晴天の湧谷山縦走::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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大きな高気圧がどっかりと日本本土を覆う、超山日和がやってきた!
こんな日を待っていたのよ!
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早朝出発で日帰りできる奥美濃の湧谷山へ!
山行日:2023年2月27日
夜叉龍神社に置き車。
メンバー2人と嫁さんを乗せたデリカでスキー場駐車場跡地へ。
この山のベーシックルートのスキー場跡から登り始めた。
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雲一つない晴天、でもスキー場跡に雪はみじんも無い(~_~;)
このゲレンデの登りが・・・
緩そうな斜面だけど朝一番の身体には辛い((+_+))
アキレス腱を伸ばしたまんま、ひたすら一直線に登る
・・・枯れたススキは雪で押しつぶされているものの量が多いので、通りやすい場所を選ばないと微妙に進めなくなる。
ススキが終わって二次林エリアに差し掛かると!そこは美濃のヤブ山のスタート。これが非常に鬱陶しい・・・と、思いながら登っていたら、どうやら登山道を見失って、ひと谷北側を登っていることに気づいた。「まぁええわ、あとでトラバースしたら復帰できる」とエッチら登っていくのだが、雪が出てきた。雪と地面の境目は雪解け状態でズルっと滑る。
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しかも、けっこう傾斜角度が出てきた。
これ、ピストンする場合は下りがコワイやろうな・・・UHさんが以前に違う方から登って帰りにここの斜面を下った経験から「手ごわい急登になるよ」と言っていた理由がやっとわかった。
辛抱強く急傾斜を登り、緩くなってきた斜面で登山道へトラバース。
ああ、ここが登山道なのね。やっと踏み跡のたくさんついたルートに乗った。高速道路みたいや。
やれやれ、と若干緩傾斜になった尾根道を登って行くとアイゼンで歩いたトレースが2つ。駐車場の遠い場所に車が一台あったなぁ、その人たち?
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それにしても雪のブナ林と青空が超気持ち良い!
大きなブナがいっぱいある尾根を登って行くと、こんもりした広い山頂の丁子山1011mに到着。(駐車場から2時間15分)
ここからは緩やかな広い尾根道で湧谷山へ向かう。アイゼンを履いていた先行者たちはここでワカンに履き替えてたもよう。人の声がしたように思ったがその姿を見ることは叶わず。
こちらは相変わらずトレースを利用させていただいているのでツボ足で進む。

背の高いブナにヤドリギが付いていた。
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青空と雪とブナ!
雪山のキレイさってこれなのよ!
と、あたりの景色を眺めながら歩いて行く
・・・幸福感で顔がニヤニヤしてしまう。

2021年に登ったアラクラの横に白い山が見える?
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ズームアップ!
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おお!木曽御嶽山だ!
キレイに雪が乗っているなぁ

前方の雪庇の奥から人の声!
あの雪庇の向こうが湧谷山山頂?そこに先行者が?行ってみよう!と登って行く。
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湧谷山(三等三角点1079.55m)山頂に到着
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駐車場から2時間42分。

山頂には一人のオジサンと2人のおねーさん達。それぞれ別パーティで、おねーさん達が私たちの利用させていただいたトレースの主さん。オジサンは夜叉龍神社から登ってこられたとのこと。
おねーさん達にトレースのお礼を言い、展望の良い山頂で、しばし山座同定を楽しんだ。
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何と言っても三角の山がかっこいい蕎麦粒山と小蕎麦粒山。その右後ろは能郷白山の山並み。
左後ろには銀杏峯や部子山も!
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あ?アラクラの左稜線に白い山々?
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北アルプスが見えているんや!
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北の山脈もバッチリ雪化粧でキレイ
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高丸の尖がりの左右に分水嶺の山が連なっている。
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横山岳の左手の低い位置に墓谷山。その上の遠くの峰々は?
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大御影山から武奈ヶ岳方面
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山頂にいた2パーティはそれぞれピストンで自分の車のある場所に下っていかれた。
山頂があいたので、私たちの貸し切りとなった。
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↑はアラクラ天狗山や御嶽山方面だけど樹々が邪魔。うっすら見えている山々は南アルプスの赤石岳などのようだ。
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南側の展望は貝月山や金糞岳方面なのだがこちらも樹々が邪魔。
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結局、すっきり眺めがある北の山々を眺めながら昼食をとった。

昼食後に下って行くのは夜叉龍神社方面。
単独のオジサンのワカン跡が続いている。
ありがたくこのトレースを使わせていただく。
調子に載ってツボ足でこのトレースを歩いていたら、下りは流石に足が沈んで歩き難い。しかも雪庇のある場所を歩かねばならない。やっぱりここは!と、ワカンを装着。
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これで快調に雪庇のヘリを歩いて行けるようになった。
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おお!雪庇の場所から南の展望が広がった!
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奥伊吹の山々が連なっているが山の名前がよく分からない。
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さぁ!下山ルートの続き!
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このような雪庇の稜線を好天気の時に歩いて行く楽しさは、この遊びの醍醐味だと思う。行った者だけが分かる楽しさのような気がする。
金糞岳を借景に雪庇の道が続いている。
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あのピークまで行ってみよう!
先行者のトレースは雪庇のヘリをギリギリを攻めている場合があった。これは反対斜面が急すぎる事とヤブが邪魔しているため致し方ない場合だった。
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そんな時もちゃんと足の下に雪が詰まって居ればOKなのだが・・・

一ヶ所だけ生木(スギだったような)を掴んで乗り越すことがあった。その通りトレースしてみたら、「あ!!」と思った瞬間、身体がグラリ!私が掴んでいた木は雪庇を支えていた一本の木で、それを持っているだけでその下は空中。下の雪面まで1m少しの高さだけど、一気に雪を踏み抜いて片手で木にぶら下がってしまったようだ(~_~;)
何とかワカンを付けたまま雪の上によじ登ることに成功して、先の雪庇の上に登ることができた!あ~驚いた!とホッと一息ついた場所にタムシバの蕾があったので写真を撮ろう!とポケットのスマホを・・・?あれ?スマホが無い! おーい!スマホ落としたみたいや!戻るわー!と、後続に声をかけると、UHさんが「え!目の前に黒いストラップの付いたスマホがあるよ!これね!?あったあった!」と、即、発見!運が良かった!
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スマホを受け取って振り返ると今日登ってきた、湧谷山の山頂と右に連なる丁子山への稜線が見えた。
春の足音はヤブ山にもやってきていて
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もうすぐ咲きそうなマンサクの蕾があった。
穏やかな日にワカンで快適な雪上散歩
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いつまでも歩いて行きたい気持ちになる
雪庇の尾根のピークを乗り越してトレースはあったが、それは下山方向と違うルートでP956経由で国道303へ下って行く尾根。
車のある神社へ降りる方向へ軌道修正。
こっちの尾根に先行者のオジサンのワカンのトレースがあった!
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ここの雪庇は短い雪庇で下に雪が詰まって居るパターン。
雪が緩んでの踏み抜きさえなければ、まあまだ歩ける場所。
最初の内は、楽勝、楽勝と余裕だったのだが、斜面は角度を増しながら
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植林とヤブのハイブリッドパターン。
尾根分岐は無く、広い尾根なんだけど傾斜角度があって雪が薄いし緩んできているのよ(~_~;)
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そんな雪面の急傾斜を先行のオジサンのトレースは「スタスタ」スリップ跡や横向きブレーキ跡もなく淡々と下っている。おそろしく足運びが達者な人だ。もはや仙人のような次元。
迷うことも無く、降りていけるのですごく時間的に助かりました!ありがとうございます!
時々現れる巨大ブナに異形のブナも混じってブナ観察も面白い。
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↓このたたずまいも夜に出会いたくない不気味さ
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↑手首と長い指のような?
雪が切れて地面が出てきたのでワカンを外して下ってく。
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でも、しつこく雪が出てきてスリップ注意
植林が出てきてやっと雪も完全になくなった。
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P518の手前、植林の左側下って着地した谷を下って行くと砂防堰堤のある谷を経由して八幡神社に着地することを考えていたんだけど、谷に降りる杣道が見つからない。
それならば、P518を乗り越して長昌寺へ行ってみよう!
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P518は二次林の山で南へ延びる尾根はブナ林。
ややヤブっぽい場所もあったけれど道があって歩きやすい。
尾根の樹間から自分たちの置き車のある夜叉龍神社も見える。
長昌寺へ向かうルートは植林となって墓地の手前で着地できた。
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立派なイチョウの木がシンボルの長昌寺を後にして
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坂内川上集落を通って夜叉龍神社へ向かって歩いていると、散歩帰りのお婆さん。私たちにどこまで行ってきたのか?聞いてくれ、ねぎらいの言葉をいただいた。「ああそうや、あんたら山でカモシカ見なかったかい?この頃、村に出てきて畑のモノを食べよるから困ってるんや。シカだけやないんよ」とボヤいておられた(~_~;)


山行日:2023年2月27日
グループ山行@月曜山歩
4人(IS、UH、TY、TK)
縦走
雪山
ワカン
ブナ
タムシバ
ワラビ
コシアブラ


5:45伊賀自宅
7:35夜叉龍神社P8:25
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8:40坂内スキー場P跡8:57
11:12丁子山(P1011)11:15
11:39湧谷山12:42
(昼食+ワカン装着=63分)
15:11長昌寺墓地
15:25夜叉龍神社P
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距離:6.5km
所要時間:6時間31分
(うち昼食+ワカン=63分)
最小標高:277m(坂内スキー場P跡)
最大標高:1079.55m(湧谷山山頂:三等三角点:湧谷)
累積標高:+946m-847m

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奥美濃もオオイヌノフグリが咲きだした

この日の朝・・・

夜叉龍神社の駐車場で嫁さんとUHさんでISが来るのを待っていた。
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間もなく待合せ時間がやってくる。
でも彼がやってこない。
ここにいる全員が思った。
ISはいつも早く到着して車で寝ているのに?
と、いうことは・・・
嫌な予感・・・
彼に電話するとその予感は的中した。

え?道の駅で待合せじゃ?え?

あの~
送信したLINEにはこう書いてあるよ。

集合
8:15夜叉龍神社駐車場(置き車:IS、UH)
https://goo.gl/maps/oeuA2ELKWESmQSiT6
デリカ乗合にて旧スキー場Pへ
https://goo.gl/maps/Njb7Wjj7wkASyhNw5

え?でも夜叉ヶ池と言えば道の駅(道の駅 夜叉ヶ池の里・さかうち)やん・・・

いや、道の駅なんて書いて無いし、池という字も一文字も使ってない!今すぐこっちへ来て!LINEの神社駐車場の下にリンクあるからそれを押したら【ナビ開始】それの言う事をきいて、ここへ来る!
こっちは7:30過ぎから神社に来てるんや!
(後で聞くと彼も7:30に道の駅に到着していたらしい・・・)
初めての待ち合わせ場所は鬼門なのよね・・・
毎回リンクを付けてLINEしているのに・・・
もっとも何度も来れない場所もあるけれど・・・
| 山登り::岐阜県の山 |
| 06:44 PM | comments (0) | trackback (0) |

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