笠取山2015その1::つばや菓子舗五代目ブログ

つばや菓子舗五代目ブログ

五代目の四方山不定期更新日記
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

久々の山登り!
なんと!今年の初登りだ!
地元は伊賀市旧大山田村の笠取山を登ってきた。

年末年始とその後の定休日は嫁さんの実家へのご挨拶。
その次は子どもが参加しているスポーツサークルの大会へ送迎。
山に登るのは約一ヶ月のブランク。
今回はいつもの山仲間たちは、各自所要で参加できず。
久々に夫婦水入らずの山行となった。

ならばゆっくり朝出発で地元の山に向かう。
自宅から車で約10分。
R163を津市方面に走り、さるびの温泉に向かう農免道路交差点を右折して下阿波の新天神橋を渡る。
するとすぐに天神跡。
石碑の横の広場に車を駐めて山行準備。

この天神跡は阿波神社の神輿の御旅所らしいが私はその祭りに参加したことがない(^_^;)
ザックを担いで舗装路を南に歩き、

しいたけ栽培小屋(?)の裏山に入る

獣害対策の柵を開けて通らせてもらう。

小さな沢沿い、南へ植林帯を進む

昔、山の水を利用した水田があったであろうこの谷は地元では小山田(おやまだ)と呼ばれている。

歩き始めて約25分で灌漑用水池に到着。

この池の名前は小山田池
当初予定ではこの池の奥に続いている谷道(破線)を辿ろうか?と思っていたが、中勢荒木線No.55の巡視路を発見。

この巡視路は小山田谷の東にある尾根へ登る。
遠慮無く黒い樹脂製の階段を登る。

たった3分でNo.55鉄塔(^_^;)
No.54の鉄塔に行くルートはここから東に下った槙野川方向についていた。
私と嫁さんは、宮谷川と槙野川に挟まれた植林尾根を南に登っていく。

概ね傾斜はゆるい。
そして、ところどころで雑木林が現れる

でも基本的に植林ばかり

標高430~530mの植林帯が少し斜面がキツくて息が上がった(-_-;)

P657付近までやってきて、やっと二次林が出てくる。

此処から先は以前に夫婦で登ったことがある
今回はこの稜線上で積雪を期待してワカンを担いでやってきたのだが、雪は薄っすらあるだけでワカンなど全く必要なかった(-_-;)

朝からずっと曇天だったが昼近くになって薄日がさすような天気。
その代わりに風が吹いてきた。
風の影響がない場所で昼食にしよう!と北向きの広い雑木林に踏み入った。

ここで本日の昼食。
近年になって袋ラーメンが劇的に進化している。
その派生商品で蕎麦やウドンもある。
今回は実験として袋ラーメンタイプのカレーうどんをチョイス。
カット野菜と豚肉と薄揚げを一緒に煮込んでみた。
カット野菜一袋の水分でスープが薄くなったのでザックに入れっぱなしになっているヒガシマルのうどんスープを一袋足してみたらちょうどよかった。

袋ラーメンタイプながら、うどんの雰囲気があったし、とろみ付きのカレーうどんスープ!なかなか美味かった。
ちなみに辛さは感じるほどでなく、小学生低学年も文句なく食べられるレベルだ。
機会があれば子ども達との山行時にも袋麺タイプのうどんを活用させてもらおう。

この昼食時に気になったのが雪面に散らばっていた黒い点点!
樹皮のクズが落ちてるの?と思っていたこの黒くて小さなもの?
それが何故か雪面にワーーー!と落ちている。
それを指で払おうとすると「ピョン」と逃げる?
うそっ!(*_*)!
よく見ると・・・ひょっとして?
2mmほどの細長い小さな虫?
それをカメラで撮影。

足も触覚もある!!虫や!!

飲んでいたワインのコップやウドンにも入っていた?
・・・・って?
この虫!!私も嫁さんも食べて飲んでしまってる?(-_-;)
あちゃ~(T_T)
この黒い虫・・・調べるとトビムシだそうだ。
(イタヤムラサキトビムシ?)
森の有機物を食べて土に返してくれるらしいのだが・・・

食後は広い雑木林の標高725mラインを東に移動。
国土地理院のLevel15(縮尺1/18000)の地形図にも載っている池を確認するのだ。
池に向かう途中に見晴らしの良さそうな場所に鉄塔発見。

でも国土地理院の標高図に掲載されていない。
これは自衛隊基地にだけ送電しているもの?それとも風力発電所で発電されたもの?
電力会社の表示や番号も記載されていないようだ。
この鉄塔がある場所は切り開かれた高台。
ここから北を見下ろせば密集した住宅の並ぶ平松宿の町並み。

その向こうに「さるびの温泉」や全天候型ゲートボール場、子延地区の田畑が見えた。

北東の眺めの中に三角形の山を発見。

長野峠の風力発電所が見えているのでその方角から標高676mの錫杖ヶ岳のようだ。

鉄塔から南東へ170m、半分凍った池があった。

幅15m長さ30mほどだろうか?
湧き水じゃなくて単なる水たまり池だと思う。
この池、今のところ地元の人に聞いても名前が分からなかった。(34°43'58.8"N 136°17'08.8"E)

池の向こう側にまたまた鉄塔。

あ、笠取山のレーダーサイトが見えた。
航空自衛隊 笠取山分屯基地の J/FPS-3A(UG)改修版。遠距離用と近距離用の2種類ある設備の遠距離用がこれらしい。
新大仏寺側から登ってきた東海自然歩道と出合うが、そのまま尾根を東に進む。

以前にも発見していたが標高800m付近にお墓のような石がある

地元の観光ボランティアの末席に座らせていただいているせいか今回は文字が読めた。
大乗妙典塔と書かれている。
大乗妙典とは衆生を迷いから悟りの世界に導いてくれる教えを記した経典で本来は大乗仏教の教義を記した経典全般を指すのであるが、一般的には法華経、妙法蓮華経を指し示すらしい。
大乗妙典塔は一種の記念碑で、経典を一定回数読誦した記念に建るもののようだ。
他所では江戸時代の飢饉が収束してから建立している事例があるがここの石に刻まれた年号は風化が激しくて私には解読できなかった。

この石より数メートル、レーダーサイト側に登ると堀川権現大明神の祠と数基の墓石。

この祠は現在も旧大山田村の須原地区の方々がお祭りしている。

祠からサクっと登るとレーダーサイトの丸いドームとそれを囲むフェンス。

三角点があるはずなんだけど雪に埋まって見当たらない?
フェンスの横に立ち青山高原を一望。

向こうに見える丸いレーダードームはJ/FPS-3A(UG)改修版の近距離用。

遠距離用と2つセットで運用される。
その向こうに2つ見える花輪のようなものは自衛隊基地同士の通信用アンテナだとか・・・
大洞山と尼ヶ岳のシルエットも見えた。

もっと天気が良ければその左に三峰山が見えたんだろう。

今回の登山計画ルートは、レーダーサイトの北部分から北上し、尾根分岐を北西に下る。レーダーサイトの北部分に至るまでの安全なルートはフェンス沿いに歩くことなのだが、前にそうして歩いていたら自衛隊のジープに追いかけられた(ような気がするだけか?)ので、頭を出さないようにフェンス下の土手をトラバース。

自衛隊基地の看板に歩哨犬が居ると書かれていたが本当にこのフェンスの中に犬が今でもいるのだろうか?

トラバースして北への尾根を探す。

そこには電柱と電線が北に繋がる未舗装林道。

かつてここには登山口と書かれた杭とチェーンがあったが、今回は無かった。
基地内に残された遺構というか廃屋施設。

どのように使われていたものなのか興味がある。

北へ広い未舗装林道を電線にそって歩いて行く。

するとアンテナ施設?なんだろう?

ここから進路を北西尾根にとる。

アセビとイヌツゲの広い尾根道。
P685を通りGPSで確認しながら北西へと進む。

植林で明瞭な尾根道があって歩きやすい。
何度も何度も分岐尾根を確認しながら高尾川(たこがわ)と槙野川に挟まれた尾根を下る。
登り返しを2回通過して尾根が三方向に分岐する処で進路を西に変える。
西に派生している尾根にスイッチすると鉄塔があった。

この鉄塔も国土地理院の地形図には掲載されていない。
この場所からは、どこからでも里に降りることができるが、今回は東海自然歩道の槙野川方向に下る破線をトレースすることにした。
鉄塔から西方向→南西に下るラインを歩いた。
が!踏み跡は最後に不明瞭になり、さらに槙野川の直前で斜面が垂直になった。川の傍は台風などの大雨で削られてしまったらしい。

なんとか河原に降りて水量の少ない場所を渡渉。
東海自然歩道に出た。

稲荷社を通り越して須原地区の獣害対策フェンスに到着。

服部川を渡って

東海自然歩道の道標発見

川沿いに西に進み、天神橋を渡ると

駐車地に帰還。

おお!出発から約8時経過している。
地元の山でよく遊んだ!
それにしても標高650m以上の雑木林は明るくて綺麗だ。
また登り方を工夫して遊びに来よう!

過去二回の笠取山はこちら
馬野渓から
三谷林道から


実施日:2015年1月19日
夫婦ハイキング
冬(ほとんど無雪)
周回
大山田
下阿波
須原
猿野
距離:11.031km
沿面:11.249km
所要時間:7時間50分
(うち昼食55分)
累積標高プラス・マイナス814m
最低標高地点:258m(天神跡P)
最高標高地点:828.2m(笠取山三角点)


8:20自宅
8:33天神跡P8:50
9:16小山田池9:24
9:27 55号鉄塔9:31
10:51 P657
11:18 西尾根主稜線(標高710m)
11:35昼食(標高715m)12:30
12:43池
13:09東海自然歩道出合
13:23堀川権現大明神
13:28笠取山三角点
13:40廃林道出合
15:48東海自然歩道(槇野谷林道)
16:11服部川出合P261
16:17天神跡P

今回のコースタイム概要
登り4時間40分(うち昼食55分)
下り2時間50分

そうそう、山をウロウロしていたら平田家があった。

誰かがカジッたような感じだった。
下部の一見、綺麗に見えるが、状態はイマイチ。
ちょっと出合うのが遅かった。
残念(T_T)
| 山登り::布引山地 |
| 03:54 PM | comments (0) | trackback (0) |

コメント



コメントする










右下の四角い枠に絵の中の文字を入力して下さい:


ボタンを押してから処理に時間がかかりますが、ボタンを押すのは1回だけでOKです。

https://blogn.tsubaya.com/tb.php/399

トラックバック