2011,06,30, Thursday/五代目
師匠より高見山北西面の沢登りのお誘い。
やっぱり夏は天然&無料で涼める沢で水浴びでしょう!
朝・・・1時間20分ほど車を走らせると奈良県吉野郡東吉野村平野の某駐車場。
大阪・滋賀、三重の各地から山仲間がやってきて入渓準備。
本日は男3名+女4名=7名のパーティーだ。
目指すは高見山(1248.3m)!
(2011.06.27)
でも、実は私も嫁さんも沢登りでピークハントをするのは初めて。いつも時間制限内で登れるところまでしか登っていない。
沢行き準備を整えて駐車場を出発。
冬に渡った橋を見送り、10分ほど県道28号線を北上すると右手に看板のある橋。この橋を渡り植林の中を進む。
ここから東吉野村水源地までの30分間は快適な舗装林道。
夏のような天気に台風が朝鮮半島へ向かって進んでいる。きっと下界は35℃オーバー。
ここ東吉野村でもカナリ暑い。
沢の横を歩いているがここまでですでに汗だく。早く沢に飛び込みたくてウズウズしていた。
リーダーである師匠から「休憩!」の声が上がる。
もちろん水源地の沢で水浴びだ。
ここからは沢を左手に見ながら未舗装路の山道となり、やがて沢を右岸に渡渉すると沢から少し上の山腹道を歩く。
駐車場を出発して約1時間。行く手の沢が左右に分岐する。
この分岐を左へ行くと天狗山993mへ突き上げる谷。
右又には滝が一条(F1)落ちている。この滝のある方が今回のターゲット
だがこの滝の直登は無理っぽい。
滝の右岸にある巻き道(仕事道)を登るとゴルジュ帯。
綺麗な渓流・・・凝灰岩の岩を踏み越えて奥へと進むが、滝らしい滝や淵も無い。
でも暑いので飛び石をせずに水に足を浸けながらヨイショ!ドッコイセ!と徐々に高度を上げる。
10:57ここで痛恨のミスが発生していた。ルートミスだ。
↓この写真を撮影した場所の右に本来進むべき谷があったらしい。
師匠曰く、予定ではF2(F=滝)→F3→F4と進み、この日はF3を直登するためにハーケンとハンマー、30mのザイルを背負ってきていた。
でも、F2の谷への分岐・・・このゴルジュが崩落&伏流していたらしく、分岐を見過ごして水のある左又に進路を誤ったらしい。
そんな事とは露知らず、我々は水のある谷をズンズン進む。
凝灰岩の「ナメ滝」や「とい(トユ)状滝」を登っていく。
時折、師匠がツブヤク・・・「アカン、見覚えのない景色や。冬に来ていた場所なんやけどなぁ。木があると無いではコンナに違うのかな?」
このまま上に進んで行けば何とかなる!大丈夫(だろう)!と、さらにずんずんゴルジュ帯を進んでいく。
しかし、沢はガレた谷の岩の下に姿を消して伏流となってしまった。しばらく先に進んでみるが無常にも水の音は聞こえない。
誰かが呟いた「あ!?このままやったら釜あげウドンができひんやん・・・」
そのとおりだ。谷の水を沸かしてウドンを茹でる予定だった。
伏流されてしまうと水が手に入らない=昼飯が無くなる!
時間は11:30。このまま上に進んで昼食が無くなる事を考えれば、やはり少し戻って伏流する前の沢の水でウドンだ!
一同即決で水を求めて来た道を戻る。(それよりもシャワークライムは?・・・(T_T)
少し戻ってチョロチョロと岩の下から水が湧き出る場所を見つけた。
各々のザックからウドンが出てくる。なぜか7名の昼食用なのに全部で14玉が集まった!
最終的に残ったのは5玉ほど。モチロンこれらは茹でずにお持ち帰りになった。
小一時間の昼食タイムでルートに付いて話し合われた。
「どうやらF1から間もなく本来進む谷の分岐を見過ごしてている」
「当初より少し東に振って稜線に出るだろうがどこに飛び出るのか確認しに行ってみよう」
出発するとゴルジュのガレがドンドン急になっていく。
二足歩行では登れなくなり両手両足を総動員して浮いた岩に注意しながら少し間隔を空けて登っていく。
食後歩き始めて10分。水の音が聞こえてきた。水が上の方から流れてきている。水はまだ消えていなかったんだ!
それにしても食後のルートは、やたら急勾配。どんどん標高を稼いでいく。
標高差30~40mのナメ滝が連続して・・・と言っても水の流れは殆ど無く、かなり濡れているネという程度。
急勾配だがホールドも適度にあるし苔が付いていない岩は意外とフリクションが効いて怖さは無い。
標高1000mを越え、見上げると県境稜線尾根が近づき、森が明るくなってきた。
ここから尾根筋に乗って県境稜線尾根を目指すのだが
各自の後ろにはブヨが20匹くらいずつ集まってきている。ブヨの大集団の中を歩いていた模様。
汗を顎から滴らせながら登っていると「うわ!ヘビや!」と前の方で声がする。
「あ!マムシ?」
皆で遠巻きにヘビを確認する。
三角形の頭の形。焦げ茶色の横長サングラスの中に目があって、身体は、薄茶色と焦げ茶色と赤茶色の銭型模様。
思いっきりマムシですネ~。
証拠写真を撮影しようとしたら、マムシはカメラに向かって「S字攻撃態勢」。
こらカナワン!と私も遠巻きに逃げた。なので写真はブレブレ。まともに写っていなかった。
大量のブヨを各自が引き連れ、エッチラオッチラと県境稜線尾根(三峰山縦走路)に出た。
帰宅後に計測すると標高1100m。山頂から尾根伝いに840m東の地点だった。
本来なら山頂のすぐ東側に出ているはず。(下のルートマップの青い線)
もはや濡れた岩の上を歩くことは無いので沢仕様の足元を下山用の陸仕様に履きかえたいのだが、周りに飛んでいるブヨがハンパじゃない。
風があればブヨは人に近寄らない。風通しの良い所・・・と、県境稜線尾根を山頂に向かって少し歩いた。
ここで良い?と履きかえ始めたのだが、残念ながら風が止んだ!
当然我々はブヨの絶好の餌食!
ここでMさんが「ミントオイル持ってるよ!」自分に「ひと吹き」してから皆に使わせてくれた。
おお!助かった!と私も首や顔にシュッシュッ!としたのだが、このミントオイルは100%ミントオイル!うすめ液じゃない!!
おかげで顔や首といった皮膚の弱い場所はヒリヒリ!マブタがヒリヒリして開いてられない。思わず持っていた水で顔を洗った。
皆がミントオイルの匂いをプンプンさせるとブヨは退散した。
私は左腕を服の上から一箇所。
嫁さんは右まぶたを4箇所くらいヤラれていた。翌日マブタが腫れ上がってオイワサン・・・嫁さんは皮膚科に行き、「プレドニン錠」と「ロコイドクリーム」を処方してもらって来た。でもマブタの腫れは丸二日経過してやっと治まった。まる3日たった今日でも痒みは嫁も私も相変わらずである。嫁さんが貰って飲んでいた内服薬が効いたのか?軟膏が痒みを押さえてくれたのか・・・・
話をもとに戻そう。
陸用の足元になった我々はボリボリとソコカシコを掻きむしりながら県境稜線尾根を行く。
途中、南東の大崩壊面の見晴らしの良い場所で一服する。
天気は余り良くなかったハズなんだけど意外にも伊勢辻山~三峰山までの景色が一望できる。
県境料線尾根のアップダウンを乗り越えて高見山山頂に到着。
当然、風のないところを登っていると非常に暑い。
でも景色は最高だ。展望台に登って景色を楽しむ。
西南は生駒山から金剛山が見え、大普賢岳までもが見えていた。
北東は曽爾の鎧岳、兜岳、倶留尊山、大洞山、尼ヶ岳、学能堂山が見える。
休憩が終わり、下山ルートの説明・・・最短距離下山。
今回のルートは冬に登った時の下山ルートの一般路を使わずに冬に登った下津前谷の左岸尾根を下って、下津前谷本流の林道へ出る。でも尾根分岐が複雑にあるので地図読みをしっかりしないと・・・・
で、師匠のリード・・え?そこは。。。イキナリ展望台の北の急斜面を降り始める。踏み跡は獣道すら無い。
急角度なので真っ直ぐに降りることが出来ずに横向きで足の裏のエッジを使って降りねばならない。
木が出てくるとモンキークライムダウン状態に陥る。
こんな急斜面で蹴躓いて頭から落ちるとエライことになる。
ボキッ!ウワーーー!と腐った木を掴んでヨロケた際の雄叫びが谷にコダマする。
雄叫びをあげながらも下山路の師匠は登りと打って変わって矢鱈冴えていた。
シャクナゲに覆われて目標の見つけにくい尾根道。複雑な尾根の分岐でルートファインディングをサクリと行い、一発で下津前谷本流分岐点に舞い降りた。
でも暑くてヘロヘロ。
地下足袋だった私は思わず沢に浸かって小滝の水を飲み、頭を水に突っ込んだ。
プハー生き返る!
「暑いからここからの下山は沢下りにしましょうよ!」と申し出てみたが「へいへい。お好きにどうぞ」と取り合ってもらえない(T_T)
植林帯に足を踏み入れるとそこは間伐された木々が縦横無尽に横たわっているアミダクジ状態の森。
「ほらイワンこっちゃない!」と思いながら、平均台のようになっている間伐材の上を進んで植林の森を抜ける。
沢沿いに仕事途を歩き始めたのだが、ここで師匠が「沢下り」を渋った理由が分かった。
その理由とは間引きで切り倒された杉が沢を埋め尽くすように沢に折り重なって倒れているのだ。
だから沢を降ることが出来ないのだ。
テッキリ私は沢タビを履くのが面倒くさいだけだろう?と邪推していたが、師匠はこんな先々の状況を的確に予想されていたんだ!
師匠!( ゚ロ゚ )/スゴイ
予想されていたニワカアメは一粒足りとも落ちてこない。炎天下の未舗装林道を下って行く。
砂防大堰堤で後を振り返ると谷の合間に高見山の山頂が見える。
16時を少し回って皆無事・・・いやブヨに刺されまくっているが・・・怪我もなく駐車場に到着。
うーん、良く歩いた!
今回は残念ながら10m滝の直登は出来なかったが、光栄にも新規ルート開拓という記念沢行きとなった。
なお、今回イケナカッタ滝(F3)直登は、滝の凍る時期に再チャレンジらしい。
歩行距離9.45m(沿面距離11.3km)
所要時間:6時間40分(昼食50分含)
(水色のルートが当初予定ルート)
9:38駐車場
9:48大平谷林道入口
10:15水源施設
10:23右岸に渡渉:巻き道
10:40 F1右岸を巻く
10:56 左又突入
11:30昼食(800m)12:24
12:33伏流帯脱出
13:10左岸尾根へ:ブヨ(ブト)飛来
13:14マムシ遭遇
13:22高見山北東尾根(1100m)
13:24沢タビ履きかえ13:40
13:50大崩壊面13:55
14:12高見山山頂14:21
15:30川分岐点15:35
15:50林道最終点
15:54砂防大堰堤
16:08駐車場
やっぱり夏は天然&無料で涼める沢で水浴びでしょう!
朝・・・1時間20分ほど車を走らせると奈良県吉野郡東吉野村平野の某駐車場。
大阪・滋賀、三重の各地から山仲間がやってきて入渓準備。
本日は男3名+女4名=7名のパーティーだ。
目指すは高見山(1248.3m)!
(2011.06.27)
でも、実は私も嫁さんも沢登りでピークハントをするのは初めて。いつも時間制限内で登れるところまでしか登っていない。
沢行き準備を整えて駐車場を出発。
冬に渡った橋を見送り、10分ほど県道28号線を北上すると右手に看板のある橋。この橋を渡り植林の中を進む。
ここから東吉野村水源地までの30分間は快適な舗装林道。
夏のような天気に台風が朝鮮半島へ向かって進んでいる。きっと下界は35℃オーバー。
ここ東吉野村でもカナリ暑い。
沢の横を歩いているがここまでですでに汗だく。早く沢に飛び込みたくてウズウズしていた。
リーダーである師匠から「休憩!」の声が上がる。
もちろん水源地の沢で水浴びだ。
ここからは沢を左手に見ながら未舗装路の山道となり、やがて沢を右岸に渡渉すると沢から少し上の山腹道を歩く。
駐車場を出発して約1時間。行く手の沢が左右に分岐する。
この分岐を左へ行くと天狗山993mへ突き上げる谷。
右又には滝が一条(F1)落ちている。この滝のある方が今回のターゲット
だがこの滝の直登は無理っぽい。
滝の右岸にある巻き道(仕事道)を登るとゴルジュ帯。
綺麗な渓流・・・凝灰岩の岩を踏み越えて奥へと進むが、滝らしい滝や淵も無い。
でも暑いので飛び石をせずに水に足を浸けながらヨイショ!ドッコイセ!と徐々に高度を上げる。
10:57ここで痛恨のミスが発生していた。ルートミスだ。
↓この写真を撮影した場所の右に本来進むべき谷があったらしい。
師匠曰く、予定ではF2(F=滝)→F3→F4と進み、この日はF3を直登するためにハーケンとハンマー、30mのザイルを背負ってきていた。
でも、F2の谷への分岐・・・このゴルジュが崩落&伏流していたらしく、分岐を見過ごして水のある左又に進路を誤ったらしい。
そんな事とは露知らず、我々は水のある谷をズンズン進む。
凝灰岩の「ナメ滝」や「とい(トユ)状滝」を登っていく。
時折、師匠がツブヤク・・・「アカン、見覚えのない景色や。冬に来ていた場所なんやけどなぁ。木があると無いではコンナに違うのかな?」
このまま上に進んで行けば何とかなる!大丈夫(だろう)!と、さらにずんずんゴルジュ帯を進んでいく。
しかし、沢はガレた谷の岩の下に姿を消して伏流となってしまった。しばらく先に進んでみるが無常にも水の音は聞こえない。
誰かが呟いた「あ!?このままやったら釜あげウドンができひんやん・・・」
そのとおりだ。谷の水を沸かしてウドンを茹でる予定だった。
伏流されてしまうと水が手に入らない=昼飯が無くなる!
時間は11:30。このまま上に進んで昼食が無くなる事を考えれば、やはり少し戻って伏流する前の沢の水でウドンだ!
一同即決で水を求めて来た道を戻る。(それよりもシャワークライムは?・・・(T_T)
少し戻ってチョロチョロと岩の下から水が湧き出る場所を見つけた。
各々のザックからウドンが出てくる。なぜか7名の昼食用なのに全部で14玉が集まった!
最終的に残ったのは5玉ほど。モチロンこれらは茹でずにお持ち帰りになった。
小一時間の昼食タイムでルートに付いて話し合われた。
「どうやらF1から間もなく本来進む谷の分岐を見過ごしてている」
「当初より少し東に振って稜線に出るだろうがどこに飛び出るのか確認しに行ってみよう」
出発するとゴルジュのガレがドンドン急になっていく。
二足歩行では登れなくなり両手両足を総動員して浮いた岩に注意しながら少し間隔を空けて登っていく。
食後歩き始めて10分。水の音が聞こえてきた。水が上の方から流れてきている。水はまだ消えていなかったんだ!
それにしても食後のルートは、やたら急勾配。どんどん標高を稼いでいく。
標高差30~40mのナメ滝が連続して・・・と言っても水の流れは殆ど無く、かなり濡れているネという程度。
急勾配だがホールドも適度にあるし苔が付いていない岩は意外とフリクションが効いて怖さは無い。
標高1000mを越え、見上げると県境稜線尾根が近づき、森が明るくなってきた。
ここから尾根筋に乗って県境稜線尾根を目指すのだが
各自の後ろにはブヨが20匹くらいずつ集まってきている。ブヨの大集団の中を歩いていた模様。
汗を顎から滴らせながら登っていると「うわ!ヘビや!」と前の方で声がする。
「あ!マムシ?」
皆で遠巻きにヘビを確認する。
三角形の頭の形。焦げ茶色の横長サングラスの中に目があって、身体は、薄茶色と焦げ茶色と赤茶色の銭型模様。
思いっきりマムシですネ~。
証拠写真を撮影しようとしたら、マムシはカメラに向かって「S字攻撃態勢」。
こらカナワン!と私も遠巻きに逃げた。なので写真はブレブレ。まともに写っていなかった。
大量のブヨを各自が引き連れ、エッチラオッチラと県境稜線尾根(三峰山縦走路)に出た。
帰宅後に計測すると標高1100m。山頂から尾根伝いに840m東の地点だった。
本来なら山頂のすぐ東側に出ているはず。(下のルートマップの青い線)
もはや濡れた岩の上を歩くことは無いので沢仕様の足元を下山用の陸仕様に履きかえたいのだが、周りに飛んでいるブヨがハンパじゃない。
風があればブヨは人に近寄らない。風通しの良い所・・・と、県境稜線尾根を山頂に向かって少し歩いた。
ここで良い?と履きかえ始めたのだが、残念ながら風が止んだ!
当然我々はブヨの絶好の餌食!
ここでMさんが「ミントオイル持ってるよ!」自分に「ひと吹き」してから皆に使わせてくれた。
おお!助かった!と私も首や顔にシュッシュッ!としたのだが、このミントオイルは100%ミントオイル!うすめ液じゃない!!
おかげで顔や首といった皮膚の弱い場所はヒリヒリ!マブタがヒリヒリして開いてられない。思わず持っていた水で顔を洗った。
皆がミントオイルの匂いをプンプンさせるとブヨは退散した。
私は左腕を服の上から一箇所。
嫁さんは右まぶたを4箇所くらいヤラれていた。翌日マブタが腫れ上がってオイワサン・・・嫁さんは皮膚科に行き、「プレドニン錠」と「ロコイドクリーム」を処方してもらって来た。でもマブタの腫れは丸二日経過してやっと治まった。まる3日たった今日でも痒みは嫁も私も相変わらずである。嫁さんが貰って飲んでいた内服薬が効いたのか?軟膏が痒みを押さえてくれたのか・・・・
話をもとに戻そう。
陸用の足元になった我々はボリボリとソコカシコを掻きむしりながら県境稜線尾根を行く。
途中、南東の大崩壊面の見晴らしの良い場所で一服する。
天気は余り良くなかったハズなんだけど意外にも伊勢辻山~三峰山までの景色が一望できる。
県境料線尾根のアップダウンを乗り越えて高見山山頂に到着。
当然、風のないところを登っていると非常に暑い。
でも景色は最高だ。展望台に登って景色を楽しむ。
西南は生駒山から金剛山が見え、大普賢岳までもが見えていた。
北東は曽爾の鎧岳、兜岳、倶留尊山、大洞山、尼ヶ岳、学能堂山が見える。
休憩が終わり、下山ルートの説明・・・最短距離下山。
今回のルートは冬に登った時の下山ルートの一般路を使わずに冬に登った下津前谷の左岸尾根を下って、下津前谷本流の林道へ出る。でも尾根分岐が複雑にあるので地図読みをしっかりしないと・・・・
で、師匠のリード・・え?そこは。。。イキナリ展望台の北の急斜面を降り始める。踏み跡は獣道すら無い。
急角度なので真っ直ぐに降りることが出来ずに横向きで足の裏のエッジを使って降りねばならない。
木が出てくるとモンキークライムダウン状態に陥る。
こんな急斜面で蹴躓いて頭から落ちるとエライことになる。
ボキッ!ウワーーー!と腐った木を掴んでヨロケた際の雄叫びが谷にコダマする。
雄叫びをあげながらも下山路の師匠は
シャクナゲに覆われて目標の見つけにくい尾根道。複雑な尾根の分岐でルートファインディングをサクリと行い、一発で下津前谷本流分岐点に舞い降りた。
でも暑くてヘロヘロ。
地下足袋だった私は思わず沢に浸かって小滝の水を飲み、頭を水に突っ込んだ。
プハー生き返る!
「暑いからここからの下山は沢下りにしましょうよ!」と申し出てみたが「へいへい。お好きにどうぞ」と取り合ってもらえない(T_T)
植林帯に足を踏み入れるとそこは間伐された木々が縦横無尽に横たわっているアミダクジ状態の森。
「ほらイワンこっちゃない!」と思いながら、平均台のようになっている間伐材の上を進んで植林の森を抜ける。
沢沿いに仕事途を歩き始めたのだが、ここで師匠が「沢下り」を渋った理由が分かった。
その理由とは間引きで切り倒された杉が沢を埋め尽くすように沢に折り重なって倒れているのだ。
だから沢を降ることが出来ないのだ。
師匠!( ゚ロ゚ )/スゴイ
予想されていたニワカアメは一粒足りとも落ちてこない。炎天下の未舗装林道を下って行く。
砂防大堰堤で後を振り返ると谷の合間に高見山の山頂が見える。
16時を少し回って皆無事・・・いやブヨに刺されまくっているが・・・怪我もなく駐車場に到着。
うーん、良く歩いた!
今回は
なお、今回イケナカッタ滝(F3)直登は、滝の凍る時期に再チャレンジらしい。
歩行距離9.45m(沿面距離11.3km)
所要時間:6時間40分(昼食50分含)
(水色のルートが当初予定ルート)
9:38駐車場
9:48大平谷林道入口
10:15水源施設
10:23右岸に渡渉:巻き道
10:40 F1右岸を巻く
10:56 左又突入
11:30昼食(800m)12:24
12:33伏流帯脱出
13:10左岸尾根へ:ブヨ(ブト)飛来
13:14マムシ遭遇
13:22高見山北東尾根(1100m)
13:24沢タビ履きかえ13:40
13:50大崩壊面13:55
14:12高見山山頂14:21
15:30川分岐点15:35
15:50林道最終点
15:54砂防大堰堤
16:08駐車場
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