元越谷ファミリー沢登り::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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夏休みの終盤に待望の夏休みファミリー沢登り当日がやってきた。

この日もそうなのだが、この日までにも山登りの師匠:T氏には多大な助力をいただいた。
この場を借りて厚く御礼を申し上げます。


(写真は元腰大滝15mの中盤付近)

この日のために色んな装備を準備した(前回の後半部分)。
子ども達には夏休み終盤投げ売りバーゲンでラッシュガード。沢タビの子ども用が無いので地下足袋に草鞋。それから草鞋用のナイロン・ポリのタビソックスも買った。
嫁さんはジャージのズボンでは水に浸かるとウェスト位置がズルので、西松屋でナイロンポリで速乾が期待できる10分丈レギンスを購入。
自分にはモンベルで沢スパッツを買ってしまった(許せ!)
それから近所の渓流で子ども達と沢トレも少しした。

朝10時 大河原橋の手前200m(ダム側)左手にある空き地を出発。
鈴鹿スカイラインを大河原橋まで歩く(当日、駐車地が混んでいるのでは?と心配していたが実は元越谷を我々が貸切状態だった)

ご覧のように子ども達には浮き輪を持たせた。

テクテクと林道を歩いた。

大人の足なら30分ほどで入渓ポイントだが小学一年生と保育園の年中を連れていると約倍の1時間かかった。
普段から山に遊びに連れていっているので1時間程度歩くのは平気な子ども達であった。
でも林道で皆汗だく。そこへアブが寄ってきて大変だった。

11:00 いざ入渓。

石飛びさせずに水の中をジャブジャブと歩く。暑さが吹っ飛ぶ。
子ども達には転倒、転落防止用にテープスリングで作った腰紐を装着させ、そこへカラビナをかけダイニーマスリング80cm。これを親が持ち猿回し状態で歩く。これがT氏直伝のファミリー山歩きスタイルである。

11:30 一つ目の堰堤は難なくクリア。
越えて少し行った場所で一本立てる。子ども達は浮き輪で水遊びタイム。


12:00 前回の下見で私と嫁が問題視していた2つ目の堰堤越えの「巻き」である。

T氏もそれを承知で巻きルートに数カ所の支点を設けフィックスロープを張ってくれた。
T氏は子ども達のテープスリング腰紐に2つのカラビナを付けさせてトラバース中にある支点を越える方法を伝授。
私は第一支点まで見送り担当。嫁はシンガリでフィックスロープと支点のスリングおよびカラビナ回収を担当。

(4歳の弟がまず先行)
怖いもの知らずの子ども達は難なくT氏の待つ次の支点まで歩き、T氏の介助を受けながら高所から無事に降下。

姉7歳も続く。さすが公認山岳指導員である。
子ども達は擦り傷一つ無く無事通過。

下の写真は高巻きの一番高い位置から下を撮影しているが、ヘルメットをかぶった弟が豆粒のように見えるのが分かるだろうか?


12:30 昼食タイム。歩き始めて2時間半。
本日のメニューは嫁さんが握ったオニギリ&釜揚げうどん。
大人たちはプシュッとビール!

14:00 元腰大滝手前の小滝&釜(淵)越え。
リーダーのT氏は腰まで浸かり左岸を軽やかにヘツる。

私達家族も途中までヘツったが「ええいっ!面倒じゃ!」

猿回しの子どもに浮き輪をかぶらせてスリングを引っ張りながら水泳!沢の水が冷たくて気持ちイイ!

14:25 遂にやってきた元腰大滝15m

ここで一本立ててから元腰大滝の右を小さく巻く事になった。

今日は水量が少なめで前回ほどの威圧感は薄い。

(写真は元腰大滝の落口から中程)

いよいよ本日の核心部の大滝越えである。
まず、子ども達を右岸のガレを登らせて滝中段左のテラスまで登らせる。

これが怖がらないのですよ。スルスルと自力で登るのです。日頃、ジャングルジムで遊んでいるから?

T氏はこの隙に2本のザイル(30m)を持ってトップで上がり、フィックスロープと確保用のロープをセット。

テラスでガレ場からの落石に備えながら子ども達を一人ずつV字になった巻きルートをフィックスロープを頼りに登らせる。
子どもの腰巻スリングには安全環付カラビナを付け、確保用ロープのエイトノットを付ける。
でもフィックスロープをゴボウ抜きせずに、ここもスルスルと自力で子ども達は呆気無く登り切ってしまった。
意外である。

15:20全員が大滝を無事クリア。

一本立てて大滝上部の溯行開始である。

調子よく泳いでいると・・・

この方、痩せていて皮下脂肪が少ないので沢の水に冷やされ・・・オマケに天候も雨交じりになりまして気温が低くなってしまったのです。なので子ども達はこの後水に浸かるのがイヤになってしまいました。
でもゴルジュ帯に突入しているので逃げ道は一切無し(汗)
行くしかないのです。

大きなチョックストーンもツッパリで登る!

いや・・・4歳に登れるワケなくお助け紐で吊り上げました。

そうこうしていると、こんな方が・・・

イモリ君。下見の時にも堰堤付近に居たのですが、大滝を越えてから、そこかしこの水たまりに居ました。
実はこれに助けられました。子ども達はイモリに夢中で、「あ!ここにもおる!」

「こっちにも!」と以降はイモリ探し!
これで良いのである。

弟は水に入りたくないので驚異的なヘツリをして釜(淵)を越えていく。

この後も綺麗なエメラルドグリーンの釜(淵)を湛えた小滝が何個もあり、泳いだり、ザイルを出して吊り上げたり、カムデバイスまで登場させ難所(子ども達にとって)をクリアさせてくれた。本当にT氏のお陰である。

姉はT氏のマネをして自分の猿回しスリングを垂らして「お助け紐やで!」と介助をする。

(紐の下に居たのは嫁さん。登れるかい!?)

16:45 そうこうしていると元越谷の左俣分岐点に到着。

子ども達よ!もう少しで水から上がれるぞ。
左俣を少し登り、登山道へ上陸。17:00である。

そこからは上部にある林道まで登っていく。
林道に出たのが17:20。一本立てて林道を下る。

ホンマにみんな今日はよく頑張ったな!ほんまによく頑張った!
と、言いながら林道を歩いていくのだが、これがなかなかの距離なのである。
遂に子ども達が「足が痛い~」「車まだ~?」「早く帰りたい~!」「もう歩かれへん~」
それも仕方ない・・・姉は1年生にしては大柄なので渋々歩かせ、弟を背負いながら林道を下った。

駐車地に着いたのは18:40・・・

朝、出発して8時間40分が経過していた!

日が替くれて辺りは薄暗くなってきていたが、水に濡れたまま車に乗れないので着替える。
着替え終わった弟が「ねー!ねー!こんなん居た!」と手の平を差し出す。
見てみると大きめのナメクジサイズで色はコゲ茶で背中に黒い縦スジが数本・・・でも、じっとしてて動かない。
「は?それって!お前!それヤマビルや!むちゃデカイ!!」
「・・・・え?!ウワァァ!」
次の瞬間、弟はヒルを投げてしまった!
ガサッ!意外と近くに落ちたヤマビル・・・車からライトを持ってきて探すが結局見つからず。
そこへT氏「こんな所にヒルかいな?かなんなあ!誰かが山から連れて帰ったヤツが住んでたのかな?ほなワシ先に失礼するわ!」とご自身の車で立ち去られた。

我々は子ども達を着替させ、自分も着替て帰路の途中にあるダイヤモンド滋賀のやっぽんぽんの湯に行って晩ご飯。
道中、子ども達に聞いてみた。
「また沢登り行くか?」
「うん!また行く!山は面白いわ!」
(よっしゃ!それでエエんや!)

お気づきかと思うが実は、この日のために実は防水デジカメを買った。
色々悩んでPENTAXのOptio W90を買った。
色んなメーカーから高性能な防水デジカメが出ているが、このカメラは広角28mmスタートしていて起動やボタン操作後のレスポンスやシャッターフィーリングも良く、レンズ回りに接写用LEDライトを3つも持っている。
ザックのチェストベルトにぶら下げていつでも撮影できるようプロテクタージャケットも買った。
高感度でのノイズが少なければ言うこと無しなのだが良い買い物をしたと思う。

後日談・・・・T氏に引率していただいた御礼の電話をした。
するとT氏:「実はこないだ帰る前に駐車地でヒル騒ぎあったやろ?あのヒル、どうやら山からワシの血を吸ってあそこまで来たみたいやねん。家に帰って風呂に入ろうと思ったらヘソの横から血がタラタラしててん。」
なるほど!だからデカいヤマビルのくせに動かなかったんだ!満腹でポロリと落ちたのね!
・・・・と、いうことは・・・・スミマセン・・・駐車地にヒルが繁殖してたら私家族のせいです。申し訳ない!

ちゃんちゃん!(汗)
| 沢登り::鈴鹿 |
| 12:25 AM | comments (0) | trackback (0) |

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