2021,12,14, Tuesday/五代目
事前の天気予報によると寒気を伴った低気圧の通過に伴って北西の暴風と気温低下で高所は大荒れ。
それはマズイ(~_~;)と、地形図と睨めっこ。
北西からの風が遮られる谷あいの地形なら比較的にマシな山行ができるかも?
しかも、運が良ければ霧氷と雪を楽しむことができるかも?
あ?ここは?
と思いついた場所は台高で未踏ルート。
ルート
台高国見山東面(小屋谷上流部)
万歳橋→木屋谷川右岸登山道→P965→奥山谷左岸尾根→トラバース→ボンサイ平→国見山→馬駈ヶ辻→木梶辻→遭難碑→林道→万才橋
山行日:2021年12月13日
因縁の青田発電所で待合せ。
そう!ここは彼によって[辿り着けない]が多発された因縁の場所!
今回は!?
なんと!!!!!
彼が一番乗り!?
そして全員が遅刻することなく到着!
(^_-)-☆よかった!
低床車だと底を擦るので、腰高4WDの2台車に7人のメンバーが分乗。
万歳橋まで車を乗り入れ、念のためにとアイゼンとピッケルを持って、木屋谷川右岸の登山道を歩いた。
ワサビ谷出合までは沢登りで何度も歩いたけれど、今回は初めて登山靴でワサビ谷を渡渉。
アンカーボルトで固定されたザイルがあるのね!
ここは楽勝で渡渉。
ワサビ谷を眺めながら登山道は高巻き。
ここにもフィックスロープが設置されていた。
その後は崖沿いの細い山腹道。
ただでさえ岸壁の濡れた岩の細道なのにそれが土砂崩れで道が埋まってたり、崩れて足が届きにくかったり、立木や木の根を頼りにトラバースせねばならない場合が連続!挙句に立木や根っこすら無い所も・・・難所が続く・・・
こりゃあ、気軽に来たらアカンところですわ
奥山谷出合にやってきたが、谷に降りる場所?
ゴルジュで下りれない?ロープ出すか?
え?行き過ぎてる?、と後続の嫁さんから「ここに看板ある」と声がかかった。
沢の分岐まで道があるから終点まで歩いてしまったけど、その手前に降り口があるのね。
フィックスロープも二本。でも古そうであまり当てにできないなぁ。
よく見れば手のホールド、足場ともにあったのでロープだけを頼らなくても大丈夫だった。
ここからが今日の核心部。
乾いた岩だけを使うルートは距離があって渡れない。
↑の写真の真ん中の▼岩が濡れて滑りそうなので右(左岸)沿いの細かい石がたくさんある場所へ渡渉することで筆者(青いスパッツ)の居る場所に行けるのだが、水から出ている岩でも濡れている岩はヌメリがあり、まともに体重をかけると「必ずコケル」ように思われる。
すなわち、水の中に入らねばならないが水深はそこそこあるし、岩はヌルヌル。
ゴアテックス入りの登山靴を信じて、置いた足が動きださない岩と岩の間に、なるべく浅い水の中に入らねば通過できない。
本来は渡渉が苦手なUHさんは何回もこの場所を行き来しているので「慣れ」で恐怖心が薄れていて問題なく渡れた。
もちろん男三人と、のりこは思いっきりよく通過。
ドボン経験者の残り2名が・・・
あらら・・濡れている岩の上に座り込んだよ・・・
渡れれば良いんだよ・・・・
次回からはロープを張って歩けるようにしてみようか・・・
全員、ドボンも怪我も無く本日の核心部を通過した。
奥山谷出合からは水無山の北東尾根にあたる奥山谷左岸尾根を登る。
奥山谷左岸尾根の末端の平らな場所は乾留工場跡地。
石積みがあったり土管が落ちている。
乾留工場跡地については、やぶこぎネットの《わりばし》さんのレポが詳しい。
→https://yabukogi.net/viewtopic.php?f=4&t=4318
白い耐火煉瓦。苔の下に色んな資材が隠れているようだ。
このほかにも黒い耐火煉瓦があった。
万歳橋のたもとやワサビ谷手前にあった広場も乾留工場跡地だそうだ。
その他の乾留について→やぶこぎネット内を参照。
その場所のすぐ上に??
なんでここに捕獲檻?
どうやって運んで来たん?
水無山北東尾根の末端は意外と尾根が細く急傾斜。
コメツガやヒメシャラやブナ、ミズナラの大木が点在。
次第に尾根が広くなって傾斜が緩んできた。
標高1100mを越えると地面に雪が現れた。
標高1200mが近づいてきたら樹々の枝に霧氷の赤ちゃん
辺りは雪で蓋されてキノコたちも雪に埋もれてしまったようだ(+_+)
ヒメシャラ、ドウダン、シロヤシオなどが真っ白に霧氷
樹間に見えるガスの乗った周囲の山も霧氷で白い
稜線上は霧氷がしっかりできているのかな?
標高1250m付近、ブナ倒木がたくさん現れた場所から鉄砲谷方向へトラバースを開始。
高い樹々の森。
ブナやミズナラの巨木が凄い。
この景色の四季を見に来たい!また来よう!
ガスが乗った冬山は彩を無くし、まるで水墨画の中を歩いているよう。
鉄砲谷源頭部のカツラの大木たち。
華奢な株立ちの樹木だという認識を打ち破るその巨人さに言葉を失う。
鉄砲谷を少し標高を上げて北へ尾根を跨いで行くと
ブナの巨人たちが倒れている台地に出た。
ここがボンサイ平(盆栽平)
雲の中に居るのでボンサイ平を見渡すことや周囲の眺めを見ることは出来ないけれど私の来たかった場所にやっと来れた。シロヤシオ咲く頃や秋の紅葉の時期にまた来よう。
お昼時に近いので、ここで昼食にしたいのだが、ダイラは風が通って寒い。
少しでも風が抜けない場所に移動。そしてそこにあった倒木の木の根に隠れて各自昼食とした。
食後はウシログラへの北東尾根を登って行くとマグカップが標準装備されている国見若水。
でも、寒すぎてグローブから手を出したくない!(+_+)
若水は神棚にお供えする神聖な水。
若水から南へトラバースして行けば
今日はずっとトラバース。
異形のヒノキ。これが千秋社の御神木。
↑御神木の周囲を歩く筆者
缶の蓋を開けようとしてみたけれど、凍てついている?
芳名帳の入った缶の蓋を開けることが出来ず((+_+))
寄せ書きにアワビという文字を見つけて、撤退!
北西風を受け止めている県境稜線はやっぱり霧氷が凄い。
晴れていればキレイなんだけど「アカン!」手の感覚が無くなりそう!ジンジン痛い!
のりこが未踏の山域なので「せめて!国見岳だけでも!」と山頂を踏んで行く。
なんや?その恰好?
なぜシャガンデいる?
霧氷を愛でながら県境稜線を馬駈ヶ辻方向へ
馬駈ヶ辻へ登らずにトラバース開始。
氷結しているコバノガマズミの果実
馬駈ヶ場のアセビも霧氷で立体的に
ガス男が雲を引き連れて歩いているから?晴れそうで晴れないのよ!
P1316を登らずに標高1300mラインを北方向に巻いて行く。
今日はずっとトラバース。
あ、やっと晴れてる景色。
確かに高見山や木梶山方向が見渡せる。
木梶山稜線
高見山の三角シルエット
どちらも後ろには室生火山群の異形の山々や風車群を乗せた青山高原。
P1316北東の中身が空洞のブナにも挨拶
木梶の辻という新設された看板を通過して広い南東尾根を進む。
千秋社の物見櫓の残骸を確認。国吉峠の話を教えてもらい林道に出た。
実線の林道だと遠回りになるので、すぐに南東尾根の破線の林道へ。
さらにショートカット。
細いヒメシャラ交じりの二次林で南へ下る。
植林が出てくるけれど歩いている場所は二次林。
最終的に地形図では消えてしまっている林道の終点に着地。
そこには遭難碑。通称:道子碑があった。
昭和48年建立。
享年25歳だった関東出身の中川道子さんは冬の本谷と鉄砲谷出合付近で見つかったとか・・・石の台座加工が浅く、接着剤頼りの石碑のようだが、接着剤が効いていないためにいつ倒れてもおかしくない
廃林道を万歳橋方面に歩き出す。
↓道が崩壊した場所から対岸を見れば朝に苦労した奥山谷出合と登った左岸尾根
↓判官平へ向かう半分植林の尾根の頂部も霧氷で白い
↓ワサビ谷出合を越えてから高巻したあとの尾根道が正面の二次林尾根
↑奥に見える白い尾根は桧塚奥峰からマナコ谷へ下る禿げ尾根。
この二次林が尾根芯に残された植林方法は意味があってのことだろうと常日頃感じてきた。
尾根芯は風を受けやすく人間が意図して植えた樹木では簡単に持ちこたえられない。
特に成長初期から壮年期にかけて樹勢が未熟な時代は生き残れない。
自然環境に「たまたま」耐え、そこに辛うじて残ったり、「たまたま」隣に生きていた樹々に守られたり・・・と、いった自然淘汰に勝ち残った樹木が尾根芯に生き残り、それが周りの木を守る。そしてそこを人が通らせてもらい行き来しやすい尾根道として利用できる・・・そういった理由を森を育てるプロたちは植林に自然林を活かしているんだろう。
道子碑から10分ほどで窓が開いている林業避難小屋?
私は見なかったが、何者かが床にウンチしまくってあるらしい。
その動物とは人間か?
この小屋の横をすり抜ければ
林道ヘアピンコーナーをショートカット。
さらにそこから30分ほど崩壊林道を歩いて行くと万歳橋から北北西に植林。
植林ならば、木屋谷川左岸にショートカットで下りれるだろうと下っていく。
林内作業車が通った道がつづら折れに残っていたが、途中で見失った。
東にある谷すじが、どうなっているのか分からないので谷に近寄らないように植林の傾斜が緩い場所に進む。すると!
葉っぱの落ちてしまった何かの木のヤブ(~_~;)
かなり濃密でヤブの隙間を縫ってムリムリ下った。
降りた場所は川沿いの台地で、その奥から林内作業道?
集積場だった場所だろうか?
水の無い平坦な谷を横切ると目の前に万歳橋。
時計を見ると、ちょうど16時になろうとしていた。
ありがとうございました。
山行日:2021年12月13日
グループ山行@月曜山歩
7人(IS、ふぐやん、ころ助、のりこ、UH、TY、TK)
周回
積雪
霧氷
湧き水
遺跡
距離:10.3km
所要時間:7時間37分
(うち昼食30分)
累積標高:プラスマイナス1138m
最小標高:811m(万歳橋)
最大標高:1418.94m(国見岳)
国見山=二等三角点:青俣山1418.94m
7:40青田発電所7:48
8:08万歳橋8:21
8:53ワサビ谷出合9:00
9:42奥山谷出合9:58
11:15標高1285mトラバース開始
11:07鉄砲谷出合
11:40ボンサイ平
11:45昼食12:15
(30分)
12:26若水
12:30ご神木12:35
12:51国見岳12:54
13:19馬駈ヶ辻
13:50展望地(P1316北面)
14:12千秋社やぐら跡
14:26下降点
14:46道子碑14:51
15:33下降点
15:59万歳橋
それはマズイ(~_~;)と、地形図と睨めっこ。
北西からの風が遮られる谷あいの地形なら比較的にマシな山行ができるかも?
しかも、運が良ければ霧氷と雪を楽しむことができるかも?
あ?ここは?
と思いついた場所は台高で未踏ルート。
ルート
台高国見山東面(小屋谷上流部)
万歳橋→木屋谷川右岸登山道→P965→奥山谷左岸尾根→トラバース→ボンサイ平→国見山→馬駈ヶ辻→木梶辻→遭難碑→林道→万才橋
山行日:2021年12月13日
因縁の青田発電所で待合せ。
そう!ここは彼によって[辿り着けない]が多発された因縁の場所!
今回は!?
なんと!!!!!
彼が一番乗り!?
そして全員が遅刻することなく到着!
(^_-)-☆よかった!
低床車だと底を擦るので、腰高4WDの2台車に7人のメンバーが分乗。
万歳橋まで車を乗り入れ、念のためにとアイゼンとピッケルを持って、木屋谷川右岸の登山道を歩いた。
ワサビ谷出合までは沢登りで何度も歩いたけれど、今回は初めて登山靴でワサビ谷を渡渉。
アンカーボルトで固定されたザイルがあるのね!
ここは楽勝で渡渉。
ワサビ谷を眺めながら登山道は高巻き。
ここにもフィックスロープが設置されていた。
その後は崖沿いの細い山腹道。
ただでさえ岸壁の濡れた岩の細道なのにそれが土砂崩れで道が埋まってたり、崩れて足が届きにくかったり、立木や木の根を頼りにトラバースせねばならない場合が連続!挙句に立木や根っこすら無い所も・・・難所が続く・・・
こりゃあ、気軽に来たらアカンところですわ
奥山谷出合にやってきたが、谷に降りる場所?
ゴルジュで下りれない?ロープ出すか?
え?行き過ぎてる?、と後続の嫁さんから「ここに看板ある」と声がかかった。
沢の分岐まで道があるから終点まで歩いてしまったけど、その手前に降り口があるのね。
フィックスロープも二本。でも古そうであまり当てにできないなぁ。
よく見れば手のホールド、足場ともにあったのでロープだけを頼らなくても大丈夫だった。
ここからが今日の核心部。
乾いた岩だけを使うルートは距離があって渡れない。
↑の写真の真ん中の▼岩が濡れて滑りそうなので右(左岸)沿いの細かい石がたくさんある場所へ渡渉することで筆者(青いスパッツ)の居る場所に行けるのだが、水から出ている岩でも濡れている岩はヌメリがあり、まともに体重をかけると「必ずコケル」ように思われる。
すなわち、水の中に入らねばならないが水深はそこそこあるし、岩はヌルヌル。
ゴアテックス入りの登山靴を信じて、置いた足が動きださない岩と岩の間に、なるべく浅い水の中に入らねば通過できない。
本来は渡渉が苦手なUHさんは何回もこの場所を行き来しているので「慣れ」で恐怖心が薄れていて問題なく渡れた。
もちろん男三人と、のりこは思いっきりよく通過。
ドボン経験者の残り2名が・・・
あらら・・濡れている岩の上に座り込んだよ・・・
渡れれば良いんだよ・・・・
次回からはロープを張って歩けるようにしてみようか・・・
全員、ドボンも怪我も無く本日の核心部を通過した。
奥山谷出合からは水無山の北東尾根にあたる奥山谷左岸尾根を登る。
奥山谷左岸尾根の末端の平らな場所は乾留工場跡地。
石積みがあったり土管が落ちている。
乾留工場跡地については、やぶこぎネットの《わりばし》さんのレポが詳しい。
→https://yabukogi.net/viewtopic.php?f=4&t=4318
白い耐火煉瓦。苔の下に色んな資材が隠れているようだ。
このほかにも黒い耐火煉瓦があった。
万歳橋のたもとやワサビ谷手前にあった広場も乾留工場跡地だそうだ。
その他の乾留について→やぶこぎネット内を参照。
その場所のすぐ上に??
なんでここに捕獲檻?
どうやって運んで来たん?
水無山北東尾根の末端は意外と尾根が細く急傾斜。
コメツガやヒメシャラやブナ、ミズナラの大木が点在。
次第に尾根が広くなって傾斜が緩んできた。
標高1100mを越えると地面に雪が現れた。
標高1200mが近づいてきたら樹々の枝に霧氷の赤ちゃん
辺りは雪で蓋されてキノコたちも雪に埋もれてしまったようだ(+_+)
ヒメシャラ、ドウダン、シロヤシオなどが真っ白に霧氷
樹間に見えるガスの乗った周囲の山も霧氷で白い
稜線上は霧氷がしっかりできているのかな?
標高1250m付近、ブナ倒木がたくさん現れた場所から鉄砲谷方向へトラバースを開始。
高い樹々の森。
ブナやミズナラの巨木が凄い。
この景色の四季を見に来たい!また来よう!
ガスが乗った冬山は彩を無くし、まるで水墨画の中を歩いているよう。
鉄砲谷源頭部のカツラの大木たち。
華奢な株立ちの樹木だという認識を打ち破るその巨人さに言葉を失う。
鉄砲谷を少し標高を上げて北へ尾根を跨いで行くと
ブナの巨人たちが倒れている台地に出た。
ここがボンサイ平(盆栽平)
雲の中に居るのでボンサイ平を見渡すことや周囲の眺めを見ることは出来ないけれど私の来たかった場所にやっと来れた。シロヤシオ咲く頃や秋の紅葉の時期にまた来よう。
お昼時に近いので、ここで昼食にしたいのだが、ダイラは風が通って寒い。
少しでも風が抜けない場所に移動。そしてそこにあった倒木の木の根に隠れて各自昼食とした。
食後はウシログラへの北東尾根を登って行くとマグカップが標準装備されている国見若水。
でも、寒すぎてグローブから手を出したくない!(+_+)
若水は神棚にお供えする神聖な水。
若水から南へトラバースして行けば
今日はずっとトラバース。
異形のヒノキ。これが千秋社の御神木。
↑御神木の周囲を歩く筆者
缶の蓋を開けようとしてみたけれど、凍てついている?
芳名帳の入った缶の蓋を開けることが出来ず((+_+))
寄せ書きにアワビという文字を見つけて、撤退!
北西風を受け止めている県境稜線はやっぱり霧氷が凄い。
晴れていればキレイなんだけど「アカン!」手の感覚が無くなりそう!ジンジン痛い!
のりこが未踏の山域なので「せめて!国見岳だけでも!」と山頂を踏んで行く。
なんや?その恰好?
なぜシャガンデいる?
霧氷を愛でながら県境稜線を馬駈ヶ辻方向へ
馬駈ヶ辻へ登らずにトラバース開始。
氷結しているコバノガマズミの果実
馬駈ヶ場のアセビも霧氷で立体的に
ガス男が雲を引き連れて歩いているから?晴れそうで晴れないのよ!
P1316を登らずに標高1300mラインを北方向に巻いて行く。
今日はずっとトラバース。
あ、やっと晴れてる景色。
確かに高見山や木梶山方向が見渡せる。
木梶山稜線
高見山の三角シルエット
どちらも後ろには室生火山群の異形の山々や風車群を乗せた青山高原。
P1316北東の中身が空洞のブナにも挨拶
木梶の辻という新設された看板を通過して広い南東尾根を進む。
千秋社の物見櫓の残骸を確認。国吉峠の話を教えてもらい林道に出た。
実線の林道だと遠回りになるので、すぐに南東尾根の破線の林道へ。
さらにショートカット。
細いヒメシャラ交じりの二次林で南へ下る。
植林が出てくるけれど歩いている場所は二次林。
最終的に地形図では消えてしまっている林道の終点に着地。
そこには遭難碑。通称:道子碑があった。
昭和48年建立。
享年25歳だった関東出身の中川道子さんは冬の本谷と鉄砲谷出合付近で見つかったとか・・・石の台座加工が浅く、接着剤頼りの石碑のようだが、接着剤が効いていないためにいつ倒れてもおかしくない
廃林道を万歳橋方面に歩き出す。
↓道が崩壊した場所から対岸を見れば朝に苦労した奥山谷出合と登った左岸尾根
↓判官平へ向かう半分植林の尾根の頂部も霧氷で白い
↓ワサビ谷出合を越えてから高巻したあとの尾根道が正面の二次林尾根
↑奥に見える白い尾根は桧塚奥峰からマナコ谷へ下る禿げ尾根。
この二次林が尾根芯に残された植林方法は意味があってのことだろうと常日頃感じてきた。
尾根芯は風を受けやすく人間が意図して植えた樹木では簡単に持ちこたえられない。
特に成長初期から壮年期にかけて樹勢が未熟な時代は生き残れない。
自然環境に「たまたま」耐え、そこに辛うじて残ったり、「たまたま」隣に生きていた樹々に守られたり・・・と、いった自然淘汰に勝ち残った樹木が尾根芯に生き残り、それが周りの木を守る。そしてそこを人が通らせてもらい行き来しやすい尾根道として利用できる・・・そういった理由を森を育てるプロたちは植林に自然林を活かしているんだろう。
道子碑から10分ほどで窓が開いている林業避難小屋?
私は見なかったが、何者かが床にウンチしまくってあるらしい。
その動物とは人間か?
この小屋の横をすり抜ければ
林道ヘアピンコーナーをショートカット。
さらにそこから30分ほど崩壊林道を歩いて行くと万歳橋から北北西に植林。
植林ならば、木屋谷川左岸にショートカットで下りれるだろうと下っていく。
林内作業車が通った道がつづら折れに残っていたが、途中で見失った。
東にある谷すじが、どうなっているのか分からないので谷に近寄らないように植林の傾斜が緩い場所に進む。すると!
葉っぱの落ちてしまった何かの木のヤブ(~_~;)
かなり濃密でヤブの隙間を縫ってムリムリ下った。
降りた場所は川沿いの台地で、その奥から林内作業道?
集積場だった場所だろうか?
水の無い平坦な谷を横切ると目の前に万歳橋。
時計を見ると、ちょうど16時になろうとしていた。
ありがとうございました。
山行日:2021年12月13日
グループ山行@月曜山歩
7人(IS、ふぐやん、ころ助、のりこ、UH、TY、TK)
周回
積雪
霧氷
湧き水
遺跡
距離:10.3km
所要時間:7時間37分
(うち昼食30分)
累積標高:プラスマイナス1138m
最小標高:811m(万歳橋)
最大標高:1418.94m(国見岳)
国見山=二等三角点:青俣山1418.94m
7:40青田発電所7:48
8:08万歳橋8:21
8:53ワサビ谷出合9:00
9:42奥山谷出合9:58
11:15標高1285mトラバース開始
11:07鉄砲谷出合
11:40ボンサイ平
11:45昼食12:15
(30分)
12:26若水
12:30ご神木12:35
12:51国見岳12:54
13:19馬駈ヶ辻
13:50展望地(P1316北面)
14:12千秋社やぐら跡
14:26下降点
14:46道子碑14:51
15:33下降点
15:59万歳橋
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