仙ヶ岳新周回コース?::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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昨日、私の山行中止を師匠T氏にボヤいていたら「そうか、ワシも明日予定してた江越国境山行が中止になったから、明日滋賀県側から仙ヶ岳でもいこか!」と誘ってもらった。(昨日帰宅後から仕事をして、今朝も出発間際まで仕事した!)
T氏には、3月のハイパーファミリーハイキングこの夏の沢登りで一緒に山行したが、氏と大人だけでのマトモな(?)山行は初めてである。


(上記地図は本日のルート概念図。GPSロガーを持っていないので実際の歩行データではありません) 
(byカシミール3D)

昨夜は予習のための読図をしていた。
滋賀県側から仙ヶ岳へ登るには・・・「あったぞ。破線が(歩く道のこと)!」
ナニナニ・・・土山町黒滝から田村川の林道を東に進み、割谷から谷筋を詰めてヨコネ手前の御所峠(御所谷出合)へ出て県境縦走路から仙ヶ岳か!1時間もあれば登れるのか!
ピストンすると2時間以内?あのオッサンの事だからそんなワケないよな・・・(師匠と呼びながらオッサン呼ばわりかい!(汗)
で、本日師匠との待ち合わせは伊賀市柘植の余野公園駐車場。
すると師匠の山仲間の方(オネー様)が津市から駆け付けられたとご挨拶。
師匠曰く、取り付きまでの林道がハードな道であるということで師匠の四駆に私も同乗させてもらう。
そして途中で員弁(三重県北部)から駆け付けられた師匠の山仲間のオネー様も師匠の車に同乗。
計4人での山行となった。(嫁さんは風邪でマスクをして店番)
車中、ルート概要を聞く。

割谷を二股まで沢を登り、右俣に入り仙ヶ岳西尾根のヤブコギをして仙ヶ岳山頂付近に出る。
その後は駐車地より上から降りる。短時間山行である。

以上。

装備としては、事前に「簡易ハーネス+ビナx2+スリングx2」の指示があった。

師匠はザイルを念のために持って行くとザックに詰め込んだ。
・・・なんとかなるだろう!

10:15駐車地出発!


林道を少し下って行くと仙ヶ岳への印があったがスルー。

振り返ると立派な案内板が2枚もある。

でも、ここをスルーするぅ。

10:20何のマーキングも無い割谷出合から沢に入っていく。

堰堤を越える。

堰堤を越えると広い沢があった。

そして黒い岩の小滝が連続。

まだトリカブトが咲いている。

10:40飛び石をしながら沢を登って行くと割谷の二股分岐に到着。

この左俣は沢登りで登られるルートらしい。
右俣を詰めれば昨夜予習したヨコネ手前の県境縦走路に出る。
本日は右俣に入って尾根筋を詰める。

しかし、右俣を進むが目指す尾根筋への取り付きが岩場の崖ばかりでナカナカ良い場所が現れない。

10:55 うーん・・・ここから登ろう!

師匠!岩が濡れている所を登るってその上はズルズルに湿った山土ですやん!
でも行くのである!・・・やっぱりズブズブ足元がズルズルやん・・・

斜面によじ登った直後に
「よし!ここで休憩!」・・・は?なぜ?と、思ったが、この後の山行のハードさを考えれば、ここで英気を養って行くのが得策なのである。
一服していると員弁から駆け付けられたオネー様から差し入れ。

ご自宅のプランター育ちのサツマイモで作ってこられた「鬼まんじゅう」。
ほんのり甘く美味しゅうございました!おおきに!

11:02ルンゼ横直登開始!
まぁ登る登る!よじ登る!
私はヒーコラ、ヒーコラと最初は木の根っこを頼りにシンガリを登ったのだが沢登りの高巻きを彷彿させる登りだ。
やがて岩場も出てくるが潅木っぽい痩せた木しかない。
登っているのはこんな感じ。

当然ながらテープマークも無く、立ち木を掴みながら直登していく。

11:46仙ヶ岳西尾根に出た。マツタケが無かったとボヤきながらここで小休止。

上の写真の「吹出し」で気づかれただろうか?
員弁から来られたオネー様の登山靴。
山行前に「沢を最初に登るよ」と師匠から説明を聞いて「じゃぁ今日は長靴でイイ?」「そうやな、長靴でエエと思うよ」」と会話されていた。沢を登った後に登山靴に履き替えるのかな?と思っていたが彼女はずっと長靴で登るのである。
普段はワラジだとか・・・

「休憩終了!行くで!」

ここからがまたハード。
尾根筋と云えども人が歩いて道が付いているわけでもない。シャクナゲや細いミズナラの木を掴みながら、ザックが引っかかりながら突き進んでいく。
しかもこの日尾根筋は強風が吹きすさんでいた。
でもハードな登りで身体が熱い。

12:05岩場を上り詰めると紅葉の谷が一望できる展望地に出た!

西に能登ヶ峰から鹿の楽園と呼ばれている山容も綺麗に見えている。

北東方面は私は未知の滋賀県の山々が連なっている。

ああ!来て良かった!とオネー様方は大満足の声。
しかし、足場が岩場の尾根の先っぽ!しかも突風が吹き荒れ帽子が吹っ飛ばされるくらい!
当然、高所恐怖症の私はヘタリ込んでいる。

ここから最後の尾根筋直登。ヒーコラ!

12:15やっと!県境稜線!
仙ヶ岳西峰の北(地図上の「ヶ」の字の場所)の短い笹場に出た。

仙ヶ岳の北斜面ごしに四日市市方面が遠望できる。
紅葉が綺麗だ。
でも冷たい突風がビュービュー。

それにしてもホンマに紅葉が綺麗だ。良い日に登れた。

今日は前回と違って一直線に宮指路岳、鎌ヶ岳、御在所が見える。
でも今年の紅葉はやはりヤシオが枯れていてイマイチオレンジ色が少ない。

12時を回っているのでお昼にしたい。だが、仙ヶ岳山頂はもっと風が通るだろうから・・・仙ヶ岳山頂は行かずに・・・風の当たらない場所を求めて県境縦走路を宮指路岳の方に眼を向けると仙ヶ岳西峰北斜面の短い笹のある所に唯一平坦な場所を発見。
そこで各々昼食。私は師匠と共同で「釜揚げうどん」。冷たい身体には熱いウドン!

13:00お腹が膨れたところで県境縦走路を宮指路岳に向かって進み始める。

女性陣2名が先陣を切って歩く。
この写真、私がシンガリになっているが、私が出発の準備に手間取ったためで、途中で師匠がシンガリをしてくれた。

私には因縁のある小岐須へ降りる小社峠を越え・・・直登&直滑降のアップダウンを何度も繰り返し・・・

「ここを降りるの?」「いーや、まだ先」。
「ここ?」「まだ先の鞍部から。ヤブコギして降りるのカナンわ」。
「ここ?」「そこから降りると北尾根ルート。林道で看板のあった所や。もっと上から降りる」
「このへん?」「宮指路岳の手前の鞍部から降りるからまだやわ」

・・・って、師匠?もう「犬返しの険」が目と鼻の先ですやん・・・

ひょっとして?犬返しの険を降りた鞍部って・・・名前は忘れたけど・・・(帰宅後に思い出した)・・・小岐須のアライ谷から詰め切った所から北に猪足谷林道から来ている林道へ降りるルート?
そうか!田村川林道は猪足谷林道へ繋がっているのか!
しかし、女性陣2名は恐ろしく健脚である。
スタスタ、スタスタとアップダウンの激しい仙ヶ岳~宮指路岳の県境縦走路を休憩もなく歩くのである。
春に私はここで何度休憩を繰り返したことか・・・
本当に今日は、ずーーーーーっと!長靴を眺めながらヒーコラ歩いてました。

そうこう想いふけりながら犬返しの険を通過。

少し雲が多くなってきたが宮指路岳も紅葉が綺麗だ。
紅葉の斜面の向こうに野登山が見える。

突風が吹き抜けて寒いし帽子が吹っ飛びそうになる。


13:53犬返しの険鞍部(アライ谷出合)に到着。

やっとアライ谷北斜面で木々の中に入った風の吹かない所で休憩。
師匠がミカンを半分に割って恵んでいただき喉を潤す。
師匠おおきにぃ~!美味かった!

14:10砂防堰堤を越えて田村川林道に出た。

高円山のアンテナ設備がすぐ傍に見える。

林道から降りてきた場所を振り返った。

あ!っという間に降りることが出来たが登るのは嫌なザレ場&ガレ場だった。
上に見えている岩場は犬返しの険である。
間違えても今日の山行の核心部ではない。
途中でコガネタケがイッパイあるのを眺めたり鹿の親子を見たりしながら林道をトコトコ歩いて
14:40駐車地帰還。

お疲れ様でした!
師匠のお仲間さん達の足手まといにならぬように、ひたすら長靴を眺めながらの山行でしたが、良い勉強になりました。
これに懲りずにまたご一緒させてください!

本日のタイムスタンプを・・・
10:15駐車地:田村川林道割谷上部(車止め手前)
10:20割谷出合
10:40割谷二股分岐
10:55右俣から尾根へ取り付き
11:02ルンゼ横直登
11:46仙ヶ岳西尾根
12:05能登ヶ峰展望地
12:15仙ヶ岳西峰北(地図上の「ヶ」の字の場所)
12:20仙ヶ岳西峰北斜面にて昼食
13:00県境縦走路
13:53犬返しの険鞍部~アライ谷北斜面
14:10田村川林道
14:40駐車地

標高グラフ表示

(byカシミール3D)
| 山登り::鈴鹿山脈 |
| 11:25 PM | comments (2) | trackback (0) |

コメント

五代目どの

拝見して、ははー、このような感想を持ってくれたのだな、と思いました

愉快で詳しいレポに感謝です

同行のみなさんも喜んでいたと思います
| 伊賀遊歩人 | EMAIL | URL | 2010/11/04 06:30 PM | cG.71PXw | 保留中コメント:0件

師匠まいどです。
ホンマにありがとうございました。

ホンマに足の筋肉痛がヒドくてたまりませんわ。
まだまだ精進が足りない・・・と云うよりもヤブコギの世界と一般登山道ハイキングとの差をマザマザと見せつけられた一日でした。
毎日30kgの装備を背負ってスクワットでもしないと付いていけそうにないです(泣)

しかし目の当たりにしたMさんの長靴登山は凄いです。
靴は登山の基本だとか言っている人たちが少なくありませんが、「技術は装備を超えられる」と確認させられました。
| 五代目 | EMAIL | URL | 2010/11/04 08:59 PM | RkWOqosk | 保留中コメント:0件



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