2012,05,11, Friday/五代目
昨夜は早く寝て起きて、夜明けまで眠れずにいたのだが結局数分ウツウツ寝ていたら5:00のヘリの音で目覚めた。
奥穂の滑落者捜索のために県警ヘリが飛んだのだった。
天気は快晴。風は微風。とてもイイカンジ。
錫杖岳~笠ヶ岳方面の稜線は雪がたっぷり
歯磨きを済ませ、車に戻って湯を沸かし朝食。
M氏はカップ麺を作っている。
私はクリームサンドのクッキー数枚と、インスタントたまごスープで簡単に済ませる。
実は山小屋で何か食べ物を調達できると思っていたのでメインになる食べ物が一食分足らないのだ(^_^;)ヤバイヤバイ
でも、ランチ用の食料は残していた。マジックパスタのカルボナーラ。
封の中に入っていた乾燥剤と粉末ソースを取り出し、お湯を注いで・・・あ”!?作り方間違えた!アルファ米の味ご飯系は薬味を入れてお湯を入れるのだが、このマジックパスタは、お湯を注いで三分待ってカルボナーラソースの粉末を入れてよく混ぜる・・・・最初に粉末入れちまったよ(´Д`)
う・・・まいっか!と、マジックパスタのジップをして、万が一口があいても大丈夫なように持参したジップロックに入れ、ザックへ突っ込む。これが今日の昼ごはんになる。M氏は和食系のアルファ米の味ご飯をザックに入れていた。
朝飯を食べながら「さぁパッキングをして」・・・と考えていたら軽トラに乗った二人のオニイサン。私たちに用事があるらしい。
「スミマセンが、この場所は観光バス用の駐車場なので一段下に停めてください。お願いします」
・・・・(;・∀・)そか、昨日は暴風で客が来なかったから言われなかったのね(^_^;)
パッキング・・・シュラフにマットに鍋に酒・・・山に持って行かないものを車に置いて、最低限の持ち物でパッキングするとザックがペチャンコになる。(ツェルトやエマージェンシーシート、テーピング、固形燃料、三角巾などのビバークセット、非常食・行動食、携帯(スマホ)の予備バッテリ、ビーニー帽、ダウンウエア、羊毛インナー手袋、スリング3本、ビナ4枚、12本爪アイゼンなど、あ、お茶500mlもね(^_^;)・・・でも46Lザックがペチャンコ・・・あ!(・∀・)!そうや!エアーピローをザックに入れれば!ええ感じやん!(´∀`)
M氏はザイルとガスと水、ジェットボイルもザックに入れてくれている。感謝!
パッキングができたらザックを担いでトイレを済ませ、ロープウェイ切符売り場へ向かう。
最初にM氏が切符を買おうとすると「登山の方ですか?リュックを隣の量りで重さを量ってください。8kg以上なら荷物台の200円をいただきます。」M氏が計量すると13kg。問答無用で往復料金2700円+200円。さらに「お車ですか?」と聞かれ駐車場代+500円=3400円。
一方、私はザックがフレームザック。そして水もガスもコッヘルも無い状態でピッケルを手に持ってザックを軽量。7kgでセーフ。ロープウェイ往復運賃2700円だけの徴収となった。(駐車場代などは後ほどガソリン代や高速料金などと共に割り勘にした)
待望のロープウェイの始発の列に並んだ。なんでも連休中は臨時始発7:30があったそうだ。その時間なら西穂ピストンも楽勝だと思うが今日は通常運転で8:45始発で西穂高口出発の最終便が16:45。予備日はもはや存在していないので今日は時間切れ=撤退だ。
定刻となり、ロープウェイが出発。
乗員はほぼ満員(120人)。千石尾根に沿って標高差855mをロープウェイが上っていく(1300m→2155m)。
右の窓。北東に槍ヶ岳の穂先が見える。私にとっては未踏の山だがいつか登る日が来るだろう。
あ!県警ヘリが降りてきた。遭難者は無事だったのだろうか・・・・
振り返り気味に北東を見ると丸山から西穂高へのギザギザの稜線が見えた。
これからあそこを登るのか!と思うと身が引き締まる。
西穂高口駅に到着。奥まった所の椅子に座っていた私たちは他の客が降りるのを待っていた。
8:54携帯電話に私の嫁さんから着信。
「昨夜親戚の95歳のバアサンが亡くなった。通夜は明日。それまでの間で何かしておくことは?」「え?あの親戚のバアサンか・・・」・・・・アカン、嫁さんでは段取りが分からない(~_~;)
・・・一方、M氏は慣れたものでスタスタとロープウェイ建家から最短ルートで外に出て雪上の登山道へと進んで行く。
私は嫁さんからの電話を切り、私の実姉や叔父に電話をして連絡事項とお願いごとを伝える。
この間、すでに相方のM氏は黙々と登山道を進み、林間の千石尾根を歩き始めていた。
電話で親族会議をしたのちに嫁さんに決定事項を伝える。最初の訃報を知らせる電話からこの間約15分ほど。
片手にピッケル、片手に携帯を耳に押し付けながら凍った雪の上を歩いていくのは、ちょっとドキドキものだった。
千石尾根の登山道は約1.6km。標高差は2155.9m-2368m≒212m 後半戦が少し斜面に角度がついてくる。
山屋のM氏は固く凍った雪面に少し雪が付いている道をノーアイゼンで歩く。私もそれをマネて歩く。途中でコツをM氏に確認。
いつも彼の歩くスピードは「少し遅いかな?」と最初は思うのだが、キツイ斜面になってくると「調度良かった」事が分かる。非常に歩きやすい。
千石尾根は途中で2回立ち止まって給水休憩をとったが歩きやすい道だった。
あ?何か建物が見えてきた!
西穂高口から歩くこと約1時間15分。
西穂山荘の裏に到着したようだ。
続く・・・
奥穂の滑落者捜索のために県警ヘリが飛んだのだった。
天気は快晴。風は微風。とてもイイカンジ。
錫杖岳~笠ヶ岳方面の稜線は雪がたっぷり
歯磨きを済ませ、車に戻って湯を沸かし朝食。
M氏はカップ麺を作っている。
私はクリームサンドのクッキー数枚と、インスタントたまごスープで簡単に済ませる。
実は山小屋で何か食べ物を調達できると思っていたのでメインになる食べ物が一食分足らないのだ(^_^;)ヤバイヤバイ
でも、ランチ用の食料は残していた。マジックパスタのカルボナーラ。
封の中に入っていた乾燥剤と粉末ソースを取り出し、お湯を注いで・・・あ”!?作り方間違えた!アルファ米の味ご飯系は薬味を入れてお湯を入れるのだが、このマジックパスタは、お湯を注いで三分待ってカルボナーラソースの粉末を入れてよく混ぜる・・・・最初に粉末入れちまったよ(´Д`)
う・・・まいっか!と、マジックパスタのジップをして、万が一口があいても大丈夫なように持参したジップロックに入れ、ザックへ突っ込む。これが今日の昼ごはんになる。M氏は和食系のアルファ米の味ご飯をザックに入れていた。
朝飯を食べながら「さぁパッキングをして」・・・と考えていたら軽トラに乗った二人のオニイサン。私たちに用事があるらしい。
「スミマセンが、この場所は観光バス用の駐車場なので一段下に停めてください。お願いします」
・・・・(;・∀・)そか、昨日は暴風で客が来なかったから言われなかったのね(^_^;)
パッキング・・・シュラフにマットに鍋に酒・・・山に持って行かないものを車に置いて、最低限の持ち物でパッキングするとザックがペチャンコになる。(ツェルトやエマージェンシーシート、テーピング、固形燃料、三角巾などのビバークセット、非常食・行動食、携帯(スマホ)の予備バッテリ、ビーニー帽、ダウンウエア、羊毛インナー手袋、スリング3本、ビナ4枚、12本爪アイゼンなど、あ、お茶500mlもね(^_^;)・・・でも46Lザックがペチャンコ・・・あ!(・∀・)!そうや!エアーピローをザックに入れれば!ええ感じやん!(´∀`)
M氏はザイルとガスと水、ジェットボイルもザックに入れてくれている。感謝!
パッキングができたらザックを担いでトイレを済ませ、ロープウェイ切符売り場へ向かう。
最初にM氏が切符を買おうとすると「登山の方ですか?リュックを隣の量りで重さを量ってください。8kg以上なら荷物台の200円をいただきます。」M氏が計量すると13kg。問答無用で往復料金2700円+200円。さらに「お車ですか?」と聞かれ駐車場代+500円=3400円。
一方、私はザックがフレームザック。そして水もガスもコッヘルも無い状態でピッケルを手に持ってザックを軽量。7kgでセーフ。ロープウェイ往復運賃2700円だけの徴収となった。(駐車場代などは後ほどガソリン代や高速料金などと共に割り勘にした)
待望のロープウェイの始発の列に並んだ。なんでも連休中は臨時始発7:30があったそうだ。その時間なら西穂ピストンも楽勝だと思うが今日は通常運転で8:45始発で西穂高口出発の最終便が16:45。予備日はもはや存在していないので今日は時間切れ=撤退だ。
定刻となり、ロープウェイが出発。
乗員はほぼ満員(120人)。千石尾根に沿って標高差855mをロープウェイが上っていく(1300m→2155m)。
右の窓。北東に槍ヶ岳の穂先が見える。私にとっては未踏の山だがいつか登る日が来るだろう。
あ!県警ヘリが降りてきた。遭難者は無事だったのだろうか・・・・
振り返り気味に北東を見ると丸山から西穂高へのギザギザの稜線が見えた。
これからあそこを登るのか!と思うと身が引き締まる。
西穂高口駅に到着。奥まった所の椅子に座っていた私たちは他の客が降りるのを待っていた。
8:54携帯電話に私の嫁さんから着信。
「昨夜親戚の95歳のバアサンが亡くなった。通夜は明日。それまでの間で何かしておくことは?」「え?あの親戚のバアサンか・・・」・・・・アカン、嫁さんでは段取りが分からない(~_~;)
・・・一方、M氏は慣れたものでスタスタとロープウェイ建家から最短ルートで外に出て雪上の登山道へと進んで行く。
私は嫁さんからの電話を切り、私の実姉や叔父に電話をして連絡事項とお願いごとを伝える。
この間、すでに相方のM氏は黙々と登山道を進み、林間の千石尾根を歩き始めていた。
電話で親族会議をしたのちに嫁さんに決定事項を伝える。最初の訃報を知らせる電話からこの間約15分ほど。
片手にピッケル、片手に携帯を耳に押し付けながら凍った雪の上を歩いていくのは、ちょっとドキドキものだった。
千石尾根の登山道は約1.6km。標高差は2155.9m-2368m≒212m 後半戦が少し斜面に角度がついてくる。
山屋のM氏は固く凍った雪面に少し雪が付いている道をノーアイゼンで歩く。私もそれをマネて歩く。途中でコツをM氏に確認。
いつも彼の歩くスピードは「少し遅いかな?」と最初は思うのだが、キツイ斜面になってくると「調度良かった」事が分かる。非常に歩きやすい。
千石尾根は途中で2回立ち止まって給水休憩をとったが歩きやすい道だった。
あ?何か建物が見えてきた!
西穂高口から歩くこと約1時間15分。
西穂山荘の裏に到着したようだ。
続く・・・
コメント
ああっ、引っ張るなあ、プロローグ2かあぁ(><)7
それにしても、親戚のおばあさまにはご愁傷さまでした
親族会議と雪上歩行同時進行とは、まっこと恐れ入りました(^^;
それにしても、親戚のおばあさまにはご愁傷さまでした
親族会議と雪上歩行同時進行とは、まっこと恐れ入りました(^^;
| 伊賀天幕番 | EMAIL | URL |
2012/05/12 09:57 AM | AtAN/LYw |
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