茶野938m 御池林道は遠かった(T_T)::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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2012年11月7日の早朝、仕事を火曜日に片付けた私は嫁さんに店番を頼んでキノコ狩りに出かけた。
今回はマウンテンバイクを車に積みこんで御池林道へ行き、今夜のオカズとなるキノコをいっぱい持ち帰るハズだったのだが・・・なぜか茶野に登って来た・・・

茶野から鈴北岳方面を眺める・・・
あ?うっそ?私は東近江市の蛭谷からやってきて君ケ畑へ行きたかったのに!

上の写真は、朝7:30 蛭谷のヘアピンだ。赤いパイロンは東近江警察の通行止めパイロン。
私の前を走っていた車のドライバーが車を降りてパイロンを移動させて中に入ろうとしていた。
うそ!?うそ!
こんな所で通行止め?
そんなアホな?
と眺めていると「あ?ここ通るんですか?え?自転車で?自転車でもたぶん無理ですよ。ここからすぐの所で崩落してて、道が埋まっているんです。私はこれから土砂の撤去作業を行うんです。10t車が数台入ってくるので車を停めるならカーブ内を避けて少し上手にしておいてくださいね。」

え?(・∀・)マジ?
そんな!自転車で通行止め箇所の様子を観てみよう!うまく行けば自転車で通過できるかも!?
と、車から自転車を下ろして漕ぎ出せば、通行止めエリアから出てきたパトカーの巡査さんからも「道が埋まって通れませんよ」とアッサリ言われてしまった(^_^;)

論より証拠・・・とヘアピンから少し進んでみると山側に設置されていた崩落危険箇所の金網が大きく避けて崩土がドッサリと道を埋め尽くしている(・・;)

そこには先ほどのお兄さん、現場監督さん(?)土建屋さん(?)市の担当者さん(?)達が4人。
「あ~、ちょっと、見ての通り、あの状況で危ないので通らないでください。ええ、今日中に土砂の撤去をしないとダメなんで、仮復旧は本日中です。崩土を退けるだけですけどね」と、のこと。

御池林道周辺でキノコ探しは諦めて、成り行き上県道34号線を北上。
犬上ダムを越えて大君ケ畑に進む。と、言っても当初から第二案など考えて無かった。

車を運転しながら「どの山に登ろうか・・・」と思案。
佐目トンネルで時計を見るとすでに8:30(-_-;)

今日は16時に子ども達をインフルエンザの予防接種に連れて行く約束をしてきたんだった・・・(~_~;)
とっとと登って降りてくる山で迷わずに面白そうな山・・・あ!!

今年の4月に登った茶野にしよう!
主稜尾根への取り付きの課題を試してみよう!

前回の茶野は私の誕生日で、雪解けの鈴ヶ岳には黄色い花がたくさん咲いていた。しかし、茶野への登りがどうもしっくりしていなかったので今回はピストンで前回とは少しルートを変えてみることにした。

国道306号線沿いで茶野の登山口に近い駐車地は、今回も工事関係車両に占拠されていた。
なので前回同様に鞍掛峠の電光掲示板手前に駐車。

車の傍でルート検証をするためにスマホのGPS+地図ロイドを起動。
でもGPSの座標がナカナカ得ることが出来ない。
モタモタしていてもしょうがないので、スマホを再起動させながら登山口に向かって歩き始める。

すると佐目方面から一台の滋賀ナンバーのテリオスキッドがやってきた。
え?この車は?ひょっとして?と、通り過ぎた車を見ようと立ち止まって振り返ると、テリオスが停まって運転席のドアが開いた。中からは出てきたのはやっぱりKTさん!

「やっぱり辻さん!どうしてこんなところに!?」
こちらの経緯を説明。
KTさんは、御池岳の池巡りをご主人や仲間と一緒にするとのこと。
先週の下見では御池岳でナメコが採れたという・・・・無欲がイチバンなんだなぁ・・・>ナメコ
私も御池岳へ行ってナメコが欲しいなぁ・・・でも残念ながら今日、私が自由に出来る時間では降りてこれない(~_~;)

KTさんと別れて茶野への登山道に入る。

その昔、田んぼだった?という場所の土手はチカラシバの楽園(-_-;)

踏み跡なんてものは一切無い(~_~;)
こんな状態の所に初めて来たら引き返すだろうなぁ(-_-;)
ちなみに前回の状態はこんな感じ↓

同じ場所とは思えませんね(~_~;)

チカラシバを突き抜ければ植林帯の登山道は以前と同じ溝道。

標高400mあたりの杉植林帯から登山道を外してショートカットしていると右手の植林帯を立派な角の男鹿が走っていく。

上の写真に小さく鹿が写っているのだが・・・
↓ズームアーップ!

白いお尻が小さく写っているでしょ?(^_^;)

鹿の行く手を眺めながら、鹿に見習って、標高480mからシカ道に乗って西へ西へと標高を少しずつ上げながらトラバース。
植林帯の向こうにあったのは、苔の付いた石灰岩の急斜面と二次林。

さらにその奥には杉の植林帯がある。
要するにこの谷は岩が多すぎて植林に不向きだったということ(^_^;)

さらに石灰岩の山の特徴をここで思い知る。それは谷は伏流。そこの土はドロドロ(-_-;)

足を置くと「ニュルリッ!ニュル~ン!」と急斜面で踏ん張りがきかない。
傾斜角度の緩そうな場所を選んでキックステップでトラバースっぽく登っていく。

斜面が立ってくると苔の石灰岩をよじ登った方が安定していたりする。
そんな変な上り方をしてハラハラ・ドキドキしながら登っている自分を「俺って変人なんだなぁ」と痛感(-_-;)

ここでかなり楽しませてもらった。だが、ルートとして主稜線は右に振っているので右へ右へとトラバース。
すると妙に間隔が開いた杉木立。

ここも油断できないドロドロ地帯。
足の置き場に注意しながら右へと渡って谷を越えた。

そこから主稜線は杉林の続きだが日当たりが良いので下草が多くヤブってる。


P729の鉄塔手前の斜面に、直径2m前後の穴が二つ。

写真では分かりにくいが黒い部分が穴で深さは1m~1.5m。
これってドリーネ?

鉄塔の近くは雑草の合間に石灰岩がゴロゴロのカレンフェルト

歩きにくいったらありゃしない(-_-;)

駐車地から鉄塔まで1時間20分かかった。前回とほとんど同じ所要時間だが、ここも万人に勧められるようなルートでは無かった(-_-;)

鉄塔の足元から西方向を眺める。
向こうの山は万野、大見晴かな?

鉄塔の上のP729に向かう道中も石灰岩ゴロゴロ地帯

いったい何処を歩けっちゅーの!(-_-;)

オニグルミのヤブった森は、前回無理やり登ってきた場所

ここも急斜面過ぎだよな・・・(-_-;)
今回試していないが、私なりにイチバンまともそうな主稜線への取り付きルートをこのページの最後の地図上に緑色破線で記しておく。

あっと!?足元にブヨン!とした白い変なモノが!思わず摘み出してしまった(~_~;)スマヌ

これってスッポンタケの卵?
まわりを探したがこれ一つだけだった。

おお!太陽が出てきた!

この日は晴れの予報だったのに日本海を渦巻き低気圧が東に移動している影響で、このあたりは強風&曇天となっていた。

ウリハダカエデの落葉の紅葉が綺麗

またもや曇って来て光線が足らないのでカメラのホワイトバランスを曇天にして撮影

標高850mを越えて黄葉も絶好調

ウリハダカエデの落葉が綺麗

この黄色いのは何カエデ?

カレンフェルトの歩きにくい場所を乗り越えると荒野のような景色

近寄ると下の写真の中央に小さな池

そして右手のこんもりしたマウンド状の丘

駐車地から2時間で茶野に到着。
それにしてもこの茶野という山は独特の雰囲気だ。
春も2時間で登頂だった。

手前に広がる造成工事が終わったような空き地には、ほとんど草が無く、小石と鹿の糞が落ちているだけ。
そしてその向こうに見えているのが、左から、鈴北岳、鈴ヶ岳、御池岳の背中がモコモコと3つ

右(西)を見ると丸刈りのマウンドがコンモリ

丸刈りのコンモリの上に立って南を眺めれば

御在所や雨乞岳方面かな?

それにしても鈴ヶ岳からヒルコバにかけては良い感じに紅葉してる

時間があれば・・・でも、今日は早く帰らねば・・・(T_T)

北西を眺めればデカイ山が眼に入る

ズームアーップ!

おお!ありゃ霊仙山ですな

ウロウロと茶野をあちらこちらに移動

やっぱりP938mは踏んでおこう

P938mから眺めた鈴北岳、鈴ヶ岳、御池岳のコンモリ
桜峠の紅葉が絶好調にみえる
ここから前に進めば家族の大ヒンシュクが待っている!
転進!

お?こんな所にマユミの大きな木があった!

いっぱい実が付いている

おお!まだトリカブトが!

一株だけ咲いていた。

それにしても寒風吹きすさんで寒い

ウィンドシェルを着込んで風下に移動

少し時間は早いが↑この黄葉をオカズにコンビニの握り飯とカップヌードル・カレーを食べた

食事が終わってまだ11:30。
だけど下降ルートも今回は試したいことがあるので、とっとと下山

ウリハダカエデの綺麗な落葉を踏みながら出来る限り尾根の右(東)を歩いてみた。

尾根の東面は急斜面で谷の向こうに鞍掛峠への道路と三国岳が見渡せる

足元はシダと一見草原っぽいが雑草の急斜面

今日は、もう少し北へ下ってから国土地理院の地図にある破線:徒歩道を忠実に下ってみる

おっと!?なんか派手でデカイ虫が!直径1cm余りもある!

カメラをマクロで近づけると気配を感じてジッとする。
ハロウィンのカボチャお化けのようなテントウムシだなぁ。
帰宅して調べると、こいつはカメノコテントウ!
クルミハムシ、ヤナギハムシ、ドロノキハムシがカメノコテントウの食べ物。なるほどクルミの木が多いから、この山に住んでいるんだ。

さぁ!ぼちぼち破線に乗って下ろう!と急斜面を眺めていると足元に薄い肌色のヌメヌメ光沢キノコが?

あかん・・・この手合いがイチバン苦手なキノコや・・・判別できん(-_-;)
うーむ。

朽ちかけている木から出ているなぁ・・・雰囲気はクリタケっぽいんだけど足が全く違うし、傘のヌメリが異常なほど。
こいつは初めて見るキノコだ。分からないキノコは放置しておこう(~_~;)
帰宅して調べてみると候補はシロナメツムタケ?
だとすると味はナメタケの仲間らしいけど・・・やっぱ自信が無い!(~_~;)

さぁ!P631の鉄塔目指して下る地図上の破線なんだけど、下の写真で見るほど緩やかでは無い。

二次林は疎らで捕まる物も少ない。
そしてここの斜面も石灰岩の山の特徴である足元ドロドロ・ズルズル急降下。
サイドステップ&キックステップで何とか乗り切ったが、ヤタラに時間がかかった(~_~;)

こんなところに足を踏み入れた私が悪い・・・と、いうか楽しんだ(^_^;)
でも、人は連れてきたいと思わない(~_~;)

急斜面の底は植林地帯でP631に向っていくと見覚えのある場所・・・

ああ!嫁さんと一緒に4月にここまで登ってきた場所だ!この下にヌタ場があってそこにはガマの卵がいっぱいあったんや!!

ここからはもう、よく分かった!植林帯を突っ切り、ケモノの足場だけの山腹道をトラバースっぽく平行移動。
すると西に広場のような平坦地にメタセコイヤ?のような植林が少々。

そこから登山道を少し降りると苔の付いた石灰岩がゴロゴロ。

この場所から真南に植林帯をP729目指して登るのが、茶野攻略でイチバン良いのではないだろうか?
(逆に降りるのも最良?)
参考として下の地図上で緑色破線を引いておくが登る人の安全を保証するものではないので悪しからず。

あとはつづら折れの植林帯を下り、途中で二次林を下っていくと正面に左右対称のような山が見えた。

帰って調べてみると横根山というそうだ。所々に岩が見えていて岩目がけて登ると面白そうな山かも?

結局、下山時間は1時間30分かかった。

本当はもっと早く降りることが出来たのだが、靴の紐を締めなおしているときに、登山口すぐのヤブコギでチカラシバの種がいっぱい靴下やシャツにくっついていたのを発見。それを取っていたらズボンに小さいダニがこれまたワンサカ動いているのを発見・・・文字通り虱潰しチカラシバの種とダニを除去していたので時間がかかったのだ。
(帰路の車中でもダニ発見&根絶(~_~;)

と、まぁ、御池林道に入れずに転進して茶野に登ったんだけれど、またしてもキノコ不発の山行になっちまった(~_~;)
今年はキノコ運が無い私であった!(T_T)

6:15伊賀出発
8:33大君ケ畑駐車地8:41
10:00鉄塔P729m
10:40茶野
11:00P938m11:33
11:54ca.767m(急降下開始点)
12:19ca.614m(P631の南の鞍部)
13:03駐車地

単独山行
最低標高:313m(駐車地)
最高標高:938m(茶野)
距離:5.487m
沿面:5.742km
所要時間:4時間21分
累積標高+691m-688m


今回の山行で妙なモノを見つけた。
踏み跡など皆無な茶野の北尾根を適当に歩いていると
おっと?何やら枯れている草?真紅の種と黒い種が鞘に?

帰宅して調べてみると、どうやら春から初夏にかけて咲く白玉ちゃん。
大峰:弥山のオオヤマレンゲといい、これもドギツイ色してますな(^_^;)
| 山登り::鈴鹿山脈 |
| 10:39 PM | comments (1) | trackback (0) |

コメント

無欲がイチバン とは、悟りましたねえ(^^)b

しかし、単にウンが無いだけなのかもね d(^^)b
| 伊賀天幕番 | EMAIL | URL | 2012/11/10 08:51 PM | wEUFRFKg | 保留中コメント:0件



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