2013元越谷(左股左谷→大洞の頭→白滝谷)::つばや菓子舗五代目ブログ

つばや菓子舗五代目ブログ

五代目の四方山不定期更新日記
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

もう8月かぁ~!
先週末の地元夏祭りの「祇園祭」で本業が忙しかったために7月8日に山仲間と行った元越谷の沢登りレポートが今頃になってしまった!(^_^;)
いちおう無事に生存していますが山や沢を歩けるようになるには「お盆」を乗り切らないと!(本業が忙しいのです)

元越林道に入って少し奥へ進んだ場所に車を駐車。

元越谷のエメラルドグリーンが眩しいぜ!
元越谷は私と嫁サンは前に来たことがある。
下見が一回、子ども達と沢遊びが一回、子ども達とファミリー沢登りが一回である。

そして今回のメンバー・・・
「水は得意だけど沢登りは独りで行かないのよ」と、元越谷が二回目のISMさん。

10年前の「とある沢」で沢デビューしたら=沢は懲り懲り!になってしまったMHさんが、私のお誘いで「もいっかい沢チャレンジ!」と一念発起!

そして、先日の比良で「沢」初体験で味をシメたIS君

以上5人が今回の参加メンバー。

元越谷の左股左谷を登ってみたい私だけれど、そのルートは元越谷で一番長く、直登できる滝が多いと云われているルート。人数が多くなるとどれほど時間がかかるかわからない。なので今回のルートは、本流(右股)→仏谷を登り、水沢峠から元越林道を下るという予定。

駐車地で装備を点検し、林道を歩く。

下山路が長いということで各自、陸路用の足回り。
元越林道を下るのであれば踵付のサンダルでOK?と私。

汗がボタボタ流れ、このへんだったよな?と林道から右に降りていく枝道に入る。この分岐付近には、かつて建設資材が転がっていたけど、今は無い。

元越谷の穏やかな沢の流れを見ながら沢装備になる。

この川にはヨシノボリが居たよなぁと川面を眺めていると

あ・・・アカハライモリ(-_-)b
イッパイいるぞ(^_^;)

さて!先を急ごう!

ペタペタと岩の上を登って行くと前日の日曜日にこの谷を歩いていたであろうご一行さんたちの足跡。(岩に砂がいっぱい乗っているのです。)
やがてダブル堰堤を巻いて

その後の堰堤を高巻き。

この高巻きからの下降ルート、いつのまにかフィックスロープが張り巡らされていて楽ちんになってた。
高巻きを終えて水に入ってヤマビルチェックをしていると、私の嫁サンが「首筋でチクっとしてるんやけど、ちょっと見てくれへん?」と言うので見てみると・・・「ヒルおるやん(-_-;)」しかも自分で手で払いのけたらしく、吸口二箇所。シャクトリ運動中。摘まんで高濃度塩水で成仏していただく。嫁サンの首筋からは血がタラタラ。メンバーに断ってヒルジンを吸い出して処置する。
これで血は早く止まるだろう。

さて、先を急ごう。

元越谷はヘツリの淵から先から始まると言っていい。
そうそう。ここ。ここ。ここがヘツリ淵。私が勝手に命名(^_^;)

ってISMさんはへツル前に飛び込んで泳いでいるし(^_^;)
そしてIS君も気がつくつ泳いでる(=o=;)

俺がヘツリ淵って名付けているんだからへツレよ(-_-;)
そうそう、ここはへツルのです。

ヘツリ終えると、もうすぐ見えてきます。
そう!カジカガエル!

ぢゃなくて!(-_-)b

落差15mと言われている元越大滝!って水しぶきがちょうど風の加減で私の居る方に飛んでくる!(*_*)
よーし!今日は水量もエエカンジや!こりゃいっちょ滝を越えてみっぺ!

ほほ~~!高いやないのー!ハーケンがイッパイ打ち込まれているし、スリングも新しくて太いのが掛けられているし意外と簡単に登れるやん!(と、いいながら自分でも持参のスリングで確保してた)
さぁ!みんな!ロープ出すから待っててね!と準備しているとMHさんとISMさんは「巻いて上に行くわ」とのこと。IS君と嫁サンが私の出したロープで確保して元越大滝を越えた。
嫁サンは脚のかける場所がうまく理解できずに滝の水に持っていかれそうになって思いっきりロープにテンション!(゚A゚;)ヤベー
真剣に引っ張らせてもらいました(^_^;)
元越大滝の上でロープを片づけ、岩をよじ登って、皆の待つ場所へ。
上のゴルジュがスタートです。

たのしーなー、たのしーなー

きれーやなー、きれーやなー
淵で泳げばいいのに後続隊はへツルんやなぁ~

とりゃー!と淵に飛び込んで後続隊の後ろに戻って、突っ張り大会見学

でも、やっぱり淵に飛び込んで遊ばにゃ!

冷たくて気持ちいいー!
でも!でも、へツル!

へつりましょっ!?
右岸の深い淵の切れ目をうまく越えたら小滝の上に出る

その上が本流と左股との分岐点。
まだ11時だけど、朝早くから大阪を出発しているMHさん。私もお腹が減ってきたので分岐手前でリュックを下ろし昼食にした。
食後、少し手前の滝の淵で「ドボ~ン」遊び。

ISMさん曰く、頭から着水しないのは飛び込みとは言ってはイケないらしい。

でもこの淵、160cmほどの水深しかないので頭から行くと手がついて危ないのだ(^_^;)
日陰で水遊びを眺めていたMHさん。ここまでの感想を聞くと、楽しく歩けていて沢が好きになった。とのこと。

ほんとMHさんの沢二回目とは思えない進行のおかげで、思いのほか早くこの分岐まで来ることが出来た。

皆で協議したけっか予定していた元越谷本流(→仏谷)ではなく、左谷左股を登るプランに変更!(アカハライモリは無関係)
ということで左谷を歩く。しばらくは平流だ。

ここで本日始めての人間と出会った。彼はなんと沢の中を上手から歩いてきたのだ。これって?『沢くだり?』
何処へ行くのか?と聞いてみると「私は地元の人間で、元越林道をこの先の二股分岐まで歩いてきて、先ほど沢を下りはじめたばかりなんです。沢くだりをして元越林道へ帰ります」ということだった。
お気をつけて!とお別れして先に進む。

すぐに予定していた堰堤出現。

この時、私は右から堰堤を巻いたけれど本当は左から巻くの?
右から巻くとすぐに未舗装林道があった。元越林道から延長された道路なんだろう。

でも、倒木&崩壊を放置されていた。
林道を進むと元越谷本流(右股)を横切り、

その先にある左股に入る。

10分ほど沢を歩いて行くと前方にイイ雰囲気の滝!

遠目には下の滝だけしか見えないがよく見るとかなり上から水が落ちている。どうやらここが左股大滝4段20m?
簡単にフリーで登れる滝なんだけど、ひょっとして何かの拍子に落ちるとイケないので滝の中間でロープを出す。

・・・あ、いや・・・ゴボウ引きでも、そんな使い方しちゃダメだって(-_-;)

ちゃんとハーネスにロープを結んで貰わないと危ないってば!(^_^;)
ロープを片づけ上段へ進む。

軽くホワイトウォーターに脚を突っ込んで突っ張って登る。
ホントここの沢は明るくて気持ちいい。

2mほどの落差の溝滝出現。

左岸を簡単に巻けるんだけど突っ張りで登ろう!

GO!GO!
さらに進めば小滝が現れ、これも直登。

砂岩ナメっぽい沢の相になってきた

このあとすぐに二股に谷がわかれる。ここを左谷へ進む。
癒しの滝だなぁ。

だいたいの滝が2~3mの落差でしかも簡単に巻くこともできる。

ナメで落差のある滝が現れた。フリクションも良好。

今回のメンバーの記念撮影。また大勢でワイワイとここに来たいね。
ナメ大滝を越えると、正面に黒い小滝、左に水の流れのある谷の分岐点。

地図上では標高857mほどの場所。
この黒い滝はちょっと厄介そうだったので左右二手に分かれて巻いた。
結果として左岸の方が楽に越せたようだ。
↑の分岐の滝を越えるとまた同じような小滝。

これは直登で登れる。
そして程なくまた小滝

まだまだ水量のある滝がある。
標高890mを越えて花崗岩の滑が出てきた。

え?まだ小滝があるの?

今日はそんなに水量が無いんだけどここの谷は水が豊富なんだなぁ
でも、すでに落ち葉の堆積でズブズブ沈むような場所が多くなってきて、沢の水ももうじきに伏流か?と思っていたら・・・・
かなりの高さで花崗岩のナメ出現

これがラストフォールかな?

正解!標高947m付近になる。この先は殆んど水の無い世界。遡行終了~!
靴を持ってきた人は下山に備えて陸用シューズにチェンジ!
私はサンダル・・・私以外、ちゃんと靴を持ってきていた(-_-;)

そいじゃー支尾根を登って県境稜線(鎌尾根)へ登りましょう!と、支尾根に取り付くが、これがけっこう急で大汗ダラダラ(^o^;)

右手を見ると私の敬遠した谷は「たら~っ」としていた。
どうやら谷を詰めた方が良かったみたい(-_-;)
はぁ~・・・県境稜線を見上げてもナカナカ近づいて来ない(T_T)

もーすこし!しんどーい!汗だくや(=o=;)
着いた!鎌尾根や!\(-o-)/雲母峰が見える!

鎌ヶ岳手前の衝立岩や!後ろに見えるは御在所や!

白滝山方面への三叉路(標高1042m)で小休止!
ここでブヨが来襲!
虫除けを取り出すまでに数人がブヨの餌食となってしまった模様。
迂闊でした(=o=;)7

さぁ!15時回ったから急いで下りましょう!

下山ルートは水沢峠経由じゃなくて最短ルートの白滝山経由。
鎌尾根三叉路からの下り始めは平和なものでした。

↑P915m(大洞の頭)手前の登りの坂道だって10mほど登ればOK。
進路を西から南に変えて下れば白いザレたヤセ尾根

それも知れたもので楽勝ムード満点。
しかし!歩けども歩けども標高は一向に下がらない尾根歩き。
白滝山の手前のコルで標高786mまで下がったものの、ここから白滝山(P841m)への登り返しは標高差55m!

下山ルートで急登55mを登るのはシンドい!!
心臓バクバクでした。
ちなみに巨大なザックを背負っているIS君はトレラン可能な男なので平気なようです。悪夢はここからの下りでした。
その悪夢とは「激下り」。
国土地理院の標高図の白滝山から西に伸びている破線を下ると最初はザレの急斜面。地面が柔らかければいいんだけど、硬くてザレているので止まらないんです。掴む木が、あるので何とかなったけど、立ち木が無くなれば自分でロープを持参しないとチョット怖い。スリップ。尻餅ついてコケる。落石落とす。ラク!ラク!ラ~ク!そんな緊張感いっぱいの急斜面を30分ほど・・・下って降り立つのは杉林のコル。

国土地理院の地図上の破線は、さらに西に伸びているけれど、もはやこれ以上、山を登って下ってを繰り返す気にはなれない。
コルから進路を南西に沢沿いを下っていくのだが、谷に倒木が現れたのをキッカケに谷の左岸の植林帯に足を踏み入れる。
杉の落ち葉を踏みながら歩いて行くと元越林道に出るのだけど、林道が切り通しの道で2mほどの落差があったはず。実際に歩いてみると、やはり落差2m足らず。
立ち木を利用すれば何とか降りれた。
ん?下りた場所って?
リボンやテープがいっぱいあるぞ?
白滝山に登る時は此処から取り付くのかな?急なルートだけどなぁ(^o^;)

さぁ!
林道を下って駐車地に帰りましょう。
歩き出すと小さな橋を渡る。そのすぐ左に枝道。そうです。朝、元越谷の入渓点へ向かうために右折した場所がここなのです。

元越林道を歩いていると私の沢足袋を履いた足が痛くなって我慢できない。
沢足袋を脱いでサンダルを履く。ふやけた足が楽になった!
その隣でスパッツを外していたMHさんが「わー!ヒルや!」
登山靴の上に付けてあったスパッツの中から小さなヤマビルが二匹。
持参していた高濃度塩水をフリカケご臨終いただいた。
どうやら下山路の最後に杉林を歩いていた時に付いたんだろう。
駐車地にて皆んながヒルチェックをしたが、一匹もヒルは現れず。
結局は、往路の沢で嫁サンが首にクッツケテいただけだった。
そういえば・・・初めて元越谷に来た時も嫁サンだけヒルの被害にあっていたなぁ(^_^;)

またこれに懲りずに沢行きましょう!

実施日:2013/07/08天候晴れ
グループ沢登り(男3人女2人=5人)

距離:12.658km
沿面:13.348km
所要時間:8時間26分
(昼食1時間含む)
累積標高差+-1433m


7:30自宅発
7:40JR某駅7:45
8:20野洲川ダムサイト
8:30元越林道P8:43
9:05入渓点9:15
9:55ヘツリ淵
10:00元越大滝10:30
11:00右股左股の二股分岐(昼食)12:00
分岐を左へ
12:21堰堤(左岸巻)
林道
12:30左股再入渓
12:39 4段20m左股大滝12:55
13:26左谷分岐→左へ
13:56二股分岐→右へ
14:13二股分岐→右へ
14:23ラストナメ滝14:38
14:55県境稜線(白滝山分岐)15:03
15:26大洞の頭(P915)
15:58白滝山(P841)16:03
16:40コル標高600m
16:50林道出合
17:20元越林道P
18:38伊賀某駅

↓GPSロガーの電源が途中で落ちていたため、スマホのログデータと併用しています。

駐車地→元越大滝まで

距離:3.764km
沿面:3.925km
標高差:157m
所要時間:1時間32分
累積標高差+433m-282m

元越大滝→左谷標高800mまで

距離:1.616km
沿面:1.640km
標高差:221m
所要時間:3時間11分
累積標高差:+230m-9m

左谷標高800m→駐車地まで

距離:7.278km
沿面:7.783km
標高差:-372m
所要時間:3時間43分
累積標高差+770m-1142m

合計
距離:12.658km
沿面:13.348km
所要時間:8時間26分
(昼食1時間含む)
累積標高差+-1433m
| 沢登り::鈴鹿 |
| 10:41 PM | comments (2) | trackback (0) |

コメント

五代目さん、はじめまして。シュークリームと申します。
いつも楽しいレポ、ありがとうございます。だいぶ以前からレポを読ませていただいているんですが、いつもROM専で失礼しています。今回はよく行っている元越谷という文字につられてつい出てきちゃいました。元越谷はどの支谷へ行ってもいい雰囲気なのでいろいろ楽しめていいところですよね。危ないところもないし。流れに乗ってどんぶらこと下るのもまた楽しいです。
また楽しいレポ期待しています。機会があればどこかの山で・・・
| シュークリーム | EMAIL | URL | 2013/08/02 07:01 AM | eDifnDuM | 保留中コメント:0件

はじめまして、シュークリームさん!
コメントありがとうございます。

元越谷はホンマにエエ沢ですねー。チョックストーンやデッカイ直瀑が無いから巻くことも殆んどないし、ゴルジュの威圧感が無いのでワイワイ歩けるのがいいですね!
神崎川やその支流も大好きなのですが、夏は家業が忙しく、出かけるタイミングがなかなか・・・(-_-;)残念無念
それに神崎林道がロックされているのは参ります。
子連れで滋賀県側からアクセスするのに重宝していたのに!!

私もヤブコギROMしてますのでシュークリームさんのお名前はカネガネ拝見しております。先日行かれたツメカリ大好きです。
シュークリームさんと、いつかご一緒する機会があるかもです。
今後ともよろしくお願い致します。
| 五代目 | EMAIL | URL | 2013/08/02 12:55 PM | RkWOqosk | 保留中コメント:0件



コメントする










右下の四角い枠に絵の中の文字を入力して下さい:


ボタンを押してから処理に時間がかかりますが、ボタンを押すのは1回だけでOKです。

https://blogn.tsubaya.com/tb.php/321

トラックバック