2011,10,14, Friday/五代目
キノコの季節がやってきた。
でも、被害が各地で出た台風12・15号以降に雨が少なく、彼岸が過ぎても冷え込みが穏やかだった。そのせいかどうか分からないが、紅葉もイマイチ綺麗じゃなく、去年の同じ頃のキノコが全く出ていない状態が続いている。なので暇を見つけてはアチラの山へコチラの山へ(近所の伊賀市内)右往左往している。
国土地理院の地図で破線のある場所を中心に山に入っていくのだが山が荒れて倒木が道を塞いでいたり笹藪になっていたりする。
(温かい日が続いてカバイロツルタケがあったが一本だけ)
破線が通れないのは、まぁ里山に用事が無くなってしまった現代社会では「しょうが無い」ことなんだけど、
(見るからに毒キノコの幼菌だ)
(ツバアブラシメジの老菌?)
非常に困ってしまうのは破線がいつの間にか簡易舗装路になっていたり、拡幅工事がされていて、林業関係者がトラックで乗り入れられるようになっていると、杉・桧の植林が山奥にまで伸びていき、森の植生が杉・桧だけになって単調になる。今の伊賀の森は多様性を失っているように思う。
(コウタケの幼菌:干して保管中)
これでは山菜はおろか、きれいな季節感のある山野草をはじめキノコや木の実まで無くてとうぜん。
(シメジ系の不明菌)
また針葉樹だけの森は保水力を失う。なので治山・治水事業を繰り返し予算がどんどん投下されていく。でも、大雨がなくても土砂を垂れ流したり濁った水を流し続ける源頭部の渓流は無くならない。
(知らなかったキノコだけど、帰宅後調べると食用菌のカノシタだった!)
そんな痩せた山ばかりなのに、猟師が少なくなって個体が増えすぎているサル・シカ・イノシシなどの動物たち。
(可愛い花のアケボノソウ)
その動物が媒介となってバラ蒔いているひとつが「山ダニ(ササダニ)」、もうひとつはヤマビルだ。
(薬草になるセンブリと蜜?花粉を食べるコウチュウ)
この量と拡大範囲は半端じゃない。ダニは、太股より下の笹やアセビ、イヌツゲの横を歩いたり、ちょっとヤブコギをすると足にダニがワンサカ歩いている事態に陥る。
(伊賀の800mクラスの山は紅葉が始まっている)
大きなダニはすぐに分かるのでマシだが生まれたてのダニがイッパイいると「土?それともホコリ?」と思っているものが指で払おうとした瞬間に蜘蛛の子を散らすかのごとくワラワラと動き出す。
(里山の二次林で見つけたウスヒラタケ)
でも、蜘蛛の子どもと比べその数分の一の小ささのダニ。
(ウスヒラタケの隣にあったヌメリスギタケモドキ)
肉眼ではダニの足がかろうじて確認できるくらいだ。
(その倒木の近くの倒木に赤いプヨツブがイッパイ!)
(ドロホコリ科 マメホコリ属のマメホコリ)
(このサーモンピンクでぷよぷよした物体は年金粘菌)
年金粘菌のお話。南方熊楠や昭和天皇が研究していた菌で「栄養体が移動しつつ微生物などを摂食する“動物的”性質を持ちながら、小型の子実体を形成し、胞子により繁殖するといった植物的(あるいは菌類的)性質を併せ持つ生物。」出典:Wiki
なんだか私の立っている辺りの倒木にイッパイ「プヨツブ」が居るんだけど、チミッとしてみると皮が破れて『トローリ』と赤い内容物が流れでてくる!(この付近だけで他には居なかった。
(お昼の握り飯を食べていると目の前の落ち葉に完璧に擬態したカエルが居た。大きさや姿形からして、ひょっとしてトノサマガエルだろうか?お腹が膨れているが、木の棒でツンツンすると「ジョー、ジョー」オシッコをして、やがて身軽に成りピョンピョン飛んで森の中に消えてしまった)
でっかいコナラの倒木の剥けた樹皮に居た特大ザトウムシた達。
手足を広げた幅は20cm以上あった。
赤松の樹皮に出来たオレンジ色というか黄金色のシイタケ型キノコ。
これは?・・・・
(杉林の湿気った林道にあった私の知らないキノコの老菌)
沢の近くの湿地や湿った林道にコロニーを作っていた黄色いキノコ達。
ニガクリタケだろうか?
ダニの多いのには本当にイヤだ。
(イヌホウズキだろうか?アメリカイヌホウズキだろうか?)
ヤマビルはかつて石灰岩質の古い地層の山を流れる沢沿いの湿った森にいたのだが、今では何処にでも居るように見受けられる。
(やっと)巡り会えたアミタケ(スドウシ)の楽園。意外にも道端にあった)
里山を利用しなくなった私たちが里山を再度利用することはまず無いだろう。でも、それではイケナイのだが・・・
道端にあった美味しそうなシメジ系のキノコ!
株でイッパイあった!と持ち帰り、ヌメリのある傘に付いた落ち葉を洗いダシ汁で煮て味見してみたら!「矢鱈に苦い!」こんなもの食えるか!?食べられそうなルックスでダメ?と、するとこれがキノコ名人も目が眩んでしまうというカキシメジか!?
こんなもの食べれるか!と、すべて処分した。
ウスヒラタケはスキヤキ風にしてみたが、あまり美味しくなく、こちらも廃棄。ツキヨタケじゃないだろうなぁ・・・
ま、以上のキノコはあたっても少量の味見程度だから下痢・嘔吐くらいで大したことない。(翌日の不具合無し)
正体がハッキリしていたアミタケ(スドシ)とヌメリスギタケモドキは味噌汁にして美味しくいただきました。
また雨が降ってお天気になったらキノコ探しに行こう!
でも、被害が各地で出た台風12・15号以降に雨が少なく、彼岸が過ぎても冷え込みが穏やかだった。そのせいかどうか分からないが、紅葉もイマイチ綺麗じゃなく、去年の同じ頃のキノコが全く出ていない状態が続いている。なので暇を見つけてはアチラの山へコチラの山へ(近所の伊賀市内)右往左往している。
国土地理院の地図で破線のある場所を中心に山に入っていくのだが山が荒れて倒木が道を塞いでいたり笹藪になっていたりする。
(温かい日が続いてカバイロツルタケがあったが一本だけ)
破線が通れないのは、まぁ里山に用事が無くなってしまった現代社会では「しょうが無い」ことなんだけど、
(見るからに毒キノコの幼菌だ)
(ツバアブラシメジの老菌?)
非常に困ってしまうのは破線がいつの間にか簡易舗装路になっていたり、拡幅工事がされていて、林業関係者がトラックで乗り入れられるようになっていると、杉・桧の植林が山奥にまで伸びていき、森の植生が杉・桧だけになって単調になる。今の伊賀の森は多様性を失っているように思う。
(コウタケの幼菌:干して保管中)
これでは山菜はおろか、きれいな季節感のある山野草をはじめキノコや木の実まで無くてとうぜん。
(シメジ系の不明菌)
また針葉樹だけの森は保水力を失う。なので治山・治水事業を繰り返し予算がどんどん投下されていく。でも、大雨がなくても土砂を垂れ流したり濁った水を流し続ける源頭部の渓流は無くならない。
(知らなかったキノコだけど、帰宅後調べると食用菌のカノシタだった!)
そんな痩せた山ばかりなのに、猟師が少なくなって個体が増えすぎているサル・シカ・イノシシなどの動物たち。
(可愛い花のアケボノソウ)
その動物が媒介となってバラ蒔いているひとつが「山ダニ(ササダニ)」、もうひとつはヤマビルだ。
(薬草になるセンブリと蜜?花粉を食べるコウチュウ)
この量と拡大範囲は半端じゃない。ダニは、太股より下の笹やアセビ、イヌツゲの横を歩いたり、ちょっとヤブコギをすると足にダニがワンサカ歩いている事態に陥る。
(伊賀の800mクラスの山は紅葉が始まっている)
大きなダニはすぐに分かるのでマシだが生まれたてのダニがイッパイいると「土?それともホコリ?」と思っているものが指で払おうとした瞬間に蜘蛛の子を散らすかのごとくワラワラと動き出す。
(里山の二次林で見つけたウスヒラタケ)
でも、蜘蛛の子どもと比べその数分の一の小ささのダニ。
(ウスヒラタケの隣にあったヌメリスギタケモドキ)
肉眼ではダニの足がかろうじて確認できるくらいだ。
(その倒木の近くの倒木に赤いプヨツブがイッパイ!)
(ドロホコリ科 マメホコリ属のマメホコリ)
(このサーモンピンクでぷよぷよした物体は
なんだか私の立っている辺りの倒木にイッパイ「プヨツブ」が居るんだけど、チミッとしてみると皮が破れて『トローリ』と赤い内容物が流れでてくる!(この付近だけで他には居なかった。
(お昼の握り飯を食べていると目の前の落ち葉に完璧に擬態したカエルが居た。大きさや姿形からして、ひょっとしてトノサマガエルだろうか?お腹が膨れているが、木の棒でツンツンすると「ジョー、ジョー」オシッコをして、やがて身軽に成りピョンピョン飛んで森の中に消えてしまった)
でっかいコナラの倒木の剥けた樹皮に居た特大ザトウムシた達。
手足を広げた幅は20cm以上あった。
赤松の樹皮に出来たオレンジ色というか黄金色のシイタケ型キノコ。
これは?・・・・
(杉林の湿気った林道にあった私の知らないキノコの老菌)
沢の近くの湿地や湿った林道にコロニーを作っていた黄色いキノコ達。
ニガクリタケだろうか?
ダニの多いのには本当にイヤだ。
(イヌホウズキだろうか?アメリカイヌホウズキだろうか?)
ヤマビルはかつて石灰岩質の古い地層の山を流れる沢沿いの湿った森にいたのだが、今では何処にでも居るように見受けられる。
(やっと)巡り会えたアミタケ(スドウシ)の楽園。意外にも道端にあった)
里山を利用しなくなった私たちが里山を再度利用することはまず無いだろう。でも、それではイケナイのだが・・・
道端にあった美味しそうなシメジ系のキノコ!
株でイッパイあった!と持ち帰り、ヌメリのある傘に付いた落ち葉を洗いダシ汁で煮て味見してみたら!「矢鱈に苦い!」こんなもの食えるか!?食べられそうなルックスでダメ?と、するとこれがキノコ名人も目が眩んでしまうというカキシメジか!?
こんなもの食べれるか!と、すべて処分した。
ウスヒラタケはスキヤキ風にしてみたが、あまり美味しくなく、こちらも廃棄。ツキヨタケじゃないだろうなぁ・・・
ま、以上のキノコはあたっても少量の味見程度だから下痢・嘔吐くらいで大したことない。(翌日の不具合無し)
正体がハッキリしていたアミタケ(スドシ)とヌメリスギタケモドキは味噌汁にして美味しくいただきました。
また雨が降ってお天気になったらキノコ探しに行こう!
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