二週連続!金剛山の沢:岩子谷(イワゴノ谷)::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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台風の影響で紀伊半島の南東~高い山は雨模様。
この時期、困った時の沢は金剛山?('◇')ゞ
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先週も金剛山だったよな・・・
ルート:イワゴノ谷(岩子谷)↑千早園地↓伏見道
山行日:2022年9月5日
八幡神社Pに駐車。
道から鋭角に入るので菩提寺方面からアプローチしないと入れない。
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横に細長い駐車場で方向転換するのも一苦労。でも、名所名跡や見えている山並みの山座同定案内などが整備されていた。
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左の端は若草山~右の端は弥山。
帰って確認すると左の一番霞んで見える山塊は北山~比良山系のような・・・

駐車場に迫る後ろの山は古墳があるとされている植林。そこにはセンニンソウの白い花。センニンソウは茎や葉の切断面から出る汁や濡れた花粉に触れると炎症を起す有毒植物。なので別名は、ウマノハオトシ(馬の歯落とし)、ウマノハコボレ(馬歯欠)、ウシクワズ(牛食わず)、ハコボレ(歯欠)、などと、物騒な名前がある。

沢装束に着替えたら先週と同じメンバーで金剛山を目指します。
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伏見道と分かれて沢の方へ行きます。
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獣害フェンスを開閉して林道を進みます。
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でっかいツチグリ?が転がってました。
見慣れているツチグリと様子がかなり違うので、帰って調べてみるとエリマキツチグリという種類だと判明。いろいろ居てはるんですね~

林道を進んで行くと堰堤が終点。
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右から越えます。
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もういっちょ低めの堰堤も右から越えた。

すぐに12m滝とご対面。
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登れないので少し戻って左岸の踏み跡から巻き。
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最初は草木を掴みながらよじ登ったが、途中から明瞭な踏み跡あり。
巻き終わると暗~い谷
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原因は陽当たりが悪いだけ~(~_~;)

平流を歩いて行くと第二の直瀑が登場。
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みそぎの滝と言うらしいので、IS君にみそぎをしてもらった。
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ノウマク サンマンダ バサラダン センダンマカロシャダヤ ソハタヤ ウンタラタ カンマン!!
で、滝は登れないので巻き!
右から巻くのがセオリーらしいけれど、滝の左に踏み跡?とよじ登ってみる。
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ズルズルの急斜面で立木や木の根を頼りに無理くり登るとすぐに滝の上に出た。
右側(左岸)から登ると大きく巻くらしいので、これはこれで正解なのかも?(-_-;)誰かトラロープでも設置すれば登りやすくなるのに・・・
で、滝の上に何故か堰堤。
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どうやって資材を上げて建設したんやろ?
左の緩い斜面をトコトコ登って堰堤を越えた。
ヤマジノホトトギスのピンクちゃん
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咲きだしたアキギリ
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イヌショウマ
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二段の滝は左岸から巻ける道があるんだけど、近づいてみた。
水線を果敢に行くIS。
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最終的に乗り越してこの滝を登り切ったのだが、最後の一歩にかなり時間がかかった。
登り切った落ち口から下を見ると、けっこうな高度感。
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その後も小滝
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オーバーハングのチョックストーン(CS)滝は右岸に巻道あり。
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CS滝の上に難しそうな4m滝があるのだが、これもまとめて巻道で巻いた。

その先に明るく輝く2条の2段滝?
ああ、これが横見滝だ。
左から右にシャワーで突っ込むとズブヌレ!
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渡り切った場所のテラスから滝を横から見ることができるから横見滝かな?
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滝を横切った最後に「ヒョイ」と跨ぐ場所があるんだけど、想像力が豊かな人は「ここで滑ったら滝から落ちる?」「足が届く?」「水流で足が持っていかれる?」などと躊躇しまくるのよね('◇')ゞでも全然平気!
プラスチックの落とし物?と足元を見れば
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ベニチャワンタケかいな!
横見滝の上に出るのにチョコっと岩登り。
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手掛かりあるので三点確保で登れます。
スラブの平流をしばらく歩きます。
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金剛山名物?
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倒木くぐり&ヤブ歩き
陽当たりの良いヤブはトゲトゲ・チクチクがいっぱい!(~_~;)
でも、花の山
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日陰にツリフネソウ
赤っぽい岩はバクテリアのせいかな?
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クサアジサイがまだ咲いていた
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アキチョウジに水玉ひとつ
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ヤマホロシかな?
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イヌショウマの花と蕾
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蕾の先のピンクがカワイイ
赤い川床が気になる
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バクテリアじゃなくて単純に鉄分とか?
アケボノソウの蕾が準備中
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ヤマホロシの実?
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ちょっと大きめの斜瀑
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上に行くと意外に角度が立っている。
滝身左から登って左の乾いたカンテから上に出た。
振り返るとISが滝の右のザレタ草付きを登っていた。あそこは風化・崩壊斜面の草付きでは?
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「こりゃイカン!」と、ビレイポイントを探すが河床にある大き目の岩しかない!スリングを繋いで岩に巻き付けてロープをセットしようとしていたら、ISが「岩が脆くてヤバかったわ」と登り切ってやってきた。そこに「ISさーん、大丈夫?」とUHさん。UHさんと嫁さんは滝の左側にあった巻きルートでサクっと巻いたらしい。ISよ、セルフビレイとらずに・・・なんだか無茶するなぁ。
この滝の上にも花畑
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ツリフネソウがたくさん。
まだこれから咲こうとしてる蕾たち。
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尻尾クルクルで蓋してる姿が無茶くちゃカワイイ
オタカラコウ
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ムラサキニガナ
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倒木ジャングルジムがスタート
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倒木くぐりをしまくってルーファイ能力を鍛えられる!
やがて沢の水がチョロチョロになっていく
ザレタ斜面は崩落した山抜け現場
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濡れただけの岩壁が現れた。
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これがイワゴノ谷の最後の滝と言われている滝のようだ。
この滝を登った先の詰めは湧出岳方向になる。
自分の山行計画では伏見道で下山するため千早園地に出たい。なので、↑の滝の手前から南にあった赤テープ方向に脱出を試みた!
でも、赤テープのある場所は崩落した場所のようで次の赤テープが見当たらない。
自力で地形図を読み傾斜の緩いルートを!と南進。
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すると踏み跡?のような場所に出て、その後、傾斜の緩い谷に沿って南西に転進。
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空き缶やスノーボート(ソリ)などのゴミがあるやん!とボヤいていたらダイトレに飛び出した。
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「エライ所から出てくるね、どこから来たの?」とハイキングのオジサンに聞かれた。「伏見からです」と答えたら「???」と首をかしげて金剛山の方へ歩いていかれた。

とりあえず、昼ご飯を食べたいので千早園地へ向かう。
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ピクニック広場休憩所の裏にフシグロセンノウ
表に回り込むとコフウロ?ゲンノウショウコ?
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3つに分かれている葉っぱが根元のほうまで切れ目が分かれているのがコフウロ。途中までのがゲンノショウコ。
ベニバナゲンノウショウコ
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2019年から休館している香楠荘の近くにあるベンチへ行って昼食・・・・あら!雨や!本降りや!
と、広げかけた昼食や脱いだ沢装備を慌ただしくビニール袋に入れて休憩所へ移動&昼食。
休憩所のダイトレ側の手すりに大きなシマヘビが乗っていたのに驚かされながら雨は?と外を見に行くと沢装束を解いている単独男性。
話してみれば、先ほどイワゴノ谷を遡行してきたばかり。先週の月曜日は高天谷遡行。それって二週連続で私たちと同じ行動やん(~_~)
名前をお聞きすると「山の彩時季」の﨑山さん。
楽しくお話しさせていただきました!

お?雨が止んだ。
やっぱり通り雨だったのね。
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ミュージアムのトイレをお借りして下山します。
ピクニック広場の横にはキンミズヒキだらけ
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ススキも穂が出てきたね
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一見すると、ここで本当に良いのか?と本当に行ってもいいの?と、自信がなくなる北宇智道分岐
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ミヤコザサで道が埋まりそう(~_~;)
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ヤマジノホトトギス
たまに植林またはミヤコザサで地面が見えない登山道
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歩き難くは無いのだけど大阪側の整備道とは違いますな。

ムラサキアブラシメジ
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たぶん。
モドキやニセが存在するから厄介なのよ(~_~;)

先週の高天道と同じくイカリソウがたくさん。
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ギボウシもヤブミョウガも同じようにたくさんあった。
ザレザレの滑りやすそうな登山道になってきたら麓に近い。

たくさんのフユイチゴの蕾
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壁に四方を囲まれた寺跡?
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そして墓地?

マメ科ヌスビトハギ属
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奇数羽状複葉のフジカンゾウ

最後は獣害フェンスで終了
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ワイヤーでグルグル3ヶ所止める面倒くさい止め方。

伏見地区に帰ってきました。
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音羽三山や台高から大峰が一望。
それにしても背の高いシュロだねぇ~

気になっていた菩提寺に立ち寄った
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立派な仁王門がお出迎え。
振り返ると畑から帰ってきたご婦人がいたので「立派な仁王さんですね!」と声をかけると、にこやかにお寺の事を語ってくれました。あら、この方、このお寺の奥さんだわ。
あ?﨑山さんも下山してきて、一緒に奥さんの話を聞きだした。
寺院の沿革が書かれたパンフレットを貰って概要をお聞きしたが、とんでもなく歴史に登場する有名人と縁がある寺院だ。そして金剛山の転法輪寺と縁がある法起菩薩の仏頭や様々な仏像を収蔵されている 。檀家さんが4人だけでやり繰りしているらしく「たいへんなのよ~」と仰っていた。
止めどなくお話は続きそうな雰囲気だったので、「んじゃ、また来ます~」と御暇させていただきました!('◇')ゞゴメンネ!

今回の沢登りは前回の高天谷よりも登りやすかった。
最後の詰めをもう少し計画的に実行すれば、楽にフィニッシュできそうな気がする。
また、沢登りしに来よう!

山行日:2022年9月5日
グループ山行@月曜山歩
4人(IS、UH、TY、TK)
沢登り
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距離:7.37km
所要時間:7時間2分
(うち昼食分65分)
累積標高プラスマイナス823m
最小標高:378m(八幡神社P)
最大標高:1024m(ダイトレ)

6:00伊賀自宅
7:15御所の郷
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7:25伏見八幡神社P8:14
8:19獣害フェンス
8:30堰堤その1
8:36堰堤その2
8:39直瀑12m
9:03みそぎの滝
9:15堰堤その3
9:55CS滝
10:13横見滝
11:25最後の4m
11:52ダイトレ
12:00千早園地13:05
(昼食など65分)
13:14北宇智道分岐
14:32墓地横
14:37獣害フェンス
14:42菩提寺15:10
15:13八幡神社P
| 沢登り::金剛山 |
| 04:55 PM | comments (0) | trackback (0) |

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