起し又川 & 山室湿原::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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萩の花が咲き、山仲間たちはカナダや東北へと旅立っていった。

そこで夫婦水入らずで沢に入ることにした。

でも泳ぎたくないし・・・と、向かった先は奥伊吹。
いろいろと昨冬からお世話になっている地域です。
奥伊吹のブンゲンに行った時に「五色の滝」という看板を見ていた筆者。
名だたる5つの滝があるのか?と、嫁さんと二人で行ってみることにした。

伊賀から現地へのアプローチなんですが、いつもなら国道307号線、もしくは名神の八日市や湖東スマートICから米原を目指しますが、今回は前から気になっていた蒲生スマートICから名神に乗り入れて見ることにしました。

が!スマホを使ってグーグルマップで「蒲生スマートIC」と検索すると実際の場所から1kmほど東の高速バス停留所を指し示すのです(T_T)
#うちのセレナのカーナビの地図はアップデートさせてないのスマホでカーナビしてみたのです(^_^;)
まさに現場に行ってみてビックリ・ガッカリ(^_^;)
迂回してスマートICに入るまで10分以上、時間をロスしてしまいました(*_*;
☆かつては表示が間違っていましたが、最近になって修正されてしまいました。

米原ICからは奥伊吹スキー場方面に進み、五色の滝の看板を右折。
T字路を左折して堰堤が見える場所の路肩に駐車。
右手に登山届BOX?と思えば「草刈りなど遊歩道の整備の協力金を・・・」みたいなことが書かれている。

でも、上に見える白い金属の手すりのある遊歩道は・・・協力金入れの箱周辺がヤブヤマに慣れているはずの私達夫婦でさえも、瓦礫?と勘違いするほどの踏跡がほとんど見えないガレ。しかも、すべてがボロボロで本日一番の難所になっていた(T_T)

実用になっていない「手すり」の先は、きれいな整備道(^_^;)

(オオホウライタケ)
でも、山腹道が谷(沢)に近づくと山腹道が崩土で埋まっていて、とても緊張トラバース(T_T)
谷に降りて行くと右から立派な小滝!

もう、ここを登って行ってもいいんじゃない?

と思えるがこれは支流。

五色の滝を目指す。
山腹を巻きながらまたもや支流の谷。
渡渉し、登山道を進むと、石垣のある植林帯に入る。

チャワンタケ
昔は山の田畑だったのか?それとも鉱山?石切加工場?
踏み跡を忠実にたどると、本日三回目の丸木橋がある?

渡渉ポイント?
ああ、ここが起し又川本流だ。
ここを北に川の中を進めばいいんだ・・・

(^_^;)
でもすぐに!
アカンって!深かそうやん

この日は晴れていながらも気温が低いのだ。
股より上は水に入りたくないので、すぐに登山道に上がった(*_*;
その後の天然の側溝もパス!!

平流に戻ったけど、まぁ登山道を行こうか?

ナニか看板?

石臼加工場所だったという経緯が書かれていた。
それにしてもヤブがすでに深い。

お!エエ感じ・・・

じゃない!!
立派な滝が多段でドッチャーと落ちていたけど
ヤブに消えている最上段の滝が半端無く強烈な水量!

。。。登山道で巻きましょう。
榧の実や可愛いガクアジサイ。

沢の中にも石臼の名残の花崗岩。

おっと?前方が明るくなって花崗岩の広い岩盤の滝?

これが五色の滝らしい。
それなりに水量があって登れるルートが決まってくる。
右岸ヤブにヤブレガサの群落。

蕾がスタンバイOK。

この五色の滝、登りは右岸(向かって左側)を登って、

あとは適当・・・ヌメるのでクラック使ったり四つん這い(*_*;
そんな人間の苦労を嘲るカジカガエルさん

最後の滝は右岸のヤブの中を通ってOK!

五色の滝の上にはキレイな淵を持つ天然ジャグジーエリア

水量の多い樋状の滝は左岸の苔の上を行く

振り返るとこんな感じ

ここ、いい感やん!

・・・と喜んだのもつかの間。
ひたすら平流・・・・


土手の上にロゼット状の葉っぱ?

長く伸びた茎の先は?

なんじゃそれ?
花のようだけど薄緑色で生命感が無い。
でも花のような、花でないような。

帰宅して調べると種が出来たショウジョウバカマは、最初は項垂れた格好をしているのだけど、種が熟すると、すくっと立ち上がりまるで花が開花したように目いっぱい種の入っている部分が開いて糸状の種を落とすのだそうで、今の姿がまさにそれらしい。
ショウジョウバカマのこの姿は初めて見たような気がする。

ずーっと平流
左から支流で、滝が落ちている。

フラフラ~とそちらに行きそうになるけど、この滝の方向は三角点1006.2mの西尾根に突き上げる谷らしい。
もう少し本流を歩きたいので右俣に入る。

右股は小滝で小さな釜がある。

この釜、意外と深そうで入りたくない。

右岸をヘツって滝の左をひょいと登って通過。
ヨメさんは?と振り返ると

ヘツることなく、太ももまで水中歩行(*_*;

そして、またもや平流。

ミズタビラコがそのへんで咲いている

お?ナメ多段?いい感じ!

そうそう、やっぱり沢はいろんな変化が無いと!
ダイモンジソウも葉っぱだけだけどツヤツヤしててキレイ

倒木のある小滝!

なんだっていい!平流以外なら!
ここよりナメがしばらく続いて本当にイイ!!

おおおおお!シカの立派なツノ!!

久しぶりにお宝に恵まれ・・・でも、劣化が進んでいて欠けている!
残念(T_T)
ナメは続くよ~!とスキップで登る筆者。

おおお!キイチゴ!

これ!大好き!
私の子供時代に家の裏にあって、初夏によく食べたのよね。

それよりも前方の廊下の先の小滝が水量が・・・

浸かりたく無いしなぁ・・・
この後に「通らず」呼ばれているCSの小滝があって、どちみち巻かないと行けないし・・・・分かった!戻って巻こう!その前にキイチゴ食べよう!

甘酸っぱくてジューシーで美味!蟻も付いてるけれど気にしない!(^_^;)

よっしゃ!左岸を巻くで!!
木の少ないところはズルズルでフェルトソールでは・・・

木や草を掴みながらもんきークライムで息を切らせ斜面を登るとオレンジのキノコがたくさん!
これはベニヒガサでいいのかな?


P947の西に飛び出た尾根末端に乗った。

息が切れてハーハーゼーゼー
ウスノキの赤い実!調べるとこれって食べられるんだ!

今度見つけらたチャレンジしよう!
これは花が種に変わろうとしているウスノキ

細い木が付いている痩せ尾根っぽい尾根を進むと
何故か踏み跡明瞭な尾根乗越ポイント

踏跡を北に下っていくと簡単に沢に出た。

ここから先は平流。
これクマイチゴ?何イチゴ?

食べてみると美味い!!
これいい!

沢は完全にヤブに突入。

ここまでも蜘蛛の巣に何度も頭をツッコミげんなりしてきたけれど、何度も腰を曲げて沢中を歩いてきたけれど、

腰をかがめたまま藪の中を進む。
蜘蛛の巣も当然ある。
ヤブ沢を行くと浮石でヨロける・・・と、グサッ!と脇腹にタニウツギの枯れ枝が刺さる・・・肩にも何かの枝が刺さる・・・服の上からなので血は出ていないだろうけど、擦過傷か黒痣?(-_-;)いたい

基本的に平流。

こんな場所もあったが、基本は滝なんて無い。

ただヤブの中を行く

時折花が咲いていたりするけど、いい加減飽きて来た。
立ち止まって次のヤブを眺めると「どこを登っていいのか?るーふぁいの結論は出ないまま、仕方なく前に進んでいる。しかも蜘蛛の巣に頭を何十回もツッコミながら・・・

立ち止まれば、蜘蛛の巣といっこうに閃かないルーファイ・・・

立ち止まれば、蜘蛛の巣といっこうに閃かないルーファイ・・・

あ?ここって当初予定していた笠岩に行くための沢分岐点?

ウバユリが沢中の地面で蕾を膨らませていた

時計は12:30を回っている。
沢中ながらこの分岐点で平地を選び、ここで昼食。
昨夜の食べ残しとスーパーで買ってきた特価のジャコテン。

湯を沸かしカップ麺で暖を取る。
五色の滝を越してからいつのまにかガスの中に入ったらしく、寒かった。
ヤブ沢でモチベーションも下がっているし、このあとに行きたい場所もあるので食後にここから引き返すことにした。
さぁ、戻ろう!と沢を降ろうとすると眼下に琵琶湖?

どうやら竹生島方面が見えていたもよう。

ボチボチと沢を下る

ヤブはこんな感じ

往路でミニ廊下の時に巻いた際に見つけていた道っぽい所を検証してみた。
標高705m付近から左岸にの笹ヤブに突入するとすぐに道?杣道?

簡単に尾根を乗越て支流に向かってジグザグを切って降り始めるが

山崩れ跡?のような斜面がヤブヤブになっていて道が無くなる(T_T)

無理矢理に草むらを踏んづけて支流の細い沢に降り立つ。
しばらく沢中を歩いて行くと左手に植林帯と踏跡。

本流の左岸が植林されていてそこに踏跡あり。杣道か?
かなりの距離を植林帯の中を移動。
標高615m付近で炭焼き窯を発見。

そのまま踏み跡を頼りに下っていくと渡渉を二回ほどしていた。

夏椿の落ちた花が散乱している場所

そこを踏み越えれば往路で横を歩いたジャクジー釜。
その次は五色の滝の巨大スラブ滝地帯。

左岸の水際を下っていくことが出来た。

あとは往路と同じ五色の滝散策道を下っていくだけ

朝登り始めた時に山腹から眺めた堰堤のリザーバー。

ヤレヤレです。
登山道の帰り道、最後の沢の渡渉の時、ヨメさんが「そうそう、この小さな花って可愛いんよ。蕾の上部がなんか赤いんよ」と教えてくれた。

帰って調べるとハエドクソウ(^_^;)

名前がイカツイ(^_^;)
wiki曰く、「この植物から出る液が蛆殺しや殺虫剤に使われていることに由来する。主な毒の成分はリグナンの一種フリマロリン(Phrymarolin)で、食べると嘔吐などを引き起こす。種子は人や動物などにくっついて運ばれる。」とのこと。

そして本日一番の難所である白いパイプ手すりが崩落しそうな整備道を下って駐車地に戻った。

ヤレヤレ・・・・え?
ヨメさんの沢靴に居るのは?

ヤマビルさん?
また今日もヨメさんに?
寒くて動きが緩慢。
でも、飽和食塩水とエアーサロンパスを浴びていただきご臨終いただいた。
南無阿彌陀佛


え~今回の沢登りの感想は・・・ですねぇ・・・・

前半戦はいいんですよ。
平流ばかりで飽きますが・・・
でも上部がヤブヤブで滝も出てこないと蜘蛛の巣地獄がモチベーションをすっかり奪ってくれます(T_T)
そんな釣り師も行きたくない沢には・・・
まぁ数年に一回くらいはいいのかも?

2015年6月29日
夫婦で沢登りデート
ピストン
ヒル

ヤブ
花崗岩ヌルヌル
御土産

距離:6.423km
沿面距離:6.691km
所要時間:7時間9分
(うち昼食34分)
累積標高差プラス・マイナス722m
最低標高点:471m(駐車地)
最高標高点:820m(昼食場所)

6:00自宅
蒲生スマートIC7:03--7:25米原
8:15起し又川堰堤手前P8:33
9:12石臼加工所看板
9:28五色の滝
10:10二又分岐(右俣へ)
10:40通らずCS手前の廊下
巻き
11:12沢に復帰(標高705m付近)
12:28標高820m二又分岐13:02
(昼食34分)20km先の竹生島
14:40五色の滝
15:26駐車地

この沢登り。
生まれて初めての花を見ることが出来ました!

ツルシロカネソウ

サバノオの仲間だけあって鯖の尾の種が出来はじめていました。

可愛い花ですね~

けっこう沢に近い場所に生息してました。


この赤い花は何でしょ?

どなたか教えてください!m(__)m


この中にラン科の葉っぱがたくさんありましたが何が咲くのかな?

その後、大久保地区のセツブンソウ保護地に現在の状態を見に行きましたが、何も無く雑草ボーボーでした(-_-;)

そして米原市山室地区の山室湿原

木道で整備された湿原に入るやいなやカキランがお出迎え。

それもスゴイ数!
木道はビオトープのようになった池を含む湿地の上に整備されている。

アブラハヤが居るのがわかるだろうか?

木道のあちらこちらにカキラン!

こんなに当たり前に生えているもんなんですか?

お?今日の沢登りの際にも見かけた赤い実!!

ウスノキの実です!
この日はモウセンゴケの花は蕾でしたがミミカキグサは咲いていました。

こんな可愛い極小花ですが「下茎および時には地上葉にも捕虫嚢をつけ、ミジンコなどのプランクトンを捕食する。byWiki」らしいです(^_^;)
こちらモウセンゴケさん

ピントがあってませんがハッチョウトンボ♂です。

日本一小さなトンボで体長2cmほどなんです。
地味目の子は女の子のハッチョウトンボ。

大きさは♂も♀もよく似たものかな?


これでもラン科のコバノトンボソウ

ヒツジグサは日本で唯一自生する野生の睡蓮!

少し遠目にあったのでボケてますね(^_^;)

驚きはこのカキラン達

半端ない大群落。

この黄色い点々のすべてがカキラン!

恐れ入りました!

圧倒的!

そして今の旬はトキソウ

トキソウの右にうなだれているツブツブがモウセンゴケの蕾

ボケている白い花はワカラナイ(^_^;)

気がつけば45分ほど山室湿原に居ました。

また時期を変えて見に来よう!

米原17:38-17:59蒲生スマートIC
| 沢登り::江美国境エリア |
| 05:27 PM | comments (0) | trackback (0) |

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