2012,06,06, Wednesday/五代目
「私も登ったことが無いルートなんやけど、リハビリ山行で鈴鹿:釈迦ヶ岳の焼合谷の沢登りはいかが?」と師匠をお誘いしたら「涼しい沢は大歓迎や!ほな連れてってーな!」と相成った。
あ?え?ちょっと待って(;^ω^)
折しも我が子達の運動会が先週の土曜日開催だった。山行日がその振替休日と重なる。と・い・う・こ・と・は!
山仲間メンバーを子連れ沢登りに巻き込んじゃう!(^_^;)これってマズイよな(;´∀`)ヤバ・・・
・・・(´ε`;)うーん・・・
メンバーには山頂(釈迦ヶ岳)を目指してもらって、こちら(子連れ)はスタート&ゴールだけご一緒。
途中からエスケープルートで逃げよう!と私が勝手にプランニング。
さて、2012年6月4日は暑い一日となったらしい。(沢は涼しかった!)
今回のメンバーは、大人7人(男×3、女×4)+うちの子ども2人(弟:小学1年生+姉:小学3年生)=9人
鈴鹿:釈迦ヶ岳の焼合谷は、釈迦ヶ岳の東尾根~尾高山533mの南~東に並行して流れる焼合川本流を指す。
今回の駐車地へのアプローチ。
三重県民の森の奥にある尾高キャンプ場を目指して車を走らせ、キャンプ場駐車場やキャンプ場受付けを通り越し、舗装路の坂道を右にカーブした右手に登山者専用駐車場があった。5台くらいの車が駐車できる。
山行までに費やした時間
6:50頃に伊賀の自宅を出て、途中、一部の仲間と待ち合わせた上柘植ICのサークルKで握り飯を買い、名阪→国道306号線を車で走ったのだが、湯山街道の交差点手前で交通事故の渋滞に巻き込まれ、更に菰野町役場の北のミニストップでトイレ休憩。8:30頃に上記駐車場に到着した。
ここからがヒト仕事。子ども達の沢装束を指示して手伝い、自分の準備。
今回は小学1年生の息子にはスリングで腰紐+猿回し紐、足回りはスポーツオーソリティで見つけた1700円だっけ?の磯遊びシューズ(ネオプレーン製)+ラッシュガード上下。
この服装での反省点は、
・綿のパンツをラッシュガードパンツの下着に着せた事(綿が冷たい水を保水したままで下腹部が冷えたまま)。
・大人の靴下を磯遊びシューズの上に履かせなかった事(濡れた花崗岩で滑りやすかったし砂が素足に入り気持ち悪がった)。
・何よりもウエットスーツがサイズアウトして去年のものが着せられなかった(極度の寒がり)事がアイタタタだった(^_^;)。
オネーちゃんの小学3年生の足回りはモンベルのサワタビ+サワーサンダル。行けるところまでサワタビで行き、沢で滑りだすとサワーサンダル装着。下山ルートや長い巻きはサワーサンダルを外す作戦。服装は彼女もラッシュガード上下で挑んだが、やはり寒がった。水着を中に着せた方が良かったか?(^_^;)あと、スワミベルトをさせてこちらも猿回し紐(スリング)を装着。
私の文章は「前置きがいつもながら長い!」と、お嘆きな方が多いと小耳に挟むがこらえて欲しい。なんせ筆者の忘却録がこのブログなのだから(^_^;)
8:30から沢準備をして出発できたのは9:00!家から沢の服装をしてきたけど、結局30分かかりました(^_^;)これでも早くなったほうだ(^_^;)
舗装路をテクテク歩くとキャンプ場のトイレ。
すぐ車止めがあって舗装路がダートになる。
ダートを行くと右手に尾高山への登山ルートが2箇所。
帰りはどちらからか下りてくる。
魚止めの滝の看板が左手のダート道を降りるように指し示しているが、沢登りをする人間はこれを無視して、右の立ち入り禁止ダート林道を行くべし。
でないと↑の写真の巨大な堰堤に通せんぼされる。
やがてパイプ堰堤が正面に見えてくる。
林道終点はパイプ堰堤に自動的に降りていくことになる。
ここからが本日の入渓点となった。
パイプ堰堤の向こうはいきなり明るい花崗岩の小滝。
沢を待ちわびていた長女が猿回しの紐を着けずにトップで登る。
ウマイもんや!・・・おいおい、でもそれはアカンで!と呼び止め、猿回し紐を装着。これで一安心。
この滝を越えたあとも小滝があって足慣らしに良い。
このスタート時に我々子連れチームと釈迦ヶ岳チームに別れるはずだったのだが、YOUTUリハビリ中の師匠が「もう、昼メシも一緒に食べようや」と別々に行動しない旨を伝えてくれた。ホンマにモウシワケない(^^ゞ
明るい谷は浅い釜を持った2m~3mの小滝とゴーロが主体。
水際を攻めると膝下まで濡れる程度。濡れないようにヘツったり、巻くことも可能。でも右岸にあるはずの破線=徒歩道は、どうも廃道のようだ。
滝を登り切った上からの写真。
この谷は浅くて水量も弱く、沢初心者や子ども連れに最適。(でもバリルートなのでそれなりの装備と経験者同伴が大前提)
足慣らしの沢トレにも良いと思った。
ミニミニゴルジュもちょっと水に濡れる程度で乗り越える
ホワイトウォーターに足を入れて沢屋気分を味わう
倒木を避けて水から少し離れると浮石だらけのゴーロ歩きになる。
転倒に注意ね
谷が大きく左カーブする角にある釜を持つ小滝にやってきた。
釜の深さは腰くらい。この小滝は左右どちらからでもヘツって越えれる。(左から巻くことも可能)
子ども達は親の静止を無視して持ってきた浮輪でスイスイ水に浸かって遊びだした。
案の定、水から出たら寒がって動きが鈍くなった(;^ω^)
小滝の上はミニミニ廊下。ミニ滝一つ一つに小さな釜がある。
ワイワイとジャブジャブ膝下まで水中を歩くのが気持ちいい。
2mほどの連爆地帯が見えてくる。どうやら奥の滝が女郎滝だ。
日の当る乾いた岩のテラスの上で昼ごはんにした。
我々子連れチームの筈だった我々は鍋で湯を沸かして釜揚げうどん
師匠たち釈迦ヶ岳アタックチームだった人たちはカップ麺などの簡単な昼食。
計画をうまく実行出来なかった私の責任です。ゴメンナサイm(__)m
子ども達は、うどんが茹で上がるまで他の人のご飯を見学(;´Д`)ヒモジぃ~
女性陣から色々差し入れいただきました!ありがとうございました!
食後は斜瀑二段の女郎滝を攻める。
クライマーのM氏は滝の正面右をヒョイヒョイと登っていく。
少し遅れて登りだした師匠はさらに水際を登ろうとするが浮石を掴んでは投げ、掴んでは投げ!(^^;)
二人が滝上に着いた。「トップロープで登ってええで~!誰か登るか?」
女性陣は師匠のクライミングで岩が脆いのを知り「子ども達と右を巻きまーす」と右の森に入っていった。
んじゃ子どもをお願いしますと猿紐を手渡し、私がトップロープで登らせていただく。
確かに右は岩が脆く抜けやすいが滝に近づいてもフリクションがあって滑ることが無い。
最後は滝身で軽くシャワーをケチらし女郎滝突破。
滝上に上がると落ち葉で埋もれた水たまりに黒いツブツブが?
なんじゃこりゃと目を近づけると尻尾が消えたカジカガエルの赤ちゃんがイッパイ(^_^;)
そういえば、この日、沢には黒く小さなオタマジャクシがいっぱい泳いでいた。
ゴルジュに突入。子連れの私は左岸花崗岩の上をスタスタ。
細長く少し深い淵の水際をヘツルとちょっと面白い。
でもYOUTUな師匠は「腰がーー!」と雄叫び(;・∀・)エエンカイナ?
幸いにも大事には至らなかった。ε-(´∀`*)ホッ
沢が広くなってナメ滝が出てくる
その後はゴーロ歩きで藤原谷の分岐点。右の谷の焼合川本流を進む。
小滝を登ったら
再びゴーロになる
ゴーロは大人はスタスタとやり過ごしたいエリアなのだが足の短い1年生の長男がめっぽう遅くなる。
焼合川本流の標高510m地点で小休止をしながら相談。
13時を回ってきたし、ぼちぼち子連れ撤退ポイント。
右手(東)にある釈迦ヶ岳:東尾根の下山ルートも近い。
んじゃ、靴にはきかえて(私はキャニオニア2でそのまま下山)ヒル避け塗って山に入りましょう!となった。
森への突入は順調だったのだが地図上では不明瞭な支尾根が出てきてしまった。これに乗って北西方向にトップの人間が歩き出してしまった。これが意外と急傾斜地でしかも常緑照葉樹林。ツルツル落ち葉の堆積場所。
途中で進路の間違えに気づいたものの、降りて戻るよりも上に登りながら東にトラバースできる場所を探す。
が!地図以上に右手の谷が深く、トラバース用の鹿道(ケモノ道)も無い(照葉樹の落ち葉で隠れていたかも?)。
(ちょっと違うがピンクが登りルート、赤が下りルート)
やむを得ず上へ上へと追い立てられるように登って・・・結局、沢から165mの標高差を登って
東尾根ca.650mに到着してしまった(^_^;)
ここからの下山ルートも要注意だった。尾根分岐しているのだがテープマークがあちこちの木にあって、惑わされる。だが落ち着いてコンパスでルートを確認すれば東方向へ降りていくのが正解。
広い照葉樹の落ち葉で埋もれた場所を降りていくと、やがて明瞭な木の根道の尾根を下る。
傾斜が緩んで、なおも下っていく
すると尾根を塞ぐようにデカイ風化した花崗岩の塊があり、その左を巻いた。
あれ?どんどん下に降りていく方向にシカ道が?この先で尾根分岐があって右(南)へ転進しなけば!と方向修正。
やっとの事で尾高山の北西にある鞍部に到着。
一息入れて標高差80mを登る。
よっしゃ!尾高山山頂533mに到着や!
と周りを見渡すと植林を放棄したかのような荒れた檜林。
あれれ?鉄製物見櫓がある筈なんだけど?とGPSで533mの基準点の上に立ってみるが何も無い。
すると森の奥から声がする「お~い!あったぞー!山頂の看板と物見櫓はこっちや~!」
なんや!まだ先にあるんか(^_^;) よくある山頂と最高点がずれているってヤツなんだ(^_^;)
あった!尾高山山頂に登ったぞー!
でも、533mって?ちなみにここの標高は529m。一昔前の山頂看板は529mだったらしい。この山はいろいろと大人の理由があるみたい(^_^;)
おお!物見櫓!
そうか!これに登れば533mなのか!?(^_^;)
登ってみると北東に釈迦ヶ岳。さらに南東に伊勢湾が見える筈なんだけど伊勢湾は水蒸気で霞んで見えなかった。
おっしゃ!尾高山初登頂の記念撮影しておこう!
ここでオヤツタイム。子ども達は自分たちが持ってきたオヤツを存分に食べた!(^_^;)
さて、16:15を回ったから下山しよう!と地図を読むと山頂からすぐに分岐があって、右に行くと、魚止めの滝方向。直進すると尾高高原の尾高観音ルートのようだ。
お?ここに右折できる場所が?
ん?看板?
大石?大石ルート?何?その大石?ま、降りればいいんだ!と下って行くとするに「おおい!道が無いぞー!」と先行していたメンバーが叫ぶ。どれどれ?と見に行くと足元に直径2mほどの岩がある。ひょっとしてこれが大石?そんなアホな?(;´Д`)全然大きくないよ(;^ω^)
兎も角も引き返す。そして地図上の尾高観音方面への登山道を降りていく
100mあまり下っていくと道が南に向く。
二次林の下山道を歩いて行くと尾高観音分岐?
なんだか国土地理院の地図と全然違うぞ(;´∀`)
途中でさらに分岐があったが魚止めの滝方向へ下った。
尾高山山頂から降り始めて30分で焼合林道の未舗装路に出て
さらに15分歩いて駐車場に到着。
メンバーの皆さん、一日子連れ沢登りにお付き合いいただき、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした!
そして子ども達!よお頑張った!
次回はもっと暑くなった夏に泳ぐ沢登りに行くぞ!
それにしても焼合谷の溯行は途中までながらナカナカ小じんまりとまとまっていて面白かった。計画通りに釈迦ヶ岳まで通して登ってみたいとも思った。
8:30駐車場9:00
9:25パイプ堰堤
11:30女郎滝12:18
12:52藤原谷分岐(右)13:00
14:36東尾根ca.650
15:42尾高山最高点P533
15:45尾高山山頂16:20
16:50林道出合
17:05駐車場
往路
距離:3.409km(沿面:3.523km)
所要時間:6時間
累積標高 +441m -114km
復路(東尾根ca580mより)
距離:3.048km(沿面3.128km)
所要時間:2時間10分
累積標高:+92m -448m
往復
距離:6.457km(沿面:6.651km)
所要時間:8時間10分
累積標高差:+533m -562m
で、ここで発表。
焼合谷にはヤマビル(蛭:ヒル)居ます。
私は離れていて見ていませんが、様子を見ていた嫁さん曰く、ナメクジサイズに膨れたヤマビルが長男の足に食らいついていたそうです。でも、長男の足から出血は一切なかったということなので、動物か何かの血を吸っていた途中で剥がれ落ちたヤマビルが近くを通った長男の足に取り付いて血を吸う寸前に発見されたのだろう?
取り付かれた場所は、沢に入って前半戦。大人は大丈夫だけど足の短い長男は無理!と小さく巻いた時にあった湿った落ち葉エリアだと思われる。
それにしても長男は沢に来ると100%の確率で蛭をぶら下げているなぁ(;´Д`)
あ?え?ちょっと待って(;^ω^)
折しも我が子達の運動会が先週の土曜日開催だった。山行日がその振替休日と重なる。と・い・う・こ・と・は!
山仲間メンバーを子連れ沢登りに巻き込んじゃう!(^_^;)これってマズイよな(;´∀`)ヤバ・・・
・・・(´ε`;)うーん・・・
メンバーには山頂(釈迦ヶ岳)を目指してもらって、こちら(子連れ)はスタート&ゴールだけご一緒。
途中からエスケープルートで逃げよう!と私が勝手にプランニング。
さて、2012年6月4日は暑い一日となったらしい。(沢は涼しかった!)
今回のメンバーは、大人7人(男×3、女×4)+うちの子ども2人(弟:小学1年生+姉:小学3年生)=9人
鈴鹿:釈迦ヶ岳の焼合谷は、釈迦ヶ岳の東尾根~尾高山533mの南~東に並行して流れる焼合川本流を指す。
今回の駐車地へのアプローチ。
三重県民の森の奥にある尾高キャンプ場を目指して車を走らせ、キャンプ場駐車場やキャンプ場受付けを通り越し、舗装路の坂道を右にカーブした右手に登山者専用駐車場があった。5台くらいの車が駐車できる。
山行までに費やした時間
6:50頃に伊賀の自宅を出て、途中、一部の仲間と待ち合わせた上柘植ICのサークルKで握り飯を買い、名阪→国道306号線を車で走ったのだが、湯山街道の交差点手前で交通事故の渋滞に巻き込まれ、更に菰野町役場の北のミニストップでトイレ休憩。8:30頃に上記駐車場に到着した。
ここからがヒト仕事。子ども達の沢装束を指示して手伝い、自分の準備。
今回は小学1年生の息子にはスリングで腰紐+猿回し紐、足回りはスポーツオーソリティで見つけた1700円だっけ?の磯遊びシューズ(ネオプレーン製)+ラッシュガード上下。
この服装での反省点は、
・綿のパンツをラッシュガードパンツの下着に着せた事(綿が冷たい水を保水したままで下腹部が冷えたまま)。
・大人の靴下を磯遊びシューズの上に履かせなかった事(濡れた花崗岩で滑りやすかったし砂が素足に入り気持ち悪がった)。
・何よりもウエットスーツがサイズアウトして去年のものが着せられなかった(極度の寒がり)事がアイタタタだった(^_^;)。
オネーちゃんの小学3年生の足回りはモンベルのサワタビ+サワーサンダル。行けるところまでサワタビで行き、沢で滑りだすとサワーサンダル装着。下山ルートや長い巻きはサワーサンダルを外す作戦。服装は彼女もラッシュガード上下で挑んだが、やはり寒がった。水着を中に着せた方が良かったか?(^_^;)あと、スワミベルトをさせてこちらも猿回し紐(スリング)を装着。
私の文章は「前置きがいつもながら長い!」と、お嘆きな方が多いと小耳に挟むがこらえて欲しい。なんせ筆者の忘却録がこのブログなのだから(^_^;)
8:30から沢準備をして出発できたのは9:00!家から沢の服装をしてきたけど、結局30分かかりました(^_^;)これでも早くなったほうだ(^_^;)
舗装路をテクテク歩くとキャンプ場のトイレ。
すぐ車止めがあって舗装路がダートになる。
ダートを行くと右手に尾高山への登山ルートが2箇所。
帰りはどちらからか下りてくる。
魚止めの滝の看板が左手のダート道を降りるように指し示しているが、沢登りをする人間はこれを無視して、右の立ち入り禁止ダート林道を行くべし。
でないと↑の写真の巨大な堰堤に通せんぼされる。
やがてパイプ堰堤が正面に見えてくる。
林道終点はパイプ堰堤に自動的に降りていくことになる。
ここからが本日の入渓点となった。
パイプ堰堤の向こうはいきなり明るい花崗岩の小滝。
沢を待ちわびていた長女が猿回しの紐を着けずにトップで登る。
ウマイもんや!・・・おいおい、でもそれはアカンで!と呼び止め、猿回し紐を装着。これで一安心。
この滝を越えたあとも小滝があって足慣らしに良い。
このスタート時に我々子連れチームと釈迦ヶ岳チームに別れるはずだったのだが、YOUTUリハビリ中の師匠が「もう、昼メシも一緒に食べようや」と別々に行動しない旨を伝えてくれた。ホンマにモウシワケない(^^ゞ
明るい谷は浅い釜を持った2m~3mの小滝とゴーロが主体。
水際を攻めると膝下まで濡れる程度。濡れないようにヘツったり、巻くことも可能。でも右岸にあるはずの破線=徒歩道は、どうも廃道のようだ。
滝を登り切った上からの写真。
この谷は浅くて水量も弱く、沢初心者や子ども連れに最適。(でもバリルートなのでそれなりの装備と経験者同伴が大前提)
足慣らしの沢トレにも良いと思った。
ミニミニゴルジュもちょっと水に濡れる程度で乗り越える
ホワイトウォーターに足を入れて沢屋気分を味わう
倒木を避けて水から少し離れると浮石だらけのゴーロ歩きになる。
転倒に注意ね
谷が大きく左カーブする角にある釜を持つ小滝にやってきた。
釜の深さは腰くらい。この小滝は左右どちらからでもヘツって越えれる。(左から巻くことも可能)
子ども達は親の静止を無視して持ってきた浮輪でスイスイ水に浸かって遊びだした。
案の定、水から出たら寒がって動きが鈍くなった(;^ω^)
小滝の上はミニミニ廊下。ミニ滝一つ一つに小さな釜がある。
ワイワイとジャブジャブ膝下まで水中を歩くのが気持ちいい。
2mほどの連爆地帯が見えてくる。どうやら奥の滝が女郎滝だ。
日の当る乾いた岩のテラスの上で昼ごはんにした。
我々子連れチームの筈だった我々は鍋で湯を沸かして釜揚げうどん
師匠たち釈迦ヶ岳アタックチームだった人たちはカップ麺などの簡単な昼食。
計画をうまく実行出来なかった私の責任です。ゴメンナサイm(__)m
子ども達は、うどんが茹で上がるまで他の人のご飯を見学(;´Д`)ヒモジぃ~
女性陣から色々差し入れいただきました!ありがとうございました!
食後は斜瀑二段の女郎滝を攻める。
クライマーのM氏は滝の正面右をヒョイヒョイと登っていく。
少し遅れて登りだした師匠はさらに水際を登ろうとするが浮石を掴んでは投げ、掴んでは投げ!(^^;)
二人が滝上に着いた。「トップロープで登ってええで~!誰か登るか?」
女性陣は師匠のクライミングで岩が脆いのを知り「子ども達と右を巻きまーす」と右の森に入っていった。
んじゃ子どもをお願いしますと猿紐を手渡し、私がトップロープで登らせていただく。
確かに右は岩が脆く抜けやすいが滝に近づいてもフリクションがあって滑ることが無い。
最後は滝身で軽くシャワーをケチらし女郎滝突破。
滝上に上がると落ち葉で埋もれた水たまりに黒いツブツブが?
なんじゃこりゃと目を近づけると尻尾が消えたカジカガエルの赤ちゃんがイッパイ(^_^;)
そういえば、この日、沢には黒く小さなオタマジャクシがいっぱい泳いでいた。
ゴルジュに突入。子連れの私は左岸花崗岩の上をスタスタ。
細長く少し深い淵の水際をヘツルとちょっと面白い。
でもYOUTUな師匠は「腰がーー!」と雄叫び(;・∀・)エエンカイナ?
幸いにも大事には至らなかった。ε-(´∀`*)ホッ
沢が広くなってナメ滝が出てくる
その後はゴーロ歩きで藤原谷の分岐点。右の谷の焼合川本流を進む。
小滝を登ったら
再びゴーロになる
ゴーロは大人はスタスタとやり過ごしたいエリアなのだが足の短い1年生の長男がめっぽう遅くなる。
焼合川本流の標高510m地点で小休止をしながら相談。
13時を回ってきたし、ぼちぼち子連れ撤退ポイント。
右手(東)にある釈迦ヶ岳:東尾根の下山ルートも近い。
んじゃ、靴にはきかえて(私はキャニオニア2でそのまま下山)ヒル避け塗って山に入りましょう!となった。
森への突入は順調だったのだが地図上では不明瞭な支尾根が出てきてしまった。これに乗って北西方向にトップの人間が歩き出してしまった。これが意外と急傾斜地でしかも常緑照葉樹林。ツルツル落ち葉の堆積場所。
途中で進路の間違えに気づいたものの、降りて戻るよりも上に登りながら東にトラバースできる場所を探す。
が!地図以上に右手の谷が深く、トラバース用の鹿道(ケモノ道)も無い(照葉樹の落ち葉で隠れていたかも?)。
(ちょっと違うがピンクが登りルート、赤が下りルート)
やむを得ず上へ上へと追い立てられるように登って・・・結局、沢から165mの標高差を登って
東尾根ca.650mに到着してしまった(^_^;)
ここからの下山ルートも要注意だった。尾根分岐しているのだがテープマークがあちこちの木にあって、惑わされる。だが落ち着いてコンパスでルートを確認すれば東方向へ降りていくのが正解。
広い照葉樹の落ち葉で埋もれた場所を降りていくと、やがて明瞭な木の根道の尾根を下る。
傾斜が緩んで、なおも下っていく
すると尾根を塞ぐようにデカイ風化した花崗岩の塊があり、その左を巻いた。
あれ?どんどん下に降りていく方向にシカ道が?この先で尾根分岐があって右(南)へ転進しなけば!と方向修正。
やっとの事で尾高山の北西にある鞍部に到着。
一息入れて標高差80mを登る。
よっしゃ!尾高山山頂533mに到着や!
と周りを見渡すと植林を放棄したかのような荒れた檜林。
あれれ?鉄製物見櫓がある筈なんだけど?とGPSで533mの基準点の上に立ってみるが何も無い。
すると森の奥から声がする「お~い!あったぞー!山頂の看板と物見櫓はこっちや~!」
なんや!まだ先にあるんか(^_^;) よくある山頂と最高点がずれているってヤツなんだ(^_^;)
あった!尾高山山頂に登ったぞー!
でも、533mって?ちなみにここの標高は529m。一昔前の山頂看板は529mだったらしい。この山はいろいろと大人の理由があるみたい(^_^;)
おお!物見櫓!
そうか!これに登れば533mなのか!?(^_^;)
登ってみると北東に釈迦ヶ岳。さらに南東に伊勢湾が見える筈なんだけど伊勢湾は水蒸気で霞んで見えなかった。
おっしゃ!尾高山初登頂の記念撮影しておこう!
ここでオヤツタイム。子ども達は自分たちが持ってきたオヤツを存分に食べた!(^_^;)
さて、16:15を回ったから下山しよう!と地図を読むと山頂からすぐに分岐があって、右に行くと、魚止めの滝方向。直進すると尾高高原の尾高観音ルートのようだ。
お?ここに右折できる場所が?
ん?看板?
大石?大石ルート?何?その大石?ま、降りればいいんだ!と下って行くとするに「おおい!道が無いぞー!」と先行していたメンバーが叫ぶ。どれどれ?と見に行くと足元に直径2mほどの岩がある。ひょっとしてこれが大石?そんなアホな?(;´Д`)全然大きくないよ(;^ω^)
兎も角も引き返す。そして地図上の尾高観音方面への登山道を降りていく
100mあまり下っていくと道が南に向く。
二次林の下山道を歩いて行くと尾高観音分岐?
なんだか国土地理院の地図と全然違うぞ(;´∀`)
途中でさらに分岐があったが魚止めの滝方向へ下った。
尾高山山頂から降り始めて30分で焼合林道の未舗装路に出て
さらに15分歩いて駐車場に到着。
メンバーの皆さん、一日子連れ沢登りにお付き合いいただき、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした!
そして子ども達!よお頑張った!
次回はもっと暑くなった夏に泳ぐ沢登りに行くぞ!
それにしても焼合谷の溯行は途中までながらナカナカ小じんまりとまとまっていて面白かった。計画通りに釈迦ヶ岳まで通して登ってみたいとも思った。
8:30駐車場9:00
9:25パイプ堰堤
11:30女郎滝12:18
12:52藤原谷分岐(右)13:00
14:36東尾根ca.650
15:42尾高山最高点P533
15:45尾高山山頂16:20
16:50林道出合
17:05駐車場
往路
距離:3.409km(沿面:3.523km)
所要時間:6時間
累積標高 +441m -114km
復路(東尾根ca580mより)
距離:3.048km(沿面3.128km)
所要時間:2時間10分
累積標高:+92m -448m
往復
距離:6.457km(沿面:6.651km)
所要時間:8時間10分
累積標高差:+533m -562m
で、ここで発表。
焼合谷にはヤマビル(蛭:ヒル)居ます。
私は離れていて見ていませんが、様子を見ていた嫁さん曰く、ナメクジサイズに膨れたヤマビルが長男の足に食らいついていたそうです。でも、長男の足から出血は一切なかったということなので、動物か何かの血を吸っていた途中で剥がれ落ちたヤマビルが近くを通った長男の足に取り付いて血を吸う寸前に発見されたのだろう?
取り付かれた場所は、沢に入って前半戦。大人は大丈夫だけど足の短い長男は無理!と小さく巻いた時にあった湿った落ち葉エリアだと思われる。
それにしても長男は沢に来ると100%の確率で蛭をぶら下げているなぁ(;´Д`)
コメント
まいどです
この日はオモチロカッタですね
下りの尾根もなかなかに楽しませてもらったし、一粒で二度美味しいコースでした
MリーダーとUサブに感謝です(^^)b
この日はオモチロカッタですね
下りの尾根もなかなかに楽しませてもらったし、一粒で二度美味しいコースでした
MリーダーとUサブに感謝です(^^)b
| 伊賀天幕番 | EMAIL | URL |
2012/06/07 09:39 PM | 6lSvmT4c |
保留中コメント:0件
言い忘れました
コドモたち、ホントにようがんばりました!
コドモたち、ホントにようがんばりました!
| 伊賀天幕番 | EMAIL | URL |
2012/06/07 09:42 PM | 6lSvmT4c |
保留中コメント:0件
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