2012,06,19, Tuesday/五代目
入梅したあとの沢登りは水量が少なく、淵も釜も深くもデカくも無い場所がいい!(^_^;)
でも、思ってもみないシャワークライム!(・∀・)v
しっかり濡れたよ!(2012年6月18日)
今回、師匠の選んだルートは鈴鹿の仙ヶ岳!でも伊勢側じゃなく、滋賀県側。
仙ヶ岳の滋賀県側ルートといえば!2年前の秋に師匠と割谷右股の途中から北西尾根を登ったことがあるけど?
師匠からの事前連絡。
「今回は割谷左股を沢登り。水量は少なく膝上が濡れる所はなし。」
ふ~ん
「あんさん、リーダーヨロシクね」
なんと!今回は私が「初」リーダー!?
え?リーダーって何する人?(-_-;)しらん・・・
兎も角、標高図から登り下りのルートをチョイスし、配布用地図を準備。
あとは私より登山歴の長い人たちばかりだから何とかなるだろう!(^_^;)
それから、師匠のお達しはこう締めくくられていた。
『ヒルがいます、気になる人、ヒル対策必要です(濃食塩水スプレーなど)」』
え?師匠がヒル対策を連絡?
これは一大事!
彼と沢登りを何度も行ってきたが、こんな発言は初めて!
きっとヒルがウヨウヨいるんや!!
ということで、山蛭対策を準備する。
こんな時にはヒル下がりのジョニー!
あ!そや!先日の焼合谷で使って補充(買い足)していない!もう間に合わない!
ちゅーことは、水場周り清掃スプレーの空きボトルに食塩をイッパイ入れて食塩水スプレーを作成。
これをニッカーボッカーのポケットに入れておいて、取りつかれたらシュッシュする。
そしてヤマビルに取り囲まれる前にシュッシュして結界を張るのだ!
あと、それも尽きた時のために台所用に買ってあったシナモンリーフが主成分のコバエバリアをザックに入れてきた。
この成果は別に記載することにする。
さて、当日、黒滝養魚場手前駐車地で待ち合わせ。
道を挟んだ場所では老人クラブ?がゲートボール中。
ゲートボールが終わって、一人の爺さんがやって来て「あんたら山に登るのかい?」・・・この会話は師匠のブログに書かれているので参照していただくとして、当方のメンバーが集合したので田村川沿いの林道を奥へ向かう。
この林道、途中で急なスロープで河床に降りて渡渉。その後、急な坂道を登る。ホイールベースが長く、低床車な我がセレナ(2WD)でも、なんとか床を擦ること無く、車止め手前まで進むことができた。が、出来る限り低床車は止めたほうがいいと思う。
メンバーは男3人+女5人=8人。
駐車地で沢の足回りになり、トコトコと林道を下って割谷出合へ。
道中にモミジバキイチゴが実を付けていた。
当然、一同は貪るように食べていた(-_-;)
割谷出合までに仙ガ岳という標識。
(↑2010年11月撮影)
山には虎ロープがぶら下がっていた。
(↑2010年11月撮影)
これがゲートボールしていた爺さんが整備したルート。
割谷出合に到着。
コンクリート橋の脇から入渓。
入渓したらすぐに低い砂防堰堤を1つ左岸から越え・・・あ!Σ( ゚∀)ゲッ!!
ヒルいるやん!しかもトップで歩いていた私の沢靴に?なんでや!?
アカンやん!!ヒルおるーって!みんな大騒ぎしてるやん!
もう、落ち葉のある場所は山ビルたちがスタンディングでユラユラしてる!
各々が塩水スプレーを取り出し靴にスパッツに振り掛けた!
そや!水に入らなあかん!と急いで沢に入ったが、また低い堰堤・・・(-_-;)
左岸から巻いて・・・同じことの繰り返しであった(-_-;)
20分余りで右俣左俣分岐点。
今日は左俣に入ります。
すぐに2段滝があります。奥の滝は3m足らず。
M氏はトップで左岸水際で突破。
ロープ出してくださーい!と言ったものの、Mさん、この日はスリングは持っていたけどロープを持っていなかった。
そこで師匠、「リーダー、私のロープをM氏に渡してきてーな。よろしく」
へーい!(゚д゚)/
右岸をヘツって滝の水際を登ろうと思ってみたものの、ヘツリ失敗でドボン。股下まで濡らして岩に取り付くが岩は崩壊してボロボロと抜け落ちてくる。
こういう時はゆっくり焦らず着実に3点確保して登る。少しだけシャワーして滝芯でクリア。
あとはM氏がトップロープを用意してビレー。
私もビレーのお手伝い。
次の滝は水がドバドバ落ちてきているし更にモロいようなので右岸からバンドを伝って小さく巻く。
が!ここも濡れた落ち葉の堆積場所!ヒルが立ち上がってダンシングしてるやん!
ウッキー!Σ(゚∀゚ノ)ノ塩水攻撃やー!と足に登って来ているヒルたちを攻撃!
オトトイきやがれ!(-_-;)
その後はゴルジュっぽいが釜は発達していない小滝の連続。
ヒルが待ち構えているのかも?と落ち葉のある水際は歩かないようにする。
ca.640m左俣が二股に別れる。この二股を左に行くと小社峠と後述する「割谷右岸尾根」との間に突き上げている。
我々は仙ヶ岳方面へ登るのでここは(左俣の)右股を行く。
右俣出合には2m余りの小滝。
小さい釜は股下まで濡れそうだったので小滝の左岸から攻めてみたが手がかりを探しているときに指がツルッ!
ドッボーン!思ったとおり股下までしっかり濡れてしまいました(^_^;)
濡れてしまえばこちらのもの!滝芯をシャワーでガシガシ登ってクリア。
この小滝の左右両方は、濡れていると手がかり足がかりが少なく、手をかける場所があっても崩壊している石。石を引けば抜け落ちるので注意が必要。なので結局ロープを出してトップロープをセット。
(ビレイヤーを交代してくれた師匠)
安全第一でございます(^_^)
その後も崩壊斜面を横目に見ながら小滝を何個も登り。
階段状の小滝がイッパイ出てくる。
北西の斜面ながらゴルジュが浅く比較的明るい谷だ。
ナメ滝も出てくる
階段状の滝が川幅いっぱいに流れていたりする
~(´∀`~)スズスィ~
暑い外界を忘れて涼しい一時
そう思っていたら背の高い滝が登場。
割谷左俣最大の滝だろうか?
7m余りの高さはある。
高さはあれども沢床にフリクションがあるし、バンドも滝の途中にあるし、水量も穏やかなのでノーロープでイケそうですね。と私が師匠に言うと「ダメダメ、一人一人大丈夫が違う。何かあってからじゃ遅い。ロープ出して」とあいなった。
M氏が私のロープを引いて滝上に行った。
でも支点の工作に手間取っているようなので私も追っかけて上へ登る。
高度感は少しあるが、足場も良いし、手がかりもイッパイあるし、フリクションも良好。
落ち着いてゆっくり登れば色んなルートで楽しめそうだ。
トップロープで皆が登ってくる。プチシャワーでみんな笑顔だ。
大滝の上は階段状の4m滝。
この滝の上で湯を沸かして昼食にした。
水に濡れて冷えた身体には釜揚げうどんがアリガタイ。
昼食終了が13時と少し遅くなったので仙ヶ岳登頂を諦めて小社峠へ登ろうか?とca.730mの谷分岐を左へ入る。
と、すぐに伏流し、枯れ沢になってしまった。
みんな「これは寂しすぎるわ!もう少し水の中を歩こうよ!」と言い出した。
・・・そうやなぁ確かにもう少し右は水がありそうやからなぁ・・・
右を行ってみるか!と当初予定ルートに転進。
沢は黄色いガレになって右手に崩壊斜面が出てきた。
進路の左手の森の中に小滝がある。
水量は大した事が無くなったが小滝を越えて40mほどは水は流れていた。
そろそろ限界やなぁと思った場所の右岸に低い支尾根があった。
足元がズルズル、もしくは傾斜角が立ってこないうちに支尾根に乗る。
谷詰めすると後で苦労する事が多いのだ(^_^;)
シカ道を辿って登っていけば少し平らな場所発見。
左手は雨裂で切り立っている。
ここでフェルトシューズの方たちに陸上用の靴に履き替えていただいた。
このころから今度はアブ+ブヨを引き連れて歩くことになる。
各々がミントオイルのスプレーを帽子のツバや襟足などにシュッシュ!
靴を履き替え木を掴みながら登っていくと空の明るい場所が近づいて大きな岩が出てきた。
間もなく仙ヶ岳山頂から北へ150mほど下った県境稜線尾根に到着。
風が気持ちいい!
台風前で水蒸気が多いので眺望はイマイチだが西は綿向山、北は鎌ヶ岳や御在所が見えている。
ここからの下山路は犬返しの険まで県境稜線尾根の縦走路を歩き、アライ谷出合を田村川方向へ一気に降りる予定。
このルートなら稜線歩きを満喫できるし、犬返しの険で岩場で遊べるし、距離にして180m降りるだけですぐに明るい林道(車道)なので蛭にも会うことが無い。(その後、30分あまりの林道歩きがあるけど)
ca.894mから小社峠のca.800mへ到着
次は818mまで登って、さらに805mまで下る。
其の次は少し長くて急な登りが待っている。
それを忍耐強く登ればca.850mの少し岩場があって西の展望が良い。
さらに少し昇り降りをして進んでいると、師匠から次のようなお達しが!
「おおおい!リーダー!朝のゲートボール爺さんが整備したっていう西尾根を降りようよぉ!初体験したいなぁ!」
「うううう・・・メンバーで降りたことのないルートか・・・でも、下山ルートとしては林道まで一番遠いルートだし・・・それに必ず下の方で蛭が待っているだろうなぁ・・・と考えながら歩いていると、左手の木に下山ルートを示すテープを発見。
伊賀遊歩初ルートということで給水休憩を挟んで西尾根を降りることにした。
西尾根はテープマークが適切にあってルート間違いもなく最初は歩きやすかった。
だが、ルート全域で尾根の両側が崩落しつつあるようで、標高地図以上に痩せ尾根が続く。
二股に別れた松の巨木を過ぎると
少し平らなP729(中間点)に到着。
ここで進路を右(北)に取ると、風化した花崗岩のザレザレ痩せ尾根を綱渡り。
ここには虎ロープがフィックスされている。
なおも崩壊中?のような痩せ尾根を歩いて渡っていると右斜面にコアジサイの群落があった。
私の背中、ザックの隙間がかなり暑くなってきたので、少し広い場所で小休止。地図で現在地確認。かなり下ってきている。
あれ?トッしゃん?背中に落ち葉?ちゃうやん!それヒルやん!待ってぇや!塩水シュッシュや!
・・・コロリン。このヒル、沢からずっとトッしゃんの背中を登り続けていたんだろうか?(-_-;)
よし、もう少しで林道や!行こう!
少し湿気が出てきたなあと心配していたら朱色とオレンジ色のキノコちゃん。
ヤマベニタケかな?
もう林道出合に近付いているハズなんだけどなぁと下っていくと、杉の植林帯。右手にヌタ場があって、そこを起点に
水が流れをつくろうとしている。なんだかヤバい雰囲気が漂っている(^_^;)
杉の向こうに二次林?お!なんじゃありゃ!デカイ!
足元が裂けてウロのようになっているデカイ、立派な木!
2人くらいならウロに入ることができそう。
写真も撮ったし、さぁ林道へ!あれ?赤テープの印が?何処やろ?
あ!(゚д゚)アカン!
足元の杉の枯れ葉でデカイ蛭が踊ってる!靴に何匹も登ってる!(゚∀゚)ウギャー!
登ってきた蛭には塩水スプレーや!(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!
アカン進路でナンボでも踊っとる!゚(∀) ゚ エッ?
こうなりゃヤケだ!塩水スプレーをシュッシュしながら進路を切り開いてやるー!ヽ(°▽、°)ノエヘヘヘヘ
ルートは何処ぉ~!?Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
そっちとちゃうか!?
あ!こっちや!こっちから林道へ下ってるわ!こっちや!
それを聞いたSRさん、トップにいた私とトッしゃんを追い抜いたかと思うと、細い木をバキ!バキー!とへし折りながら一目散に林道へ下って行かれた(;・∀・)スゴっ!
よほどヒル地獄が嫌だったんだろう(・_・;)
駐車地へ戻る林道を歩いていると、各々が今日の感想を語っていた。
それにしても今日の沢登りは面白かったなぁ!小さい滝で恐怖感も無かったし、飛び石でビビることも無かったし。ちょっとシャワーもしたし良かった良かった!
いやぁダラダラ下る下降ルートの最後にヒル地獄でピリリと締めくくって!とっても良い下山ルートや!
ヾ(゚ε゚ )オイオイ ヾ(-ω-;)オイオイ
駐車地に戻って、皆さんお待ちかねのヤマビルチェーック!
(・∀・)b
お?オランなあ?!
いいひんわ!(=いないわ)
あ?ほんまや、オランわ。
良かったなぁ!
あ!!!ヒルいてる!スパッツの中に2匹おる!わーーーーぁっ!登山靴の紐の裏に隠れてる!
全部で4匹おったー!(←うちの嫁さん)
わーーーー!こっちも居てるわ!靴下の外側に3匹!靴の中にもおるわー!こちらも四匹発見。(←UHさん)
結局、これほどまでヒルに遭遇したにも関わらずヒルに献血した人はゼロ
良かった良かった!
(・・・家で気づいた人!献血したメンバーは自己申告願います)
今日の割谷左俣は、美渓と呼ぶには少し躊躇するものの、コンパクトに面白さが濃縮された谷だった。伊賀から遅めの出発でブラリと沢遊びに来るのに丁度良いのだが、如何せんヤマビル様の出現率が高く、ヤマビル対策が出来ていない人やルート選択を躊躇して立ち止まる機会が多い人は要注意な場所だ。特に雨後・・・それも夕立の後にムシムシがぶり返すような真夏はヤマビルで剣山が出来るかも?(-_-;)
今日は皆さん、お疲れ様でした!皆さんのお陰で無事下山できました!
名ばかりのリーダーで、どーもスミマセンでした!m(__)m
距離:4.264km(沿面:4.533km)
所要時間:5時間37分
累積標高差+642m
累積標高差-635m
8:50黒滝養魚場手前駐車地9:30
9:50車止め手前駐車地10:10
10:18割谷出合
10:43右俣左俣分岐11:08(ザイル)
11:20左俣の右俣3m滝(ザイル)11:40(ザイル)
12:00大滝7m12:15(ザイル)
12:18昼食(ca.730m)13:00
13:10支尾根(ca.800m)
13:13靴履き替え(ca.811)13:33
13:52県境稜線尾根(ca.894m)13:55
14:23下降点(ca.870m)14:35
15:25小休止(ca.642m)15:31
15:43林道
15:49駐車地
家に帰ってドロドロになった沢靴をビニール袋から取り出すと私の沢靴にシャクトリ虫?
ちゃうやん!ヤマビルや!お持ち帰りしてもた!(-_-;)
はぁ~・・・塩水スプレー・・・シュッシュ・・・・
あれ?ビニール袋の落ち葉?振っても取れへん・・・あ?伸びた・・・
これもヤマビルや。
伊賀の自宅へ合計二匹お持ち帰りしてました(-_-;)
塩水かけて放置しておくと、
ご覧のとおり、縮こまってペラペラになってご臨終です。
仙ヶ岳の割谷、恐るべし(-_-;)
でも、思ってもみないシャワークライム!(・∀・)v
しっかり濡れたよ!(2012年6月18日)
今回、師匠の選んだルートは鈴鹿の仙ヶ岳!でも伊勢側じゃなく、滋賀県側。
仙ヶ岳の滋賀県側ルートといえば!2年前の秋に師匠と割谷右股の途中から北西尾根を登ったことがあるけど?
師匠からの事前連絡。
「今回は割谷左股を沢登り。水量は少なく膝上が濡れる所はなし。」
ふ~ん
「あんさん、リーダーヨロシクね」
なんと!今回は私が「初」リーダー!?
え?リーダーって何する人?(-_-;)しらん・・・
兎も角、標高図から登り下りのルートをチョイスし、配布用地図を準備。
あとは私より登山歴の長い人たちばかりだから何とかなるだろう!(^_^;)
それから、師匠のお達しはこう締めくくられていた。
『ヒルがいます、気になる人、ヒル対策必要です(濃食塩水スプレーなど)」』
え?師匠がヒル対策を連絡?
これは一大事!
彼と沢登りを何度も行ってきたが、こんな発言は初めて!
きっとヒルがウヨウヨいるんや!!
ということで、山蛭対策を準備する。
こんな時にはヒル下がりのジョニー!
あ!そや!先日の焼合谷で使って補充(買い足)していない!もう間に合わない!
ちゅーことは、水場周り清掃スプレーの空きボトルに食塩をイッパイ入れて食塩水スプレーを作成。
これをニッカーボッカーのポケットに入れておいて、取りつかれたらシュッシュする。
そしてヤマビルに取り囲まれる前にシュッシュして結界を張るのだ!
あと、それも尽きた時のために台所用に買ってあったシナモンリーフが主成分のコバエバリアをザックに入れてきた。
この成果は別に記載することにする。
さて、当日、黒滝養魚場手前駐車地で待ち合わせ。
道を挟んだ場所では老人クラブ?がゲートボール中。
ゲートボールが終わって、一人の爺さんがやって来て「あんたら山に登るのかい?」・・・この会話は師匠のブログに書かれているので参照していただくとして、当方のメンバーが集合したので田村川沿いの林道を奥へ向かう。
この林道、途中で急なスロープで河床に降りて渡渉。その後、急な坂道を登る。ホイールベースが長く、低床車な我がセレナ(2WD)でも、なんとか床を擦ること無く、車止め手前まで進むことができた。が、出来る限り低床車は止めたほうがいいと思う。
メンバーは男3人+女5人=8人。
駐車地で沢の足回りになり、トコトコと林道を下って割谷出合へ。
道中にモミジバキイチゴが実を付けていた。
当然、一同は貪るように食べていた(-_-;)
割谷出合までに仙ガ岳という標識。
(↑2010年11月撮影)
山には虎ロープがぶら下がっていた。
(↑2010年11月撮影)
これがゲートボールしていた爺さんが整備したルート。
割谷出合に到着。
コンクリート橋の脇から入渓。
入渓したらすぐに低い砂防堰堤を1つ左岸から越え・・・あ!Σ( ゚∀)ゲッ!!
ヒルいるやん!しかもトップで歩いていた私の沢靴に?なんでや!?
アカンやん!!ヒルおるーって!みんな大騒ぎしてるやん!
もう、落ち葉のある場所は山ビルたちがスタンディングでユラユラしてる!
各々が塩水スプレーを取り出し靴にスパッツに振り掛けた!
そや!水に入らなあかん!と急いで沢に入ったが、また低い堰堤・・・(-_-;)
左岸から巻いて・・・同じことの繰り返しであった(-_-;)
20分余りで右俣左俣分岐点。
今日は左俣に入ります。
すぐに2段滝があります。奥の滝は3m足らず。
M氏はトップで左岸水際で突破。
ロープ出してくださーい!と言ったものの、Mさん、この日はスリングは持っていたけどロープを持っていなかった。
そこで師匠、「リーダー、私のロープをM氏に渡してきてーな。よろしく」
へーい!(゚д゚)/
右岸をヘツって滝の水際を登ろうと思ってみたものの、ヘツリ失敗でドボン。股下まで濡らして岩に取り付くが岩は崩壊してボロボロと抜け落ちてくる。
こういう時はゆっくり焦らず着実に3点確保して登る。少しだけシャワーして滝芯でクリア。
あとはM氏がトップロープを用意してビレー。
私もビレーのお手伝い。
次の滝は水がドバドバ落ちてきているし更にモロいようなので右岸からバンドを伝って小さく巻く。
が!ここも濡れた落ち葉の堆積場所!ヒルが立ち上がってダンシングしてるやん!
ウッキー!Σ(゚∀゚ノ)ノ塩水攻撃やー!と足に登って来ているヒルたちを攻撃!
オトトイきやがれ!(-_-;)
その後はゴルジュっぽいが釜は発達していない小滝の連続。
ヒルが待ち構えているのかも?と落ち葉のある水際は歩かないようにする。
ca.640m左俣が二股に別れる。この二股を左に行くと小社峠と後述する「割谷右岸尾根」との間に突き上げている。
我々は仙ヶ岳方面へ登るのでここは(左俣の)右股を行く。
右俣出合には2m余りの小滝。
小さい釜は股下まで濡れそうだったので小滝の左岸から攻めてみたが手がかりを探しているときに指がツルッ!
ドッボーン!思ったとおり股下までしっかり濡れてしまいました(^_^;)
濡れてしまえばこちらのもの!滝芯をシャワーでガシガシ登ってクリア。
この小滝の左右両方は、濡れていると手がかり足がかりが少なく、手をかける場所があっても崩壊している石。石を引けば抜け落ちるので注意が必要。なので結局ロープを出してトップロープをセット。
(ビレイヤーを交代してくれた師匠)
安全第一でございます(^_^)
その後も崩壊斜面を横目に見ながら小滝を何個も登り。
階段状の小滝がイッパイ出てくる。
北西の斜面ながらゴルジュが浅く比較的明るい谷だ。
ナメ滝も出てくる
階段状の滝が川幅いっぱいに流れていたりする
~(´∀`~)スズスィ~
暑い外界を忘れて涼しい一時
そう思っていたら背の高い滝が登場。
割谷左俣最大の滝だろうか?
7m余りの高さはある。
高さはあれども沢床にフリクションがあるし、バンドも滝の途中にあるし、水量も穏やかなのでノーロープでイケそうですね。と私が師匠に言うと「ダメダメ、一人一人大丈夫が違う。何かあってからじゃ遅い。ロープ出して」とあいなった。
M氏が私のロープを引いて滝上に行った。
でも支点の工作に手間取っているようなので私も追っかけて上へ登る。
高度感は少しあるが、足場も良いし、手がかりもイッパイあるし、フリクションも良好。
落ち着いてゆっくり登れば色んなルートで楽しめそうだ。
トップロープで皆が登ってくる。プチシャワーでみんな笑顔だ。
大滝の上は階段状の4m滝。
この滝の上で湯を沸かして昼食にした。
水に濡れて冷えた身体には釜揚げうどんがアリガタイ。
昼食終了が13時と少し遅くなったので仙ヶ岳登頂を諦めて小社峠へ登ろうか?とca.730mの谷分岐を左へ入る。
と、すぐに伏流し、枯れ沢になってしまった。
みんな「これは寂しすぎるわ!もう少し水の中を歩こうよ!」と言い出した。
・・・そうやなぁ確かにもう少し右は水がありそうやからなぁ・・・
右を行ってみるか!と当初予定ルートに転進。
沢は黄色いガレになって右手に崩壊斜面が出てきた。
進路の左手の森の中に小滝がある。
水量は大した事が無くなったが小滝を越えて40mほどは水は流れていた。
そろそろ限界やなぁと思った場所の右岸に低い支尾根があった。
足元がズルズル、もしくは傾斜角が立ってこないうちに支尾根に乗る。
谷詰めすると後で苦労する事が多いのだ(^_^;)
シカ道を辿って登っていけば少し平らな場所発見。
左手は雨裂で切り立っている。
ここでフェルトシューズの方たちに陸上用の靴に履き替えていただいた。
このころから今度はアブ+ブヨを引き連れて歩くことになる。
各々がミントオイルのスプレーを帽子のツバや襟足などにシュッシュ!
靴を履き替え木を掴みながら登っていくと空の明るい場所が近づいて大きな岩が出てきた。
間もなく仙ヶ岳山頂から北へ150mほど下った県境稜線尾根に到着。
風が気持ちいい!
台風前で水蒸気が多いので眺望はイマイチだが西は綿向山、北は鎌ヶ岳や御在所が見えている。
ここからの下山路は犬返しの険まで県境稜線尾根の縦走路を歩き、アライ谷出合を田村川方向へ一気に降りる予定。
このルートなら稜線歩きを満喫できるし、犬返しの険で岩場で遊べるし、距離にして180m降りるだけですぐに明るい林道(車道)なので蛭にも会うことが無い。(その後、30分あまりの林道歩きがあるけど)
ca.894mから小社峠のca.800mへ到着
次は818mまで登って、さらに805mまで下る。
其の次は少し長くて急な登りが待っている。
それを忍耐強く登ればca.850mの少し岩場があって西の展望が良い。
さらに少し昇り降りをして進んでいると、師匠から次のようなお達しが!
「おおおい!リーダー!朝のゲートボール爺さんが整備したっていう西尾根を降りようよぉ!初体験したいなぁ!」
「うううう・・・メンバーで降りたことのないルートか・・・でも、下山ルートとしては林道まで一番遠いルートだし・・・それに必ず下の方で蛭が待っているだろうなぁ・・・と考えながら歩いていると、左手の木に下山ルートを示すテープを発見。
伊賀遊歩初ルートということで給水休憩を挟んで西尾根を降りることにした。
西尾根はテープマークが適切にあってルート間違いもなく最初は歩きやすかった。
だが、ルート全域で尾根の両側が崩落しつつあるようで、標高地図以上に痩せ尾根が続く。
二股に別れた松の巨木を過ぎると
少し平らなP729(中間点)に到着。
ここで進路を右(北)に取ると、風化した花崗岩のザレザレ痩せ尾根を綱渡り。
ここには虎ロープがフィックスされている。
なおも崩壊中?のような痩せ尾根を歩いて渡っていると右斜面にコアジサイの群落があった。
私の背中、ザックの隙間がかなり暑くなってきたので、少し広い場所で小休止。地図で現在地確認。かなり下ってきている。
あれ?トッしゃん?背中に落ち葉?ちゃうやん!それヒルやん!待ってぇや!塩水シュッシュや!
・・・コロリン。このヒル、沢からずっとトッしゃんの背中を登り続けていたんだろうか?(-_-;)
よし、もう少しで林道や!行こう!
少し湿気が出てきたなあと心配していたら朱色とオレンジ色のキノコちゃん。
ヤマベニタケかな?
もう林道出合に近付いているハズなんだけどなぁと下っていくと、杉の植林帯。右手にヌタ場があって、そこを起点に
水が流れをつくろうとしている。なんだかヤバい雰囲気が漂っている(^_^;)
杉の向こうに二次林?お!なんじゃありゃ!デカイ!
足元が裂けてウロのようになっているデカイ、立派な木!
2人くらいならウロに入ることができそう。
写真も撮ったし、さぁ林道へ!あれ?赤テープの印が?何処やろ?
あ!(゚д゚)アカン!
足元の杉の枯れ葉でデカイ蛭が踊ってる!靴に何匹も登ってる!(゚∀゚)ウギャー!
登ってきた蛭には塩水スプレーや!(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!
アカン進路でナンボでも踊っとる!゚(∀) ゚ エッ?
こうなりゃヤケだ!塩水スプレーをシュッシュしながら進路を切り開いてやるー!ヽ(°▽、°)ノエヘヘヘヘ
ルートは何処ぉ~!?Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
そっちとちゃうか!?
あ!こっちや!こっちから林道へ下ってるわ!こっちや!
それを聞いたSRさん、トップにいた私とトッしゃんを追い抜いたかと思うと、細い木をバキ!バキー!とへし折りながら一目散に林道へ下って行かれた(;・∀・)スゴっ!
よほどヒル地獄が嫌だったんだろう(・_・;)
駐車地へ戻る林道を歩いていると、各々が今日の感想を語っていた。
それにしても今日の沢登りは面白かったなぁ!小さい滝で恐怖感も無かったし、飛び石でビビることも無かったし。ちょっとシャワーもしたし良かった良かった!
いやぁダラダラ下る下降ルートの最後にヒル地獄でピリリと締めくくって!とっても良い下山ルートや!
ヾ(゚ε゚ )オイオイ ヾ(-ω-;)オイオイ
駐車地に戻って、皆さんお待ちかねのヤマビルチェーック!
(・∀・)b
お?オランなあ?!
いいひんわ!(=いないわ)
あ?ほんまや、オランわ。
良かったなぁ!
あ!!!ヒルいてる!スパッツの中に2匹おる!わーーーーぁっ!登山靴の紐の裏に隠れてる!
全部で4匹おったー!(←うちの嫁さん)
わーーーー!こっちも居てるわ!靴下の外側に3匹!靴の中にもおるわー!こちらも四匹発見。(←UHさん)
結局、これほどまでヒルに遭遇したにも関わらずヒルに献血した人はゼロ
良かった良かった!
(・・・家で気づいた人!献血したメンバーは自己申告願います)
今日の割谷左俣は、美渓と呼ぶには少し躊躇するものの、コンパクトに面白さが濃縮された谷だった。伊賀から遅めの出発でブラリと沢遊びに来るのに丁度良いのだが、如何せんヤマビル様の出現率が高く、ヤマビル対策が出来ていない人やルート選択を躊躇して立ち止まる機会が多い人は要注意な場所だ。特に雨後・・・それも夕立の後にムシムシがぶり返すような真夏はヤマビルで剣山が出来るかも?(-_-;)
今日は皆さん、お疲れ様でした!皆さんのお陰で無事下山できました!
名ばかりのリーダーで、どーもスミマセンでした!m(__)m
距離:4.264km(沿面:4.533km)
所要時間:5時間37分
累積標高差+642m
累積標高差-635m
8:50黒滝養魚場手前駐車地9:30
9:50車止め手前駐車地10:10
10:18割谷出合
10:43右俣左俣分岐11:08(ザイル)
11:20左俣の右俣3m滝(ザイル)11:40(ザイル)
12:00大滝7m12:15(ザイル)
12:18昼食(ca.730m)13:00
13:10支尾根(ca.800m)
13:13靴履き替え(ca.811)13:33
13:52県境稜線尾根(ca.894m)13:55
14:23下降点(ca.870m)14:35
15:25小休止(ca.642m)15:31
15:43林道
15:49駐車地
家に帰ってドロドロになった沢靴をビニール袋から取り出すと私の沢靴にシャクトリ虫?
ちゃうやん!ヤマビルや!お持ち帰りしてもた!(-_-;)
はぁ~・・・塩水スプレー・・・シュッシュ・・・・
あれ?ビニール袋の落ち葉?振っても取れへん・・・あ?伸びた・・・
これもヤマビルや。
伊賀の自宅へ合計二匹お持ち帰りしてました(-_-;)
塩水かけて放置しておくと、
ご覧のとおり、縮こまってペラペラになってご臨終です。
仙ヶ岳の割谷、恐るべし(-_-;)
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