元越谷:沢登りの下見::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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(写真は元腰大滝の落ち口)
「ファミリー沢登りのへの道」第二弾です。
2010年6月下旬、先日の石谷川ですっかり沢登りの醍醐味に魅了した私達夫婦は、子ども達の夏休みに予定されているファミリー沢登りの現地調査に行くことにした。

今回は私と嫁の二人だけ行くことに。
装備としては、前回の装備にプラスして、以前に買ってあったトラロープ15mと自作テープスリングを腰巻に。6mm経のロープをダブルフィッシャーマンズノットで60cmスリングを作りプルージック用に、ロープスリングの80cmもついでに作成。ヘルメットは昔所属していた地元自警団のものを使用。

この日の計画は元越谷を溯上して左俣へ入り、その先の堰堤まで行き、林道を降りる計画。ただし、所要時間が自分たちでどれだけかかるか分からないので、途中から引き返す事も前提。

名阪から鈴鹿峠を通り土山へ、それから途中で通行止めになっている鈴鹿スカイラインを通り野洲川ダムを越え大河原橋へ・・・
大河原橋から林道を封鎖している車止めまで車で行こうとしたのですが、途中の林道(沢側)が崩落し少しエグれていたので、大事をとって手前の少し広い場所で置き車。
車止めの鉄柵をすり抜け、綺麗な沢を眺めながら元腰橋まで林道を歩き

猪足林道出合を左折してさらに林道歩き・・・

(写真右の橋を渡ると猪足林道)
林道歩きは約30分だがこれがけっこうシンドイ。すでに汗だくである。

最初は林道から入渓ポイントに入る分岐が分からず素通りしてしまい、往復10分ほどロスタイム。
入渓ポイント分岐場所には堰堤や林道工事の際の置き土産の円柱形のブリキ?トタン?が積まれた場所だった。

入渓場所へのアプローチには細い支流があったので、ここでスニーカーから沢タビに替えて入渓。

写真は入渓ポイントの浅瀬で画面右手には堰堤がある。


入渓すると広い砂地の河床を歩き、その後ゴーロ歩きを約15分。

2基一連の堰堤が立ちはだかり、右に踏み跡を辿り堰堤を巻く。
そこから少し進んだ場所の堰堤も手前右から巻いた。

が、この堰堤上部を越えるとそこは、けっこうな高さ。
どこから降りようか?堰堤を越えたあとすぐの急斜面?トラロープを出して?と思っていると嫁が「降りれる!」と言い出して先行。
嫁は立ち木に猿のようにぶら下がりながら急降下。結局、私もそれに続いて無事に降りたのですが、夏休みにここを子ども達を下ろすには降下用のロープの張り方やそれを利用した降ろし方が分からないと・・・という課題が残りました。

堰堤の高巻き以降、嫁の「躊躇しまくり石飛び」も先週の沢トレのオカゲでかなりスムーズに。しかも、今日は自力でルートファインディングして躊躇なく水に入るようになっていのでかなりの進歩。

そして最初の釜(淵)と小滝・・・前夜から早朝にかけて現地は雨だった模様で水位がかなりある。しかも水温がかなり低いので泳ぎたくないし濡れたくない。

悩んだ挙句、右岸をヘツリ、小滝を乗り越える中盤以降は、人工的に切り取られた立ち木の切り株を見つけ、それらを掴んで岩場を超えた。

入渓から約50分、高さ15mの元越大滝が!

大滝はスゴイ水量で滝の下部の岩も水しぶきで見えない状態。
素直に「この滝は・・・高い!ちょっと怖い!」と思った。

フィックスロープの張り方も実戦経験を持っていない私。
しかも右岸の滝取り付き場所に行くにも腰まで浸かっていかないとイケない状態だったので、

(滝に向かって右手のガレ場・・・手前の淵はけっこう深い)
これ以上無理をすると危険と判断して大滝を越える事を中止にした。
今後登るであろう?大滝の右をデジカメで色々撮影して今後の参考にすることに。

滝右手のガレ場を越えたあたりからV字になった暗い場所がある。ここを登るのか?

その後は滝の飛沫がかからない場所まで戻り(下界は35℃オーバーでも滝周辺は20℃くらいか?)、大滝を眺めながら昼メシ。

コンビニで仕入れたオニギリとお湯を沸かしてカップラーメン・・・あれ?箸を忘た!
仕方ないので沢に落ちていた樹の枝を鍋の湯で煮沸殺菌して箸の代用に(汗)


食後は滝を眺めながら涼しい場所で熱い紅茶を飲んでノンビリ。
対岸の岩肌を見ると、そこにはコアジサイが咲いていた。


コーヒーを飲み終わって沢を下って入渓ポイントまで戻ったのですが、帰りの最後の堰堤高巻きの途中、嫁が「ちょっと!!これ!これ!はよぉ!取って!」とパニック状態。
は?と思って振り返ると嫁のジャージの太もも付近にヤマビルが登ってる(汗)
「おっ?!これでお前も沢屋に近づいたのぉ!」嫁に言ってやったのですが、もうパニック。

素手でヒルを摘まんで爪で潰そうとしていると、嫁が後ろで「こんなところでグズグズしていたらアカン!もっとヒルが!!早く降りて沢に入らなアカン!」と怒りだしてしまいました。
ズボンの上を歩いていただけやからエエやん!と言ってやったのですが、余程ショックだったらしく以降は無言で車までモクモクと歩いていました。

車まで戻り、嫁が沢タビを脱ごうとした瞬間、「・・・ちょっと見て・・・フクラハギに赤い染みが・・・」見るとジャージのフクラハギが赤く染まっていたのです。そうなんです、嫁はヒルに献血したいたのです。
ヒルを探してみたものの何処にも居らず、腹一杯に血を吸った後に何処かでコロリと落ちてズボンの裾から脱出した模様。
嫁曰く、血は、ほとんど出ずにバンドエイドが5mm程度赤く染まるくらいで痒さは全く無し。嫁は後日「これなら、蚊やイエダニ、アブに刺された方が余程イヤや!ヒルに血を吸われるのは大した事じゃないんや!」とすっかり悟りの境地。でもヒルの姿は絶対にイヤ!とのこと(汗)

そんなこんなで嫁はすっかり沢にハマったようで、沢歩き用の装備を買うことに理解を示すようになった。
で、嫁が第一に買って良い!と言ったのは、スネ用にネオプレーン製ゲーター(スパッツ)。
アウトレットで安く買ったのですが、買った翌日、仕事の休憩時間に嫁と装着して「フッフッフ・・・これでヒルも入り込めまい!」と、ほくそ笑みあいました。
それからツェルト。これはもしもの時のお守りとして山岳ガイドをしているT氏がザックの底にいつも入れておくように言われていたもの。
また、セルフビレイとフィックスロープを張る為にダイニーマのスリング(60cmと120cm)と安全環付きカラビナ、スワミベルトも購入。
子ども用ヘルメットは小学生の姉は学校からもらった自転車用ヘルメット。保育園に通う弟は近所の中学生が小学生時代に使っていたヘルメットを貰った。
ザイルはT氏の勧めでヒルウォーキング用ロープとしても使えるエーデルワイス製のディスカバー8mm×30mを購入。
あとは実地でこれらの装備をいかにして使うのか?これはT氏の支援を待たねばならない・・・

「ファミリー沢登りのへの道」第三弾へ続く・・・
| 沢登り::鈴鹿 |
| 10:42 PM | comments (0) | trackback (0) |

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