三峰山の不動谷右股の左股::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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バレンタイン豪雪のあとの深雪でラッセルしたい!?
3年前に必死のパッチで登ったルートを今回もラッセルトレーニング!

場所は奈良県宇陀郡御杖村の三峰山
三峰山なんて2時間で登ってしまう山?
いえいえ、一日がかりで雪に埋もれて遊びます!
バリエーションルートなので良い子は真似しないでね!
(実施日2014年2月24日)
まずは不動滝まで歩きます。

ここの滝は「すだれ状」で、いつでも綺麗。
・・・あれ?何処から不動谷に入るんだったっけ?
っと?以前に歩いた地図を見比べて、かつての記憶を辿る(^_^;)
あ、そうや!道中の鳥居の手前から左に

あれ?トレースがあるよ!
ラッキー!(^^♪
って、こんな所を今の時期に歩く人いるんだ!?
>私も?(^_^;)
まずは不動谷の一つ東の谷に一瞬入る。
ここは、県境稜線尾根のP959へ突き上げる谷。
(次はここから山頂までダイレクトに登ろう!)

その谷からすぐにスリリングな高さの高巻き。
不動滝の落ち口横を通過。
高い山腹道から植林の森に下れば前方に丸木橋。
ここが谷の二股分岐。

ここで右股に進む。

まだトレースが付いていて楽チン。

ワカンで歩いたトレースのようだ。
トレースを辿って居てもやっぱりそのトレースは何処に進むかワカラナイ!
位置確認と方向確認!
そして自分でルートを作るのだ!と深雪に踏み出せば!

ヒザ下ながらラッセル開始!
ラッセルの先頭を交代しながら進んでいく。

でも谷には倒木が!
前方にたくさんある?
IS君?倒木が邪魔じゃない?
こっちは倒木を巻いて登ってみるよ。
と久々に参加しされたMYさんが先頭でラッセル!

と別れて谷の上で山腹をトラバースして進むが、MYさん?
ちょっと上がりすぎだよ(・_・;)
ボチボチと谷に降りないと不動滝コースの尾根に上がってしまう(^_^;)

(本当にこの上には登山道あり)

そいじゃあ、ここを下りましょう。
とMYさんがプチルンゼを下っていく。
生きた木が一切無いけれど着雪があるから楽勝や!とMYさんの下るのを見ていたら私の前を行くISMさんが「うわー!滑る! ?おろ?尻で滑って降りたら楽勝や!」とシリセードで下ってしまった!(・_・;)

ちょっと待って!
私が降りるために必要な雪が無くなってしまって地面がすぐ見えているやん!
自分のためにロープ出そうか?
うーん、バックダウンすればなんとか降りれそう。

先に下りたISMさん?
ほら!ISMさん!
意地悪するから落とし穴に落ちているやん!

沢沿いは雪の下に岩や倒木の隙間(落とし穴)があるのだ!

雪が無いミニルンゼを無事降りたら渡渉して右岸に渡る

おっと?水辺に綺麗な氷柱が出来ている?

これですよ。

↓これがさっきのミニルンゼの下部

こうして見ると大したことないけれど着雪が無ければ怖いっす(*_*;

さぁ!先に進もう!
トレースは左へ進み、尾根に登ってしまった。
おそらく三峰山の北西(尾根)斜面に取り付くのだろう。

私の計画は谷を詰めてラッセル三昧すること。
ルートを自分たちで切り開くのだ。

ノートレースでフカフカの深雪は、やや湿雪なので沈みまくるというわけでない。
でも、雪が重くて膝まで埋まると抜くのに体力消耗。

ボチボチ植林がまばらになってきた?
そんなところは雪の下になにが隠れているかワカラナイんだよね・・・
おっと?
IS君?そこでなにしてるの?

「うぉー!」と叫んで背が低くなった?(^_^;)
ちょうどいい具合に木があってよかったね!

IS君が落とし穴に落ちているその先に第二の沢分岐。

この分岐を左股に進む。
(右に進むとP1102東のガレ場へ行く)

この分岐は、枯れそうな沢の右股にいったん進んでから、安全そうな場所の上を選んで左股へ進む。


左股の右岸を登ってみた。
深雪がドンドン深くなっていく。

もうタップリ!という表現がピッタリ(^_^;)

ここでMYさんにお願いして雪歩き&ラッセル講座を披露していただく。
持ち前のパワーでガシガシ登っていたIS君?
キックステップとラッセルの奥深さが分かったかな?(^o^)b

沢沿いの積雪は色んなものが雪に埋もれていて進みにくい。

ゴー!ゴー!登れぇ~!

なんだか生クリームだらけで美味しそう?
・・・美味しそう?

ラッセル続きで腹が減ってきたなあ。

少し広めのひだまりの斜面発見!
各自踏み固めて昼ご飯や!!
カップ麺やオニギリを各自で頬張って昼食。
そよ風が冷たくて気持ち良い。

昼食後は本格ラッセル三昧や!

冷たいそよ風が汗だくのラッセルしている身体に気持ちいい。

先頭でラッセルをかって出ているIS君?
ちょっとアナタのルートは右に反れて行ってるよ。
左へ戻って当初予定の谷へ戻ってね。
三峰山の山頂はずっと左です。

って?もがいてるだけで進まない?(^o^;)
ドンドン雪は深くなってついに腿上まで埋まる。

おっしゃー!
各自ラッセル先頭に!に名乗り出るのじゃー!
ラッセルし易い場所!
登り易い場所をルートファインディング!

うーん、前に登った左の谷に降りたいけれど、雪の状況から見て谷は胸以上・・・ひょっとすると頭までの雪溜まりになっている模様。
谷を行けば岩や倒木も埋まっているし・・・・アカンな(^o^;)

谷ルートに降りるの中止!
この支尾根の急斜面を登りましょう!

雪が膝上だけど、この尾根!根雪が無い!
ストックでラッセルはもう無理!?
今ピッケルを持っていないものはストックを止めてピッケル!

ラッセル交代を何度もして、皆汗だく。
いったん斜面が緩んだ標高1100mで小休止。

上を見れば尾根上部にある一般登山道まで、残り標高差100m。
しかも最後がキツそう!!
ここで皆と相談。
少し西の緩い谷に入れば少しは楽だと思うけど?
でも山頂と反対だから、やっぱりダイレクトに上を目指そう!
うっしゃー!
気合やー!

尾根でも太い木の周りは深い雪?
その前後は浅い雪?
なかなか一筋縄では登れない。
前方で雪を踏み固められずにズルズルしていると、後続が上りにくくなったりする。
足がかりが減るとピッケルワークを考えさせられる。
これは登攀?
雪に埋もれた木の枝が出てきた。

その周辺では霧氷が落ちて海老の衣だけが雪上に落ちていた。

最後の急登をしのいでいけば!

おろ?フラットな登山道の尾根道?
やた!高速道路に突き当たった!!

ちょうど木曽御嶽山ビューポイントから三峰山山頂へ5mほど近寄った場所に飛び出した!
ルート取りが違うのに奇しくも前回の不動谷ラッセルの時とホボ同じ場所に飛び出したようだ。

せっかくだから山頂に行き下界を眺めて帰ろう。

今は13:42
霧氷はなしだけど天気は上々。
ね?三峰山を登るだけで遊べるでしょ?
朝8:40に登り始めてまだ山頂を踏んでいないのよ(^_^;)

と、いうことで、山頂に到着。

実に5時間5分(うち35分は昼食時間)!
2時間で登ることができる山を倍以上かけて登る!
いい(適度な)ラッセルトレーニングができたでしょ!?

まぁ、あとはユックリしていきましょう!

山頂でお湯を沸かしてコーヒータイム
IS君、飲料水のボッカありがとう。

今日の三峰山の駐車場は数台の車とバスでの登山客がいたが、14時ともなると誰ひとりとして山頂に居ないです(^_^;)

さぁ、降りるのは早いから八丁平へ行って三重県側の景色も見てこよう。

遅い時間だからここにも誰も居ないね(^_^;)

しかし、ここは流石に風が強くて寒いなぁ。

白いエビフライがいっぱいあるよ。

ここは寒いから長居は無用だね。

アセビに長い氷柱があるけど融けないみたい。
今までのラッセルしていた雪は深雪だったけど、ここ八丁平の深雪はモナカ雪だ!

さぁ帰ろう!

うっすらカスミの向こうに高見山

またあそこもラッセルに行きますか?

登山道を歩いて登山道(まだ避難小屋分岐までは遠い)に入る。
まだ14:30かぁ・・・・
えっと!発表!
バリエーションになるんですが私の歩きたい尾根ルートがありまして・・・行っていい?
埋もれて大変なんじゃないの?
いや、そこから植林の中なんだけど・・・
あれれ?トレースある!
こりゃ楽できるわ!
行きましょう!

と入っていく。
が!妙なことにトレースをよく見ると足型は「登っている」?
え?
ひょっとして引き返して登ってきたトレースや(WW;)
まぁ、下りは着雪ありで何処でも降りれるし、尾根を通すからこのまま行こう!とズボズボツボ足で下る。

ガレ場のある谷の右岸尾根を下っていく。
ちなみに一般登山道の不動谷ルートはその対岸の左岸尾根。
快調に右岸尾根を下っていくと地図上で微かな膨らみとなっている東への支尾根に入りそうになり、若干の方向修正。
その後は順調。
往路で2つ目の谷分岐した場所に降り立った。
20分あまりで標高差270mを下ることができた。

ここからは、朝登ってきたトレースを戻るだけ。
途中で高巻きした場所も沢の渡渉を2回にすると楽に通過できた。
あとは不動滝を右岸から眺めて

鳥居の所に着地

(厳密に言うと鳥居手前の針金のぶら下がっている場所との間)
雪の溶け始めた林道を歩いて

15:50駐車場着

今日もしっかり一日遊べました。
オツカレサマでした!

実施日:2014年2月24日
グループ(6人:男4人女2人)
ちょこっと周回(ほぼピストン)
ラッセル
距離:7.146km
沿面:7.447km
所要時間:7時間10分(うち昼食35分)
累積標高+-802m
最低標高:555m(駐車場)
最高標高:1235.2m(三峰山山頂)



林道途中のトイレより
(緑色の破線は3年前のルート

7:00伊賀出発
道の駅 御杖でトイレ
8:23駐車場8:40
9:03林道トイレ9:09
9:13不動滝9:16
9:35二股分岐を右股へ
10:33二股分岐を左股へ(二股2)10:36
11:42標高995m昼食場12:17
(35分間)
13:40登山道合流
13:44山頂14:13
14:17八丁平
14:29登山道
14:33バリルート突入
14:55二股2のトレースに復帰
15:25不動滝下の鳥居
15:50駐車場
| 山登り::台高山脈 |
| 10:30 AM | comments (4) | trackback (0) |

コメント

どMグループの真骨頂ですね。
私も雪の時期にその辺りへ突っ込んだことがありますが、倒木が厄介でした。
そして最後は壁のような急斜面、兎に角登り切らないと生還できないので必死でした。
| 落第忍者 | EMAIL | URL | 2014/02/27 05:46 AM | DW1XWmfE | 保留中コメント:0件

因みにこんな感じでした。
もう二度とやろうとは思いませんけどね。
やっぱり雪の時は尾根歩きに限ります。
| 落第忍者 | EMAIL | URL | 2014/02/27 06:00 AM | DW1XWmfE | 保留中コメント:0件

よく見れば、落第忍者さんが積雪期の不動谷に行ってたのは、2011年1月22日。
私達が3年前に行っていたのが、2011年1月17日です。
http://blogn.tsubaya.com/index.php?e=80
ひょっとすると落第忍者さんが辿った雪上トレースは私達のモノだったかも?(^o^;)
それにしても不動谷単独ラッセル後に平倉峰まで遊びに行くとは・・・
うちのIS君と同じくらい人間離れした脚ですね(・_・;)
| 五代目 | EMAIL | URL | 2014/02/27 09:13 PM | RkWOqosk | 保留中コメント:0件

5日後ですから雪は減っていたと思いますが、途中までトレースはしっかり残ってました。
でも、9人も歩いた感じでは無かったような気もします。

こんな機会に昔の記録を読み返してみると、随分と未熟なことをやっていたなと、恥ずかしくなったり。

私の手抜きレポは参考にならないでしょうけど、五代目の詳細レポは何かと為になります。
| 落第忍者 | EMAIL | URL | 2014/02/28 04:54 AM | AxNTOvUs | 保留中コメント:0件



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