美濃(岐阜県)側から三周ヶ岳ピストン::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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伊賀からの日帰り山行でチャレンジしたかった中央分水嶺の三周ヶ岳。(単にスケジュール的に限界?という意味)
しかも天候が雨続きの予報のなかで唯一の「晴れ」という日に巡り会えた!

(2013年10月21日紅葉は始まったばかり?)

朝6時に伊賀を出発。雨上がり直後?道路は雨で水たまりがあるし、低山はガスガスで雲がかかっている。
2013年10月7日の御池岳の雨撤退の再来が頭をよぎる(-_-;)
6時に伊賀を出発しても名神八日市ICまで1時間。遅いトラックが居ると早く出ても一緒やなぁ(=o=;)
名神→北陸道は順調。木之本IC前のセブン-イレブンで山友と待合せR303で岐阜県揖斐川町へ向かう。

三周ヶ岳の岐阜県川の登山口は、岐阜県揖斐郡揖斐川町坂内川上から林道「池ノ又」線を北上(13km)。川上発電所、神岳ダムを通過し、道幅は細くなり、対面通行できないほどの幅員となる。でも、概ねちゃんとした舗装路である。(所々で水たまりのできる穴もある)
道幅が狭くなってしばらく沢沿いを走っているとフルフェイスヘルメットを一回り大きくしたくらいの落石が道路中央にある。
手で沢へ移動させると手がドロドロになった。どうやら朝一番で落ちてきた石のようだ(-_-;)
落ちた後に通りかかったから良かったものの、ジャストタイミングなら・・・ゾッとする(^_^;)

細い道が二車線になり、路肩に鳥居、そしてトイレ。オシッコに立ち寄ったがポットントイレは覚悟のうえだが、臭いがくさい(-_-;)

舗装道路の最終地点。8:45駐車場に到着。

あれ?私達が一番乗り?この時間で?貸し切り?
この登山口への道、冬期は閉鎖されていて5末から6月初旬の日曜に開通と成る(池ノ又林道や登山口について:揖斐川町坂内振興事務所 0585-53-2111)
天気予報はこちら→WNI

今回のルートは楽に夜叉ヶ池から三周ヶ岳へのピストンルート。家で小学生の子ども達が待っているので安全に持ち時間内に降りることを再優先にする。
このあたりの中央分水嶺は藪山だと聞くが三周ヶ岳までは踏み跡が明瞭にあるらしい。

夜叉ヶ池に登るなら間違っても登山口の看板の後ろ(右方向へ)にある道に登らぬこと?

登ると三角点:黒壁1316.3m(高丸)へ登るのかな?

登山口は階段を降りて沢に降りるところからスタートする。


沢に降り立つと飛び石や二箇所の板橋を渡ってから、登り始める。


一両やツチグリ

ツルリンドウの実

を見つけながら登り始めると汗が出てきた。今日は台風27号接近のため、季節よりも蒸し暑くなるという予報。
紅葉は始まったばかりという雰囲気でまだ緑色が勝っている。

堪りかねた私は坂道を登り切った場所で長袖を脱いでTシャツになった。
ふと横を見ると黒く変色した木の切り株の割れ目に樹の枝が挟まっていて穴に細い枝、窪みに石ころ?

よく見ると龍の頭に見える(^_^;)

山腹に付けられた水平道を沢沿いに歩いて行けば頭上に赤く色づいたハゼノキ

足元にはでっかい葉っぱのクルマバハグマがあちらこちらに。

こんなにクルマバハグマがあるなんて初めてみた。
ヤブムラサキ?

今年はムラサキシキブもあまり見てないなぁ
赤とオレンジのコマユミの実がイッパイ!

よく見ると葉っぱも赤くなりつつあります。
地味に垂れ下がっているオヤマボクチ

白山でも見たけど垂れ下がっていてもハチがたかっている?蜜がまだあるのかな?
先日の白山の別当谷付近でも花を落としていたアキギリがまだ咲いている。

伏流から流れでた山水を整備して水場にしている。

帰路に私も飲んでみたが冷たくて美味しいみずだった。
足元で草黄葉しはじめていたチゴユリ

先端付近に一つ黒い実があるのが目印。
水平整備道を歩いて行くと青空と夜叉壁が見えてくる。

なんだか1000mほどの山なのに森林限界のアルプスの山のように見えてしまうから不思議だ。

この夜叉ヶ池までの登山道。アップダウンは少しあるが、基本的に山腹を舐めるように水平移動する。山腹を舐めている道だから所々で小さな谷を渡る。

その谷が落差を持って流れこむ・・・そんな一つが幽玄の滝

二段で構成されている水量の少ない滝だが夜叉姫の伝説があるんだとか。
夜叉池を越えて少し登って行くと左側の下の方に谷が見える。そして対岸に滝が見える。

そうそう、この登山道、帰宅してGPSログを見ると国土地理院の徒歩道(破線)と途中からかなり違う。
昔は谷に降りたり対岸を歩いたりしたのかなぁ?
少しあるくと、そそり立った岩が迫ってきた。

その岩場の空にはイワツバメが無数飛んでいる。
山の水が岩から滲みでている場所にはミヤマダイモンジソウが咲いている。

それにしても褶曲した地形がむき出しの岩肌は絶景だ

本当に絶景だなぁ

岩の隙間で黄色く黄葉しているのはオオバギボウシの葉っぱ
昇竜の滝と名付けられた三段の細い滝が見えてきた。

この滝の源頭部は後ほど近くを通ることになる。
昇竜の滝を見たら岩場&ロープ場

「ロープは補助用なので頼りにしないように・・・云々」という看板が立っている。実際にロープを掴んで昇り降りする必要は普段なら無い。
モミジも少し混じって赤や黄色の彩りを添える。

青空との共演が綺麗なのだが・・・・この話は後ほど・・・

岩場の急斜面を登り始めると蒼い実がいっぱい実っている。

サワフタギの実だ。山地の沢や湿地などの湿り気のある場所に多いというが、なるほどここの急斜面の岩は水が滲み出ている。
サワフタギに混じって多いのが黒い実を付けたイヌツゲ

途中、休憩した斜面で見たブナの黄色い黄葉が綺麗輝いていたのだが・・・

ガスが出てきて夜叉ヶ池が見える場所まで来た時には曇天
でも気温が高かったので汗だく。汗取りの手ぬぐいがグッショリ(-_-;)汗だく~

広野ダム側から登ってきたであろうパトロール(監視員さん)が早くも監視中。
少し風があったので涼んで給水休憩。
さぁ!三周ヶ岳へ登る準備だ!

レインウエアの上下を着て、手袋を装着。首にはタオルを巻く。
ここから三周ヶ岳へは藪山と聞いている。備えあれば憂いなし!登りはじめた時はまだガスが出てきてもすぐに流れて日差しがあって良かったのだが

太平洋側は晴れて、日本海側からドンドンと雲が沸き立ってくる。

おかげで中央分水嶺のこの山の上が曇っているのだ。
我々が進む登山道は踏み跡は明瞭にあるのだが、ヤブがひどくなってくる。

嫁サンを先頭に歩かせた。
他に登山者がおらず、綺麗な黄葉の山肌を独占できる

ガスが幻想的・・・たしかにそうなのだが・・・
太平洋側が晴れているのに最寄りが一向に晴れないのもツライ(-_-;)

道中、イチイの木にも赤い実がなっている

ヤブをかき分け、ガスの向こうにピークが見える。

夜叉壁の頭かな?
背丈ほどの笹ヤブに突入。笹をかき分けると足元には踏み跡が明瞭にある。

昨夜の雨でレインウエアが役に立つ。
ガスがすっかり覆ってしまったので紅葉の向こうの山はボンヤリしたシルエットのみ

尾根にはユズリハとシャクナゲが多い場所があったのだが、この10月半ばにシャクナゲが少しだけ狂い咲きしていた。

花芽がけっこうあったので、温かい日が続くともっと咲くのかも?(^_^;)
笹の海原を漕いでいけば

ちょっとした岩稜帯も出てくる。

一瞬だけだけどね。
そんな足元には林道のツボミ

もう花の季節が終わって種を作ろうとしているようだ。
笹が刈り取られているピークで休憩。
さらに尾根をズンズン歩いて行くと南東の眼下に林道と駐車場。

私達が朝に車を停めた場所が見えているのだが、すでに車が10台以上停まっているようだ。
三周ヶ岳はまだまだ先らしい。

ラクダのコブのような稜線があって、その先はガスで見えない。
紅葉のすごく背の高い木樹が見下ろせるのだがガスがイッパイ(^_^;)

P1252の東への尾根やその先にある北西への尾根の分岐がやってくるだろう・・・と思いながらヤブを漕ぎながら歩き続けると?
あれ?このコンクリートの柱は?

え?一等三角点?・・・と、いうことは、ここが三周ヶ岳山頂?(^_^;)
そういえば時計も昼の12時。スマホの地図ロイドでも確認したが、やっぱりここが三周ヶ岳だ!
周りはヤブで展望はホボ無し。っていうかヤブが無くてもガスで見えない(-_-;)
まぁヤブが風避けになっているんだから、と、ここでランチタイム。オニギリにカップ麺で簡単に済ませる。

クマモンのラーメンはクマ対策でもナンでもなく、伊賀のスーパーで投げ売りになっていただけ。もうクマモンのブームは収束?ま、私が買ってくるカップ麺は、投げ売り価格の100円程度の安い物ばかり。
で、嫁サンが食べたこのラーメンのお味は・・・トンコツの味が薄くてイマイチ(-_-;)
さぁ!下山!と来た道を帰るのだが、やっぱりガス。

雨じゃないだけマシとしよう。
帰り道もやっぱりヤブの中

これまたどうしようもない(^_^;)

待ってみてもガスは晴れないんだよねぇ
一瞬晴れ間が!とカメラを向けると

すぐにガスで覆われてしまう(-_-;)

一箇所だけ残っていたカライトソウ
夜叉ヶ池に近づいてきて、福井県側も明るく見えてきた!
おお!晴れるのか!?と期待!

夜叉ヶ池も綺麗やん!

もうすぐ14時だけど、お?登山客も数人いる!
もう少し日差しがあれば紅葉が綺麗なんだろうけど、雨じゃないだけヨシとしなければならない。

この池は湧き水じゃなくて水たまりだそうだが、水が枯れたことがないらしい。
1時間10分歩いて三周ヶ岳から夜叉ヶ池横まで帰ってきた。

給水休憩をしていると少し向こうで食事の準備をしているハイカーのオジサン達「お湯が沸いた沸いた♪」とカップ麺の準備?(^_^;)ってここは火気厳禁のエリアなはず?
と、思っていたら、さっそくパトロールのオジサンがやってきて「火気厳禁」と「食べ残しの汁を池周辺で流さないよう」に注意していた。しかも「登山口や池にも掲示しているたでしょう?」とタシナメていた(^_^;)

このパトロールさん、私達を見つけて寄ってきた。朝、三周ヶ岳方面へ重装備(IS君のいつもの縦走ザック)で登っていく四人組の方を見てました。道中で熊は居ませんでした?先日、稜線上で熊に遭遇して逃げ帰ってきた人が居たのですが?

え?(^_^;)熊って稜線まで登ってくるの?(^_^;)しらんかった!
何も見なかったです~と報告すると、そうですか。良かったです。と言い残して立ち去った。

さぁ、時間も少し余裕があるし、せっかくだから国見岳方向の最初のピークである夜叉丸付近まで登ってみようか?と三周ヶ岳方面と逆方面を登る。
登り始めると短距離ながら岩稜帯登りが現れる。そのあとは笹ヤブを少々漕いで登るのだけど、風もなく蒸し暑くてバテバテ~(=o=;)シンドい
夜叉ヶ池ライブカメラの高さを越えるところを過ぎると、ソレまで振り返ると見えていた夜叉ヶ池が見えなくなる。

夜叉丸といわれているピークはもう少し先の樹のある場所だけど、そこまで行ってもガスで見晴らしもよくない。
(下の写真は夜叉ヶ池横から三周ヶ岳方面へ登り始める最初の稜線。)

んじゃ、今居るピークのヤブが刈り取られた場所で小休止して降りよう。となった。

降り始めると一層ガスが濃くなってきた。

池の横まで来て、せっかくなので夜叉ヶ池に生息している国内希少野生動植物種指定のヤシャゲンゴロウを見物に行く。

この池の周りにもサワフタギの蒼い実がいっぱいあった。

湖面は静か。青空が恋しい。

池を覗きこむと水面にプカプカ浮いていたり水中を泳いでいるアカハライモリはたくさん確認できる。

イモリを見ていると小さい丸い影のようなものが元気よく泳いでいるのが見れる。あれだ!!

池の生態系を保護するために木道が設置されたそうだが、遠くて小さなゲンゴロウは見つけにくい。でも、数を年々減らしていることが事実なんだから、それでいいんだろうと思う。

池の傍で根気よくゲンゴロウを探してみると5匹くらいが水中を泳いでいるのが見て取れた。

ゲンゴロウも見れたし、さぁ降りよう!と登山道を戻る。

青空に晴れないかなぁと後ろ髪惹かれる思いで歩いていくが、結局この日はスッキリ晴れずじまい。

台風が行き過ぎた来週の半ばくらいからが紅葉の見頃かなぁ。

ブナもまだ色が変わりつつあるかな?って感じだもの。



2013年10月21日実施
グループ山行(男×3、女×1)
形態:ピストン
距離:9.401km
沿面:9.893km
所要時間:7時間10分
(昼食時間:53分)
累積標高:プラス・マイナス1253m
最低標高:750m(駐車地下の沢)
最高標高:(三周ヶ岳山頂)


6:00伊賀
7:00八日市IC
7:37木之本ICコンビニ7:45
8:45池の又林道駐車場8:57
10:01幽玄の滝
10:17昇竜の滝
10:28夜叉ヶ池横10:46
11:17標高1229m11:26
12:02三周ヶ岳12:55
13:30標高1222m13:37
14:03夜叉ヶ池横14:08
14:20夜叉丸手前14:32
14:41夜叉ヶ池散策14:56
15:39水場15:41
16:02駐車地
17:10木ノ本駅
18:50伊賀
| 山登り::美越国境エリア |
| 11:56 AM | comments (0) | trackback (0) |

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