2012,12,12, Wednesday/五代目
今回の山行直前にやってきたのが、冬に数回だけと言われる本気モード寒波。
山行前日の日曜日(2012/12/9)、台高:高見山を登られた落第忍者さんのブログを読めば、私が月曜日に行こうとしている近くが雪で大変なことになっている!?
しかも月曜日は伊賀でも降雪予報が出ていて、台高も雪の予報!?ひょっとすると山行に支障が?
(一部氷結していた青田川支流の菅谷川源流部)
今回の山行は台高:蓮ダム上流部にある青田川発電所に置き車して青田川支流:菅谷川を遡上したのちに、木梶山(P1230.3)の東尾根:梅尾(P1118)~岳山(P998.1)~帝釈山(P845)を復路に歩こうという伊賀遊歩塾の企画。
師匠の話しでは、菅谷川の河原には仕事道が切れ切れに残っていて、長靴で水の少ない渡渉を繰り返し溯上できると言うことだった。
が!朝、高見峠を目指して名阪の針ICを降りて南に進んでいくと周囲は雪景色。
菟田野町を越えたあたりから路面に雪と氷!
ついに杉谷集落あたりで融雪剤が無力化したらしく道は真っ白。こうなるとスタッドレスタイヤ必須。
もう、峠を越えずに高見山を一般登山道で登ろうよ・・・と車内で喚きながら高見トンネルに向かう。
そして高見トンネル前後はスケートリンクのような路面で、まるで間違えてスキー場に来てしまったような景色と緊張感。
師匠から加杖坂峠の凍結路がヤバいかもしれないので蓮ダム経由で現地入りするように言われていたので国道166号線をホテルスメールを目指して下っていくと路面の雪は消え、道路は乾いていた。でも、蓮ダムから青田川流域沿いに差し掛かるとやはり雪道。待ち合わせ場所の青田川発電所に到着したのは集合予定時間を30分経過していた(^_^;)
集合場所には滋賀県から参加のMさん夫妻。そして私の直前を走っていて加杖坂峠を経由してきた奈良県のI氏が居て、電車チームを乗せた師匠が私の車の5分遅れで到着。
M氏と師匠の車に全員が乗り込み菅谷川・木屋谷川分岐の駐車地を目指す。駐車地までは3km余り水力発電所の管理会社の車と途中ですれ違ったが、我々がこの日に青田川沿いで見たのはこの車だけ。それにしてもこの林道、この時間は降雪していないが今朝までの雪が深い。果たして私のセレナで置き車を回収に同じ道を走ることが出来るのだろうか・・・
菅谷川分岐の駐車地に到着したのが10:30。
長靴を履いて出発準備が出来たのが10:40過ぎ。
この時点で予定より1時間遅れだ(^o^;
ちなみに小屋谷川への林道は↓のような状態
まずは菅谷川の発電施設横を横目に沢に降り堰堤を右岸から越えたのだが・・・これがかなり渋い(-_-;)
雪に覆われた斜面はどこに手がかり足がかりがあるのか皆目検討がつかない。
赤テープがぶら下がっていた場所から無理やり山の斜面に取付くが足の置き場が悪すぎて、たった3mほどを乗り越えるのに5分以上かかってしまった(;´∀`)
そして対岸に渡渉。長靴が威力を発揮!
でも、このあと河原の岩を乗り越えて左岸の仕事道に登るのが雪で滑ってさぁ大変!(;´Д`)
って言うか対岸からかかっている橋はいったい?
通過待ちの間に長靴の中の足はカジカんで感覚が無くなってジンジン。
冬靴を履いてくるんだった!(-_-;)
結局、駐車地から沢沿いに280m余り進むのに30分かかってしまい時刻はすでに11時。
この雪の影響下での牛歩山行を師匠は笑うしか無く、
「予定変更!沢は中止!尾根に出よう!誰かトップ行って!」
これに応えて私の同級生のIS君が先頭に立ち最初は二次林を西にトラバース気味に登っていった。
だが、倒木に阻まれて南上に進む。これが迷走の始まり。倒木がいっぱいあり、まるでアミダくじの隙間をよじ登っているよう。上部に明るい場所?もう尾根稜線?と、明るい方へフラフラ近寄ると植林が途切れた?
え?(・_・;)
山が抜けて、よりいっそう倒木だらけ?
おまけに崩落場所には雪の下に岩が隠れていたりするから大変。
気がつくと見た目以上に急斜面で文句なく両手両足を使わないと登れない。
そこに雪が乗っているので文字通り手探りでルートを切り開かなければならない。
必死のパッチで尾根に出て登ってきた下を撮影したのが下の写真。
倒木、多すぎ(-_-;)
P939の東尾根を登っていく。
すると立派な仕事道に出た。
でも、すでに12時20分。
10人が座るスペースがあったので、仕事道出合の木立の中にタープを利用して風除けを張り、昼食会場とした。
この日のメニューはカレースープ。
ワイワイ食べてシメはカレーうどん。はぁ~美味かった!
食後に進路はどうするの?と相談。
このまま青田川発電所へ下るのもそっけないので、梅尾(P1118)まで尾根ルートで行って林道を下山しよう!となった。
食後に歩き始めた仕事道P939の北東面の山腹道で綺麗な整備道。
雪はフカフカだが15cm程度でラッセルというほどではない。
やがて痩せ尾根の上を歩き、さぁここから右前方の尾根を進めば岳山(P998.1)の西のT字尾根!岳山山頂は三角点があるので少し戻って踏むのかな?と想像していたのだが・・・
運悪く、この痩せ尾根は、風の通り道で猛烈な寒気がビュービュー吹いていた。
この状況を踏まえ、前方を歩いていた仲間たちが相談した結果、尾根の左下にある林道を下って下山してしまおう!と話が出来上がったらしい。
結局、この時点でこの日に登ったバリルートは標高差+230mで距離が500m。
あとの残りは、ほぼすべてが林道歩きになったのである(-_-;)
テクテクテクテクと15cm程度の新雪の林道を歩いていく。桧塚方面が雪雲に覆われているのが見えた。
世間話や今後の山行内容などを銘々話しながらテクテク
歩きやすいなぁ、車でかなり奥まで来れるかも?!と、思っていたら林道が崩落
こりゃ車は通れないわ(-_-;)
進行方向左側が明るく開けてきた
なるほど菅谷川本流だ。下に作業小屋があったので休憩させていただいた。
屋根には10cm以上の雪が乗っている
小屋は屋根と棟に空間があるので火をおこしても暖かくなりそうにない。これでは冬の避難小屋には使えそうにない(-_-;)
菅谷川を渡渉する。
ここでも長靴の恩恵が得られた!・・・って2回の渡渉だけやった(-_-;)
渡渉してから菅谷川の左岸の林道を下っていくと、こちらのほうが雪が深く20cm以上積もっていた。
吹き溜まりでは膝まで埋まることもあった。
林道は倒木で塞がれているが、人が歩いて通れるようにチェーンソーで木を切ってあった。
林道より登るはずだった梅尾(P1118)方面が見えた。二次林の上がそうなので本当に少しで登れたのに・・・(^_^;)
林道の途中の看板に開山60周年記念のプレートがあった。
昭和59年(1984年)で60周年だから後2年で90周年になるらしい。ちなみに赤印は、プレートがあった場所を私が推測して画像に書き込んだもの。
雪が降り始めてきたなぁ
空は明るいから余りひどくはならないだろう
P1048の東面付近で足の早い先頭集団に追いついた。
え?かなり手前から山を登ってトラバース?何があったの?
あ(-_-;)すっごい山抜け(;・∀・)幅100mはある?
崩れ落ちた先端は林道よりも40m以上も上だ。
抜け落ちているのは標高差-180m 距離にして250mの大崩落。
おそらくこの下に土砂ダムが出来ただろう。
さて、ここをどうクリアする?
リーダーの師匠が「よっしゃ下に少し降りて斜め上にトラバースして越えよう!Mさんトップよろしく!」とMさんがルート開拓することになった。
まずはズリズリと倒木の根っこを頼りに15mほどクライムダウン
ほどよい湿気のフワフワ雪があるから楽なものだ。これがサラサラなら安全な斜度を上へ巻き上がった(登った)ほうが安全だろう。
一旦、下に降りてからは、斜め上部へ登り気味のトラバースになるのだが、雪の厚さが20cm前後で雪の下が崩壊した赤土。そこが濡れて泥状になっている。フンワリ雪に足の裏を「トン、トン、スッ!」と載せて足裏を軽く踏み固めるのが肝心かなめ。
強く踏んでしまうと抜け落ちて足の置き場が無くなって斜面にへばりつくことになる(;^ω^)
そんな足裏感覚が分かってくると雪の斜面が楽にあるけるようになる。
誰ひとりとして滑落することなく崩壊地をクリア。
ま、滑落してもこの日の雪の状態や倒木の状態なら数メートルで安全に止まっただろう。
崩壊地を後にして林道を再び歩き始めると足の早い先頭集団がまったく見えないくらいに離されてしまった。
しかも先頭集団は下山路の地図を全く理解していなかった模様(-_-;)
と、いうのは、林道を最後までずっと降りていく予定では無かったのだ。
P1048の東面の林道が直線的に下ったあと、進路が大きく右へカーブする場所。
ここから派生する東への尾根。これが菅谷川分岐の駐車地へ一直線のショートカットルートなのだ。
師匠は朝、皆に手渡した地図にこのルートを書きこんでいたのだが、下山ルートに入って師匠はずっとシンガリに居た。
なのに、ブッチギリの先頭集団たちは、このショートカットを通りすぎ、どんどん林道を降りてしまった。
仲間と違うルートで降りるわけにはいかない。なのでかなり遠回りだが林道を下り続けることになった。
(上の写真は小屋谷川の左岸上の林道への分岐点付近にあるゲート)
どれくらい遠回りなのか?地図上で計算してみた。
ショートカットルートだと標高差-345m:距離740mで駐車地に戻れたのだが、林道を万歳橋経由すると、同じ標高差で距離は3.1km!実に4倍以上のアルバイトなのだ(^_^;)
足早に下っても下っても雪の林道。師匠に小屋谷川の主要な谷の解説を聞きながらテクテク歩きまくる。
途中で道のど真ん中、雪で見えなくなっていた溝に右足を突っ込んでしまい、右足を打撲(-_-;)
痛いよ~薄暗くなってきたよ~はぁ~!よく林道を歩きまわった!!(´Д`)
もう林道歩きに飽きたよ!(T_T)鹿が飛び出してくるのは、もういいよ!(;´Д`)5頭目だし!
と、なげやりになって歩いていたら菅谷川分岐点の駐車地だった。
17時をまわり、あたりは暗くなってきていた・・・
道中の雪と凍結路に始まり、歩き始めても「いったいどんな沢歩きになるのか!?」と、ハラハラしたものの、あとは雪の林道散歩に終始した今回の伊賀遊歩塾。
でもタナボタで大崩壊地回避でのトラバース方法が学べて・・・良かった・・・んだろうね?(^_^;)
良い運動になった!良かった!良かった!(^_^;)
実施日:2012年12月10日
グループ山行(伊賀遊歩塾10名:男5女5)
距離:9.1km
沿面:9.398km
所要時間:6時間19分
累積標高+864m-859m
最低標高:594m(駐車地)
最高標高:1011m(梅尾南東斜面)
7:40自宅
8:00伊賀上野某所
10:05青田川発電所P10:15
10:30菅谷川分岐P10:42
11:14撤退宣言
12:08 P939南東尾根
12:21昼食(ca.880m)13:32
14:41菅谷川本流14:52
15:44台崩壊地(P1048東面)16:00
16:22ゲート
16:34万歳橋
17:02菅谷川分岐P17:11
17:20青田川発電所17:25
17:40飯高町栃谷P166出合
19:00伊賀上野某所
19:16帰着
山行前日の日曜日(2012/12/9)、台高:高見山を登られた落第忍者さんのブログを読めば、私が月曜日に行こうとしている近くが雪で大変なことになっている!?
しかも月曜日は伊賀でも降雪予報が出ていて、台高も雪の予報!?ひょっとすると山行に支障が?
(一部氷結していた青田川支流の菅谷川源流部)
今回の山行は台高:蓮ダム上流部にある青田川発電所に置き車して青田川支流:菅谷川を遡上したのちに、木梶山(P1230.3)の東尾根:梅尾(P1118)~岳山(P998.1)~帝釈山(P845)を復路に歩こうという伊賀遊歩塾の企画。
師匠の話しでは、菅谷川の河原には仕事道が切れ切れに残っていて、長靴で水の少ない渡渉を繰り返し溯上できると言うことだった。
が!朝、高見峠を目指して名阪の針ICを降りて南に進んでいくと周囲は雪景色。
菟田野町を越えたあたりから路面に雪と氷!
ついに杉谷集落あたりで融雪剤が無力化したらしく道は真っ白。こうなるとスタッドレスタイヤ必須。
もう、峠を越えずに高見山を一般登山道で登ろうよ・・・と車内で喚きながら高見トンネルに向かう。
そして高見トンネル前後はスケートリンクのような路面で、まるで間違えてスキー場に来てしまったような景色と緊張感。
師匠から加杖坂峠の凍結路がヤバいかもしれないので蓮ダム経由で現地入りするように言われていたので国道166号線をホテルスメールを目指して下っていくと路面の雪は消え、道路は乾いていた。でも、蓮ダムから青田川流域沿いに差し掛かるとやはり雪道。待ち合わせ場所の青田川発電所に到着したのは集合予定時間を30分経過していた(^_^;)
集合場所には滋賀県から参加のMさん夫妻。そして私の直前を走っていて加杖坂峠を経由してきた奈良県のI氏が居て、電車チームを乗せた師匠が私の車の5分遅れで到着。
M氏と師匠の車に全員が乗り込み菅谷川・木屋谷川分岐の駐車地を目指す。駐車地までは3km余り水力発電所の管理会社の車と途中ですれ違ったが、我々がこの日に青田川沿いで見たのはこの車だけ。それにしてもこの林道、この時間は降雪していないが今朝までの雪が深い。果たして私のセレナで置き車を回収に同じ道を走ることが出来るのだろうか・・・
菅谷川分岐の駐車地に到着したのが10:30。
長靴を履いて出発準備が出来たのが10:40過ぎ。
この時点で予定より1時間遅れだ(^o^;
ちなみに小屋谷川への林道は↓のような状態
まずは菅谷川の発電施設横を横目に沢に降り堰堤を右岸から越えたのだが・・・これがかなり渋い(-_-;)
雪に覆われた斜面はどこに手がかり足がかりがあるのか皆目検討がつかない。
赤テープがぶら下がっていた場所から無理やり山の斜面に取付くが足の置き場が悪すぎて、たった3mほどを乗り越えるのに5分以上かかってしまった(;´∀`)
そして対岸に渡渉。長靴が威力を発揮!
でも、このあと河原の岩を乗り越えて左岸の仕事道に登るのが雪で滑ってさぁ大変!(;´Д`)
って言うか対岸からかかっている橋はいったい?
通過待ちの間に長靴の中の足はカジカんで感覚が無くなってジンジン。
冬靴を履いてくるんだった!(-_-;)
結局、駐車地から沢沿いに280m余り進むのに30分かかってしまい時刻はすでに11時。
この雪の影響下での牛歩山行を師匠は笑うしか無く、
「予定変更!沢は中止!尾根に出よう!誰かトップ行って!」
これに応えて私の同級生のIS君が先頭に立ち最初は二次林を西にトラバース気味に登っていった。
だが、倒木に阻まれて南上に進む。これが迷走の始まり。倒木がいっぱいあり、まるでアミダくじの隙間をよじ登っているよう。上部に明るい場所?もう尾根稜線?と、明るい方へフラフラ近寄ると植林が途切れた?
え?(・_・;)
山が抜けて、よりいっそう倒木だらけ?
おまけに崩落場所には雪の下に岩が隠れていたりするから大変。
気がつくと見た目以上に急斜面で文句なく両手両足を使わないと登れない。
そこに雪が乗っているので文字通り手探りでルートを切り開かなければならない。
必死のパッチで尾根に出て登ってきた下を撮影したのが下の写真。
倒木、多すぎ(-_-;)
P939の東尾根を登っていく。
すると立派な仕事道に出た。
でも、すでに12時20分。
10人が座るスペースがあったので、仕事道出合の木立の中にタープを利用して風除けを張り、昼食会場とした。
この日のメニューはカレースープ。
ワイワイ食べてシメはカレーうどん。はぁ~美味かった!
食後に進路はどうするの?と相談。
このまま青田川発電所へ下るのもそっけないので、梅尾(P1118)まで尾根ルートで行って林道を下山しよう!となった。
食後に歩き始めた仕事道P939の北東面の山腹道で綺麗な整備道。
雪はフカフカだが15cm程度でラッセルというほどではない。
やがて痩せ尾根の上を歩き、さぁここから右前方の尾根を進めば岳山(P998.1)の西のT字尾根!岳山山頂は三角点があるので少し戻って踏むのかな?と想像していたのだが・・・
運悪く、この痩せ尾根は、風の通り道で猛烈な寒気がビュービュー吹いていた。
この状況を踏まえ、前方を歩いていた仲間たちが相談した結果、尾根の左下にある林道を下って下山してしまおう!と話が出来上がったらしい。
結局、この時点でこの日に登ったバリルートは標高差+230mで距離が500m。
あとの残りは、ほぼすべてが林道歩きになったのである(-_-;)
テクテクテクテクと15cm程度の新雪の林道を歩いていく。桧塚方面が雪雲に覆われているのが見えた。
世間話や今後の山行内容などを銘々話しながらテクテク
歩きやすいなぁ、車でかなり奥まで来れるかも?!と、思っていたら林道が崩落
こりゃ車は通れないわ(-_-;)
進行方向左側が明るく開けてきた
なるほど菅谷川本流だ。下に作業小屋があったので休憩させていただいた。
屋根には10cm以上の雪が乗っている
小屋は屋根と棟に空間があるので火をおこしても暖かくなりそうにない。これでは冬の避難小屋には使えそうにない(-_-;)
菅谷川を渡渉する。
ここでも長靴の恩恵が得られた!・・・って2回の渡渉だけやった(-_-;)
渡渉してから菅谷川の左岸の林道を下っていくと、こちらのほうが雪が深く20cm以上積もっていた。
吹き溜まりでは膝まで埋まることもあった。
林道は倒木で塞がれているが、人が歩いて通れるようにチェーンソーで木を切ってあった。
林道より登るはずだった梅尾(P1118)方面が見えた。二次林の上がそうなので本当に少しで登れたのに・・・(^_^;)
林道の途中の看板に開山60周年記念のプレートがあった。
昭和59年(1984年)で60周年だから後2年で90周年になるらしい。ちなみに赤印は、プレートがあった場所を私が推測して画像に書き込んだもの。
雪が降り始めてきたなぁ
空は明るいから余りひどくはならないだろう
P1048の東面付近で足の早い先頭集団に追いついた。
え?かなり手前から山を登ってトラバース?何があったの?
あ(-_-;)すっごい山抜け(;・∀・)幅100mはある?
崩れ落ちた先端は林道よりも40m以上も上だ。
抜け落ちているのは標高差-180m 距離にして250mの大崩落。
おそらくこの下に土砂ダムが出来ただろう。
さて、ここをどうクリアする?
リーダーの師匠が「よっしゃ下に少し降りて斜め上にトラバースして越えよう!Mさんトップよろしく!」とMさんがルート開拓することになった。
まずはズリズリと倒木の根っこを頼りに15mほどクライムダウン
ほどよい湿気のフワフワ雪があるから楽なものだ。これがサラサラなら安全な斜度を上へ巻き上がった(登った)ほうが安全だろう。
一旦、下に降りてからは、斜め上部へ登り気味のトラバースになるのだが、雪の厚さが20cm前後で雪の下が崩壊した赤土。そこが濡れて泥状になっている。フンワリ雪に足の裏を「トン、トン、スッ!」と載せて足裏を軽く踏み固めるのが肝心かなめ。
強く踏んでしまうと抜け落ちて足の置き場が無くなって斜面にへばりつくことになる(;^ω^)
そんな足裏感覚が分かってくると雪の斜面が楽にあるけるようになる。
誰ひとりとして滑落することなく崩壊地をクリア。
ま、滑落してもこの日の雪の状態や倒木の状態なら数メートルで安全に止まっただろう。
崩壊地を後にして林道を再び歩き始めると足の早い先頭集団がまったく見えないくらいに離されてしまった。
しかも先頭集団は下山路の地図を全く理解していなかった模様(-_-;)
と、いうのは、林道を最後までずっと降りていく予定では無かったのだ。
P1048の東面の林道が直線的に下ったあと、進路が大きく右へカーブする場所。
ここから派生する東への尾根。これが菅谷川分岐の駐車地へ一直線のショートカットルートなのだ。
師匠は朝、皆に手渡した地図にこのルートを書きこんでいたのだが、下山ルートに入って師匠はずっとシンガリに居た。
なのに、ブッチギリの先頭集団たちは、このショートカットを通りすぎ、どんどん林道を降りてしまった。
仲間と違うルートで降りるわけにはいかない。なのでかなり遠回りだが林道を下り続けることになった。
(上の写真は小屋谷川の左岸上の林道への分岐点付近にあるゲート)
どれくらい遠回りなのか?地図上で計算してみた。
ショートカットルートだと標高差-345m:距離740mで駐車地に戻れたのだが、林道を万歳橋経由すると、同じ標高差で距離は3.1km!実に4倍以上のアルバイトなのだ(^_^;)
足早に下っても下っても雪の林道。師匠に小屋谷川の主要な谷の解説を聞きながらテクテク歩きまくる。
途中で道のど真ん中、雪で見えなくなっていた溝に右足を突っ込んでしまい、右足を打撲(-_-;)
痛いよ~薄暗くなってきたよ~はぁ~!よく林道を歩きまわった!!(´Д`)
もう林道歩きに飽きたよ!(T_T)鹿が飛び出してくるのは、もういいよ!(;´Д`)5頭目だし!
と、なげやりになって歩いていたら菅谷川分岐点の駐車地だった。
17時をまわり、あたりは暗くなってきていた・・・
道中の雪と凍結路に始まり、歩き始めても「いったいどんな沢歩きになるのか!?」と、ハラハラしたものの、あとは雪の林道散歩に終始した今回の伊賀遊歩塾。
でもタナボタで大崩壊地回避でのトラバース方法が学べて・・・良かった・・・んだろうね?(^_^;)
良い運動になった!良かった!良かった!(^_^;)
実施日:2012年12月10日
グループ山行(伊賀遊歩塾10名:男5女5)
距離:9.1km
沿面:9.398km
所要時間:6時間19分
累積標高+864m-859m
最低標高:594m(駐車地)
最高標高:1011m(梅尾南東斜面)
7:40自宅
8:00伊賀上野某所
10:05青田川発電所P10:15
10:30菅谷川分岐P10:42
11:14撤退宣言
12:08 P939南東尾根
12:21昼食(ca.880m)13:32
14:41菅谷川本流14:52
15:44台崩壊地(P1048東面)16:00
16:22ゲート
16:34万歳橋
17:02菅谷川分岐P17:11
17:20青田川発電所17:25
17:40飯高町栃谷P166出合
19:00伊賀上野某所
19:16帰着
コメント
名前を出して頂いたので初コメントにお邪魔しました。
私の好きな一般登山道歩きと違いますので、後追いすることは無いと思いますが、毎回ハラハラドキドキで読ませて貰ってます。
私の手抜きレポとは比べ物にならない詳細レポに感心しきりです。
伊賀遊歩塾さんの様なしっかりした会でも、離れ離れになってしまうことがあるんですね。
実力のある方ばかりなので何の問題も無いのでしょうけど・・・
| 落第忍者 | EMAIL | URL |
2012/12/14 05:25 PM | SZO6SthA |
保留中コメント:0件
初コメントありがとうございます。
落第忍者さんの早朝からの長歩きや霊山詣は、いつも尊敬の眼差しでブログを拝見しております。
散り散りのご指摘、痛み入ります(-_-;)
実力・・・林道を歩くだけですから!(^_^;)
落第忍者さんの早朝からの長歩きや霊山詣は、いつも尊敬の眼差しでブログを拝見しております。
散り散りのご指摘、痛み入ります(-_-;)
実力・・・林道を歩くだけですから!(^_^;)
| 五代目 | EMAIL | URL |
2012/12/15 07:59 AM | RkWOqosk |
保留中コメント:0件
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