく。
※岳沢小屋から天狗のコル→奥穂→重太郎新道とずっと携帯のアンテナは全開に立っていた。
小屋に入ってスタッフに「財布を落とした!」と言ったら「明日の朝もう一度来て下さい」と言われた。
ヘッデンで探すのも限界がある。もう諦めてテントへ帰ろう。ひょっとしたらテントへ戻る道中に落としているかも?
あ!あった!と駆け寄ると河原に落ちている赤っぽい色の四角い石だった。そんなのを3個拾ってしまった。
はぁ~結局何もなかった。とテントに戻った。仲間が明るくなったら見つかるかも!まぁ食べて、飲みなよ!とビールの飲み残しやラーメンを食べさせてくれようとする。じゃ、いただきます!とスタッフバックに手を突っ込んでコップとフォークを・・・あれ?財布がありりり?
あ!財布がこんな所にあった!!ゴメンみんな!!
あほー!ぼけー!心配させやがって!と怒られるものの「あって良かったなぁ!」「踏んだり蹴ったりにならんで良かったな!」と皆も安堵。
この後、反省会。
21時前までエキサイト。周囲のテントの方!申し訳ありませんでした!


3日目(2011年9月28日)
5:40起床&闇鍋朝食

7:00岳沢小屋7:20

9:00岳沢登山口

9:20上高地タクシー乗り場
9:55アカンダナ駐車場
10:08ひらゆの森
12:20ひるがのSA
15:00野洲市着
16:30帰宅

歩行距離4.22km(沿面4.3km)
所要時間1時間40分
累積標高+16-680m

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