エエこ~すでんなぁ~太尾~竜ヶ岳~静ヶ岳::つばや菓子舗五代目ブログ

つばや菓子舗五代目ブログ

五代目の四方山不定期更新日記
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

竜ヶ岳を滋賀県側から登ってみない?と同級生のIS君を誘った。
IS君のの朝は早い。なんと、朝5時に迎えに来てくれた。


目的地は滋賀県と三重県の県境の石榑峠(滋賀県側)。
IS君の車に乗せてもらい夏の沢登と同じルートで永源寺ダムを越えてR421へ。
神崎川林道出合で来年「沢デビュー」するであろうIS君に「ここが神崎川出合・・・なんだけど?」と車を止めて貰って説明しようとするとフェンスが閉じられていて何か掲示物がいっぱい!

平成25年3月1日から施錠します。

施錠って・・・去年だか一昨年に堰堤から落ちたキャンパーが死亡した事故の時も扉が閉じられていたが、3月からって・・・本気で神崎川林道が閉じられるの?

理由は、毎度問題になっているキャンパーたちのゴミやマナー違反が原因ということ。
自然を楽しむ者の心得として、ゴミを持ち帰るのは当然として、施設や道路などの利用マナー、禁漁の渓流魚や動植物や鉱物などを持ち帰ったりするような不法行為は慎みましょう!

神崎川出合から先のR421は、私もIS君も初めて通行する領域。

登坂車線付きの立派な道路でトンネルへ向かっているのだが、最初は茶屋川林道(茨川林道)をやり過ごしてしまった。

Uターンして茶屋川林道(茨川林道)に入る。※茨川は川の名前ではなく集落名(廃村)

茶屋川林道(茨川林道)は、入ってすぐに未舗装路&水たまりだらけ。
水たまりは水深10cm前後で道幅いっぱい(-_-;)
ホイールベースの長い私のセレナで来ていたらスタックしていたかもしれない。
IS君のスズキの軽バン・・・慎重に「えっちらおっちら」という感じで何とか水たまりを通過。

古語録谷の橋を通過し、曲がり角を曲がると「あら!雪原やん!」
おそらく先週の雪が残っているんだろう。

モナカ状の雪が5cmほど積もっている。
右手に広い空き地があるが入口にロープを張っていて通行止め。

道の左手(川沿い)の空き地に駐車。

朝食に買ってあった、でかいサンドイッチを食べる。
ちょっと寝不足で昨夜の酒が少し残っているなぁ・・・残せばいいのに、最後までサンドイッチを食べたので、胃が食べ過ぎでもたれている(-_-;)
ヨイショっと車外に出て登山靴とスパッツを装着。
この日は冷え込みは緩んでいて比較的暖かだったが、この焼野は日陰で凍てついている。
凍ってツルツルの水たまりをまたいで、いざ!

ルートはP533→P730→P770太尾→白谷越→P962→県境稜線→竜ヶ岳→静ヶ岳→南西尾根(P1047→P814→P623)→茶屋川林道(茨川林道)→Pの予定

え!?あれ?GPS携帯(スマホ)に読み込んできたはずの地図が白紙?キャッシュが飛んでる!無い?地図無しやん・・・(-_-;)
ちゃんと国土地理院の標高地図を印刷して持参しているからイイんだけど。現場で答え合わせが出来ない!(T_T)

兎にも角にも、立ち入り禁止になっている広場を横切り

(この奥に階段があったが、ここは何?学校跡?)
まずは、広場の向こうの植林帯の尾根に取付く。

その後、しばらくの間は左側が植林帯、右側が二次林の尾根を登っていく。
この尾根道・・・なかなかシンドイ・・・胃がムカムカして吐きそうなくらいだ(;´Д`)
IS君に「ゆっくり登ってくれ~」と泣きつきながら登っていく。

太尾の尾根(P730の東)に登り、進路を東に向ける。

なかなか良い感じの二次林が広がっている。

広い尾根ながら二重稜線になっている・・・あ?

歩き出して約1時間ここが長池?

多分、長池なんだろう。

↑振り返りざまに「長池」
(↓googleの地形図には長池が掲載されている)

大きな地図で見る
(手前の雫型の池は見なかったなぁ(^_^;)

長池を通り過ぎ、いい感じの二次林の広い尾根を行く。

胃のムカツキはかなり収まった。良い感じ(^_^;)

森の向こうに見えるは竜ヶ岳?と思っていたら手前のP962

ちょっとした丘を上って「おお!石榑峠や!四日市港が見える!」と先に進むとすぐに下りだした?
え?先程の場所がP770太尾?
プレートがあったはずだけど?
確認に戻る?
もう、いいや(^_^;)
面倒臭がりな同級生二人であった(^_^;)

南東の影になっている山は?

雨乞山?綿向山?

白谷越と呼ばれている白谷峠へ下っていく地形が少し複雑。

ピンクリボンが目印にされていた。

左前方にP926。そして手前下に白いザレ場が見える。

ザレ場を渡ってP926に取付くのだ。

痩せ尾根っぽい場所の左斜面は地図で崩壊マーク

本当に崩壊している(^_^;)
ここを迂回するように鞍部へ下るのだが右へ下り過ぎると古語録谷方面なので左へ方向修正

鞍部に降り立つ。
↓南(東側)の溝道

↓北(西側)のゆったりした谷道

どうやらここが白谷越と呼ばれている白谷峠

進路の尾根を登ると砂山で松の木が生えている。

北上すると浸食と崩壊で残された

塔状の砂岩がニョキニョキ

下の方は砂が柔らかいが上部に行くに連れて砂が締まって斜面が固いのでズリズリと足が戻されて登りにくくなる。

左にも登れそうな場所があるけど上部の傾斜が立っているので、今登っている右側の斜面を登る

最後の最後に5cmほどの雪が残っていた。そっと足を乗せると意外に踏ん張れた!これを注意しながら登って砂ザレ場通過!
ダブルストックでチャレンジのIS君

なかなか面白かった!



八風街道対岸の山々が見える
ここからP962へ取り付くのだが、最初は細い雑木とアセビのヤブで歩きにくい


一旦ヤブから出てP962を見上げる

かなりシンドそう・・・

東には石榑峠があり、その先に三池岳、釈迦ヶ岳

写真では見えづらいが伊勢湾も見える

石榑峠とヘリポート?

P962の斜面は・・・ごっつぅシンドイ急斜面で辛かった!
何が辛いって!?急斜面で雪が溶けて土がドロドロ・ズルズルなのに掴む物が少ない!
ヒーヒーゼーゼー息を切らせながら県境稜線尾根に乗ったのだが
またもやアセビのヤブコギ!

アセビが行く手を遮るのでアセビを乗り越えて進む。

竜ヶ岳稜線らしいスネまでサイズの笹を踏み分け稜線を歩く

かなり曇ってきているがこの山の周りはまだ雲は無い
北にあるデッカイ山にガスが乗ってしまった

・・・右から藤原岳で左が御池岳だろうか?

3時間足らずで県境稜線に飛び出した

笹原から出てくるIS君↑
P926付近から柔らかい雪がけっこうあったが県境稜線の登山道は雪が溶けてドロドログチュグチュ

石榑峠の向こうの釈迦ヶ岳は完全にガスの中だ

竜ヶ岳の山頂へ向かう

文字通り竜の背中を歩いて行くようだ

棒がいっぱいある平らな広場にやってきた

竜ヶ岳山頂&三角点に到着。

駐車地から3時間7分でした。


山頂は吹きっさらしなのでハードシェルを着込んで行動食のパンをカジって静ヶ岳に向かう

遠足尾根方面はまだ見えているがガスが出て遠望できず
歩き出したら竜ヶ岳の上もガスに覆われ出した
竜ヶ岳から下っていく県境稜線の雪が厄介だった。

吹き溜まりは膝上まで、溶けて凍った水たまりはツルンツルン
溶けたままの場所はジャブジャブで水深5cmほど(-_-;)歩きにくい
静ヶ岳・銚子岳、治田峠方面へ進みます


しばらくは快適な尾根歩き

前方に見えるモヒカンのトンガリが静ヶ岳

振り返りざまに竜ヶ岳のこの景色、

また今度は真っ白な雪に覆われた時やシロヤシオの花の時期にも訪れたいと思った。

静ヶ岳への稜線は雪庇の溶けた場所や吹き溜まりの雪がまだまだ濃厚

登山道が雪で見えないので地図上で楽そうな場所を選んで自分なりの冬道を楽しむ

あら?ここにも長池の小さいのがある。

二重稜線の真ん中が池になるらしい
いい感じの森だなあ

秋も紅葉がさぞかし綺麗なんだろう
右前方にまた池がある

凍っている?とコブシ大の石を投げると「ドボッ!」と穴が開いた。

どうやら雪が積もって水面が白くなっているようだ。

傾斜が少し急になって二重稜線の間隔が広くなって分岐していく。

そんな所にも小さな池があった。

このあたりがセキオノコバ呼ばれている所なんだろうか。

静ヶ岳への最後の急登は歩きやすいがやっぱりシンドイ
イワカガミ(イワウチワ?)の群落の間を登っていく

竜ヶ岳山頂から約1時間。細い木々で四方を覆われた静ヶ岳山頂に到着。

ガスに覆われて何も見えません。

風もあるので昼食はここで取らずに給水だけにして下山します。

下山ルートは静ヶ岳の南西尾根です。
地図とコンパス、GPSで方向を確認して下山開始。
竜ヶ岳方面もガスで何も見えず。

残念。

二つのピークを越えて滑りやすい場所を下っていく。

ルートは最初はヤブがうるさかったが、歩きやすいほうだ。
P1047に近づくと異型の大きなブナの木が立っていた

そしてP1047を越えたあたりで2つの痛恨のミス。

その二つとは私の怪我とルートミス。

順を追って書くことにする。
大した事は無いのだが、右頬骨あたりが少し腫れて擦過傷が出来ている。
雪が残る広い尾根を下っていく時にキノコは残っていないか?とキョロキョロしながら歩いていたのがマズカッタ(-_-;)
何とも無い下り坂で、右足がヌカルミを踏み、思いっきり滑ってしまったのだ。足がすくわれたように・・・
尻餅を着こうとした場所が立ち木の合間。変に手を着くと指がおかしくなる!と右肘で右の立ち木をやり過ごそうとしたのだが、それが間に合わず私の右頬が立木を受け止め、したたか立ち木にぶつかったのだ。
何とか立ち上がって泥を払って歩き出そうとしたら、もう一度同じ場所でスッ転んで尻餅。頬こそ打たなかったが今度は右肘を打ってしまった(-_-;) 当然、お尻はドロドロで真っ黒(;´∀`)
イデデデ・・・とトボトボ下っていく
するとIS君もスッテんコロリン!でも、彼の背負っている縦走用のデカいザックが彼の尻を守ってくれたのであった(^_^;)

で、ルートミス。

P1047の先は尾根が二股に分岐する。
予定ルートでは、左=南下を選んでP814に向かわねばならなかった。
なのに直進・・・気が付けば300mほどP826に向って下っていた。
これには理由が・・・言い訳ですがね(-_-;)
テープマークがずっと静ヶ岳から続いていたんですよ。
メタリックレッドのキラキラする紐っていうか。。。。
ずーっとあったから、これを辿ればいいんだ!と楽観視してたんですね。
で、分岐をやり過ごして直進しててもずっとこの印があったのです。

ルートが違っている!と気づいて地図とニラメッコ。
P826からのルートを考える。
尾根を辿っていけば大丈夫そうなんだけど、最後に林道へ降りる直前がかなりの急斜面らしい。ここが気になる。
南の丈治谷は等高線が緩そうで降りても、良さそうだがこの日は雪解けで水量がかなりある。
そして谷は岩場で予想以上に切り立っている場合があるので出来る限りバリの下降ルートにしたくない。
私のザックには、いちおうヒルウォーク用ロープ30mがあるし、IS君と私用にカラビナ、スリング、ATC類を2セット持ってきている。なので最悪の場合、懸垂下降も可能だが・・・IS君は懸垂下降未経験。ま、状況を見て道具も使おう。

それにしても腹がグーグーなっている。
もう12:20を回っている。腹が減っては!なんだけど風が冷たい(^_^;)
風が通り抜けない場所を探して少し開けた二次林の隅っこで湯を沸かす。
この日の私の昼食はカップ麺とフランスパン。

この「カップヌードル:チーズクリームシチュー」!私、これ気に入りました!ムチャクチャ美味しいやん!濃厚であったまります!冬はこれでOK!みたいな感じ!箱で買ってもいいかも!?
食後にインスタントコーヒーも飲んでご馳走様。

さぁ降りてみよう!

このヤブ尾根は旧郡界稜線のようでコンクリート杭や赤杭が線をなすように存在している。

そして相変わらず赤メタリック紐も尾根沿いの木に付いている。

ピンクのリボンも途中から並行して出現。

最後の林道手前が厳しそうという私の心配は取り越し苦労なのかも?
お!?林道が下の方に見えてきた!

え?どしたの?IS君?
うわちゃー・・・・エライ急な斜面やなぁ
さっきまでのテープマーク皆目あらへんやん(-_-;)何処へいった?

IS君の後にあるマークの下のヤツが無いのだ。
右往左往して探すがテープは忽然と見つからなくなった。

やむを得ない・・・・なんとか立ち木や木の根を掴んで下ろうとしたり、トラバースしてみたりするのだが、どの方向も体重を預けられる手がかり足がかりの間隔が遠すぎ。モンキークライムダウンが途中で出来なくなってしまうのだ。
こうなりゃ最後はロープを出して・・・と、上から斜面を観察していると!あ!一箇所傾斜が緩んでいる支尾根が!その上は立ち木が連続している!よし!イケル!
北へ北へトラバースしながら行き詰りそうになっているIS君に戻るよう伝え私がルートを切り開く。

私の狙った支尾根は、急ながらもつかめる木が多く、無事に林道への着地に成功!

お疲れ様!

と、いうことで丈治谷の左岸尾根を下ってくるはずが、最終的にその右岸尾根を下山してしまった。

ドンピシャじゃないけど、結果オーライ(^_^;)

林道に降り立って歩く距離は、当初予定と同じ2.8km。
テクテク歩いて駐車地の焼野へ向かう。
道中は池のような水たまりの連続と

雪が溶けたために出来た水路のような轍(-_-;)


今日の茶屋川の流れは強烈な濁流

愛知川源流の「綺麗さ」とかけ離れているのが新鮮(-_-;)

丈治谷から約40分歩いて折戸隧道(トンネル)に到着。

上の写真は折戸隧道手前の茶屋川の写真だが、本当になんでこんなに濁流なん?

そしてまもなく駐車地に戻ったのだが、かつてヘリポートになっていたと言われている空き地の奥に立ち入り禁止区域と獣害対策された囲いが?

何か育てているのかな?

朝は真っ白だった雪と氷は溶けて地面がたくさん見えるようになっていた。

いやぁ、今回のルートは、良かった!
駐車地からすぐ登れ、太尾の稜線上の二次林(冬枯れだけど)を堪能。
白谷越のザレ場でスリリングな綱渡りを堪能
急登の先に笹尾根の竜ヶ岳
雪上の県境稜線を歩き
転倒やルートミスがあったものの、読図でリカバーして
最後の急な下りもハラハラしながらも慌てず乗り切った!

周回で14kmオーバー!
歩き応えも十分!
イイ山歩きができました!
IS君、お疲れ様でした!またね!

所要時間:7時間20分
距離:14.153km
沿面:14.664km
累積標高+1460m-1460m
最低標高:428m(駐車地)
最高標高:1099.6m(竜ヶ岳)

5:10自宅
6:20神崎川出合
6:30林道分岐

6:45焼野P7:10
8:15長池
8:49白谷峠
9:01白谷越
10:15竜ヶ岳10:22
10:38静ヶ岳分岐
11:28静ヶ岳11:32
12:23昼食12:40
13:45茶屋川林道(丈治谷)
14:30焼野P14:41


帰路は試しに石榑トンネルを越えて大安町からR306+名阪で帰った。
約4.5kmのトンネルを越えると、あっという間に大安町!すごすぎ!
永源寺ダム周辺の道さえ滋賀県側が整備したらイイ幹線道路になるかもです。

道中・・・IS君の携帯が鳴り、仕事の電話連絡のために数回停車。
そして名阪の加太トンネル内で故障車が発生。トンネル内が片側通行。渋滞。
なので石榑トンネルの滋賀県側から家まで2時間もかかってしまい、永源寺町経由とどちらが早く走れるのか?は次回に持越しとなった。残念。

14:53国道421号線出合
16:50自宅
(帰路:加太トンネル内にて故障車渋滞)
| 山登り::鈴鹿山脈 |
| 08:10 PM | comments (0) | trackback (0) |

コメント



コメントする










右下の四角い枠に絵の中の文字を入力して下さい:


ボタンを押してから処理に時間がかかりますが、ボタンを押すのは1回だけでOKです。

https://blogn.tsubaya.com/tb.php/287

トラックバック