緑ちゃん追悼山行:三角岩を探せ(完結編?)::つばや菓子舗五代目ブログ

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五代目の四方山不定期更新日記
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山の師であり友だった緑ちゃんが御在所岳黒谷で[あの世]に行ってから3年の歳月が流れた。
今年も仲間たちと一緒に御在所岳へ追悼山行してきた20230620182903
山行日:2023年6月5日
緑ちゃんがこよなく愛した国見岳西面の桃岩。
今では観光地化して案内板がたくさん掲示されて見物用の踏み跡もたくさんついてしまっているが、彼が死ぬまでは何処にあるの?と、いう状態だった。
私もその口で、かつて、かの岩を探していた時に偶然見てしまった、桃岩よりも「さらに奇妙な形」の三角岩。これがどこにあるのか?まだ特定できていない。
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(三角形の頂点が飛び出た鼻のようなのが特徴)
この三角岩を捜しに行くのが今回の追悼山行の副題。
岩探しをメインにしたいので登りは簡単に武平峠から。
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暑すぎるなら峠谷を沢登りしようかと思っていたが、濡れるのが嫌な嫁さんからの反対もあり、陸路にになった。

武平峠からのルートは今までに下山に一度使ったことがあるだけ。恐ろしく短時間に登り降り出来るルートという認識。

最初は植林、落ち葉の中から紫色のギンリョウソウ。20230620182443
誰が分類したの?この植物はツツジ科。シロヤシオやサラサドウダンツツジとかの仲間になっている(-_-)b葉緑素を持たないこの子はベニタケ科のキノコに寄生していることで生きている菌従属栄養植物。
マルハナバチが受粉を手伝っているが、モリチャバネゴキブリが実を食べることによってその中に入っている種子を森中に運んでいるという相利共生関係がある。
武平峠から御在所を目指すとザレた岩場
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西の展望があると雨乞岳から大河原方面に延びる稜線が見える。
登山道は基本的にザレた溝道と尾根道でリョウブとツツジ科の低木が両側にある。
花こう岩の岩場に白いツブツブがブラブラ
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登山道ではこの岩場だけに見ることが出来たアブラツツジ。葉の裏面に光沢があり、油を塗ったように見えることからこの名が付いたとか。
ちょっと岩場をよじ登る
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手をつかずに登れるルートが探せる?なんて思いながらルートを見つけるのも一興。
それにつけても、このルートにはドウダンツツジの仲間がたくさん花を咲かせる。
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ベニドウダンツツジは真っ赤の花が文字通り葡萄成り。
ツツジ科イワナンテン属のハナヒリノキ。
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グラヤノトキシンという毒が全草にあり、かつて、この葉や茎を乾燥させた粉が汲み取り式便所のウジ殺しに使われていた。この粉が鼻に入るとクシャミが出るのでハナヒリ(クシャミ)の木と呼ばれている。
岩場に特徴的な岩?
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天指岩だった。
この登山道、疲れた!と立ち止まって振り返ると!
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鎌ヶ岳さんが「おっす!」と、そこに居る。
カマついでにカマツカの花も終盤が近づいている
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それに代わってタニウツギのピンクが目立ってきた。
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赤い縁取りのフリフリがカワイイ
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サラサドウダン
たわわに咲きすぎ!
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ベニドウダンツツジ
人工物が現れて舗装に出たら長者池へ
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駐車場から1時間10分で到着
頭上のシロヤシオが残って咲いていた
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シャクナゲの枝に白い泡の玉?
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え?こんな場所にも漏れなくモリアオガエルの卵塊が!
長者池の周りでしばらく過ごして、鈴鹿国定公園の石碑の裏のアセビのブッシュへ進む。
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↑雨乞岳からイブネ・クラシを背景にこれから行く御在所北西尾根。
↓北展望は正面にお池岳。
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ここの尾根にはまだヤマツツジが咲いていた
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雨乞岳に行った後に黒谷で遭難した緑ちゃん、安らかに・・・
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広葉樹林の広い頂が御在所岳西峰
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御在所の西峰と呼ぶには距離が離れているんだけどなぁ
尾根を北進すると標高差100m下って登山道は少し狭くなっていく。
そしてさらに進むと登り勾配となって広い場所へ
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ここがP1066でYAMAPでは北西尾根という名称があるピークらしい。
北へさらに進むと標高は下がって、尾根は広い平らな美林となった。
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ヤマボウシが花を付けている
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良い雰囲気の太いブナ交じりの広い二次林の森。
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のんびりと癒される景色
このまま尾根を北西に進めば上水晶谷登山道がある広い場所に降り立つことが出来るのだが、今回の副題である三角岩の捜索ルートはアマゴ谷左岸尾根。
なので強制的にアマゴ谷へ向かって北東に下って行く。
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要するにショートカットしたい。これが地形図の表記より「かなり急斜面」。斜面を転がり落ちないようにジグを切りながら足場の良い所を探して急降下。
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落石を起こすと「ラクー!」と下にいるかもしれない人に警告を発すること20分あまり。アマゴ谷の出合に降り立った。
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地獄谷の沢を渡った場所がアマゴ谷分岐。
そこで尾根末端に取付く。
木にテープ印が付いている。同じ事を考える人がいるんだね~(-_-;)
急傾斜をヨッコラショ、ドッコイショと登って行くと踏み跡もあってヤブコギしなくて済んだ。
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ドウダンツツジの多いこの山域だがシロバナフウリンツツジはレアなようだ。
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地形図よりも痩せ尾根っぽい場所ばかりだったが、やや広場になっている場所でランチ。
嫁さんのズボンに黄緑色の昆虫?
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楕円のこの虫。よく見ると羽が無い。
クヌギカメムシの4-5齢幼虫のようだ。

食後も急斜面をガシガシ登って
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開けた平らな場所に出た!
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国見岳の西尾根の標高1070m地点
谷の対岸に前回の三角岩捜索時に登った岩尾根が見える。
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その左上には御在所のロープウエイ駅やレーダ雨量計のドームらが見える。
こちらの陽当たりの良い場所はドウダンツツジが満開。
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サラサドウダン
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ベニドウダン
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↑テンコ盛り状態
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シロバナフウリンツツジ
では!水の枯れた沢をまたいで三角岩を捜しに行こう!
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岩斜面にイワカガミが咲いている。
谷をまたぐと捜索対象エリア。
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ここで尾根筋捜索隊と谷筋捜索隊の二手に分かれて三角岩を捜査。
沢筋捜索隊からは特に大きくそそり立つ岩は無いとのこと。
こちらの尾根筋には三角形っぽい岩があるものの、森の中で森から露出していない
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樹々の上に出ている岩はこれしかないんだよな・・・20230620182749
これって前回捜索時にもあった岩やん・・・これじゃ小さいのよ。
基部は岩が何個も重なり合っていて、その一つに登って↑の森から飛び出している先端が二股になっている岩の写真を撮る
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この二つに割れた先っぽは、たしかに似ている・・・・でも、なんだかシックリ来ないんだよな・・・
もう少し先に進んでみよう・・・
あら?すぐに桃岩????
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ちゅーことは???
う~ん・・・さっきの岩が?まさか・・・うーん・・・行き詰った。「それなら、前に三角岩を見た場所に行って、もう一度その位置を確認しに行こう!」と、いう事になった。
石門の谷を挟んだ南の岩がたくさんある場所へ
途中、石門の上に登れども、角度が悪くて、ここでは何も見れず。
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石門の南の谷を越えたコの字の底辺の先の展望地から対岸を眺めた。
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すると見えたのは!
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先ほど私が基部の岩に登って撮影した二股になった先端!探していたヤツは、あれなのか!
帰宅して以前に撮影してあった岩と並べてみた。
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これやん(~_~;)
樹々に葉っぱがあって全体が見えていないけれど目のように窪んだ場所に草があったり、岩の左下に二本の杉?があるから、どうやら、これが探していた三角岩!
でも、ちょっと角度が山側に傾いて(倒れて)居ないか?冬枯れからアカヤシオの時期までの木に葉っぱが無い時期にもう一度再確認しに行こう!
いちおう、下の地図に位置図を書き記しておく。
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(赤線は今回歩いた軌跡と一部前回のもの)
さて、問題が解決できたので下山しましょう。と、言っても御在所を越えないと帰れない(-_-;)
お約束の籐内壁展望に立ち止まって写真撮影
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国見峠へスタコラサッサと下っていくと、汚れたタツナミソウ
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国見峠をスルーしてゴジラ岩にご挨拶。
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ここから御在所岳へ登るのがシンドイのよね~
標高差130m登らないとね~
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リンドウとイワカガミがポツリポツリ
あかん!やっぱり、シンドイ((+_+))
と、立ち休憩していたら、ころ助さんが「山頂行かないとダメですか?山頂遊歩道方向に行けば水平移動でドウダンツツジのトンネルの中を歩けますよ~」と渡りに船を提案してくれた!「もちろん、そこへ行きます~(>_<)b」
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アゼリア跡地広場へ行き、トイレ休憩。
ドウダンツツジ見物しながら長者池方面へ
20230620182848
あとは登ってきたルートを下っていくだけ
20230620182853
15:30までに駐車地に戻ることが出来た。


山行日:2023年6月5日
グループ山行@月曜山歩
6人(IS、フグやん、ころ助、UH、TY、TK)
距離:8.3km
所用時間:7時間15分
(ランチなど74分)
最小標高:808m(武平TN西口P)
最大標高:1189m(国定公園の碑)
20230620182858
サラサドウダン
ベニドウダン
アブラツツジ
ヤマツツジ
イワカガミ
カマツカ
ブナ

20230620182907
6:45伊賀自宅

7:32武平TN西口P8:12
8:22武平峠
9:22長者池9:38
9:44国定公園の碑
10:09御在所岳西峰P1155
10:28北西尾根P1066
11:00アマゴ谷出合
11:40ランチ12:23
(43分)
12:50岩探し13:12
(22分)
13:15桃岩
13:19石門
13:26展望岩13:35
(9分)
13:52国見峠
13:54ゴジラ岩
14:14トイレ前広場14:29
(25分)
14:41長者池横通過
15:20武平峠
15:27武平TN西口P

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