残雪の稲村ヶ岳は手強いよ!::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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春休み特別企画のファミリーハイキング。
昨年は湖北の金糞岳だった。

今年も残雪の雪山に行こう!と考えていたのだが、山行日の前日が前線を伴った低気圧の影響で全国的に雨&嵐。
その後も鈴鹿以北は天気が不安定かも?ということで、山行日に天気が安定するであろう大峰に行くことにした。

(山行日:2014年3月31日)
どうせ行くなら、一日中遊べてちょっぴり難しい山にしよう!と稲村ヶ岳をターゲットにしたが・・・・
まずは、3/30日・・・雨
自宅出発
針ICからR165で橿原市へ。
スーパーで晩御飯を仕入れ、車に戻ると前夜泊から同行予定のISMさんからメール。
「まだ大阪。これから奈良に戻って現地に向かうと20:30過ぎるから、明日の朝に会いましょう。」
え?何時になっても泊地で呑むんじゃなかったの?
アナタのお酒がやってくることを考えて酒の量を減らして来たし、子ども達も会ってトランプ遊びをしたりしたい!と楽しみにしていたのに・・・
電話をかけてみたものの留守番電話。
やむを得ず雨降るなか宿泊地へ向かった。

R169からR370へ進みR309へ
下市町の峠を登って行くと梅林?
すごくたくさんの梅の花が山の斜面に咲いていた。
調べてみると奈良の三大梅林の一つの広橋梅林とのこと。
月ヶ瀬はよく知っていますが、ここ広橋は初見。
丘陵地の梅林で、周囲の景色と併せて見るとナカナカ良い感じ。

泊地で幕営なので先を急ぐ。
R309を南下し、県道21号線の中越のクネクネ道を登る。
ここが積雪&凍結したら2WDの我がセレナで登れるのだろうか?
と、いうか下りも怖いだろうなぁ。

橿原市のスーパーを出て1時間少々で幕営地に到着。
雨は15時にやんで天候も安定するハズだったのだが、雨はやまず、風もあって、しかも寒い。
いや、かなり寒い。

手袋をしてテントの用意。
大きなアズマヤがあってその中にテントを準備。
刺し身や寿司、唐揚げなど、調理不要で簡単に食べれるものをスーパーで買ってきたのだが、テントの外でこれらを食べていると寒すぎ!(^_^;)
来るはずだった熱燗もやって来ない(T_T)
仕方ないので食べて、テントの中で嫁さんとワインを呑む。
風が無いと人の息だけで暖かい。
子ども達は寝袋に足をツッコミ、ジュースを飲みながらトランプ遊び。
大人もそこに加わってカードゲームのウノなどをした。

21:30就寝宣言。
車チームとテントチームに別れて就寝。
川の音が気になったが・・・・
夜中にウトウト目が覚めると川の音。
まるで激しい雨。
車で寝ていた嫁さん曰く、夜に激しく雨が降っていたらしい・・・

あけて3/31日
雨はやんで天気は回復しつつあるが、やたらに寒い。
標高700mオーバーの場所にいるとしても外気温2℃?は寒すぎ!
しかも昨日買ってきた朝食は調理不要の海苔巻き&稲荷寿司。
食べると寒い(^_^;)
体温が上がらない。
不精せずに暖かい汁物を作って飲めばよかった(*_*;

テント撤収。
子ども達の登山準備を済ませ、パッキング完了。
トイレも済ませ、待合せ場所のPに居るとISMさん到着。
この界隈は彼の縄張りらしいのでこの日の先達をお願いした。

10分ほど車で走って母公堂前の駐車地に到着。

ちなみにここにもトイレがある。
ISMさん曰く、GWくらいから母公堂Pに管理人が常駐していて500円の駐車料金を徴収されるとのこと。当然この日は無人だった。

大人の登山準備。
微風が激寒。
こんなに寒いならフリースジャケットや薄手のダウンジャケットを持ってくるんだった・・・(T_T)
やむを得ず春秋用パンツの上にオーバーパンツを履いて、ハードシェルの下にロングTシャツ二枚を着て出発することにした。

車道を少し戻って女人禁制の看板

その横が登山口。

クマ注意の看板もあるが幸いなことに今まで遭遇したことは無い。
吉野杉の植林帯の整備道を登る。

昼飯の食材と30mのザイル、スリング数本、ビナ数枚、アイゼン、ピッケルを背負っているのでザックがいつも以上に重い。

(↑何の新芽だろう?)
大日山東面のトラバース場所が残雪&凍結で『ヤバイ』という情報だったので我が家のメンバーは全員前爪付きのアイゼンを持参。
いざとなれば私がピッケルを持って先行してフィックスロープを工作する予定。
↓ごろごろ水の場所への登山道分岐を通過

ミヤマシキミの赤い実

花は何も咲いていない

雪が少し残っている蛇谷

少し先の日陰にも雪があった。

植林の山腹道に飽き飽きした頃に法力峠にやってきた

法力峠は虻トンネルから観音峯山を経てやってくる登山道と稲村小屋への途中。
バイキンマンの指人形を見ながら先に進む。
西に向かった谷あいに残雪。

日陰で凍っていたのでアイゼン?と思ったがすぐに雪は無くなった。
まもなくドアミと呼ばれている尾根突端に到着。
トタンで作られたトイレ小屋跡?があった。

ここから樹間ごしに真っ白な山塊が見えた。

ISMさん曰く、弥山だとのこと。
そして本日目指す稲村ヶ岳の前衛峰?の大日山!

え?真っ白の霧氷に覆われているやん!
すげー!と他人ごと。
予定では昼過ぎにあの下を歩いているハズだが、日中の気温が上がってきっと霧氷も落ちて無くなっているだろうと甘い考えて眺めていた。
白倉山西面の山腹をタラタラと歩いて行く。

階段や桟橋を通って先に進む。

すると弥山もハッキリ見えてくる。

白倉山から雪解け水が流れてくる。

その水辺にも春の芽吹きがあった

何の葉っぱなんだろう?

↓の葉っぱは、きっとアザミ

この周辺にたくさんギザギザの葉っぱがあった。
↓前半戦に赤い実を付けていたミヤマシキミの蕾もたくさんあった。

標高1430mを越えて、またもや西向きの谷あいで残雪

彼岸にも雪が降ったらしいので残雪は覚悟してきていたが今日は冷え込みが厳しかったんだろう。

氷柱や霜柱が日陰にたくさんあった。

ルンゼには残雪がたくさん。

上から下まで雪が覆っている

やや?

標高1500mを越えて霧氷の赤ちゃんが出現
そのすぐ傍に水子地蔵

なぜ、この山深い場所に水子供養なのか?
そして見えげれば頭上には枯れ木に花?

いえいえ霧氷がビッシリ!
樹間の向こうに大日山も相変わらず霧氷に覆われて真っ白!

鎖が張られたルンゼを越える

昔ここにも桟橋があったようだが落ちて消失したままらしい。
ここから80m先に橋が崩落した場所

トラロープがフィックスされていたが、それに頼らなくても大丈夫だった。

霧氷を見上げて写真を撮りながら進む

まさかこんなに綺麗な霧氷を稲村ヶ岳で見れるなんて!

でも霧氷がこの時間でも残っているということは?
そう!現場では寒風が吹きすさんで寒いのだ!

草にも霧氷が付いている!

どおりで朝、寒かったわけだ。
霧氷の殿堂を進むと小屋?に到着。

公衆トイレが出来てから何度ここの前を通っても利用できた試しがない
(By ISMさん)
という稲村小屋の横にあるトイレ。

そして今は無人で利用できない稲村小屋

11:15とお昼には早いけれど、風のない日当たり良い場所があったのでここで昼食とすることにした。

小屋裏手の片隅に放置されたキッチン台?があったので、そこを私の調理場にした。

フライパンでゲソのツマミが焼かれているが、その前にはハムが焼かれていた。
鍋の中身は言わずと知れた野菜&豚肉入りのラーメン。

一回目は袋ラーメンのスープで作ったが、二回目は鍋キューブのキムチを一つ入れてキムチラーメンにした。
これが一つだけながらヒリヒリ美味しかった!
ただし、溶け残りは強烈な辛さ(^_^;)

私達が食事の準備をしていると男女3人パーティの年配の方たちがベンチに座って昼食。
早々に大日山・稲村ヶ岳方面へ歩いて行った。

ちなみに私達の昼食中の目の前の景色は↓

大峰らしいナカナカ良い風景でした。

お腹が満腹になってザックを手にとった。
案内看板を見て

稲村ヶ岳を目指す。

背丈の短い笹の野原を歩いているうちは平和だった。

この登山道周辺のシャクナゲ

花の蕾は?意外と少ない(^_^;)

そして問題の大日山東面のトラバースにやってきた

トップを歩くISMさんは何気に恐れることもなく突入。
先行者のトレースがあるので少しだけ心強い。
ISMさんは平気な様子で前に進むが雪面は微妙に固い。
子どもの脚では蹴ってステップが確保できない。

私がアイゼン&ピッケル装備で前に出てフィックスロープを用意しようか?と提案しても「まぁ何とかなるやろ」とISMさん。
でも子どもは今までの場数が少ないので腰紐でビレイ。
慎重に慌てずに着実に一歩ずつ。
側面から雪を蹴りこんでも雪面が凍っていて登山靴だけでは爪先が刺さらない。
なので先行者のトレースを削りながら帰路をキープしながら前進。
張り出した濡れた岩の下を通り越す場面が一番やらしかった。岩の下を通り過ぎると雪質が少し柔らかくなって少し歩きやすくなった。
そこからは谷を高巻く。

この高巻きを済ませると大日山と稲村ヶ岳のキレット。

よく切れこんでいますねー!
この下は岩本谷かな?

霧氷もまだ残っている。

トラバースに手こずったので先を急ぐ。

少し登って振り返ると大日山

ジャンダルムに毛が生えてモヒカンになったようだ。
大日山の山頂は、今回は時間切れで登れない。
次回のお楽しみだ。
稲村ヶ岳を巻きながらのトラバースで戻ってきた先行者たちと鉢合わせ。私を除く当方のメンバーが先に通過させてもらい、私は平坦な場所で通過待ち。
すれ違いざまにオバサンが「ちょっと!さっきの子ども達、見た?アイゼンも付けずにここまで来たのかしら?小さい子どももアイゼン付けてなかったでしょ!」と驚かれていた。
この稲村ヶ岳へのトラバースは雪が緩みつつあって、シャクナゲ落とし穴や笹滑り台が各所に展開。

ここでは妙な緊張感が求められた。

稲村ヶ岳山頂に到着!

現在の標高は1726.1mが正解らしい。


稲村ヶ岳の山頂には物見台が設置されている。

よいこらしょ!

あらら、オツカレだったのね(^_^;)

しばらくは360度の大展望を楽しむ。

↑大普賢かな?
↓山上ヶ岳

↓弥山

↑手前に見えるのはバリゴヤの頭?
それにしても、まもなく14時だというのに霧氷が綺麗

記念撮影を済ませて帰路につくことにした。

帰路は同じ道を歩く。

下山時のトラバース道は嫁さんと私が蹴りまくってステップを工作してあったので非常にスムーズに通過できて一安心。
が!!
私は見ていなかったのだが、うちの坊主が滑落!

↑滑落現場
どうやら笹+雪に乗ってしまったらしく、ツルリと雪が剥けてしまったらしい。
幸いに、ISMさんが息子のビレイしていたスリングをシッカリ握ってくれていたので、笹の上でスッテンと転んだだけですんだ。
ISMさんは、うちの息子の命の恩人だなあ(^_^;)

鈴鹿の油日岳でも滑落経験のあるウチの坊っちゃん。
大してビビることもなく、パインのシロップ漬けをデポしておいた稲村小屋へスタスタスタ・・・

稲村小屋横でパインを食べながら事情聴取すると一応、「ヤバかった」「死ぬかもしれない」と思ったらしい。

あとはひたすら来た道を歩くだけ。

ほとんど休憩なしでスタスタスタ。
下っていくだけで登りという登りが無い。
法力峠でペットボトルのお茶を飲んだくらいかな?
蛇谷を越えてラストスパート

よく歩きました!
母公堂に無事に到着

平坦な山腹道がほとんどだったけれど12kmオーバー
子ども達は、よく頑張りました。


2014年3月30日
15:15自宅出発
17:00橿原市スーパー出発
18:20某所到着
19:00夕食
21:30就寝

2014年3月31日
6:00起床
7:30撤収完了
7:50某所出発


8:00母公堂8:21
8:36ゴロゴロ道分岐8:41
9:34法力峠9:40
9:54ドアミ
10:50水子地蔵
11:11稲村小屋12:33
(昼食時間1時間22分)
12:53トラバース開始
13:20キレット
13:47稲村ヶ岳14:01
14:41稲村小屋14:51
15:48ドアミ15:51
16:00法力峠
16:36母公堂分岐
16:46母公堂P

実施日:2014年3月31日(前夜泊)
ファミリーハイキング
ピストン(母公堂→法力峠→稲村小屋→稲村ヶ岳)
残雪

距離:12.208km
沿面:12.720km
所要時間:8時間25分
内昼食時間:1時間22分
累積標高プラス・マイナス1424m
最低標高:889m(母公堂P)
最高標高:1726.1m(稲村ヶ岳山頂)


帰宅途中。
橿原市のサイゼリアで夕食。
味はマァマァなイタリアンファミレス。
遠慮もなくガッツリ食べて、4人が腹いっぱい。
お会計は4,000円+数百円!
回転寿司よりも安上がりで嬉しい限りだ。

名阪国道で伊賀に帰ろうと天理東ICを目指していると桜が満開に近い状態&提灯やボンボリに夜店まで出ていた。

場所は石上神宮(いそのかみじんぐう)



3/31日に山行したが、帰宅したら思わぬ落とし穴が家業であった。

前夜泊で出かけた3月30日は午後15時に早仕舞い。
閉店後、店のプライスカードの消費税変更作業を開始。
5%→8%と共に内税表記を止め外税表記にした。
レジも精算を済ませ、内税登録されていた品番を外税に設定変更。
これで自力ですべき事は出来た!
あとは自動でタイマーが税率変更と内税→外税をやって・・・

4/1日の朝。
レジは5%の消費税のまま。
しかも内税。
レジ屋さんに電話して問い合わせると、「タイマーは3/31日に精算をすれば、外税8%に設定変更するようになっていたはず。なので3/31日に開店していなかった貴店では精算していないからタイマーが動作してません。なのでレジの日付を一日戻して3/31にして精算するとOK」とのこと。
実際にそうすると事なきを得た。
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| 10:50 PM | comments (0) | trackback (0) |

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