2014,05,09, Friday/五代目
アカヤシオに次いでイワカガミ、シャクナゲ。
そしてシロヤシオにエビネが咲き出した鈴鹿や台高の山々。
花の季節を逆行するかのような花見山行をするために福井と岐阜の県境の山に登ってきた。
今回は家族初めて見る花たちと対面することができた!
山行実施日:2014年5月6日
春休み、某遊園地を子どもたちは喜んでいたが、やっぱり自分で稼いだ金で行ってくれ!と思った私。
したがってGWに子供たちと過ごす場所はモチロン「山」
でも、2週続けて定休日の月曜日(「こどもの日」)の天気予報は・・・今回も雨!
なのでこの日は移動日&前夜泊。
それにしても雨のテント泊は出来るなら避けたいところ・・・と軟弱な私(-_-;)すまん
格安で何処か泊まれない?
でもお金かけたくない・・・・とネット検索をしていたら、
某キャンプ場!
駐車場代(入場料)500円+ケビン(5.5畳)一泊1500円?
・・・って?本当に?
あら?
GWながらケビンの空きがある?
でも、家族4人が2000円(ケビンだけなら1500円)で平らな場所で結露無しで静かに眠れるなら安い!
と、いうことで、ケビン一棟を電話予約。
スタッフが帰ってしまうという最終17時チェックインを目指して伊賀を13時過ぎに出発した。
雨降りの道中で食料を買い込んで16:55チェックイン完了。
(道中に電話がかかってきて、時間に間に合わない場合の対応も親切に考えてくれて良心的な管理棟スタッフだった)
翌朝8時までは無人になってしまう管理棟。
7時には山に出かけたい私達は、先に料金を払って、スタッフの居ない時間のカギ返却場所を教えてもらった。
ケビンのカギを貰って、いざケビンに。
ここのシステム。スゴイ!
500円のゲート通過は二輪車以外は必須だけど、無料区画と有料区画があり、それぞれ微妙に有料区画に利便性があるが、晴れた普段なら無料区画で十分。
私達家族が利用したケビンは、電灯あり、電源あり。
虫あみ付きの明かり取り窓と換気用の小窓あり。
普段の4人用テントで腰をかがめての移動や結露を考えれば、このケビンは天国以上の快適さ!
1500円の価値は十二分!
が!私の選択肢はそんな良いハズがない!?(-_-;)
ケビンで大野市内で買い込んだ食料を食べたり簡単な調理をしたり。
持参した酒やジュースを飲んで、18時過ぎから子供たちとカードゲームをしていた。
突然、天井の備え付け電灯が消えた。
消灯?
いやそんな訳ない。
スマホの灯りを付け、持参していたランタンやヘッデンを点灯。
見上げるとケビンの照明器具は20Wの蛍光灯が2本と豆球が付いたモノ。
ん?と、蛍光灯やグロー球を取っ替え引っ替えしてみた。
が、蛍光灯1つとグロー球1つは完全にご臨終。
生き残ったグロー球も青色吐息で点滅を繰りかえすだけで正常点灯せず。
ピッカン・・・ピ・・・ッカン・・・ピッカン・・・と点滅。
「ひょっとしたら?トイレに行く時に役にたつかも?」と持参したヘッデンやランタンなどの照明器具が役に立った(^_^;)
少し離れた場所の共同炊事場、トイレは清掃の行き届いた施設。
でも、男子トイレの「大」エリアの電灯は点灯せず(T_T)
しかも深夜に「小」エリアの電灯が我がケビンと同様に青色吐息状態に突入。
夜間、管理者が居ないし、携帯の電波も届かないのでどうしようも無い。
ヘッデンが本当に役にたった。
雨はいつのまにかやんで、深夜には星空が出ていた。
が!非常に寒かった(-_-;)
春山山行の衣類に薄手のダウンジャケットを着て、銀マットを敷いた上でイスカ エア 280Xに潜り込んで寝ていたが、3時頃、寒くて目が覚めた。
大陸から寒気が入り込んで気温が下がったもよう。
山行の朝は6時起床。
お湯を沸かし、フリーズドライ卵スープとバナナ、昨日買ってあった巻き寿司などを食べ身支度をした。
予定通り、7時にキャンプ場を出発。
事前に仕入れた情報通り、R157は雲川橋の向こうで冬期通行止め。
でも車の通れる隙間があって雲川ダム方面へ。
すぐに土砂崩れ現場の脇を通り過ぎたが、その後はヤマブキの花をめでながら快適に進む。
平家平と書かれた看板を左折して林道に進む。
林道は最初舗装道だったが途中から簡易舗装。
山野草を眺めながらユックリ車を進めていると平家橋過ぎあたりで後ろから乗用軽四がやってきた。
この軽四、やたらセッツイて煽ってくる。
グイグイ高度を上げながら走る林道に雪は無く、走りやすいといえば走りやすいのだが、我がセレナFFの低床車は小さい落石でもスローダウン。
後続の軽四のオカゲで道端の草花をゆっくり見ることも無く、ゲートに到着。
肝心の後続車は駐車場と反対に右折。
沢の方向へ行ったようだが、私達が登山道に向かう頃に下山していった。
もう一度おさらい。
ずっと登ってきた林道終点は、直進と左右に行く道がある。
なので登ってきた道を含めると4つ辻だ。
直進はゲートがあって関係者以外は通行不可。
その向こうに看板があって登山口が右手にある。
車で来たらなら、ゲート手前を左折して駐車地へ。
右に行くと沢?へ降りていくように思う。
ちなみに駐車地を通り過ぎてどんどん進めば、平家窟に行くらしい。
この日の駐車地には私達の車だけ。
R157の平家平分岐の橋で標高490m
登山口近くの駐車地の標高が925m・・・林道で435mの標高を稼いだことになる。
今のところ貸し切りだ。
↓駐車地からゲートのある方向を見た写真
駐車場で登山準備をして出発し、ゲートの横をすり抜ける。
正面に見える看板の右手前に登山口。
登山口にある看板には下のような絵地図があった。
なかなか詳しく丁寧。
林道でも姥ヶ岳へ登っていけるようだが、登山道を利用する。
いきなりの植林を通り越すとオウレン栽培畑。
そこかしこにオウレンがあるのか?と思ったら、すでに花は枯れて葉っぱが出てきていた。
花は終わった?と心配いしたが、すぐにその心配は消え去った。
結論。
ここから先、ダケカンバエリアに入るまでほとんどずっとオウレンがそこかしこに咲いていた。(^_^;)
そしてすぐにエンレイソウも見ることが出来た。
少し行くと林道を横切る。
このあとも4回ほど林道を横切る。
このあと、いろんな花が出てきて目を楽しませてくれた。
各種スミレ
エンレイソウも花が咲いて
サンカヨウの新芽と蕾が蝙蝠傘を閉じた状態で地面から出てくる姿はとても「妙」(^_^;)
↓これは何だろ?
ユキザサも蕾がたくさんついていた。
ミヤマカタバミはピンクばかり
また、林道の出合いに出た。
大トチの木への看板があったが、帰路にもう一段上にある林道から訪問しようと思っている。
このあたりからキクザキイチゲの蕾がチラホラ見えていた。
さらに進むとコバイケイソウ
残雪も所々で出合う
この葉っぱは誰?
エンレイソウか?
兎にも角にも標高1050m前後は新緑が目白押し
しかも風は少しだけあるものの良い天候
いい登山日和です。
目線付近にはパイオニアプラントのアカメガシワの新芽?
北東の樹間より雪の残っている部子山と銀杏峯が見えた。
当初は銀杏峯を登ろうと考えていたが、今年の5/2時点で平家平への林道に雪がないという情報を得て今回は姥ヶ岳に来た。
春の芽吹きと共に野鳥も求愛に忙しそう。
最後の林道出合手前で単独男性が追い抜いて行った。
聞けば敦賀市からやって来たそうだ。
小屋のある最後の林道の出合いは雪がかなり残っている
ここから先にもオウレン畑が広がっている
それと共にブナしかないブナ林が広がっている。
ブナの一斉林と登山口の看板に書いてあったがここのことらしい。
一斉林とは皆伐した場所に一斉に単一樹木を植林した場所。
そう言われてみればブナの木の大きさが揃ってる。
ブナ林を進むと雪解けの地面にはオウレンがたくさん花を付けていたが・・・
登山道は?
P1243に向かって南進してきたがにわかに前方がヤブってきてピンクのリボン印が?
見当たらない?
ならば!とスマホでGPSを測位して地図上の現在地を標示。
そこから登山道の破線を辿ろうとするが背の高い笹でヤブヤブ(-_-;)
立ち塞がる木を避けて倉の又山方向に進路を求めたがあるのはヤブだけ。
ヤブの切れた広場で位置を確認すると行き過ぎた事に気づいてクルリと転進。
南東へ向きなおして、スマホでGPS測位している地図上の破線に戻っても踏跡やリボンは無し(-_-;)
やむを得ず東にヤブを漕いでいくと、最初にリボンが途切れた場所付近から「こっちにリボンあったよ!」との声。
え?と、現場に戻ってよく見ると、リボンの奥にあるヤブ?と見える場所の奥にリボン。
前のヤブが蔓延ってリボンを隠している状態で、ヤブを手で払うと、踏み跡と、その先のリボンが見えた(-_-;)
強制ヤブコギレッスンのオカゲで30分のロスタイムm(__)m
地図上の破線は北から尾根を通してP1243を貫いて東に向かっているが、実際のルートは、P1243の北西の丘で地図の破線から東に40mずれていて、そこからP1243北西の小さな谷に降りて行く。
雪の残るP1243北東面をトラバースしてP1243の北まで進み
P1243東に直登。
このあとP1243から南東へ下っていくが、ここでも実際の登山道は地図上の破線とかなり違うルートだった。でも踏み跡明瞭で間違えようが無い。
下り坂を降りていくと今まで見れなかったイワウチワ?トクワカソウ?
バイカオウレンもこの山に来て初めて見る。
ショウジョウバカマも元気いっぱい
それにしても今までオウレン、エンレイソウ、サンカヨウ、カタバミばかりだったのにこの斜面は植生が明らかに違う。
まだ赤ちゃんのショウジョウバカマもたくさん!
鞍部に降り立つと湿地帯?
看板と木橋?ああそうか!
ここがミズバショウ群落最南端
まだ小さな花が数輪だけ。見頃は5月11日以降かも?
この鞍部からが姥ヶ岳本峰への登り。
行きは落ち葉の良い道だったけれど、下山時には雪解け水で小川のようになっていた。
この登りもブナ林の踏跡明瞭な場所には色んな草花があった。
↑はツクバネソウ?
↓
ユキザサ?それとも?
当然、オウレンもたくさんある
ウサギ?それとも?
チョキしか出せないジャンケン?
このあと踏み跡が不明瞭になってヤブっぽい雪原に出た。
すると追い抜いて行った単独男性が戻ってきた。
上の様子を聞くと強い風が冷たく逃げるように降りてきたとのこと。
男性と別れて嫁さんと相談。
すでに時間は11:30。
今の場所なら風も穏やかだから、先に昼食にして荷物を軽くして登ろう!と相成った。
ここんところの山ゴハンはハムステーキと
野菜&ブタ切り落とし肉入りラーメン
ガッツリ食べてお腹満タン!
食後の登りはヤブ&雪のミックス。
登りにくいったらありゃしない(-_-;)
ヤブをうまく通過するルーファイが難しいのだ。
雪は緩みつつあってたまにズボッ!と踏み抜く。
わーーー!ぎゃーーー!とこれもまた楽しい。
↑いったい何処を歩けばスンナリ進めるの?(-_-;)
ヤブの雪原を行けば次は笹ヤブ(-_-;)
ピンクのテープがチラリチラリと前方でオイデオイデしてくれる。
しばらく行くと進行方向左斜面が開けて見晴らしがいい。
↓手前に雪が少し残った山があるなぁ(・_・)荒島岳かな?
お?その奥の白い山は?白山?
良し!我々の行き先は?
見えた!あの先が山頂なハズ!
よっしゃ!到着?
かすれてよく見えないけど姥ヶ岳山頂の看板なハズ(^_^;)
見晴らしは何も無いので、そのまま直進!
おおお!正面に能郷白山だ!
ここが能郷白山白山展望地!
到着や!
この先に尾根があるけれどヤブヤブで先に進みたいなんてコレッも思わない(^_^;)
ここで小休止&記念撮影大会をして下山。
下り始めると白山を見ていた場所から進行方向に岩場が見えた。
あそこが噂に聞くヤマンバの住む大岩なのか?
下山路の雪原は落とし穴注意。
雪の下は雪解けが進んで空洞担っている場合もあるのさ。
下山はトレースを辿るというより、歩きやすいヤブっていない場所を辿る作業。
これまた一苦労(^_^;)
↓往路で道迷いした場所を撮影
ヤブですよね。
次のリボンはヤブの向こう側で見えないし(-_-;)
それにしても雪解けが済んで地面が見えた場所はオウレンの花盛り。
赤い脚のニョロニョロがいっぱいでてきたかのようだ。
林道まで出てトチノキを見物に行こうと歩き出せば雪解けの路肩にはフキノトウが群落状態
お土産に出てきたばかりの玉状のフキノトウを
少しいただいた。
そしてこの林道に多かったのがキクザキイチゲ
あと食べられるモノもかなりあったが自信がなかったので放置。
あと、黄色い花?と見えたのはヒダボタン?
これってネコノメソウですよね?
で、大トチの木のある場所は整備された公園っぽい状態。
そこにはバイケイソウの群落
ニリンソウの群落
ミヤマカタバミの群落
平家平の大トチの木は大野市の天然記念物
看板によると樹齢400年以上だとか
良い物を見たね!さぁ!帰ろう!と林道に出ると折れた木のサクラが満開。
頑張って咲いてました。
さぁさぁ!下山して温泉だ!ラストスパート!
・・・って今日は全然シンドクないよ?
まぁキツイ登りも下りもなかったものねぇ(^_^;)
と、いうことで8時間あまりの山行は無事に子供たちも余力を残して終了!
あ~楽しかった!
下山する林道は花いっぱいだった。
サンカヨウの花もイッパイ咲いている。
これはエンゴサク?自信ありません。
ミヤマキケマンがいっぱい咲いている
群落の場所もあった。
スゴイ(^_^;)
小さな沢沿いは花がいっぱい。
花を見ながら車をゆっくり走らせると
ニリンソウもアチラこちらで咲いている。
なかなか林道を下る事ができない。
チャルメルソウも少し湿気った場所にいっぱいあった。
もうお花畑の道という感じ
そうそう平家橋の奥に見えた巨大な滝
落差何メートルあるんだろう。
滝の周りで伐採をしていたりデカイ重機が止まっていたり?何しているんだ?
林道の花は国道に出るまで続く。
行きはセッツイて追い立ててきた軽四のせいで見れなかったものなぁ
各種スミレも群落になっている。
それにしてもニリンソウは可愛いなぁ
雑草の如し(^_^;)
そういえばトリカブトは見なかったなぁ(^_^;)
ん?この黄色いのは?
ウマノアシガタにしてはデカイ?何キンバイなのでしょう?
タニギキョウもたくさん咲いていた。
オウレンの下草状態な植林を拝見
林道からR157に出てダム湖沿いに大野市へ。
大野市の田の畦?がスゴイことになっていた。
土手という土手に芝桜が植えられていてド派手な事に!
しかもピンポイントじゃなくてエリア全体がこんなことになっていた。
ちょっと何が起こっているのか理解不能。
ここから福井ICの間の「みらくる亭」の日帰り温泉で汗を流した。
2014年5月5日曇り後雨
移動&前夜泊
13:10伊賀自宅
16:55福井県某キャンプ場
17:05ケビン入室
22:00消灯
2014年5月6日
ファミリーハイキング
(小3+小5+親二人)
ピストン
残雪
花見
晴れ時々曇り
距離:9.836km
沿面:10.005km
所要時間:8時間13分
(うち昼食:56分)
累積標高:プラス・マイナス752m
最低標高点:925m(駐車場)
最高標高点:1453.6m(姥ヶ岳山頂)
6:00起床
7:00キャンプ場出発
7:25 R157より左折林道へ
7:55駐車場8:08
8:13登山口
8:34大トチの木分岐
11:30昼食12:26
12:49 P1447
13:06 姥ヶ岳山頂1453.6m
13:07能郷白山展望所13:21
15:27大トチの木15:36
16:08駐車場
23:00伊賀自宅
イチリンソウ?
咲いていた数は少ない。
ラショウモンカズラの自生地
けっこうな数が咲いていた
これはウドっすか?
採ってくればよかった?
今回の大物?
でっかい葉っぱの下にはこいつが!
ゴメンナサイ!よく見せて!
林道にもあったのだ
ちょっと小ぶりで真ん中のシべが何故か無い
そう言われてみたら登山道にあったこんな葉っぱもザゼンソウ?
そしてシロヤシオにエビネが咲き出した鈴鹿や台高の山々。
花の季節を逆行するかのような花見山行をするために福井と岐阜の県境の山に登ってきた。
今回は家族初めて見る花たちと対面することができた!
山行実施日:2014年5月6日
春休み、某遊園地を子どもたちは喜んでいたが、やっぱり自分で稼いだ金で行ってくれ!と思った私。
したがってGWに子供たちと過ごす場所はモチロン「山」
でも、2週続けて定休日の月曜日(「こどもの日」)の天気予報は・・・今回も雨!
なのでこの日は移動日&前夜泊。
それにしても雨のテント泊は出来るなら避けたいところ・・・と軟弱な私(-_-;)すまん
格安で何処か泊まれない?
でもお金かけたくない・・・・とネット検索をしていたら、
某キャンプ場!
駐車場代(入場料)500円+ケビン(5.5畳)一泊1500円?
・・・って?本当に?
あら?
GWながらケビンの空きがある?
でも、家族4人が2000円(ケビンだけなら1500円)で平らな場所で結露無しで静かに眠れるなら安い!
と、いうことで、ケビン一棟を電話予約。
スタッフが帰ってしまうという最終17時チェックインを目指して伊賀を13時過ぎに出発した。
雨降りの道中で食料を買い込んで16:55チェックイン完了。
(道中に電話がかかってきて、時間に間に合わない場合の対応も親切に考えてくれて良心的な管理棟スタッフだった)
翌朝8時までは無人になってしまう管理棟。
7時には山に出かけたい私達は、先に料金を払って、スタッフの居ない時間のカギ返却場所を教えてもらった。
ケビンのカギを貰って、いざケビンに。
ここのシステム。スゴイ!
500円のゲート通過は二輪車以外は必須だけど、無料区画と有料区画があり、それぞれ微妙に有料区画に利便性があるが、晴れた普段なら無料区画で十分。
私達家族が利用したケビンは、電灯あり、電源あり。
虫あみ付きの明かり取り窓と換気用の小窓あり。
普段の4人用テントで腰をかがめての移動や結露を考えれば、このケビンは天国以上の快適さ!
1500円の価値は十二分!
が!私の選択肢はそんな良いハズがない!?(-_-;)
ケビンで大野市内で買い込んだ食料を食べたり簡単な調理をしたり。
持参した酒やジュースを飲んで、18時過ぎから子供たちとカードゲームをしていた。
突然、天井の備え付け電灯が消えた。
消灯?
いやそんな訳ない。
スマホの灯りを付け、持参していたランタンやヘッデンを点灯。
見上げるとケビンの照明器具は20Wの蛍光灯が2本と豆球が付いたモノ。
ん?と、蛍光灯やグロー球を取っ替え引っ替えしてみた。
が、蛍光灯1つとグロー球1つは完全にご臨終。
生き残ったグロー球も青色吐息で点滅を繰りかえすだけで正常点灯せず。
ピッカン・・・ピ・・・ッカン・・・ピッカン・・・と点滅。
「ひょっとしたら?トイレに行く時に役にたつかも?」と持参したヘッデンやランタンなどの照明器具が役に立った(^_^;)
少し離れた場所の共同炊事場、トイレは清掃の行き届いた施設。
でも、男子トイレの「大」エリアの電灯は点灯せず(T_T)
しかも深夜に「小」エリアの電灯が我がケビンと同様に青色吐息状態に突入。
夜間、管理者が居ないし、携帯の電波も届かないのでどうしようも無い。
ヘッデンが本当に役にたった。
雨はいつのまにかやんで、深夜には星空が出ていた。
が!非常に寒かった(-_-;)
春山山行の衣類に薄手のダウンジャケットを着て、銀マットを敷いた上でイスカ エア 280Xに潜り込んで寝ていたが、3時頃、寒くて目が覚めた。
大陸から寒気が入り込んで気温が下がったもよう。
山行の朝は6時起床。
お湯を沸かし、フリーズドライ卵スープとバナナ、昨日買ってあった巻き寿司などを食べ身支度をした。
予定通り、7時にキャンプ場を出発。
事前に仕入れた情報通り、R157は雲川橋の向こうで冬期通行止め。
でも車の通れる隙間があって雲川ダム方面へ。
すぐに土砂崩れ現場の脇を通り過ぎたが、その後はヤマブキの花をめでながら快適に進む。
平家平と書かれた看板を左折して林道に進む。
林道は最初舗装道だったが途中から簡易舗装。
山野草を眺めながらユックリ車を進めていると平家橋過ぎあたりで後ろから乗用軽四がやってきた。
この軽四、やたらセッツイて煽ってくる。
グイグイ高度を上げながら走る林道に雪は無く、走りやすいといえば走りやすいのだが、我がセレナFFの低床車は小さい落石でもスローダウン。
後続の軽四のオカゲで道端の草花をゆっくり見ることも無く、ゲートに到着。
肝心の後続車は駐車場と反対に右折。
沢の方向へ行ったようだが、私達が登山道に向かう頃に下山していった。
もう一度おさらい。
ずっと登ってきた林道終点は、直進と左右に行く道がある。
なので登ってきた道を含めると4つ辻だ。
直進はゲートがあって関係者以外は通行不可。
その向こうに看板があって登山口が右手にある。
車で来たらなら、ゲート手前を左折して駐車地へ。
右に行くと沢?へ降りていくように思う。
ちなみに駐車地を通り過ぎてどんどん進めば、平家窟に行くらしい。
この日の駐車地には私達の車だけ。
R157の平家平分岐の橋で標高490m
登山口近くの駐車地の標高が925m・・・林道で435mの標高を稼いだことになる。
今のところ貸し切りだ。
↓駐車地からゲートのある方向を見た写真
駐車場で登山準備をして出発し、ゲートの横をすり抜ける。
正面に見える看板の右手前に登山口。
登山口にある看板には下のような絵地図があった。
なかなか詳しく丁寧。
林道でも姥ヶ岳へ登っていけるようだが、登山道を利用する。
いきなりの植林を通り越すとオウレン栽培畑。
そこかしこにオウレンがあるのか?と思ったら、すでに花は枯れて葉っぱが出てきていた。
花は終わった?と心配いしたが、すぐにその心配は消え去った。
結論。
ここから先、ダケカンバエリアに入るまでほとんどずっとオウレンがそこかしこに咲いていた。(^_^;)
そしてすぐにエンレイソウも見ることが出来た。
少し行くと林道を横切る。
このあとも4回ほど林道を横切る。
このあと、いろんな花が出てきて目を楽しませてくれた。
各種スミレ
エンレイソウも花が咲いて
サンカヨウの新芽と蕾が蝙蝠傘を閉じた状態で地面から出てくる姿はとても「妙」(^_^;)
↓これは何だろ?
ユキザサも蕾がたくさんついていた。
ミヤマカタバミはピンクばかり
また、林道の出合いに出た。
大トチの木への看板があったが、帰路にもう一段上にある林道から訪問しようと思っている。
このあたりからキクザキイチゲの蕾がチラホラ見えていた。
さらに進むとコバイケイソウ
残雪も所々で出合う
この葉っぱは誰?
エンレイソウか?
兎にも角にも標高1050m前後は新緑が目白押し
しかも風は少しだけあるものの良い天候
いい登山日和です。
目線付近にはパイオニアプラントのアカメガシワの新芽?
北東の樹間より雪の残っている部子山と銀杏峯が見えた。
当初は銀杏峯を登ろうと考えていたが、今年の5/2時点で平家平への林道に雪がないという情報を得て今回は姥ヶ岳に来た。
春の芽吹きと共に野鳥も求愛に忙しそう。
最後の林道出合手前で単独男性が追い抜いて行った。
聞けば敦賀市からやって来たそうだ。
小屋のある最後の林道の出合いは雪がかなり残っている
ここから先にもオウレン畑が広がっている
それと共にブナしかないブナ林が広がっている。
ブナの一斉林と登山口の看板に書いてあったがここのことらしい。
一斉林とは皆伐した場所に一斉に単一樹木を植林した場所。
そう言われてみればブナの木の大きさが揃ってる。
ブナ林を進むと雪解けの地面にはオウレンがたくさん花を付けていたが・・・
登山道は?
P1243に向かって南進してきたがにわかに前方がヤブってきてピンクのリボン印が?
見当たらない?
ならば!とスマホでGPSを測位して地図上の現在地を標示。
そこから登山道の破線を辿ろうとするが背の高い笹でヤブヤブ(-_-;)
立ち塞がる木を避けて倉の又山方向に進路を求めたがあるのはヤブだけ。
ヤブの切れた広場で位置を確認すると行き過ぎた事に気づいてクルリと転進。
南東へ向きなおして、スマホでGPS測位している地図上の破線に戻っても踏跡やリボンは無し(-_-;)
やむを得ず東にヤブを漕いでいくと、最初にリボンが途切れた場所付近から「こっちにリボンあったよ!」との声。
え?と、現場に戻ってよく見ると、リボンの奥にあるヤブ?と見える場所の奥にリボン。
前のヤブが蔓延ってリボンを隠している状態で、ヤブを手で払うと、踏み跡と、その先のリボンが見えた(-_-;)
強制ヤブコギレッスンのオカゲで30分のロスタイムm(__)m
地図上の破線は北から尾根を通してP1243を貫いて東に向かっているが、実際のルートは、P1243の北西の丘で地図の破線から東に40mずれていて、そこからP1243北西の小さな谷に降りて行く。
雪の残るP1243北東面をトラバースしてP1243の北まで進み
P1243東に直登。
このあとP1243から南東へ下っていくが、ここでも実際の登山道は地図上の破線とかなり違うルートだった。でも踏み跡明瞭で間違えようが無い。
下り坂を降りていくと今まで見れなかったイワウチワ?トクワカソウ?
バイカオウレンもこの山に来て初めて見る。
ショウジョウバカマも元気いっぱい
それにしても今までオウレン、エンレイソウ、サンカヨウ、カタバミばかりだったのにこの斜面は植生が明らかに違う。
まだ赤ちゃんのショウジョウバカマもたくさん!
鞍部に降り立つと湿地帯?
看板と木橋?ああそうか!
ここがミズバショウ群落最南端
まだ小さな花が数輪だけ。見頃は5月11日以降かも?
この鞍部からが姥ヶ岳本峰への登り。
行きは落ち葉の良い道だったけれど、下山時には雪解け水で小川のようになっていた。
この登りもブナ林の踏跡明瞭な場所には色んな草花があった。
↑はツクバネソウ?
↓
ユキザサ?それとも?
当然、オウレンもたくさんある
ウサギ?それとも?
チョキしか出せないジャンケン?
このあと踏み跡が不明瞭になってヤブっぽい雪原に出た。
すると追い抜いて行った単独男性が戻ってきた。
上の様子を聞くと強い風が冷たく逃げるように降りてきたとのこと。
男性と別れて嫁さんと相談。
すでに時間は11:30。
今の場所なら風も穏やかだから、先に昼食にして荷物を軽くして登ろう!と相成った。
ここんところの山ゴハンはハムステーキと
野菜&ブタ切り落とし肉入りラーメン
ガッツリ食べてお腹満タン!
食後の登りはヤブ&雪のミックス。
登りにくいったらありゃしない(-_-;)
ヤブをうまく通過するルーファイが難しいのだ。
雪は緩みつつあってたまにズボッ!と踏み抜く。
わーーー!ぎゃーーー!とこれもまた楽しい。
↑いったい何処を歩けばスンナリ進めるの?(-_-;)
ヤブの雪原を行けば次は笹ヤブ(-_-;)
ピンクのテープがチラリチラリと前方でオイデオイデしてくれる。
しばらく行くと進行方向左斜面が開けて見晴らしがいい。
↓手前に雪が少し残った山があるなぁ(・_・)荒島岳かな?
お?その奥の白い山は?白山?
良し!我々の行き先は?
見えた!あの先が山頂なハズ!
よっしゃ!到着?
かすれてよく見えないけど姥ヶ岳山頂の看板なハズ(^_^;)
見晴らしは何も無いので、そのまま直進!
おおお!正面に能郷白山だ!
ここが能郷白山白山展望地!
到着や!
この先に尾根があるけれどヤブヤブで先に進みたいなんてコレッも思わない(^_^;)
ここで小休止&記念撮影大会をして下山。
下り始めると白山を見ていた場所から進行方向に岩場が見えた。
あそこが噂に聞くヤマンバの住む大岩なのか?
下山路の雪原は落とし穴注意。
雪の下は雪解けが進んで空洞担っている場合もあるのさ。
下山はトレースを辿るというより、歩きやすいヤブっていない場所を辿る作業。
これまた一苦労(^_^;)
↓往路で道迷いした場所を撮影
ヤブですよね。
次のリボンはヤブの向こう側で見えないし(-_-;)
それにしても雪解けが済んで地面が見えた場所はオウレンの花盛り。
赤い脚のニョロニョロがいっぱいでてきたかのようだ。
林道まで出てトチノキを見物に行こうと歩き出せば雪解けの路肩にはフキノトウが群落状態
お土産に出てきたばかりの玉状のフキノトウを
少しいただいた。
そしてこの林道に多かったのがキクザキイチゲ
あと食べられるモノもかなりあったが自信がなかったので放置。
あと、黄色い花?と見えたのはヒダボタン?
これってネコノメソウですよね?
で、大トチの木のある場所は整備された公園っぽい状態。
そこにはバイケイソウの群落
ニリンソウの群落
ミヤマカタバミの群落
平家平の大トチの木は大野市の天然記念物
看板によると樹齢400年以上だとか
良い物を見たね!さぁ!帰ろう!と林道に出ると折れた木のサクラが満開。
頑張って咲いてました。
さぁさぁ!下山して温泉だ!ラストスパート!
・・・って今日は全然シンドクないよ?
まぁキツイ登りも下りもなかったものねぇ(^_^;)
と、いうことで8時間あまりの山行は無事に子供たちも余力を残して終了!
あ~楽しかった!
下山する林道は花いっぱいだった。
サンカヨウの花もイッパイ咲いている。
これはエンゴサク?自信ありません。
ミヤマキケマンがいっぱい咲いている
群落の場所もあった。
スゴイ(^_^;)
小さな沢沿いは花がいっぱい。
花を見ながら車をゆっくり走らせると
ニリンソウもアチラこちらで咲いている。
なかなか林道を下る事ができない。
チャルメルソウも少し湿気った場所にいっぱいあった。
もうお花畑の道という感じ
そうそう平家橋の奥に見えた巨大な滝
落差何メートルあるんだろう。
滝の周りで伐採をしていたりデカイ重機が止まっていたり?何しているんだ?
林道の花は国道に出るまで続く。
行きはセッツイて追い立ててきた軽四のせいで見れなかったものなぁ
各種スミレも群落になっている。
それにしてもニリンソウは可愛いなぁ
雑草の如し(^_^;)
そういえばトリカブトは見なかったなぁ(^_^;)
ん?この黄色いのは?
ウマノアシガタにしてはデカイ?何キンバイなのでしょう?
タニギキョウもたくさん咲いていた。
オウレンの下草状態な植林を拝見
林道からR157に出てダム湖沿いに大野市へ。
大野市の田の畦?がスゴイことになっていた。
土手という土手に芝桜が植えられていてド派手な事に!
しかもピンポイントじゃなくてエリア全体がこんなことになっていた。
ちょっと何が起こっているのか理解不能。
ここから福井ICの間の「みらくる亭」の日帰り温泉で汗を流した。
2014年5月5日曇り後雨
移動&前夜泊
13:10伊賀自宅
16:55福井県某キャンプ場
17:05ケビン入室
22:00消灯
2014年5月6日
ファミリーハイキング
(小3+小5+親二人)
ピストン
残雪
花見
晴れ時々曇り
距離:9.836km
沿面:10.005km
所要時間:8時間13分
(うち昼食:56分)
累積標高:プラス・マイナス752m
最低標高点:925m(駐車場)
最高標高点:1453.6m(姥ヶ岳山頂)
6:00起床
7:00キャンプ場出発
7:25 R157より左折林道へ
7:55駐車場8:08
8:13登山口
8:34大トチの木分岐
11:30昼食12:26
12:49 P1447
13:06 姥ヶ岳山頂1453.6m
13:07能郷白山展望所13:21
15:27大トチの木15:36
16:08駐車場
23:00伊賀自宅
イチリンソウ?
咲いていた数は少ない。
ラショウモンカズラの自生地
けっこうな数が咲いていた
これはウドっすか?
採ってくればよかった?
今回の大物?
でっかい葉っぱの下にはこいつが!
ゴメンナサイ!よく見せて!
林道にもあったのだ
ちょっと小ぶりで真ん中のシべが何故か無い
そう言われてみたら登山道にあったこんな葉っぱもザゼンソウ?
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