2012夏!北ア:岳沢へ Part2::つばや菓子舗五代目ブログ

つばや菓子舗五代目ブログ

五代目の四方山不定期更新日記
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8月5日(日)快晴の上高地

大正池の向こうの焼岳がくっきり見える。
が・・・この時の天気予報は、この日、8月5日の午後から天候が芳しくないのだった・・・
今回のメンバーは義父母+嫁さん+小三の長女+小一の長男+私=大人4人+子ども2人

義父は御歳77才。義母は70才を越えられている。彼らは若かりし日々よりハイキングを趣味にされてきたが、昨年の秋くらいからご夫婦で坐骨神経痛のような脊柱管狭窄症のような腰痛に悩まされ、最近特に気分が沈みがちになっていると嫁さんから聴いていた。でも金剛山くらいは楽しみながら登れると聴いていた。
ならば、金剛山に登るくらいの道程で、我が子(孫たち)と景色のよい場所へ高山植物の花見ハイキングをして、一夜を共にするような企画・・・(ロープウェイ+ハイキングは次のステップ)。

企画の段階では登山に消極的な状態でも、ひょっとすると調子が戻って高所登山を皆で出来るかも?と、高所登山と花見&泊まりのすべてが満たされる場所・・・私の経験値として「基本的に予約のみの受け入れ」をしている岳沢小屋が現時点でベストかも?と思い、今回の岳沢山行を企画・実行する事とあいなった。

宿で頼んであった弁当を受け取り、事前に予約していたタクシーが6:30に迎えに来た。
ジャンボタクシーの運転手は気を利かせて大正池の展望所に車を止めて記念撮影をしてくれた。

朝もやの向こう岸に西穂-吊尾根-明神岳が見える!
本当に良い天気だ。

7:08上高地バスターミナルに降り立った一行は、まず腹ごしらえ

宿で作ってくれていた握り飯弁当を広げる

でも、私、少し二日酔い(~_~;)
握り飯を2つだけお茶で胃に流し込み、登山届とトイレを済ませて

7:30やっと上高地バスターミナルを出発
小さい子どもがいると時間はすぐに過ぎていくのであった^^;
河童橋に向かって歩くこの木立の道は

いつ歩いても清々しい気持ちになる

河童橋の向こうに見える景色

これから立ち寄る岳沢の万年雪が中央に見えている

登山口へ向かう途中の梓川にまだモヤが揺れている

エエ景色やなぁ~ と歩いていくと・・・

猿の群れが遊歩道の板道でマッタリしている!(~_~;)
全然逃げないし・・・(~_~;)あかんって!

バスターミナルから25分ほどで岳沢登山口に到着。

岳沢の湧水を各自のペットボトルに詰めてイザ登らん!

この登山口からの森林帯は花がいろいろ咲いていた。


でも、日が当たる場所を登り始めると汗が滴り落ちるほどの蒸し暑さ!





風穴で涼んでいきます

暑い夏は、やっぱりこれが無くては!って感じ(^_^;)
登山道の途中にあるゴーロで休憩

暑い~(~_~;)
沢沿いながらも、また森に戻って歩くと花が咲いている


バスターミナルを出発して3時間経過。
おお!やっと岳沢小屋が見えてきた!

でもなんだか天候が?

雲が多いんだけど・・・



11:25やっと岳沢小屋(2170m)に到着です。

登山口から3時間30分で到着です。登山口に書かれていたコースタイムの1.75倍かかっていることになります。

花の写真を撮りながら頻繁に給水休憩を挟んでゆっくり登ってきたけれど、あまりにも暑かったので1年生の長男と義母が思いっきりバテてしまったのです。
昨秋の私もバテて大変でした。でも今回のコースタイム×1.75倍は昨秋の私に比べれば実によく頑張ったと云えます。

小屋に着いた一行は各自トイレなどを済ませ、小屋の食堂で昼食。
醤油ラーメン(900円)を分けあって各自が朝に食べ残した握り飯と湯で卵が昼ごはん。
当然大人は生ビール(800円、おかわり700円)をゴキュゴキュです!
子ども達が食後のアイスクリーム(300円)を食べていると小屋の食堂がイッキに満席に。
皆が一様にノースフェイスの色んなジャケットやシャツを来た中年登山者。挨拶をしても返事すらしてくれません。彼らの話し声に聞き耳を立てていると、どうやら韓国人の登山客のようだ。しかも凄い団体で、小屋の外にもいっぱい居た。その数50人以上か? それにしても韓国でのノースフェイスの人気は凄いようだ。

ランチが終わって天狗沢の花畑見物に向かいます。

バテていた子どもや義母もアイスや生ビールで生気を取り戻していたので同行しているのですが、いかんせん暑い。なので彼らには岳沢小屋のヘリポートの上あたりの岩陰にザックをデポさせた。

12:15さぁ行こう!

順調に行けば畳岩に登ってみれるか?

汗をかきながら登って来た方向を振り返ると奥明神沢の雪渓

あんなトコロを登ろうか?なんて言う日がくるのだろうか?

お?重太郎新道を降りてくる人が見える。

ここから見ていると大きくジグザグに道が付いているのが分かる

私の足元を見ると我がパーティー

ガレガレの岩を登っていくのがエラく不評(~_~;)
子ども達のブーイングがウルサイ(^_^;)

ほら雪渓(コブ沢?)やで!あそこまで行けば涼しいぞ!

そう言っても、雪渓まで登山道から15mほどの距離がある。
暑い!登るのイヤや!とブーイングで即答(・∀・;)

ほら!六百山と霞沢岳や!今朝握り飯を食べた上高地が見えてるぞ!気持ちエエなぁ!

長男:あそこの川へ早う帰ろうよ!あそこがええ!

・・・・さぁ!登ろう!(;´∀`)聞こえへんでー!

花・・・もっと咲いていると思ってたんやけど、意外と少ない(;´Д`)


おや?おやおや?ヘリが飛んできて重太郎新道の上に?

人が降りた? あ、飛んで行った? いや、違う上空で待機しているみたい。



13:08うーん、2300mを超えてボチボチ小休止しようか?と振り向くと義母がコムラガエリを起こした模様。
子ども達のブーイングも酷い(;・∀・)
いつもそうなんだが、うちの子ども達は昼食を食べると試合終了な雰囲気になる(^_^;)

仕方ないので行動食に持ってきていたゼリー飲料や菓子を与えて黙らせる。
うーむ。天気もおかしくなってきたし、残念ながら引き返す時が来たようやなぁ。


13:17おっしゃ、引き返すぞー!今日はここまで!

下山していると重太郎新道上空にヘリが戻ってきて何やら吊り揚げていた。
後で聞くと重太郎新道を下ってきた韓国人女性が岳沢小屋まであと少しという場所で転倒・骨折の重症を負ったとのこと。注意力が足らなかったのだろうか?

13:55岳沢小屋に到着。
小屋泊まりの受付を済ませる。
この小屋、今年の春から増床工事が行われ、夏から収容人数が60人に増えた。

岳沢小屋は完全予約制で詰め込みが無いのが最大の魅力。
宿泊料金は一泊2食付きで大人9,000円(子どもは各料金の1,000円OFF)
18時より夕食。5:00より朝食。それ以前に早立ちする場合は、朝食を弁当に変更できる(夕食時に手渡してくれる)。
弁当の注文は受付時に行う。※素泊まり:大人6,000円。
テント場は一人500円
岳沢小屋(TEL:090-2546-2100 6:00~20:00)※槍ヶ岳山荘グループ松本事務所TEL:0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)

宿泊した部屋はこんな感じ→岳沢小屋スタッフブログ
布団も清潔でフンワリ。部屋は綺麗でイイカンジ!

そうそう、デッキテラスの横にあるトイレだが、この春から土足OKになったそうだ。いちいち靴を脱がなくていいから利用者は楽なんだけど、すぐに汚れるためにスタッフの掃除の手間が増えたようだ。

部屋に荷物を置いて食堂で生ビール。子ども達はオヤツタイム。
ビールを2杯飲んだところで、義父がかなりおつかれモード。部屋に戻って眠ってしまった。

15時過ぎ・・・時間も早かったので元気なうちの家族だけ岳沢のテント場の雪渓見物に出かけることにした。

トリコニーが雲の隙間から見えている。

せっかくなので雪渓に乗って雪遊び

雪に慣れていない長男は滑って立って居られない状態(^_^;)

そっか!来年は涼みにアイゼンとメット持ってここの奥を探検に来るか?もちろんファミリーで!

ズームアップ

滝なんかもあってイイカンジやん!来年の課題ができた!

テント場のすぐ上にもまだ雪が残っている

このテント場は私の思い出の場所だ。
昨秋はここをベースに天狗のコル~紀美子平を歩き、高山病とバテで涙を流した(^_^;)
その時に本当は目指していたのが奥穂南陵。
岳沢小屋スタッフブログによる2012年8月9日の取り付き場所の様子

16時に部屋に戻ってスマートフォンで天候確認。

今夜から天候は荒れて落雷?
明日も荒れ模様かも・・・うーむどうなるのか・・・

ここで家族・親族会議。8月6日月曜日はどうすべきか?
私と嫁さんだけが4:30出発で前穂を目指し、午前9時をリミットにピストン。
義父母と子ども達は、小屋の談話室や食堂で時間を潰してもらって、上高地のバスセンターに15時集合とした。

お楽しみの晩ご飯のアナウンスがあったので、イソイソと食堂へ出かける。
今夜のメニューはアジフライに鶏の香草炒め、付け合せはホウレン草のソテーにカボチャ、ポテト、杏仁豆腐+ミカンの缶詰

あとこれにご飯と味噌汁が付く。美味しかった!

料金が1,000円安い設定の子どものメニューも同じ量と内容だった(朝食も同じ)。
おかげで食べきれない低学年な小学生たちの残りを父親は頂くことが出来て大満足(^^)

数年前に利用した伊勢志摩を代表するアミューズメント施設:パルケエスパーニャ。ここに隣接する近鉄系ホテルは大人も子ども同じ宿泊料金だったと、その理不尽さ納得出来なかった記憶がある。なのに標高2170mにある岳沢小屋は外界の娯楽施設の反対に子どもに優しい料金だった。(小屋番のお兄さんは相変わらず無愛想でドライだったけど(^_^;)それが彼の優しさなんだと思う今日この頃。)

大人は皆疲れていたのだろう・・・酒飲みなのに皆がジョッキのビールじゃなく缶ビール1本。食事が終わったら大人しく二人分の弁当を受け取り食堂を後にした。

部屋に帰る前に乗鞍岳方面を眺める。なんだか空模様が・・・

18時過ぎ・・・部屋の布団に転がり・・・さて!寝よう!
明日は4時に起きて前穂アタックや!

ぐーーーっ!すぅーーーーー!ぴぃーーーー!

え?
あれ?
凄い雨音やん!
雷も凄いやん!
ウッワー!!!集中豪雨やん!
ビカビカ雷が光って!
エライこっちゃー!と夜半から未明にかけて嵐。

果たして前穂へのアタックは!?
| 山登り::北アルプス |
| 10:48 AM | comments (0) | trackback (0) |

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